あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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by Claranomori | 2015-09-26 16:19 | わが麗しの夢幻音楽の旅
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★吉野源三郎の名著として長く読み継がれている『君たちはどう生きるか』は、15歳の少年コペル君と叔父さんとの会話とおじさんのNoteで綴られ、少年コペル君の精神的成長を物語るもの。コペル君のお父さんは亡くなっていて叔父さん(お母さんの弟)という親しい身内がいる。コペル君の日常での出来事、勇ましい友もいれば、貧しき友もいる。英雄ナポレオン、ニュートンの林檎と粉ミルク、友達が上級生に殴られる事件ではコペル君は怖くて何もできず友を裏切ったという後悔を覚える。友達には貧しいお家の子もいれば洋館に住む子もいる。なぜ貧富の差が生まれるのだろうと考えながら、コペル君はそうした差別なく友を思う。色んなことが中学生の少年少女にだって日々起こる。大人からすれば大したことではないような事が大問題だったり!そこで自分なりに感じ思考するコペル君。そんなコペル君が好きです。コペルという呼び名はコペルニクスからの由来であると本文にあります。

お話の中で殊に好きなのは「水仙の芽とガンダーラの仏像」という章。仏像は東洋のものだと思い込んでいたコペル君の心がわくわくするのが伝わってくるので。仏像は仏教思想からだけのものではなく、古いギリシャ彫刻の技師、技術だけで生まれたものでもない。両方が結びついて生まれたものだと、叔父さんの説明で知る。

コペル君は、自分の眼がいきいきして来るのを感じました。
ギリシャから東洋の東の端までの遠い距離―二千年の時の流れ―生まれては死んでいった何十億の人々―
そして、さまざまな民族を通して、とりどりに生まれて来た、美しい文化!
それは、なんというすばらしい広大な眺めでしたろう。コペル君は、自分の胸がふくらんで来て、何か大きく揺すられているような気持でした。丁子の花の香を運んで来る、夜の風に吹かれながら、コペル君はしばらく黙りこんで、卓上電灯を見つめていました。
―昼間庭に立って感じた、あの延びてゆかずにいられないものは、何千年の歴史の中にも大きく大きく動いているのでした。

この世界の長い長い歴史が色んな所で繋がっていること、そんなことを想うのが大好きな私にも、似た心のときめきがこれまで幾度もありました。学校の授業の折も、映画や音楽を鑑賞していたり、古い絵画を眺めていたり、読書の中で知り感じたことたちが、ごちゃごちゃでも緩やかに頭の中で結びついてゆく、あの感じ!愉しい感動!

この『君たちはどう生きるか』は残念ながらコペル君と同じ年の頃には知らない御本でした。もっと成長してからの80年代の岩波文庫で。岩波文庫でも古典やヨーロッパの文学を優先して読んでいたことが機会を逃していたのだと思います。『君たちはどう生きるか』というタイトルはちょっと教訓めいたもののように最初は感じたものですが、そんなお説教がましいものではないのでした。作者のこれからを生きる少年少女たちへの愛のこもった問いかけのようです。

元々は1935年10月に新潮社から山本有三氏の『心に太陽をもて』という作品が刊行され、これは山本有三氏が編纂した『日本少国民文庫』全16巻の第12巻で最初の配本。そして、1937年7月に完結し、吉野源三郎氏の『君たちはどう生きるか』はその最後の配本だったそうです。当時の日本は、満州事変が起こり、日中戦争となり、ヨーロッパでもムッソリーニとヒトラー政権によるファシズムの脅威という時勢。この『日本少国民文庫』は、そんな時勢の中でも、少年少女に訴える余地はまだ残っており、少年少女たちこそ、次の時代を担う大切な人々であり、守りたいし希望はあると、執筆制限も強くなっていながらも刊行を計画し実行されたという歴史の背景を見逃してもならないと思います。幾度も再販されていて、ポプラ社の『ジュニア版吉野源三郎全集1 君たちはどう生きるか』もあります。その時代の風潮によって戦後版削除、訂正箇所も幾つもあったようですが、時代に拮抗する著者の強い信念、想いが『君たちはどう生きるか』の全編から柔和に、かつひしひしと感じられ、伝わるので長く読み継がれているのだと想います。私もまた読み返すと想います。

★『君たちはどう生きるか』 著:吉野源三郎 岩波文庫 
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by claranomori | 2011-07-23 11:40 | 本の中の少女たち・少年たち
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★吉野源三郎(1899年4月9日~1981年5月23日)というお方の名は岩波文庫の『君たちはどう生きるか』という作品で知り、とても深く感銘を受けた大好きな御本です。このお話の事も続けようと思いますが、今朝はその吉野源三郎氏の寄せた名文である、「岩波少年文庫発刊に際して」(1950年)を記しておこうと想います。3月11日以来のあの衝撃的映像と諸々・・・すっかりブログの更新もままならぬ体調不良に陥ってしまった。そんな折に懐かしいあの名文がおぼろげに蘇り、手許にある「岩波少年文庫」で確認したのでした。

岩波少年文庫発刊に際して 

一物も残さず焼きはらわれた街に、草が萌え出し、いためつけられた街路樹からも、若々しい枝が空に向かって伸びていった。戦後、いたるところに見た草木の、あのめざましい姿は、私たちに、いま何を大切にし、何に期待すべきかを教える。未曾有の崩壊を経て、まだ立ちなおらない今日の日本に、少年期を過ごしつつある人々こそ、私たちの社会にとって、正にあのみずみずしい草の葉であり、若々しい枝なのである。

