あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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 モッズ・アイコンあるいはモッズ・ファーザーとも呼ばれるポール・ウェラー(PAUL WELLER)はザ・ジャム(THE JAM)の頃から今も大好き。熱狂的なファンの方々には恐縮ながら、少女時代の私がまたしても動く映像から知り得たお方です。所謂ポスト・パンクとかニュー・ウェイヴという時代で、ザ・ジャムも後追い。最初に買ったのはラスト・アルバムとなってしまった『ザ・ギフト』でした。

 ザ・ジャム(THE JAM)という名は音楽雑誌の「パンク」という括りでもよく登場していたので名前は知っていた。思えば、小学生の頃、「今、ロンドンでは」とか「パンクファッションが大流行」というような記事を目にしていた。ストリートを歩くパンクファッションに身を包んだ人々が載っていた。けれど、私は特に感化されることもなく漠然としたイメージだけが残っていた。少女マンガの中の美少年や美少女、郷ひろみの方が断然「美しい!」存在でした。その時の私が中学生や高校生ならもっと違ったかもしれないけれど。

 そんな私がデヴィッド・ボウイという存在を知り、「この世の者とは思えない美!」を動くお姿に感じたことから一気に、瞬く間に洋楽へと傾倒してゆく。次第に多感な年頃にもなり体調を崩したりと帰宅組になって行った頃。多分、「パンク特集」のような紹介の中でのザ・ジャム(THE JAM)であったと想うけれど、それまでのイメージが吹っ飛んでしまった。先にパティ・スミスやリチャード・ヘル、テレヴィジョン等のニューヨーク・パンクが好きだったけれど、彼らとも違う。スーツとネクタイ姿の3人。ヴォーカル&ギターは若き日の10代のポール・ウェラー(PAUL WELLER)!「これがジャムなんだ!!」っと画面に釘付けとなる。スリムな体型でカッコイイのでした。また、お顔も実に美形であるので、私はその日から「ポール・ウェラー」のファンとなったように想います。どんなギターをお持ちでどんな音楽を作られても、ポール・ウェラーの作品なので気になるという存在。実にミーハーなのですが、私の心が躍るのだから理屈などどうでもよいと想う。

 私は白人音楽で育ったと想う。今も店主に比べてブラック・ミュージックの知識も希薄。「モータウン」という音楽を聴いてみようと想ったのはポール・ウェラーが影響を受けたと聞いて。カーティス・メイフィールドのアルバムを聴き感動できたのもポール・ウェラー経由のこと。ポール・ウェラーに興味を持てずに居たなら、今も聴いたことはなかったかもしれない。ボウイやルキノ・ヴィスコンティや耽美好きの私がポール・ウェラーに熱を上げる様を友人に「理解できない...」と云われた。きっとポール・ウェラーの「熱さ」のようなもの、基本にあるブラック・ミュージック的なものを強く感じ取られるからだろうと想った。けれど、ボウイだってルーツにはブラック・ミュージックは欠かせないけれど。私はボウイやポール・ウェラーが影響を受け、吸収して作られてゆく作品たちが好きなのであり、何よりも容姿が美しいことが私には大きなことでした。なので、「理解できない」と云われても上手く説明することすら出来ずにただ「カッコいいから♪」って、トキメクことしかできないのでした。

