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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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ロックンロールの巨星、ロック詩人!ルー・リード逝去★初めて聴いた10代の頃にタイムスリップ・・・♪

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 今日の早朝、ルー・リードが71歳で逝去、というニュースに心がざわめく。いつもの如く、直ぐにピンと来ない。驚いたのだけれど、またじわじわと悲しみが込み上げて来るのだろうか?と。そして、レコード棚に向い、ルー・リードの『ブルー・マスク』をターンテーブルに乗せ針を下す。その辺りくらいか、涙が溢れ今も泣き止んでは泣いている。10代の多感な時期に出会えた愛しき音楽たち。そんなミュージシャンやアーティストが亡くなってゆく。私もあれから30年以上という歳を重ね続けているのだから不思議ではない。ルー・リードは今年の5月に肝臓移植の手術を受け、闘病生活。再びライヴの予定も入っていたけれどキャンセルされた。奥様のローリー・アンダーソンは「かなり深刻な状態」とおっしゃっていた...。

 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド!今では普通にCDが買えるけれど、私が10代の折はレコード屋さんに行っても無かったのです。私は「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」よりも先に「ルー・リード」や「ニコ」のソロ・アルバムを買い聴き始めました。きっかけはデヴィッド・ボウイ。私に限らず、ルーの影響を受けた次世代、また次の世代のミュージシャンたちはこの後も継承されてゆくのでしょう。世界的にまだルー・リードの名は有名では無かった70年代初頭。この優れたソングライターであり、ロック詩人をイギリスで紹介したのはボウイです。ボウイは、米国と英国のロックの橋渡し役を果たした事にもなります。イギ―・ポップの存在も同様に。
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 取り留めなく綴っています。今日は想いを綴っておきたいもので。何故、涙が溢れるのだろう、と考えてみる。タイムスリップするのです。いとも簡単に、あの頃に。あの学校の教室や廊下から眺めていた裏庭...色々と懐かしい風景に再会する。ずっと音楽が大好きで聴いているけれど、あの頃の、レコードを買うことが楽しくて、帰りの自転車での道のりのわくわくする気持ち。一目散に部屋に戻りプレーヤーにレコードを乗せる、あの瞬間の喜びは、その後、今の感動とも少し違う気がするのです。こうして、あの頃の私に思いがけず再会する度に、懐かしさと共に、何か寂しさのようなものも...。

 あの頃持っていたボウイのレコードは、所謂「ベルリン三部作」や、初めて映画館で観たドイツ映画の『クリスチーネ・F』のサントラなど数枚だけ。名盤!名盤!と音楽雑誌の記事で目にして来た『ジギー・スターダスト』はまだ買えずにいた。中古盤屋さんなど知らず、自転車で行けるレコード屋さんは日本盤がメイン。片隅に輸入盤のコーナーがあるのだけれど、毎月お小遣いをもらってはボウイのコーナーに一目散!でも、コーナーにあるレコードは変わっていない。次第に店長さんと会話するようになり、まだ聴けないでいる『ジギー・スターダスト』と双璧を成す、と記事に書かれていたルー・リードの『ベルリン』のレコードを尋ねた。「ああ、廃盤ですね。」って。音楽雑誌に「デビッド・ボウイー」という固有名詞を見つけたら、もう一言でも嬉しくてその文章を好きになっていた。そんな中、ボウイがルー・リードのプロデュースをした『トランスフォーマー』というアルバムの事を知る。すっかり行きつけのレコード屋さんになっていた私は、メモを店長さんに渡したりして探して頂く事も増えた頃。「ちょっと待ってくださいね。」と調べてくださる。「ルー・リード」というコーナーが無いので、私は何処かにあるのかも?と期待しながら。でもやはり、「廃盤ですね。」って。そんなお返事を幾度も頂いた。

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 けれど、その後結構直ぐにRCA盤の再発があり、ルー・リードの『トランスフォーマー』と『ベルリン』を買うことが出来た。『トランスフォーマー』ではボウイとの共作もあり、ボウイのバック・ヴォーカルも聴けるので、お気に入りのアルバムに。どんよりとした退廃的なベルリンの町を思い浮かべながら『ベルリン』を聴くうちに、物悲しき美しさを溺愛するようになって行った。映画が小学生の頃から好きだったので、音楽を聴きながら異国に思いを馳せる中で、乏しい知識ながらも浮かぶ景色があったのだと想う。そうして一途に耽美派ロック的な音楽に傾倒して行った。

 愛しき音楽たちに感謝!ありがとう、ルー!さようなら、って一応想うけれど、さようなら、ではない。だって、これからもずっとルー・リードの音楽を聴くだろうから。ただ、新作はもう聴けない。来日も無い。でも、二度ライヴを拝見できた。あの一曲一曲が心に突き刺さり、あのギターの音が心臓に悪いくらいに響く、あの感動は忘れない。今も「ニコ」は生きているような気がするのですが、きっと、ルーのことも、そんな風に想いながら、これからも生きてゆくのだと想えます。私の大切な心の住人たちなので☆
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★ルー・リードの初期大名曲の「Rock and Roll」!
もうお一人のギターはロバート・クイン(元リチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイズ)です♪


★ボウイの究極のロックンロールはヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「White Light/White Heat」だそうです。ボウイの50歳のバースデー・ライヴでの「キング・オブ・ニューヨーク」(ボウイ曰く)!ルー・リードとの共演ヴァージョンの「I'm Waiting For The Man」です♪


★ルー・リードの名曲は沢山ありますが、ボウイ繋がりの大名曲「Satellite of Love」も♪

by claranomori | 2013-10-28 21:40 | 耽美派少女の愛した音楽たち