この文庫は、日本のこの新しい萌芽に対する深い期待から生まれた。この萌芽に明るい陽光をさし入れ、豊かな水分を培うことが、この文庫の目的である。幸いに世界文学の宝庫には、少年たちへの温い愛情をモティーフとして生まれ、歳月を経てその価値を減ぜず、国境を越えて人に訴える、すぐれた作品が数多く収められ、また名だたる巨匠の作品で、少年たちにも理解し得る一面を備えたものも、けっして乏しくはない。私たちは、この宝庫をさぐって、かかる名作を逐次、美しい日本語に移して、彼らに贈りたいと思う。

もとより海外児童文学の名作の、わが国における紹介は、グリム、アンデルセンの作品をはじめとして、すでにおびただしい数にのぼっている。しかも、少数の例外的な出版者、翻訳者の良心的な試みを除けば、およそ出版部門のなかで、この部門ほど杜撰な翻訳が看過され、ほしいままの改刪が横行している部門はない。私たちがこの文庫の発足を決心したのも、一つには、多年にわたるこの弊害を除き、名作にふさわしい定訳を、日本に作ることの必要を痛感したからである。翻訳は、あくまで原作の真の姿を伝えることを期すると共に、訳文は平明、どこまでも少年諸君に親しみ深いものとするつもりである。

この試みが成功するためには、粗悪な読書の害が、粗悪な感触の害に劣らないことを知る、世の心ある両親と真摯な教育者との、広範なご支持を得なければならない。私たちは、その要望にそうため、内容にも装釘にもできる限りの努力を注ぐと共に、価格も事情の許す限り低廉にしてゆく方針である。私たちの努力が、多少とも所期の成果をあげ、この文庫が都市はもちろん、農村の隅々にまで普及する日が来るならば、それは、ただ私たちだけの喜びではないであろう。(一九五〇年)


★岩波少年文庫の歴史は60年を経ました。岩波のみならず講談社やポプラ社等の思い出深い子供の頃の読書体験は、今の私にとって如何に尊いものであったかと痛感している日々です。幼年期、小学生の低学年、中学年、高学年辺りの私の子供時代が時を超えて。思春期から20代は欧州文学に浸っていたのですが、30代後半頃から再び児童文学を読み返したくなり進行中です。相性の問題かとも想いますが、欧米や日本の様々な児童文学や児童文庫というものが好きなようです。子供の読み物と侮るなかれ!主役が少年少女ということも好きな要因ですが、彼らが作品の中で体験すること、想い考えること、家族や兄弟、友人や先生との交流の中で少しずつ成長してゆく様はやはり魅力です。ただ夢と希望があるだけではない、世界中にその時々に戦争という大人の起こした大変な状況下での少年少女たち(軍国少年たちにとっての思春期や青春でもあったと思いますが)、苦境の中での孤独や恐怖だってある。そして冒険譚も多くわくわくしながら、今ならその主人公を遠くから、そおっと応援できるのが嬉しいです。そして、岩波少年文庫に必ず記されていた「岩波少年文庫発刊に際して」という文章は、今の日本の情景とも私にはとても重なり合うのです。けれど、岩波少年文庫の創刊50年以後の刊行物では文章が変わりました。吉野源三郎氏は岩波書店の歴史にも欠かせないお方のお一人だと思いますが、60年以上も前に書かれた文が色褪せないのです。如何に普遍的なこと、想いが込められていたのだろう!とやはり胸が熱くなります。
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by claranomori | 2011-07-22 07:53 | 愛の花束・日本の抒情・文学
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★この『さいこうのいちにち』という絵本は、イギリスの絵本・児童文学作家であるジーン・ウィリスの文と、同じイギリスの絵本作家・挿絵画家であるトニー・ロスの綺麗な絵で綴られたもの。地上に出てきたカゲロウの最初で最後の一日を美しく描いています。僅か一日だけの命。でも悲しがるよりもこの一日を自然や出会う子供たちと共に楽しんでいます。そして、夜になり、残される愛しき我が子たちのしあわせを願い、お月さまがのぼり、お星さまの光が薄れてゆく中、カゲロウは今日という一日に感謝を捧げて終えます。元来泣き虫の性分ですが、最近さらに涙脆くなってしまい、この美しい絵本を読みながら見ながらうるうる・・・でも、心は妙に平静であります♪

カゲロウはタマゴをうむ。
しずかな夜に。
さいじょう、さいこうの夜に。

そして、さいごにいのる、「いとしい子たち。
あすからの日々が、わたしのきょうのように
しあわせでありますように!」

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★絵本 『さいこうのいちにち』 文:ジーン・ウィリス 絵:トニー・ロス 
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by claranomori | 2011-07-21 11:07 | 童話・絵本・挿絵画家
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岩波少年文庫
発行:岩波書店
刊行年:1950年(昭和25年)~2011年(平成23年)現在