 「好きだ!」と想うことに音楽理論など無くても良いし、追求したければする。「カッコいいことは時にカッコ悪く、また、カッコ悪いことが時にカッコいい!」ことだってある。その感じ方は人それぞれだろうし。「好きだ!」と想うことを安易なイメージのみで否定された時ほど悲しいことはない。伝わらないから口籠ってしまう自分も情けないけれど。私は知らないことは知らないし、好きなことは好きを突き進むだけ。薀蓄は後から自然と付いて来るので、そうしたことを含めて日々発見と学びの連続です。
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 ●追記●
 多感な時期に出会った音楽たちに心から感謝しています。30年以上もずっと好きでいられる音楽たちがあること。また、今では動画も色々拝見出来る時代になり、遭遇してはドキドキ、きゃあ!って心ときめくのです。ポール・ウェラーという存在や音楽は、「耽美派ロック」ではないのですが、10代の私がザ・ジャムやザ・クラッシュの姿から何かを感じたのだと想えます。社会に対するメッセージ、彼等の主張が曲の中にあり、あの真っ直ぐな真摯な姿、眼差しに魅了されたのです。なので、次第に好きなものたちと社会や様々な思想が繋がり合いながら、今、私はどう感じ、どう想うのか、と。洋楽は英国が入口。英国と云えば、子供の頃、百科事典の世界の国旗がカラーで載っているページを眺めては、「ユニオンジャック」が一際カッコよく想えたものです。勿論、日の丸のシンプルな美しさをも痛感しているのですが。ザ・ジャムのライヴ、衣裳などでもユニオンジャックをよく目にしたものです。

 英国には労働者階級、中産階級、上流階級とあります(日本も次第に格差社会になっている気がして憂います)。政治思想も右派左派あれど、祖国を愛するという点では同じ想い。当たり前のことだと想います。どうも日本は直ぐに二項対立思考になりがちで変です。多様な意見や思想があって当然なので主張し語り合えば良いと想います。どこのお国の方でも、自国を誇りに想って当然。そして、異国の文化や歴史を尊ぶ。多文化交流は素晴らしい。けれど、反日教育をするお国が隣国という悲しさ。隣国との関係も複雑化しています。領土、原発、TPP、移民問題も気になりますが、感情的に陥らずに私はどう想うか、と、日本の大事な諸問題を受け止めながら日々を過ごしてゆきたいと想います。敢えて云うこともないのですが、「私の愛する世界」には「愛しき日本」もあることを幸せに想います☆

★初めて観た映像はポール・ウェラーが高くジャンプするライヴだったのですがファッションは似ています。1977年のジャム(THE JAM)の名曲「IN THE CITY」です♪


★心ときめくポール・ウェラーのお若き頃のお姿!「Going Underground」も♪

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by claranomori | 2013-10-25 21:05 | 耽美派少女の愛した音楽
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★ピーター・アシュワース(PETER ASHWORTH)は英国の写真家でデザイナー。生年月日は不詳ですが、80年代のNewWave系、殊に耽美派ロック系のアーティストとの交流、作品も多く手掛けています。私が最初に印象強く気に入ったアルバム・ジャケットは、ユーリズミックスのコニ―・プランクがプロデュースした1stアルバムでした。ヴィサージも今も好きです。マーク・アーモンド(マーク&ザ・マンバス)やガジェッツの作品等ではミュージシャンとしても参加されていたそうです。


☆麗人!アニーがお美しい!Eurythmics - Never Gonna Cry Again☆

一番の上のお写真はプリミティヴズの3rdアルバムなのですが、このジャケットも大好きです!キュートなトレイシー嬢が髪をブロンドに戻し、真っ赤な薔薇のお花の中に埋まっていて綺麗なので。どの作品も鮮やかな独特の色使いです。上からプリミティヴズ、ユーリズミックス、ビル・ネルソン、モリッシーです。モリッシーはオスカー・ワイルドの御本に囲まれています。この噎せ返るような世界!好き嫌いの別れそうな感覚ですが、私はジャン・ジュネの文学を知った折の印象を強烈に憶えていて、やはり好きな世界の一つのようです。

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by claranomori | 2013-08-06 23:05 | 耽美派少女の愛した音楽
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Velvet Moon presents
SPECIAL ANNIVERSARY PARTY
for Momus 30 years and Velvet Moon pre-20 Years

Velvet Moon presents 『Momus デビュー30周年 スペシャルパーティー』


2013年4月28日(日)
at 梅田 MAMBO CAFE
大阪市北区大淀南1-1-14

Open 16:30  Start 17:00

前売 2500円 (1ドリンク付)
※前売ご予約特典:Velvet Moon Select CD + α ♪
当日 3000円 (1ドリンク付)


