『風』詩:クリスティーナ・ロセッティ訳:西条八十★作曲:草川信による日本の童謡としても(大正10年)♪
2010年 11月 26日
誰が風を見たでしょう?
ぼくもあなたも見やしない、
けれど木の葉をふるわせて
風は通りぬけてゆく。
誰が風を見たでしょう?
ぼくもあなたも見やしない、
けれど樹立ちが頭をさげて
風は通りすぎてゆく。
訳:西条八十
★クリスティーナ・ロセッティは、生涯独身を通され、慎ましやかに長きに渡る静かな生涯の中で多くの作品を残された、19世紀ヴィクトリア朝時代の英国を代表する女性詩人。本名はクリスティーナ・ジョージナ・ロセッティ(Christina Georgina Rossetti:1830年12月5日~1894年12月29日)。兄はラファエル前派の中心的人物の画家であり詩人でもある ダンテ・ガブリエル・ロセッティ。この『風(The Wind)』はクリスティーナ・ロセッティの初期の童謡詩の一つで、西条八十の訳詞に草川信による作曲で大正10年(1921年)に、日本の童謡としても有名な詩となりました♪