001 『星の王子さま』 サン=テグジュペリ作 内藤濯訳
002 『長い長いお医者さんの話』 カレル・チャペック作 中野好夫訳
003 『ながいながいペンギンの話』 いぬいとみこ作 大友康夫画
004 『グレイ・ラビットのおはなし』 アトリー作 石井桃子、中川李枝子訳
005 『アンデルセン童話集 1』 大畑末吉訳
006 『アンデルセン童話集 2』 大畑末吉訳
007 『アンデルセン童話集 3』 大畑末吉訳
008 『クマのプーさん』 A・A・ミルン作 石井桃子訳
009 『プー横丁にたった家』 A・A・ミルン作 石井桃子訳
010 『注文の多い料理店 イーハトーヴ童話集』 宮沢賢治作
011 『風の又三郎』 宮沢賢治作
012 『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治作
013 『かもとりごんべえ ゆかいな昔話50選』 稲田和子編
014 『長くつ下のピッピ』 アストリッド・リンドグレーン作 大塚勇三訳
015 『ピッピ船にのる』 アストリッド・リンドグレーン作 大塚勇三訳
016 『ピッピ南の島へ』 アストリッド・リンドグレーン作 大塚勇三訳
017 『ゆかいなホーマーくん』 ロバート・マックロスキー作 石井桃子訳
018 『エーミールと探偵たち』 エーリヒ・ケストナー作 池田香代子訳
019 『エーミールと三人のふたご』 ケストナー作 池田香代子訳
020 『イソップのお話』 河野与一編訳
021 『ドリトル先生アフリカゆき』 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳
022 『ドリトル先生航海記』 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳
023 『ドリトル先生の郵便局』 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳
024 『ドリトル先生のサーカス』 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳
025 『ドリトル先生の動物園』 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳
026 『ドリトル先生のキャラバン』 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳
027 『ドリトル先生と月からの使い』 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳 
028 『ドリトル先生月へゆく』 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳
029 『ドリトル先生月から帰る』 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳
030 『ドリトル先生と秘密の湖 上』 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳
031 『ドリトル先生と秘密の湖 下』 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳
032 『ドリトル先生と緑のカナリア』 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳
033 『ドリトル先生の楽しい家』 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳
034 『ライオンと魔女』 C・S・ルイス作 瀬田貞二訳
035 『カスピアン王子のつのぶえ』 C・S・ルイス作 瀬田貞二訳
036 『朝びらき丸東の海へ』 C・S・ルイス作 瀬田貞二訳
037 『銀のいす』 C・S・ルイス作 瀬田貞二訳
038 『馬と少年』 C・S・ルイス作 瀬田貞二訳
039 『魔術師のおい』 C・S・ルイス作 瀬田貞二訳
040 『さいごの戦い』 C・S・ルイス作 瀬田貞二訳
041 『トムは真夜中の庭で』 フィリパ・ピアス作 高杉一郎訳
042 『真夜中のパーティー』 フィリパ・ピアス作 猪熊葉子訳
043 『お話を運んだ馬』 シンガー作 工藤幸雄訳
044 『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』 斎藤惇夫作 薮内正幸画
045 『グリックの冒険』 斎藤惇夫作 薮内正幸画
046 『ガンバとカワウソの冒険』 斎藤惇夫作 薮内正幸画
047 『不思議の国のアリス』 ルイス・キャロル作 脇明子訳
048 『鏡の国のアリス』 ルイス・キャロル作 脇明子訳
049 『少年の魔法のつのぶえ ドイツのわらべうた』 ブレンターノ、ルニム編 矢川澄子、池田香代子訳
050 『クローディアの秘密』 E・L・カニグズバーグ作 松永ふみ子訳
051 『ティーパーティーの謎』 E・L・カニグズバーグ作 金原瑞人、小島希里訳
052 『風にのってきたメアリー・ポピンズ』 トラヴァース作 林容吉訳
053 『帰ってきたメアリー・ポピンズ』 トラヴァース作 林容吉訳
054 『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』 トラヴァース作 林容吉訳
055 『公園のメアリー・ポピンズ』 トラヴァース作 林容吉訳
056 『エリコの丘から』 カニグズバーグ作 金原瑞人、小島希里訳
057 『わらしべ長者 日本民話選』 木下順二
058 『ホビットの冒険 上』 トールキン作 瀬田貞二訳
059 『ホビットの冒険 下」 トールキン作 瀬田貞二訳
060 『点子ちゃんとアントン』 エーリヒ・ケストナー作  池田香代子訳
061 『800番への旅』 E・L・カニグズバーグ作 金原瑞人、小島希里訳
062 『床下の小人たち』 メアリー・ノートン作 林容吉訳
063 『野に出た小人たち』 メアリー・ノートン作 林容吉訳
064 『川をくだる小人たち』 メアリー・ノートン作 林容吉訳
065 『空をとぶ小人たち』 メアリー・ノートン作 林容吉訳
066 『小人たちの新しい』 メアリー・ノートン作 猪熊葉子訳
067 『人形の家』 ゴッデン作 瀬田貞二訳
068 『よりぬきマザーグース』 谷川俊太郎訳 鷲津名都江編
069 『木はえらい イギリス子ども詩集』 谷川俊太郎、川崎洋編訳
070 『ぽっぺん先生の日曜日』 舟崎克彦作
071 『ぽっぺん先生と帰らずの沼』 舟崎克彦作
072 『森は生きている』 マルシャーク作 湯浅芳子訳 
073 『ピーター・パン』 バリ作 厨川圭子訳
074 『まぬけなワルシャワ旅行』 シンガー作 工藤幸雄訳
075 『クルミわりとネズミの王さま』 ホフマン作 上田真而子訳
076 『空とぶベッドと魔法のほうき』 ノートン作 猪熊葉子訳
077 『ピノッキオの冒険』 コッローディ作 杉浦明平訳
078 『肥後の石工』 今西祐行作