Live:
MOMUSMCCLYMONT
Momus with David Mcclymont(ex-Orange Juice)

Les Cappuccino
アリスセイラー
Silent Head
山本眞奈美
Vesper beater
Lyra


DJs & Staff
Teat Velvet

Sweets
Pet de nonne

Shop
Velvet Moon

主催:RECORD&CD SHOP VELVET MOON

●前売予約●
件名「Momus デビュー30周年 スペシャルパーティー」で、お名前・人数等をご記入ください。
前売料金にてご入場いただけます。
前売りご予約はこちらへお申込みください。 

『Momus デビュー30周年 スペシャルパーティー』前売受付中!

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MOMUSMCCLYMONT: Oxygène Liquide

☆『Momus デビュー30周年 スペシャルパーティー』☆
皆様、いつも大変お世話になっております。当店Velvet Moonはオープンから19年を迎え20年目に突入いたしました。今月4/28(日)にモーマスのキャリア30周年をお祝いさせて頂くイベントを開催いたします。モーマスは心斎橋のお店にもご来店くださったり、幾度も企画イベントにご出演くださったりとお世話になっています。

そのMomusはバンドThe Happy Familyとしてのデビューからソロ活動のキャリアが30年を迎えました。2012年に元ORANGE JUICEのメンバーDavid McClymontとのコラボレーションによるアルバムもリリース。今回はなんと!そのDavidも来日し、MOMUSMCCLYMONTとしてライブを披露してくださいます。とっても楽しみです!

また、今回の『Momus デビュー30周年 スペシャルパーティー』にご出演&ご協力くださる皆様、会場のマンボ・カフェ様に大変感謝しております。当日はライヴ中心となりますが、フランス菓子のブース、当店の販売ブースもございます。DJやカメラ等のスタッフはチーム・ヴェルヴェットです。ずっとお世話になっている方々です。いつもありがとうございます!GWの最中でご多忙だと思いますが、どうか是非ともご参加くださいませ♪

★ご出演くださる各アーティストはこちらをご覧ください → 各アーティスト・プロフィール等

追加・変更情報は随時お知らせさせていただきます。
私の個人的に好きなモーマスやオレンジ・ジュースのアルバム、愛しき80年代音楽との出会いなども此方で追々、綴ってみたいと想います。
どうぞよろしくお願いいたします!

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by Claranomori | 2013-04-06 09:34 | お知らせ
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★日々世相は暗いけれど、色々なニュースから考えさせられる事も多い。素朴な疑問が過ぎるけれど、よく分からない事について安易に二者択一の返答は出来ない。なので、私なりに調べたり考えたりしている、そんな今日この頃。手許にある限られた資料やネット検索などを利用させて頂き、以前から興味があり読んだりしていた事柄を、今は日本の社会事象から新たな想いを抱きながら読み返す作業をしています。そんな中再会した一つが、19世紀のヴィクトリア朝時代の英国のガヴァネスのこと。以前、(『ガヴァネス』 ヴィクトリア朝時代の女性家庭教師たち)という記事を書いた折に疑問であった事柄が少し解けたようで、日々、学びであることを実感し感謝しています。

ガヴァネスとは「女性家庭教師」ですが、住み込みのガヴァネスの場合、その雇い主には召使たちも居る。身分的にはガヴァネスの方が上ながらもどうも曖昧で矛盾を孕んだ状況であった。その前後に興味深い「飢餓の40年代」と云われた10年間の不況があった。生活の場を植民地へ求めたり、婚期を遅らせる独身男性が増え、結婚の機会を逃す女性も続出。そこに、下層社会から、教育を身に付け社会的地位を目指し、ガヴァネスのポストをねらう女性も続出。そして競争が激しくなり零落のガヴァネスも年々増えて行ったようです。

