あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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『エコーとナルキッソス』 ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス:JOHN WILLIAM WATERHOUSE

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またもやジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの大好きな絵を選んでしまう。1903年の『エコーとナルキッソス(Echo and Narcissus)』と題されたもの。私は音楽、中でもとても歌う方々のお声に様々な魅力を感じてしまう。自分で歌うことは苦手なので耳を傾かせては心癒されたり、ときめいたり、考えさせられたり...と。今もまだまだこの魅せられし心の漂流は続く、きっと死に至るまでのようにも...そして、ナルキッソスというと美少年の代名詞でもあり、私が好きな少女漫画から映画、音楽、文学や絵画...もうあらゆる中で遭遇するというのか、”好き”な世界に欠かせないもの。自分善がりで狭い私の好きな世界のことだけれど。

『ナルキッソス』というカラヴァッジオの作品も好きなのだけど、この『エコーとナルキッソス』はとても思い入れの強いもの。どちらも欠かせないものだから。エコーはお喋り好きのニンフ。しかし、ユノに恨まれてしまった。ユノはユピテルの正妻で最高女神ともされている、ギリシャ神話のヘラと同一視することもできる、ややこしいけれど、ユピテルの姉というお話もある。このユノは結婚生活や出産を司る女神として信仰される一方、とても猜疑心が強く嫉妬深い性格でもあった。エコーはユノにより、話しかけられる最後の一言を繰り返す意外は口が聞けなくされてしまう。そんな彼女が美少年ナルキッソスに恋焦がれてしまうのだけれど、お可哀相に愛の言葉が出ない。彼女の心中はさぞかしもどかしくお辛かっただろう...。そんなエコーが近づくと少年は逃げてしまった。絶望したエコーの体は消え失せてしまい声(山彦)のみとなる。神は冷酷なナルキッソスに罰を与える。水に写る自らの姿に恋をするように...それは決して実らぬ報われない恋。彼の涙が水面に落ちその像をかき乱す。やつれた彼は水鏡に別れを告げる、「さようなら」...と。それを見ていたエコーの声が森に響く、「さようなら」...と。力尽きたこの美少年は死して水仙(ナルシス)のお花に姿を変えた☆悲しくも美しい...どうしてもこんな世界が大好き!
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by claranomori | 2007-11-18 18:18 | 19世紀★憂愁のロマンと美