079 『西風のくれた鍵』 アトリー作 石井桃子、中川李枝子訳
080 『ミオよわたしのミオ』 アストリッド・リンドグレーン作 大塚勇三訳
081 『クジラがクジラになったわけ』 テッド・ヒューズ作 河野一郎訳
082 『ムギと王さま 本の小べや1』 ファージョン作 石井桃子訳
083 『天国を出ていく 本の小べや2』 ファージョン作 石井桃子訳
084 『魔女ジェニファとわたし』 E・L・カニグズバーグ作 松永ふみ子訳
085 『はるかな国の兄弟』 アストリッド・リンドグレーン作 大塚勇三訳
086 『ぼくがぼくであること』 山中恒作
087 『きゅうりの王さまやっつけろ』 ネストリンガー作 若林ひとみ訳
088 『ほんとうの空色』 バラージュ作 徳永康元訳
089 『ネギをうえた人 朝鮮民話選』 金素雲編
090 『アラビアン・ナイト 上』 ディクソン編 中野好夫訳
091 『アラビアン・ナイト 下』 ディクソン編 中野好夫訳
092 『山賊のむすめローニャ』 アストリッド・リンドグレーン作 大塚勇三訳
093 『トム・ソーヤーの冒険 上』 マーク・トウェイン作 石井桃子訳
094 『トム・ソーヤーの冒険 下』 マーク・トウェイン作 石井桃子訳
095 『マリアンヌの夢』 キャサリン・ストー作 猪熊葉子訳
096 『けものたちのないしょ話 中国民話選』 君島久子編訳
097 『あしながおじさん』 ウェブスター作 谷口由美子訳
098 『ごんぎつね』 新美南吉作
099 『たのしい川べ』 ケネス・グレーアム作 石井桃子訳
100 『ぽっぺん先生と笑うカモメ号』 舟崎克彦作
101 『みどりのゆび』 モーリス・ドリュオン作 安東次男訳
102 『少女ポリアンナ』 エリナー・ポーター作 谷口由美子訳
103 『ポリアンナの青春』 エリナー・ポーター作 谷口由美子訳
104 『月曜日に来たふしぎな子』 ジェイムズ・リーブズ作 神宮輝夫訳
105 『さすらいの孤児ラスムス』 アストリッド・リンドグレーン作 尾崎義訳
106 『ハイジ 上』 ヨハンナ・シュピリ作 上田真而子訳
107 『ハイジ 下』 ヨハンナ・シュピリ作 上田真而子訳
108 『お姫さまとゴブリンの物語』 ジョージ・マクドナルド作 脇明子訳
109 『カーディとお姫さまの物語』 ジョージ・マクドナルド作 脇明子訳
110 『思い出のマーニー 上』 ジョーン・ロビンソン作 松野正子訳
111 『思い出のマーニー 下』 ジョーン・ロビンソン作 松野正子訳
112 『オズの魔法使い』 フランク・ボーム作 幾島幸子訳
113 『ペロー童話集』 天沢退二郎訳
114 『フランダースの犬』 ウィーダ作 野坂悦子訳
115 『元気なモファットきょうだい』 エレナー・エスティス作 渡辺茂男訳
116 『ジェーンはまんなかさん』 エレナー・エスティス作 渡辺茂男訳
117 『すえっ子のルーファス』 エレナー・エスティス作 渡辺茂男訳
118 『モファット博物館』 エレナー・エスティス作 松野正子訳
119 『氷の花たば』 アトリー作 石井桃子、中川李枝子訳 
120 『青い鳥』 メーテルリンク作 末松氷海子訳
121 『名探偵カッレくん』 アストリッド・リンドグレーン作 尾崎義訳
122 『カッレくんの冒険』 アストリッド・リンドグレーン作 尾崎義訳
123 『名探偵カッレとスパイ団』 アストリッド・リンドグレーン作 尾崎義訳
125 『秘密の花園 上』 バーネット作 山内玲子訳
126 『太陽の東 月の西』 アスビョルンセン編 佐藤俊彦訳
126 『秘密の花園 下』 バーネット作 山内玲子訳
127 『モモ』 ミヒャエル・エンデ作 大島かおり訳
128 『やかまし村の子どもたち』 アストリッド・リンドグレーン作 大塚勇三訳
129 『やかまし村の春・夏・秋・冬』 アストリッド・リンドグレーン作 大塚勇三訳
130 『やかまし村はいつもにぎやか』 アストリッド・リンドグレーン作 大塚勇三訳
131 『星の林に月の船 声で楽しむ和歌・俳句』 大岡信編
132 『浦上の旅人たち』 今西祐行作
133 『かるいお姫さま』 マクドナルド作 脇明子訳
134 『小さい牛追い』 マリー・ハムズン作 石井桃子訳
135 『牛追いの冬』 マリー・ハムズン作 石井桃子訳
136 『とぶ船 上』 ヒルダ・ルイス作 石井桃子訳
137 『とぶ船 下』 ヒルダ・ルイス作 石井桃子訳
138 『ふたりのロッテ』 エーリヒ・ケストナー作 池田香代子訳
139 『ジャータカ物語 インドの古いおはなし』 辻直四郎・渡部照宏訳
140 『ベーグル・チームの作戦』 E・L・カニグズバーグ作 松永ふみ子訳
141 『飛ぶ教室』 エーリヒ・ケストナー作 池田香代子訳
142 『まぼろしの白馬』 エリザベス・グージ作 石井桃子訳
143 『ぼく、デイヴィッド』 エリナー・ポーター作 中村妙子訳
144 『きつねのライネケ』 ゲーテ作 上田真而子訳 
145 『風の妖精たち』 メアリ・ド・モーガン作 矢川澄子訳
146 『雨の動物園 私の博物誌』 舟崎克彦作
147 『グリム童話集上』 佐々木田鶴子訳
148 『グリム童話集下』 佐々木田鶴子訳
149 『ぼくと〈ジョージ〉』 E・L・カニグズバーグ作 松永ふみ子訳
150 『あらしの前』 ドラ・ド・ヨング作 吉野源三郎訳
151 『あらしのあと』 ドラ・ド・ヨング作 吉野源三郎訳
152 『北のはてのイービク』 ピーパルク・フロイゲン作 野村ひろし訳
153 『美しいハンナ姫』 マリア・ケンジョジーナ作 足達和子訳 ヨランタ・マルコーラ絵
154 『シュトッフェルの飛行船』 エーリカ・マン作 若松宣子訳
155 『オタバリの少年探偵たち』 セシル・デイ=ルイス作 脇明子訳
156 『ふたごの兄弟の物語 上』 トンケ・ドラフト作 西村由美訳
157 『ふたごの兄弟の物語 下』 トンケ・ドラフト作 西村由美訳
158 『マルコヴァルドさんの四季』 イタロ・カルヴィーノ作 関口英子訳
159 『ふくろ小路一番地』 イーヴ・ガーネット作 石井桃子訳
160 『指ぬきの夏』 エリザベス・エンライト作 谷口由美子訳
161 『黒ねこの王子カーボネル』 ババラ・スレイ作 山本まつよ訳
162 『消えた王子 上』 フランシス・ホジソン・バーネット作 中村妙子訳
163 『消えた王子 下』 フランシス・ホジソン・バーネット作 中村妙子訳
164 『ふしぎなオルガン』 リヒャルト・レアンダー作 国松孝二訳
165 『りこうすぎた王子』 アンドリュー・ラング作 福本友美子訳
166 『青矢号 おもちゃの夜行列車』 ジャンニ・ロダーリ作 関口英子訳
167 『おとなりさんは魔女 アーミテージー家のお話1』 ジョーン・エイキン作 猪瀬葉子訳
168 『ねむれなければ木にのぼれ アーミテージー家のお話2』 ジョーン・エイキン作 猪瀬葉子訳
169 『ゾウになった赤ちゃん アーミテージー家のお話3』 ジョーン・エイキン作 猪瀬葉子訳
170 『ツバメ号とアマゾン号 上』 ランサム・サーガ作 神宮輝夫訳
171 『ツバメ号とアマゾン号 下』 ランサム・サーガ作 神宮輝夫訳