上の絵は19世紀英国の画家、リチャード・レッドグレイヴ(Richard Redgrave:1804年4月30日~1888年12月14日)による『憐れな教師』(1843年)。興隆する中流階級の家でのガヴァネスの曖昧な地位は孤独であったことを示唆している美しい絵画だと想います。召使たちより身分もお給料も上で、時には召使に命じる立場でもあるガヴァネスながら、召使からの反感や僻みも受け、精神的重圧も起こるという歪んだ逆現象。そんなガヴァネスの孤独は、真っ黒な地味な服装、手にした手紙、寂しげな表情、陽気な家族たちとの対比を陰翳濃く描かれています。また、ピアノの楽譜は「ホーム・スウィート・ホーム」なのだそうです。

ガヴァネスの存在が、1840年代から社会的にも文学的にも注目を浴びるようになったのは、「レディ」の孤独がこのような社会的矛盾を抱えていたからであろう、と腑に落ちるのでした。

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by claranomori | 2013-02-22 23:49 | 絵画の中の少女・女性
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★ロンドン・オリンピックもいよいよ終盤となりました。四年に一度のオリンピックがやはり好きなので睡眠不足が続いております。昨年より今年の夏はさらに猛暑でもあり熱中症寸前の日もありましたが、どうにか過ごしております。ロンドンは好きな世界都市の一つなので、今日は英国の美のことを。私は英国というとどうしても19世紀末のラファエル前派が欠かせない程大好きです。もっとも美術館や画廊巡りをしたのは80年代なのですが、ラファエル前派関連の展覧会にも幾度か行きましたことも懐かしい想い出として残っています。

ラファエル前派とは、イタリア・ルネッサンスの巨匠ラファエロ以前の自然に忠実な絵画精神を目指し、1848年に結成された絵画運動で、形骸化しつつあったイギリス画壇に大きな影響を与える。同派は1860年代以降、新たな開花を遂げ、ロセッティやバーン=ジョーンズ等の傑作はヨーロッパのみならず、遠くわが国日本の明治浪漫主義の芸術家にも多大な影響を及ぼすことになる。とりわけ後期を中心とするラファエル前派は、世紀末美術の源泉としてその意義が重視される、20世紀末に10代であった私の心と40代の今の心は変わらないものもあれば、今日的意義という点に於いてますます興味深い絵画運動であると想っています。

知人が私を「文化保守的タイプ」とおっしゃった。政治的、経済的なことは疎くもっと勉強したいと想っていますが、文化や伝統を保守することは右左、イデオロギー云々以前に、いつしか私の中でごく自然なことのように思えるのです。けれど、古ければ全て良し、とも思わない。そして新しいことが全て良いとも。人それぞれの感性は異なり、時代も変動する中で、やはり守るべきものは国柄ということではないでしょうか。この19世紀の英国の絵画運動は正しく英国という古い歴史と伝統を持つお国としての保守運動であったとも想います。そして、この混迷する混沌化する日本に於いて、私は日本人として守るべきものは「日本の美」であり「日本人の美徳」であると想います。難しいことは分かりませんが、芸術も政治も切り離すことは出来はしないという中で、私の心が求めるものへ、ただ素直に赴き、時に闇をも見据えなければならなくとも対峙する中で得られる尊いもの、それが精神的な崇高なる美に繋がると想いますので、これからも向かい合い、我流の異端であれど私らしく生きてゆきたいと想います♪
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by Claranomori | 2012-08-08 11:55 | 19世紀★憂愁のロマンと美
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★ジョージ・ロムニー(George Romney:1734年12月26日~1802年11月15日)は英国の画家で、主に肖像画家として多数作品を残されている。エピソードとして、ジョシュア・レノルズとの長きに渡る確執も有名。生涯ロイヤル・アカデミーの展覧会に出品しなかったのは、総長をジョシュア・レノルズが務めていたゆえに。青年時代に出品した歴史画『ウルフ将軍の死』が受賞することになっていたが、レノルズの情実のため、自分の友人にその賞を授けたことがロムニーの憤慨の種となったという。このような事情から、ジョージ・ロムニーは肖像画家としては在野の首領となり、高い画料をとっていたにもかかわらず、ロムニーのアトリエは依頼者が絶えない状態の人気画家であったそうです。

