ジャック・イジュラン:JACQUES HIGELIN 『悪魔のシャンパーニュ(CHAMPAGNE)』(1979年)
2010年 02月 05日

私はジャック・イジュランというお方を気にし始めたのはブリジット・フォンテーヌとの楽曲たちによる。イジュランのあのお声が好き。子供の頃から掠れた声質だったそうだけれど、歳を重ねてゆく程にそのお声は深く渋味のある、なんとも素敵な響きに想っている。音楽もシャンソンでありながらロック(ニュー・ウェイヴの時期も)、けれどそれらの音楽はすべて「ジャック・イジュランの音楽」なのでカテゴリーは吹っ飛ぶ。クールかつデカダンなあの奇妙な魅力はイジュランの世界。でも、新しいフランスのロック・ミュージックを作り上げたお方には違いない。素晴らしい!また、イジュランの作品に参加されているミュージシャン方も凄く、フランスのプログレ人脈満載でツワモノ揃い。ジャック・イジュランの代表曲というとやはり『悪魔のシャンパーニュ(CHAMPAGNE)』は欠かせない。この1979年アルバムには、ミッキー・フィンがギターで参加されている。ミッキー・フィンなので触れてあるものを幾つか読んでみてもどれもあのT・REXのと書いてあるのだけれど、違うミッキー・フィンでミッキー・フィン&ザ・ブルーメンというバンドのお方。同じ名前なので情報が交錯していたのだろうけれど、T・REXのミッキー・フィンならばパーカッションも担当される筈だろうし。イジュランのアルバムに参加された方のミッキー・フィンは英国からフランスに活動の場を変えていたように想う。その年代は正確には知らないけれど、ニノ・フェレールのアルバムにも参加されている。もっと発見できるかもしれないな。ああ、ややこしいけれど愉しい。ジャック・イジュランの他の好きな作品は多数あるので追々にと想う♪
また、イジュランはシャルル・トレネの大ファンでもあります♪