194 『おもしろ荘の子どもたち』 アストリッド・リンドグレーン作 石井登志子訳

196 『ガラガラヘビの味 アメリカ子供詩集』 アーサー・ビナード、木坂涼編訳
197 『ぼんぼん』 今江祥智作
198 『くろて団は名探偵』 ハンス・ユルゲン・プレス作 大社玲子訳
199 『バンビ 森の、ある一生の物語』 フェーリクス・ザンテン作 上田真而子訳
200 『チポリーノの冒険』 ジャンニ・ロダーリ作 関口英子訳
201 『土曜日はお楽しみ』 エリザベス・エンライト作 谷口由美子訳


501 『はてしない物語 上』 ミヒャエル・エンデ作 上田真而子、佐藤真理子訳
502 『はてしない物語 下』 ミヒャエル・エンデ作 上田真而子,佐藤真理子訳
503 『モンテ・クリスト伯 上』 アレクサンドル・デュマ作 竹村猛編訳
504 『モンテ・クリスト伯 中』 アレクサンドル・デュマ作 竹村猛編訳
505 『モンテ・クリスト伯 下』 アレクサンドル・デュマ作 竹村猛編訳
506 『ドン・キホーテ』 セルバンテス作 牛島信明編訳
507 『聊斎志異』 蒲松齢作 立間祥介編訳
508 『古事記物語』 福永武彦作
509 『羅生門 杜子春』 芥川龍之介作
510 『科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集』 池内了編
511 『農場にくらして』 アトリー作 上條由美子、松野正子訳
512 『波紋』 ルイーゼ・リンザー作 上田真而子訳
513 『ファーブルの昆虫記 上』 J.H. ファーブル作 大岡信編訳
514 『ファーブルの昆虫記 下』 J.H. ファーブル作 大岡信編訳
515 『長い冬 ローラ物語1』 ローラ・インガルス・ワイルダー作 谷口由美子訳
516 『大草原の小さな町 ローラ物語2』 ローラ・インガルス・ワイルダー作 谷口由美子訳
517 『この楽しき日々 ローラ物語3』 ローラ・インガルス・ワイルダー作 谷口由美子訳
518 『はじめの四年間 ローラ物語4』 ローラ・インガルス・ワイルダー作 谷口由美子訳
519 『わが家への道 ローラの旅日記 ローラ物語5』 ローラ・インガルス・ワイルダー作 谷口由美子訳
520 『あのころはフリードリヒがいた』 ハンス・ペーター・リヒター作 上田真而子訳
521 『シャーロック・ホウムズ まだらのひも』 コナン・ドイル作 林克己訳
522 『シャーロック・ホウムズ 最後の事件』 コナン・ドイル作 林克己訳
523 『シャーロック・ホウムズ 空き家の冒険』 コナン・ドイル作 林克己訳
524 『シャーロック・ホウムズ バスカーヴィル家の犬』 コナン・ドイル作 林克己訳
525 『怪盗ルパン』 モーリス・ルブラン作 榊原晃三訳
526 『ルパン対ホームズ』 モーリス・ルブラン作 榊原晃三訳
527 『奇岩城』 モーリス・ルブラン作 榊原晃三訳
528 『宝島』 R・L・スティーヴンスン作 海保眞夫訳
529 『イワンのばか』 レフ・トルストイ作 金子幸彦訳
530 『タイムマシン』 H・G・ウェルズ作 金原瑞人訳
531 『時の旅人』 アリソン・アトリー作 松野正子訳
532 『三国志 上』 羅貫中作 小川環樹、武部利男編訳
533 『三国志 中』 羅貫中作 小川環樹、武部利男編訳
534 『三国志 下』 羅貫中作 小川環樹、武部利男編訳
535 『山椒魚 しびれ池のカモ』 井伏鱒二作
536 『レ・ミゼラブル 上』 ユーゴー作 豊島与志雄編訳
537 『レ・ミゼラブル 下』 ユーゴー作 豊島与志雄編訳
538 『ガリヴァー旅行記』 スウィフト作 中野好夫訳
539 『最後のひと葉』 オー・ヘンリー作 金原瑞人訳
540 『一握の砂 悲しき玩具』 石川啄木作
541 『水滸伝 上』 施耐庵作 松枝茂夫編訳
542 『水滸伝 中』 施耐庵作 松枝茂夫編訳
543 『水滸伝 下』 施耐庵作 松枝茂夫編訳
544 『リンゴ畑のマーティン・ピピン 上』 ファージョン作 石井桃子訳
545 『リンゴ畑のマーティン・ピピン 下』 ファージョン作 石井桃子訳
546 『シェイクスピア物語』 ラム作 矢川澄子訳
547 『西遊記 上・中・下』 呉承恩作 伊藤貴麿編訳
