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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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『恋奏花』 詩:イソ・ヒロミ 画:牧野鈴子 ★ 10代の頃に読んだ想い出の「愛の詩集」より

『恋奏花』 詩:イソ・ヒロミ 画:牧野鈴子 ★ 10代の頃に読んだ想い出の「愛の詩集」より_b0106921_073620.jpg

何か大切なものを
忘れてきたような気がして
ときどきふっと
少女にもどりたくなるときが
あります

詩:イソ・ヒロミ

★イソ・ヒロミとはPHP編集部のペンネーム。牧野鈴子とは昭和26年3月24日生まれ、熊本県出身のイラストレーター、画家。80年代初めに出版された絵本のような詩集をいくつか買った。牧野鈴子さんのお名前は他にも好きで買っていた雑誌などでも拝見するようになった想い出深いお方のおひとり。80年代前後...どうしても往来する蒼い刻。そんな時を共にして来た、結構色褪せてきた小さな書物やレコードたち。映画や音楽、本や画集を眺めることが大好きで今に至る。"なんとなく気になるなっ"という感覚だけを頼りに手にしてお店のレジへ向かう。私はあまり立ち読みが好きでなくてゆっくり読みたいと想うもので、その分だけ帰り道の楽しみも味わえたように想う。この詩を読んだ折は10代の子供で大人になりたくない気持ちが強固であった頃。今の私がこの詩を再び読む。少女であった頃は「少女」よりも少女でなくなる年齢や社会というものへの抵抗が大きく心を占めていた。今の私、「何か大切なもの」を想うとこうした私という小さな軌跡を訪ねると出会える気がするのです。戻れることなどなく、けれどあの刻に私の核なるもの、格たる大切な何かを見つけにゆくことならどうにか♪

流れ
流れて
流されて
時は白紙で
消えていく
あせりが
白紙を
にらんでる

詩:イソ・ヒロミ 挿絵:牧野鈴子


少数派ブログながら参加してみました♪
by claranomori | 2012-03-20 23:27 | 愛の花束・日本の抒情・文学