アーサー・ヒューズ:ARTHUR HUGHES
2009年 02月 22日
★先述のクリスチナ・ロセッティとの縁の深い英国画家アーサー・ヒューズ(Arthur Hughes:1832~1915)のことを追記しておこうと思う。好きな作品は多いのだけれど、少女や少年たちとその家族を描いた作品もアーサー・ヒューズの魅力のひとつ。けれど、暗い色調の作品たちは”陰気である”とか”不愉快である”などとあまり評価されなかったものもある。”デッサンが下手”と批評されたりもしたそうだ。2つの目の作品は『誕生日のピクニック』と題されたもので、左から二人目の葉の冠を載せた少年ノーマン・パーシー・パティソン君の5歳のお誕生日を記念してアーサー・ヒューズが描いたもの。とても優しく抒情的で美しい。一番上の可愛い少女ふたりは『マージョリーとラティーシャ』という姉妹のよう。一番下は『Lost Child』という紫暗色なやや不気味な作品もあるけれど、気になる!これらの古い絵画の中の子供たちと家族を見つめるのが好き。多分それらから想像される物語性のようなもの。そんなロマンティシズムが心地良いのだろう♪