550 『北欧神話』 P・コラム作 尾崎義訳
551 『クリスマス・キャロル』 ディケンズ作 脇明子訳
552 『ジーキル博士とハイド氏』 スティーヴンスン作 海保眞夫訳
553 『走れメロス 富嶽百景』 太宰治作
554 『坊ちゃん』 夏目漱石作
555 『雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集』 池内了編
556 『モルグ街の殺人事件』 エドガー・アラン・ポー作 金原瑞人訳
558 『ロビン・フッドのゆかいな冒険 1』 ハワード・パイル作 村山知義、村山亜土訳
559 『ロビン・フッドのゆかいな冒険 2』 ハワード・パイル作 村山知義、村山亜土訳
559 『見習い物語 上』ガーフィールド作 斉藤健一訳
560 『見習い物語 下』 ガーフィールド作斉藤健一訳
561 『三銃士 上』 アレクサンドル・デュマ作 生島遼一訳
562 『三銃士 下』 アレクサンドル・デュマ作 生島遼一訳
563 『雪女 夏の日の夢』 ラフカディオ・ハーン作 脇明子訳
564 『台所のおと みそっかす』 幸田文作 青木奈緒編
565 『灰色の畑と緑の畑』 ウルズラ・ヴェルフェル作 野村ひろし訳
566 『ロビンソン・クルーソー』 ダニエル・デフォー作 海保眞夫訳
567 『ぼくたちもそこにいた』 リヒター作 上田真而子訳
568 『今昔ものがたり』 杉浦明平作
569 『宇治拾遺ものがたり』 川端善明作
570 『太陽の戦士』 ローズマリ・サトクリフ作 猪熊葉子訳
571 『若い兵士のとき』 リヒター作 上田真而子訳
572 『海底二万里 上』ジュール・ヴェルヌ作 私市保彦訳
573 『海底二万里 下』 ジュール・ヴェルヌ作 私市保彦訳
574 『王への手紙 上』トンケ・ドラフト作 西村由美訳
575 『王への手紙 下』 トンケ・ドラフト作 西村由美訳
576 『おとぎ草子』 大岡信作
577 『白い盾の少年騎士 上』 トンケ・ドラフト作 西村由美訳
578 『白い盾の少年騎士 下』 トンケ・ドラフト作 西村由美訳
579 『第九軍団のワシ』 ローズマリ・サトクリフ作 猪熊葉子訳
580 『銀の枝』 ローズマリ・サトクリフ作 猪熊葉子訳
581 『ともしびをかかげて 上』 ローズマリ・サトクリフ作 猪熊葉子訳
582 『ともしびをかかげて 下』 ローズマリ・サトクリフ作 猪熊葉子訳
583 『ジーンズの少年十字軍 上』 テア・ベックマン作 西村由美訳
584 『ジーンズの少年十字軍 下』 テア・ベックマン作 西村由美訳
585 『ぼくたちの船タンバリ』 ベンノー・プルードラ作 上田真而子訳
586 『辺境のオオカミ』 ローズマリ・サトクリフ作 猪熊葉子訳
587 『カレワラ物語 フィンランドの神々』 小泉保編訳
588 『影との戦い ゲド戦記 1』 アーシュラ・K.ル=グウィン作 清水真砂子訳
589 『こわれた腕環 ゲド戦記 2』 アーシュラ・K.ル=グウィン作 清水真砂子訳
590 『さいはての島へ ゲド戦記 3』 アーシュラ・K.ル=グウィン作 清水真砂子訳
591 『帰還 ゲド戦記 4』 アーシュラ・K.ル=グウィン作 清水真砂子訳
592 『ドラゴンフライ ゲド戦記 5』 アーシュラ・K.ル=グウィン作 清水真砂子訳
593 『アースシーの風 ゲド戦記 6』 アーシュラ・K.ル=グウィン作 清水真砂子訳
594 『運命の騎士』 ローズマリ・サトクリフ作 猪熊葉子訳
595 『王のしるし 上』 ローズマリ・サトクリフ作  猪熊葉子訳
596 『王のしるし 下』 ローズマリ・サトクリフ作  猪熊葉子訳
597 『フランバーズ屋敷の人々1 愛の旅だち』 K.M.ペイトン作 掛川恭子訳
598 『フランバーズ屋敷の人々2 雲のはて』 K.M.ペイトン作 掛川恭子訳
599 『フランバーズ屋敷の人々3 めぐりくる夏』 K.M.ペイトン作 掛川恭子訳
600 『フランバーズ屋敷の人々4 愛ふたたび 上』 K.M.ペイトン作 掛川恭子訳
601 『フランバーズ屋敷の人々5 愛ふたたび 下』 K.M.ペイトン作 掛川恭子訳
602 『八月の暑さのなかで ホラー短編集』 金原瑞人編訳

