あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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『ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女』 監督:フィリップ・カウフマン 原作:アナイス・ニン (1990年)

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前述のアナイス・ニン繋がりですが、アナイス・ニンなる女性作家の存在を知るきっかけは、フィリップ・カウフマン監督の1990年映画『ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女』なのです。80年代の同時代性としての英国映画は美しき男優が続々登場する時期でした。そんな中にダニエル・デイ=ルイスも居られ、ミラン・クンデラ原作の映画化『存在の耐えられない軽さ』(1988年)を観ることでフィリップ・カウフマン監督の名を知りました。この映画も好きなのですが、続いて公開された作品が『ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女』で感動作という程ではないのですが女性二人と男性一人という関係、お衣装などの美しさは印象強く残ったものです。けれど、私としてはジューン・ミラー役のまだ20歳頃のお若き日のユマ・サーマンとアナイス・ニン役のマリア・デ・メディロスを鑑賞する映画であったようにも想います。ヘンリー・ミラー作品は熱心には読んでいないのですが、クロード・シャブロル監督の『クリシーの静かな日々』(1990年)など、映画を通じての親しみ方を多少している程度です。何故だか奥様のジューン・ミラーへの興味の方が強いのは今もまだ変わりません。
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●ジューン・ミラーを演じるユマ・サーマン♪
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●実在のジューン・ミラー♪

公開当時の映画雑誌だったと想うのですが、ユマ・サーマンのインタビューで、このジューン・ミラーを演じることの困難さを語っていました。それでも降りることなく演じられたのはロバート・デ・ニーロの助言があったこと、劇中のヌード場面は他の女性の代役であると語っていたことも、この映画と同時に甦る記憶でもあります。

ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女/HENRY & JUNE
1990年・アメリカ映画
監督:フィリップ・カウフマン 製作:ピーター・カウフマン
原作:アナイス・ニン
『ヘンリー&ジューン』 『アナイス・ニンの日記 1931-1934』
脚本:フィリップ・カウフマン、ローズ・カウフマン
撮影:フィリップ・ルースロ 音楽:ジャン・ピエール・ルー
出演:マリア・デ・メディロス、フレッド・ウォード、ユマ・サーマン、ケヴィン・スペイシー、ジャン=フィリップ・エコフェ、リチャード・E・グラント、フアン・ルイス・ブニュエル、フェオドール・アトキン、モーリス・エスカルゴ
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●ヘンリー・ミラー役のフレッド・ウォードと
アナイス・ニン役のマリア・デ・メディロス♪

★アナイス・ニンの『ヘンリー&ジューン』及び『アナイス・ニンの日記 1931-1934』を基に、彼女と無名時代の作家ヘンリー・ミラー、そして彼の妻ジューン・ミラーとの妖しい三角関係を官能的に描いたもの。舞台は1931年のパリ。銀行家ヒューゴーの妻アナイス・ニンは、無名の作家ヘンリー・ミラーと出会う。二人は互いに惹かれ合うが、アナイスはその後ニューヨークからやって来たヘンリーの妻ジューンにも強く惹かれてゆく。そうした妄想と現実の体験が次第に文学的資質を開花させてゆくことになる。やがて、ヘンリー・ミラーの『北回帰線』が発表され、再びヘンリーのもとを訪れたジューンにも愛を告白するアナイスだがジューンは二人の関係を知り傷つき去ってゆく...。大まかなあらすじはこんな感じです。

ユマ・サーマンがとても好きなので、もう少し出演シーンを望んでいたことも想い出します。ユマ・サーマン出演作は今も可能な限り追っています。ユマ・サーマン、マリア・デ・メディロス共にクエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』(1994年)にも出演。マリア・デ・メディロスも最近は母親役も多くなっており、最も新しく鑑賞したものはジャン=ピエール・アメリス監督の『デルフィーヌの場合』(1998年)以来の『ベティの小さな秘密』(2006年)です。フレッド・ウォードだとメリル・ストリープの夫役の『誤診』(1997年)とロバート・アルトマン監督の『ショート・カッツ』(1994年)が印象強く残っています。映画はやはり大好きなので、まだまだ好きな映画の感想等を気長に綴って行こうと想います。
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by Claranomori | 2012-01-16 11:28 | 文学と映画★文芸・史劇