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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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ステーファノ・コラグランデ:STEFANO COLAGRANDE 『天使の詩』のアンドレア少年♪

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ステーファノ・コラグランデは1955年5月2日、イタリアのローマ生まれ。ルイジ・コメンチーニ監督の『天使の詩』(1966年・イタリア映画)の主人公アンドレア(アンドリュー)少年を演じた美少年♪監督は何千人もの応募の写真からもイメージに合う少年を決めかねておられたそうで、フロレンスの街で遊んでいたこの少年を見つけご両親を説得し出演となったという。裕福な家庭に育つ読書家の少年で当時10歳。この映画にしか出演されていないように想うけれど、こうして映画の中で永遠なのだ。大人になっても俳優を続けている方々もいれば、一作だけの少年少女もいる。どちらも魅力的だ。この映画では母を亡くした幼い兄弟と父親の心が哀しくも美しく描かれている。再見し、また終盤号泣していたので今も目と頭痛。連日で泣く映画ばかり観ている。弟役ミーロ(マイルス)少年を演じるシモーネ・ジャンノッツィもとっても可愛い♪撮影当時5歳(1959年12月27日生まれ)で同じく監督にスカウトされたそうだ。フロレンスのお酒屋さんの双子の息子のお一人だとも。彼もこの映画でしか知らない...時を止め時を巡る☆
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劇中のこの兄弟は8歳と4歳。父親役には英国の名優アンソニー・クエイル!叔父さん役にはジョン・シャープ、後半登場の若い家政婦役はジョルジア・モルが共演。また、ルイジ・コメンチーニ監督作品のみならず、かなり私のお気に入り映画の音楽を多数担当しているフィオレンツォ・カルピもここでも素晴らしく、哀愁を帯びたピアノ曲やコミカルで愉快な楽曲たちが随所に♪そう!この映画は哀しいけれども子供の無邪気さも描いているので微笑ましい場面も多い。でも、アンドレア少年の心の空虚さと勇気木が折れて池に落ちて死に至る...その死の間際での父との心のふれあい...ようやく親友になれた瞬間が悲しい。居間には亡くなった母の肖像画が飾られていてラストシーンはアンドレアの死と共に、その肖像と息子、父が結ばれているようなのだ...ああ!美しい。4歳のミーロはまだ幼く母の死をよく分かっていない。でも、8歳のアンドレアは違う。この時期の4つの歳の差は大きいと想う。そして、父はフロレンス駐在の英国領事なのでお仕事も多忙。幼い弟ミーロは兄をとっても慕っていて、ちょっとやんちゃ。手の掛かる時期だろう...何かあれば、兄が叱られる(こういう所、私もかなり感情移入できる!)、ぐっと堪えて”はい、パパ...”とアンドレアは劇中幾度も言う。健気な姿と兄弟愛が美しい!また、最後は父ダンカンの哀しみも再見したことで感じられた...嘗ては少年たちの立場で観ていたのだろうから、私も少しは成長したのかも。原作はフロレンス・モンゴメリー。1983年にはジーン・ハックマンとヘンリー・トーマス共演でリメイクもされている。
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by claranomori | 2008-01-26 23:55 | 銀幕の美少年・少年映画