別冊 『なつかしい本の記憶 岩波少年文庫の50年』 岩波書店編集部編

岩波少年文庫創刊60年記念リクエスト復刊

『ウサギどん キツネどん』 J・C・ハリス作 八波直則訳
『星のひとみ』 トペリウス作 万沢まき訳
『ジュンとひみつの友だち』 佐藤さとる作 村上勉画
『バラとゆびわ』 サッカレイ作 刈田元司訳
『木曜日はあそびの日』 グリパリ作 金川光夫訳
『ささやき貝の秘密』 ヒュー・ロフティング作 山下明生訳
『キュリー夫人』 エリナー・ドーリイ作 光吉夏弥訳
『隊商 キャラバン』 ハウフ作 高橋健二訳
『火の鳥と魔法のじゅうたん』 ネズビット作 猪瀬葉子訳
『合言葉は手ぶくろの方っぽ』 乙骨淑子作 浅野竹二画
『海のたまご』 ルーシー・M・ボストン作 猪瀬葉子訳
『地下の洞穴の冒険』 リチャード・チャーチ作 大塚勇三訳
『銀のスケート ハンス・ブリンカーの物語』 M・M・ドッジ作 石井桃子訳
『よろこびの日 ワルシャワの少年時代』 I・B・シンガー作 工藤幸雄訳
『ニーベルンゲンの宝』 G・シャルク作 相良守峯訳
『夜が明けるまで』 マヤ・ヴォイチェホフスカ作 清水真砂子訳
『石の花』 バジョーフ作 佐野朝子訳
『闘牛の影』 マヤ・ヴォイチェホフスカ作 渡辺茂男訳

★最近の新刊は未読ものが多いのですが、『岩波児童文庫』及び古典文学、とりわけ外国文学は『岩波文庫』に慣れ親しんで来ました。40代になった頃から、今なおこれらの作品を読み返す愉しき読書生活を送っています。子供の頃の私の心と今の私の心、懐かしき郷愁を誘いながらも新たな感動に嬉々としています。ありがとうございます。岩波書店さま♪
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by Claranomori | 2011-05-05 06:10 | 少年少女世界文学集
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『少年少女世界文学全集』 
発行:講談社 全50巻
刊行年:1959年(昭和34年)~1962年(昭和37年)

装本:池田仙三郎
監修:安倍能成 / 小川未明 / 志賀直哉 / 辰野隆 / 福原麟太郎
編集委員:伊藤貴麿 / 植田敏郎 / 白木茂 / 那須辰造 / 福田清人 / 袋一平 / 矢崎源九郎 / 山室静

第1巻 古代中世編(1)
「ギリシア神話」 「北欧神話」 「イソップ物語」
挿絵:渡辺武夫 富山妙子 佐藤忠良 富永秀夫
訳:田中秀央 中川正分 永橋卓介 山室静 呉茂一

第2巻 古代中世編(2)
「イリアス・オデュッセイア(ホメロス)」 「聖書物語」 「カレヴァラ」
挿絵:太田大八 寺島龍一 赤穴宏
訳:高津春繁 高津久美子 中村妙子 桑木務

第3巻 古代中世編(3)
「ニーベルンゲンの歌」 「きつね物語」 「剛勇グレティル物語」 ほか6編
挿絵:松田穣 太田大八 沢田正太郎 佐藤忠良
訳:相良守峰 鈴木力衛 山室静 矢崎源九郎 尾崎義 柴田治三郎

第4巻 イギリス編(1)
「ロビン・フッドの冒険」 「アーサー王物語(マロリー)」 「イギリス民話」
挿絵:太田大八 松田穣 宮田武彦 沢田正太郎
訳:中野好夫 本間久雄 塩谷太郎

第5巻 イギリス編(2)
「ロビンソン漂流記(デフォー)」 「シェークスピア物語(シェークスピア)」
挿絵:村上松次郎 向井潤吉
訳:中野好夫 吉田健一

第6巻 イギリス編(3)
「ガリバー旅行記(スウィフト)」 「クリスマス・カロル(ディケンズ)」 「水の子(キングズレー)」
挿絵:松野一夫 油野誠一 太田大八 斎藤長三
訳:西村孝次 安藤一郎 西川正身

第7巻 イギリス編(4)
「宝島(スチーブンソン)」 「フランダースのいぬ(ウィーダ)」 「幸福な王子(ワイルド)」 ほか1編
挿絵:谷俊彦 玉置正敏 伊勢正義 沢田重隆
訳:阿部知二 松村達雄 酒井朝彦

第8巻 イギリス編(5)
「ジャングル・ブック(キップリング)」 「黒馬物語(シューエル)」 「ティモジーのくつ(ユーイング)」
挿絵:依光隆 伊勢正義 竹山博 村上松次郎
訳:吉田甲子太郎 光吉夏弥 石井桃子 寿岳しづ

第9巻 イギリス編(6)
「ピーター・パン(バリ)」 「ホームズの冒険(ドイル)」 「名犬クルーソー(バランタイン)」
挿絵:杉全直 岩崎ちひろ 斎藤三郎 村上松次郎
訳:高杉一郎 久米元一 白木茂

第10巻 イギリス編(7)
「ふしぎの国のアリス(キャロル)」 「ひきがえるの冒険(グレアム)」 「山の伝書ばと(ランサム)」 ほか2編
挿絵:熊田千佳慕 山田三郎 斎藤三郎 赤穴宏 遠藤てるよ
訳:本多顕彰 菊池重三郎 白木茂 瀬田貞二 厨川圭子

第11巻 アメリカ編(1)
「アンクル・トムの小屋(ストー夫人)」 「黄金虫(ポー)」 「アメリカ民話」 ほか2編
挿絵:朝倉摂 赤穴宏 永田力 池田龍雄
訳:中村妙子 西川正身 江戸川乱歩 山室静

