写真史の転換期 ★ ピクトリアリズムからモダニズムへ
2013年 09月 14日
「悠久の時の流れ」を想うことが好きです。その中で幾つもの戦争があり今日も。そんな時の中で技術革新は続けられ、それらの影響は経済産業や人々の生活は勿論、芸術への影響もとても大きいです。ただただ経済優先のグローバル化に懸念を感じながらも、ひとつの時代の転換期、変革には様々な人々の尽力と同時に、変わりゆく時代との鬩ぎ合いに様々な想いもある。それらはそれぞれの思想ともなる。
オリンピックには世界中の方々が観戦に開催地に赴く。また報道関係の人々も写真や映像を記録し本国へいち早く届ける。想い出にと観戦者もカメラやビデオに記録する。2020年は東京で開催されるのですから時差が無いのですね。オリンピックの折はついつい時差ゆえに、朝晩逆転しながら好きな競技をテレビで観戦していたので新鮮な感じです。
19世紀末から20世紀初頭の写真史は、ピクトリアリズムと呼ばれる手法からモダニズムへと移行する転換期で、上のお写真はピクトリアリズム手法の1903年のもの。画面をぼかした絵画的理論から写真を追求していたような。このやわらかで美しい少女写真が私はとても好きです。写真表現の追及も美学であることをも再認識します。
引用:wikipediaより
けれど、モダニズムの台頭期に伴いピクトリアリズムは退潮。そこで下のお写真はコダック・カメラを手に喜ばしそうな乙女。これはこれで素敵だなあ、と想えます。何か時代が変わろうとする折、人々の心は揺れ動く。時代に必死で抗う人々もいれば、新しい時代を信じて前進しようとする人々。そうして世界は動き歴史は流れ続ける。物事の賛否はあれど、出来るだけ大局的に歴史的時間の流れ、背景に学びながら、今という時を生きてゆきたいと想います☆