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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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STRAWBERRY SWITCHBLADE(ストロベリー・スウィッチブレイド) ジル&ローズのガールズ・ユニット♪

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ストロベリー・スウィッチブレイド(STRAWBERRY SWITCHBLADE)は80年代に1枚だけアルバムを残して解散してしまったガールズ・ユニット。スコットランドのグラスゴー出身でインディーズより1983年にデビュー。1984年には代表曲の一つ「ふたりのイエスタディ」でメジャー・デビューを果たす。ゴスっぽいメイクとファッション。ポルカドッツや長い髪にカラフルなおリボンというスタイルは独自のものだった。そんなルックスとポップな歌声のミスマッチ感がとても好きだった。サウンドはエレポップとかネオ・アコースティックと呼ばれていた世界に共通したサウンドだった。
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JILL BRYSON(ジル・ブライソン)&ROSE McDOWALL(ローズ・マクドール)のツイン・ボーカルながら、メインはローズ・マクドールで私は”ローズちゃん”と気安く呼ばせて頂いていた程のミーハー的なアイドルでもあった。ローズ・マクドールはストロベリー・スウィッチブレイド解散後も様々なユニットで活動されている。私の個人的な想い出はこのローズ嬢を一目見たい!という第一目的で初めて新宿LOFTへ行った折のこと。”此処が有名な新宿ロフトなのだあ!”と先ず感動していた。その日のライヴはDEATH IN JUNE やCURRENT 93を中心に構成されたもので、そのメンバーにローズ・マクドールやカール・ブレイクもいた。早くから会場に着きワクワクしながら開演を待っていると、流石に東京!続々と会場は満員状態。私はローズ・マクドールの立つであろうマイクの最前列に初めは居たのだけれど、次々と押され続け、結局は正反対の方に居ることとなった。お陰でカール・ブレイクはアップで拝見できた。嘗てのダニエル・ダックスの相棒なのだとか、お気に入りのel(エル・レーベル)からも作品をリリースしていたので好きではあった。けれど、憧れのローズちゃんはずっと向こう側。それでも遠めに”可愛い~♪”と胸トキメクあの刻が甦るよう。

ジル&ローズとしては、メジャー・デビュー前に同郷のTHE PASTELS(パステルズ)のシングルにヴォーカル参加している。私の好きなアーティスト達との共演しか知らないけれど、他にはFELT(フェルト)やPSYCHIC TV&THE ANGELS OF LIGHT(ブライアン・ジョーンズに捧げられた元T.G.のジェネシス・P・オーリッジをリーダーとしたプロジェクトで、ローズ・マクドールもその「GODSTAR」時はメンバーであった)。CHURCH OF RAISM 89というダークなバンドのメンバーにも在籍。そう云えば、FELTとの共演も「CREATION」~「el」という時期である。その後、DAVID TIBET (デヴィッド・チベット)のCURRENT 93周辺とのコラボレーション活動が始まったように記憶している。その頃のライヴが想い出の新宿LOFTでのもの。暫く聴いていないのだけれど、その時のライヴ盤も発売された。名義はDEATH IN JUNEでジャケットは三島由紀夫。彼等は三島を敬愛され、影響を受けた(尊敬しているだったような)人物に三島由紀夫とダーク・ボガードを挙げておられたことだけ覚えている。私も好きなので。重厚なゴシック・ロック世界。そこになにかしらの「美」を感じていた。「ゴシック」と云えども様々であるといつも想う。彼等は特にゴテゴテしたゴス・ファッションではなかった。けれどマイクに向かう姿、眼差しにストイシズムを感じた。その姿も忘れられない記憶であり、私に「美」を与えてくださった瞬間なのだと心に刻む☆

ストロベリー・スウィッチブレイドのジル&ローズのお二人のファッションは元祖ゴシック・ロリィタ(ゴスロリ)的存在とも云える。当時はそのような言葉はなかった。けれど、そんな女の子たちは居た。今のようなファッション化されたものでもなく、それぞれが描く世界を工夫して多様に愉しんでいたように想う。私はポルカドッツなお洋服は滅多に着ることはなかったけれど、安物のテロンとした黒や紺色の生地を縫い、斬新なデザインを模倣していた。裏を見られるとガタガタの縫い目だったけれど、愉しかった♪

STRAWBERRY SWITCHBLADE/SINCE YESTERDAY


(追記)
記述に語弊がございましたら申し訳ございません。ゴシック・ロリータとゴシック・ロリィタとしての微妙にして遥かなる差異のイメージを持っています。本物のゴスロリのお方って素敵で好きです。何処から入ろうが「好き」を追求されているお方。「ゴスロリ」に限らず、例えば「パンク」と云うけれど、「ファッション・パンクって何だろう?」と考えます。身を焦がす程の情熱と犠牲を伴わなければ、どんな世界も追求できないのでは...と。犠牲となるもの故に傷つき苦悩し耐えなければならない。あまりの苦しさに涙に溢れダメになりそうになることも。それでも心の源泉なるもの、生きてゆくエネルギーとなり得るもの。そんな愛しき世界を見つけたのなら、とことん愛そう!と想う。私の場合、「少女」なのだと。「儚き刻の美」なのだと...。自分でもよく分からないので、色々想いを綴っています。堂廻目眩。果てのない旅路でも生きる歓び。苦痛のない愛はない。愛のために生きる。故に”愛のために死す”も美である☆
by claranomori | 2009-10-02 10:38 | 私的少女音楽★愛しき歌姫