あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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三島由紀夫映画批評★『双頭の鷲』 監督・原作:ジャン・コクトー(1947年)

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「悲劇を成就せねばならぬ。崩れるものはすべて醜い。」という全篇の主題は、登場人物の心理というよりは、この詩人の作者の制作心理に近いのである。映画という即戦即決の、はかないジャンルに対するコクトオの熱情をも、この主題が告白しているようにも思われる。

この映画を見たあとで、ふしぎに細部を思い出さない。コクトオの映画では、いちばん大味なもので、また大味なところを狙ったものであろう。この大味が気に入らない人は、きっと悪口をいうだろう。しかし私はコクトオびいきだから、この作品ではわざと、粗い太い線を使ったのだと考えたい。

by 三島由紀夫

★三島由紀夫の映画評論は多数残されて嬉しい。ジャン・コクトーを「コクトオ」と書かれているので、私も若い頃は作文を書くとき等はこの様なカタカナ表示を使っていたことを思い出す。三島の映画好き、ことにジャン・コクトー好きは有名でコクトーに関する興味深い文章はとても多いので、また他にも色々綴らせて頂くと思う。私は単純に綺麗で壮大なドラマティックなこの映画(映像もお話も)『双頭の鷲』が好き。美輪明宏さまのお芝居も素晴らしいものだったので、この様な方々の繋がりに慄く。
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ジャン・コクトーとエドウィジュ・フィエール♪

双頭の鷲/L' AIGLE A DEUX TETES
1947年・フランス映画
監督・原作・脚本:ジャン・コクトー 製作:アレクサンドル・ムヌーシュキン
撮影:クリスチャン・マトラ 音楽:ジョルジュ・オーリック
出演:エドウィジュ・フィエール、ジャン・マレー、ジャック・ヴァレーヌ、シルヴィア・モンフォール、ジャン・ドビュクール、イヴォンヌ・ド・ブレー

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by claranomori | 2006-10-26 18:37 | キネマの夢・シネマ万華鏡