あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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グラン・エポック(大いなる時代) 画:ロートレック

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エコール・ド・パリ(パリ派)と呼ばれる画家たちの多くは外国人、パリの外国人が多いと知った時、とても面白いと思った。エポック・ド・パリ(パリの時代)と言えども、いつの時代かは明確ではなく、とても広い範囲で言うならば19世紀末から1930年代辺り、特にベル・エポックな時代1920年代が中心という感じ。良き時代、人々が華やいで賑やかで歓喜に満ちている。その後、レ・ザネ・フォール(狂気の時代)へと移り行く様を絵画や映画やファッションから感じ取ることが出来、それも私なりの歴史のお勉強をさせて頂いているようで愉快。

私はフランスの文化や歴史が好き。でも、英国やドイツ、オーストリア、イタリア...とこの世紀末から1930年代辺りの時代は、日本も含めてとても好きで憧れなのか羨ましいのか、それらの時代のものを感じると心地良いのだ。それも理由は分からないのでこうして綴ってみることにしたのだし、さっぱり。アール・ヌーヴォーやアール・デコという美しい芸術(運動とも言えるのだろう)も発端はイギリスであり、ハイ・ヌーヴォーと呼ばれるものはベルギーから生まれたという。でも、開花し今日のイメージはフランスなのだ。それも面白い。1900年という世紀の境目にパリ万博が盛大に開催された。これはとても大きな意味があると思う。そして、私の一等好きな作家は英国のオスカー・ワイルド。哲学者ならフリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ。共にこの1900年が没年である。なんという巡り合せか!!と思う。また、この方々のことは度々想いを綴るだろう。好きな詩篇は数知れずだし。

フランス至上主義では決してないのだけれど、この時代の世界の中心はパリだったということ。現在はアメリカが主導権を握り世界の大都市ニューヨークから多くの最新情報が発信される。このグラン・パリで重要だった芸術に当時のアメリカは背を向けていた。でも、遅れて継承し再評価され今日に至るようだ。こういう流れも面白い。華やかなパリのムードを讃える作品は絵画にも映画にも写真にも溢れている。ロートレックの絵にはそんな時代の庶民の歓びや当時の様子を窺えるものが多く残されていて嬉しい。ムーラン・ルージュを描いたものも多く、そんな中に当時の女性のファッションの流行も見て取れる。そして、色々と映画を観ていると再現(複製)され映像に彩を添えているものがいかに多くあるものか!と驚く。現在を生きる中で、こういう古き良き時代の美しいものを忘れては勿体無いと思う。しかし、こんな良き時代の後には大きな戦争という悲劇もあり、今日もまだ続く。そんな中を生きているのだからこそ、心まで殺伐と荒れるのは嫌だといつも思う。私的な事ながら、体調が思わしくない。でも、心が癒されるものは頓服ではない。痛みを治めてくれるけれど、気持ちが安堵するものは”美”。様々な美しいもの、それらの中には、その時代を生きた人々の人生があり、波乱や苦悩もある。そんな光と影をも含めて、今を生きる私は何かを学び、前を向いて生きる悦びを得ることが出来るのだと思う。
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by claranomori | 2007-05-02 14:24 | 19世紀★憂愁のロマンと美