ジョージ・ロムニーが47歳の折に17歳の少女エマ・ハートと出会う。後のハミルトン夫人ですが、ロムニーはエマ・ハミルトン(ウィリアム・ダグラス・ハミルトン卿の愛人から夫人となる)の美貌にたいそう打ち込み、ハミルトン夫人を題材に、神話や伝説のヒロインを多く描いた時期もある。今日は、やわらかで甘美な佇まいの少女の肖像画を幾つか。どれも大好きな作品です。殊に「ロースン・ゴール一族の子供たち(ゴワー一家)」が最初に知ったロムニー作品でしたので、やはり今も思い入れの強い大好きな絵です。この頃、18世紀の英国画家は、フランスの宮廷、ロココの影響も漂う作品が多いように感じます。
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※上から「ウィロビー嬢」、「ヴィクトリア嬢 少女の肖像画」、「ゴワー一家の子供たち(ロースン・ゴール一族の子供たち)」です。
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by claranomori | 2012-01-20 18:23 | 絵画の中の少女・女性
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★1967年の英国映画である『007 カジノ・ロワイヤル』。私はこのピーター・セラーズとデヴィッド・ニーヴンの共演するスマートなコメディが好きみたい。このひねくれたイギリスらしいセンスと、この華麗なコンビの雰囲気が好き。気品溢れるデボラ・カーもここでは可笑しな役(ラッパの罰ゲームとか)、まだお若い頃のジャクリーン・ビセットはミス太ももという役柄だし。ジョン・ヒューストンの鬘が飛んだり...随所にクスクス笑える場面がいっぱい。そう云えば、アメリカにも好きなコンビが居る。ジャック・レモンとウォルター・マッソー。こちらもまた誰にも真似できないユニークさ。でも、シリアスな演技も出来る名優方々ばかり。

2時間強のこのハチャメチャっぽい『007 カジノ・ロワイヤル』。オープニングから最後まで流れる音楽はバート・バカラックとハル・デヴィッドとの黄金コンビ!最近のSFXを多用した映画には無いチープな可愛らしさが随所にあり、やはりこんな映画の方が性に合う気がした。知らなかったけれど、この作品は5人もの監督さんが一緒に作った様だ。そして、キャストの何とも豪華な顔ぶれ!

ウディ・アレンはニーヴン扮するジェームズ・ボンド卿の甥のジミー・ボンド。終盤しゃっくりの数の吹き出しとかあの変な動きが好きだ。そう言えば、この映画と『何かいいことないか子猫チャン』はとてもメンバーがだぶっている。ああ、面白い。ジェームズ・ボンド卿が唯一愛した女性はかのマタ・ハリ。その二人を両親に持つ娘の名はマタ・ボンド。こんな役名も馬鹿馬鹿しくて好きだ。役者が揃っているが故にこのギャップが愉しい。

ファッションも鮮やかでさり気ない置物にもクスクス笑えるものがあちらこちら。お腹を抱えて笑う事も無く気楽に観れる。ああ、やはり映画は最良の娯楽である。ピーター・セラーズが着せ替えごっこをしてヒトラーやナポレオンになったり、最後は各国軍入り乱れて(ジェロニモが踊っていたり)訳が分からないけれど可笑しい。でも、あの有名な曲「愛の面影」が流れると何故かジ~ン♪・・・そんな小粋な映画☆

007 カジノ・ロワイヤル/CASINO ROYALE
1967年・イギリス映画 
監督:ジョン・ヒューストン、ケン・ヒューズ、ロバート・パリッシュ、ジョセフ・マクグラス、ヴァル・ゲスト
製作:チャールズ・K・フェルドマン、ジェリー・ブレスラー
原作:イアン・フレミング
脚本:ウォルフ・マンキウィッツ、ジョン・ロウ、マイケル・セイヤーズ
撮影:ジャック・ヒルデヤード
作詞:ハル・デヴィッド 音楽:バート・バカラック
出演:ピーター・セラーズ、デヴィッド・ニーヴン、デボラ・カー、ウィリアム・ホールデン、ウディ・アレン、シャルル・ボワイエ、ジョン・ヒューストン、オーソン・ウェルズ、ウルスラ・アンドレス、ダリア・ラヴィ、ジャクリーン・ビセット、ジャン=ポール・ベルモンド
 
※2005年に書いたものに少し追記いたしました。今後、どんどん好きな映画もこちらで感想等を綴ってゆきたいと想います。
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by claranomori | 2012-01-18 10:19 | キネマの夢・シネマ万華鏡
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★この『菫色のドレスを着た娘の肖像』は アーサー・ヒューズ(ARTHUR HUGHES) による1860年頃の作品。80年代から90年代頃、最も美術館や個展巡りをしていた折に出合った今も印象深く心に残る名画の一つです。この絵の著名と年記は後から記されたものらしく、著名はモノグラムで年記は1860年。しかしながら、この作品は アーサー・ヒューズによるものであることは間違いないとされた。年代は1860年頃とのこと。

ラファエル前派及び象徴主義絵画はこの上なく好きな作品が多く、またその時代に魅せられ続ける私です。この『菫色のドレスを着た娘の肖像』の少女の物憂げな表情はなんだろう。左手に握りしめる手紙、膝の上のパンジーのお花。この手紙はこの少女の恋するお方に関するものだろうけれど、喜びに満ち溢れたものとも異なる、どこか哀しみを帯びたもののように想う。故に、膝の上にパンジーが。パンジーの花言葉は"物思い"や"純愛"である。また別名ではハートイーズという言葉もある。ハートイーズとは"心を慰める"。またシェイクスピアは『真夏の夜の夢』の中で、妖精の王オベロンに"キューピッドの花"と語らせてもいる。パンジーの花言葉に託された乙女の恋心を想像する。この少女はひたむきに恋する気持ちを心の中で静かな炎を絶やさず、恋の成就を願っているのだろう...。そんな勝手な妄想を抱きながら、いつしか私はこの絵の中の名も知らぬ少女が好きになっていったようです。

●パンジー●
スミレ科の一年草または短命の多年草。5月から9月に、紫、黄、白など三色の直系1から2.5センチの小さな花を咲かせる。香りは無い。今日親しまれている大輪の園芸種のパンジーは品種改良による19世紀のイギリスで作られたものかその系統(ヨーロッパの野生花のサンシキスミレやビオラなどが祖とされる)の一年草らしい。また、パンジーという名の由来はフランス語のパンセから来ているというのも納得。日本には1864年に渡来し、「遊蝶花」「胡蝶花」などと呼ばれていた。しかしながら、その後も品種改良が進み、嘗て、エリザベス朝に愛されて来た素朴で可憐なパンジーの姿ではない姿で、今日の日本で親しまれているのは少し寂しい気もします。
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by Claranomori | 2011-12-14 10:47 | 絵画の中の少女・女性
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★この『さいこうのいちにち』という絵本は、イギリスの絵本・児童文学作家であるジーン・ウィリスの文と、同じイギリスの絵本作家・挿絵画家であるトニー・ロスの綺麗な絵で綴られたもの。地上に出てきたカゲロウの最初で最後の一日を美しく描いています。僅か一日だけの命。でも悲しがるよりもこの一日を自然や出会う子供たちと共に楽しんでいます。そして、夜になり、残される愛しき我が子たちのしあわせを願い、お月さまがのぼり、お星さまの光が薄れてゆく中、カゲロウは今日という一日に感謝を捧げて終えます。元来泣き虫の性分ですが、最近さらに涙脆くなってしまい、この美しい絵本を読みながら見ながらうるうる・・・でも、心は妙に平静であります♪

カゲロウはタマゴをうむ。
しずかな夜に。
さいじょう、さいこうの夜に。

そして、さいごにいのる、「いとしい子たち。
あすからの日々が、わたしのきょうのように
しあわせでありますように!」

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★絵本 『さいこうのいちにち』 文:ジーン・ウィリス 絵:トニー・ロス 
VELVET MOON ONLINE SHOP(音楽と映画と本のセレクトショップ)

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by claranomori | 2011-07-21 11:07 | 童話・絵本・挿絵画家
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 『少女愛運動(ガールラヴあるいはチャイルドラブ)』は果てしなき運動となります。この当ブログの基本は『少女愛運動(ガールラヴあるいはチャイルドラブ)』のようなもの。運動というと何やら大袈裟に聞こえますが志といったところでしょうか。アリス・リデルとルイス・キャロル繋がりで、同じく19世紀の英国に欠かせないお方、ヴィクトリア女王。その「ヨーロッパの祖母」と称讃されるヴィクトリア女王ですが、当然ながら少女時代があります。なので、今日は18歳で即位(1837年6月20日)される以前の王女時代アレクサンドリナ・ヴィクトリアの愛らしい肖像画を眺め、この高貴なる女王の少女時代を愛でたいと想います。

 以前に綴りました『ヴィクトリア女王:QUEEN VICTORIA』とやや重複しますが、ヴィクトリア女王(Queen Victoria:1819年5月24日~1901年1月22日)は、グレートブリテンおよびアイルランド連合王国の女王(在位:1837年6月20日~1901年1月22日)、初代インド女帝(在位:1877年1月1日~1901年1月22日)。
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王女時代であるアレクサンドリナ・ヴィクトリア(Alexandrina Victoria)を古い順番に並べてみました。この母ケント公爵夫人ヴィクトリアとご一緒の肖像画の愛らしいこと!母ヴィクトリアはたいそう厳格な教育をされたそうで、このようなお家柄に生まれた者の運命というものを考えたりもします。父ケント公爵は王女アレクサンドリナ・ヴィクトリアが生後8ヶ月で他界されているので、幼き王女に哀切な想いを馳せてしまいます。また、母ケント公爵夫人の母国語はドイツ語ゆえ、この母子肖像の頃の王女アレクサンドリナ・ヴィクトリアはまだドイツ語しか話せない頃だったと想われます。
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そして、次の幼き日のお姿は4歳頃と想われますので、英語も少し話せるようになられて来たことでしょう。さらに、古典ギリシア語やラテン語、フランス語やイタリア語を学ぶようになる王女ヴィクトリアですが、常に母ケント公爵夫人の厳しい目を想像いたします。
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そして、ウィリアム4世の崩御により、ヴィクトリアは18歳で即位され、ヴィクトリア女王の時代が始まるのです。この肖像は王女ヴィクトリア時代末期のものと想われます。

 一番上の肖像は大好きな王女ヴィクトリアですので、勝手に飾らせて頂きました。伯父ジョージ4世に子供がいなかったゆえ、弟であるウィリアム4世が王位を継承されました。また、ウィリアム4世にも子供がいなかったゆえ、王女ヴィクトリアはわずか10歳で推定王位継承者となるのです。母ケント公爵夫人のさらなる厳しい監視が始まったとされますが、幼き王女ヴィクトリアは、この頃から既に気品に溢れておられるようです。愛らしい眼差しとふっくらと優しい頬。この上の肖像は12歳前後頃ではないでしょうか。この10歳前後あるいは12歳前後という時期は、古今東西、少女期として個人的にとても好きな時代のような気がしています♪
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by claranomori | 2011-05-07 08:35 | 私の好きな王宮物語と運命