第12巻 アメリカ編(2)
「若草物語(オルコット)」 「銀のスケート(ドッジ)」
挿絵:三芳悌吉 谷俊彦
訳:吉田勝江 白木茂

第13巻 アメリカ編(3)
「小公子(バーネット)」 「小公女(バーネット)」
挿絵:渡辺武夫 桜井悦
訳:村岡花子 伊藤整

第14巻 アメリカ編(4)
「王子とこじき(マーク・トウェーン)」 「トム・ソーヤーの冒険(マーク・トウェーン)」
挿絵:斎藤三郎 沢田重隆
訳:白木茂 阿部知二

15巻 アメリカ編(5)
「子じか物語(ローリングズ)」 「白いきば(ロンドン)」 「あしながおじさん(ウェブスター)」
挿絵:谷俊彦 土井栄 金子三蔵
訳:安藤一郎 岩田欣三 曽野綾子

第16巻 アメリカ編(6)
「ドリトル先生航海記(ロフティング)」 「オズのまほう使い(バーム)」 「シートンの動物記(シートン)」
挿絵:宮田武彦 山田三郎 三芳悌吉
訳:井伏鱒二 松村達雄 瀧口直太郎

第17巻 アメリカ編(7)
「二十一の気球(デュボア)」 「海をおそれる少年(スペリー)」 「赤毛のアン(モンゴメリー)」
挿絵:赤穴宏 松田穣 白井哲 西村保史郎
訳:渡辺茂男 飯島淳秀 白木茂 村岡花子

第18巻 ドイツ編(1)
「空想男爵の冒険(ビュルガー)」 「ハウフ童話集(ハウフ)」 「くるみわり人形(ホフマン)」 ほか5編
挿画:池田龍雄 沢田正太郎 太田大八 丸木俊子 堀内規次
訳:柴田治三郎 手塚富雄 石丸静雄 桜井和市 丸山武夫 植田敏郎 国松孝二

第19巻 ドイツ編(2)
「グリム童話集」
挿絵:武井武雄 中尾彰 山中春雄 脇田和 沢田正太郎
訳:植田敏郎

第20巻 ドイツ編(3)
「みつばちマーヤの冒険(ボンゼルス)」 「水晶・みかげ石(シュティフター)」 「人形つかいのポーレ(シュトルム)」 ほか2編
挿絵:山田三郎 堀内規次 油野誠一 池田龍雄
訳:山室静 手塚富雄 国松孝二 丸山武夫 大畑末吉

第21巻 ドイツ編(4)
「愛の一家(ザッパー)」 「悪童物語(トーマ)」 「めくらのジェロニモ(シュニッツラー)」
挿絵:斎藤長三 油野誠一 斎田武夫
訳:植田敏郎 実吉捷郎 登張正実

第22巻 ドイツ編(5)
「バンビ(ザルテン)」 「おもちゃ屋のクリック(シュナック)」 「二少年の秘密(テッツナー)」 ほか3編
挿絵:山田三郎 朝倉摂 斎藤三郎 斎藤長三
訳:植田敏郎 佐藤晃一 関楠生

第23巻 ドイツ編(6)
「飛ぶ教室(ケストナー)」 「点子ちゃんとアントン(ケストナー)」 「エミールとかるわざ師(ケストナー)」
挿絵:鉄指公蔵 金子三蔵 三芳悌吉
訳:小松太郎 高橋健二 植田敏郎

第24巻 ドイツ編(7)
「アルプスの少女(スピリ)」 「スイスのロビンソン(ウィース)」
挿絵:斎藤長三
訳:関泰祐 塩谷太郎

第25巻 フランス編(1)
「ローランの歌」 「ペロー童話集」 「ろば物語(セギュール夫人)」 ほか4編
挿絵:伊原宇三郎 赤穴桂子 渡辺恂三 水沢研 沢田正太郎
訳:長谷川四郎 川崎竹一 二宮フサ 羽生操 那須辰造 平岡昇

第26巻 フランス編(2)
「ああ無情(ユーゴー)」 「三銃士(A.デューマ)」 「マテオ・ファルコーネ(メリメ)」 ほか2編
挿絵:向井潤吉 松野一夫 油野誠一
訳:那須辰造 桜井成夫 山内義雄 石川湧 鈴木力衛

第27巻 フランス編(3)
「家なき子(マロー)」 「風車小屋だより(ドーデー)」 「愛の妖精(サンド)」 ほか2編
挿絵:油野誠一
訳:西条八十 石川湧 新庄嘉章 桜田佐

第28巻 フランス編(4)
「十五少年漂流記(ヴェルヌ)」 「海底二万里(ヴェルヌ)」 「にんじん(ルナール)」 ほか1編
挿絵:寺島滝一 村上松次郎 熊田千佳慕 堀内規次
訳:波多野完治 塚原亮一 江口清 中村浩 淀野隆三

第29巻 フランス編(5)
「青い鳥(メーテルリンク)」 「ばらいろ島(ヴィルドラック)」 「首なしうま(ベルナ)」 ほか3編
挿絵:沢田重隆 吉井忠 油野誠一 斎藤長三 鉄指公蔵
訳:若月紫蘭 桜田佐 宮崎嶺雄 那須辰造 小林正

30巻 ロシア編(1)
「ロシア民話(アザドフスキー編)」 「せむしの小うま(エルショーフ)」 「ルスランとリュドミラ(プーシキン)」 ほか6編
挿絵:遠藤てるよ 寺島龍一 箕田源二郎 松山文雄 丸木俊子 松田穣
訳:袋一平 西郷竹彦 吉原武安 知久利誓一 石山正三 高杉一郎

第31巻 ロシア編(2)
「イワンのばか(トルストイ)」 「川はあそぶ(コロレンコ)」 「チェルカッシ(ゴリキー)」 ほか15編
挿絵・箕田源二郎 松山文雄 吉井忠 丸木俊子 朝倉摂
訳・中村白葉 中村融 米川正夫 吉原武安 小沢政雄 長谷川四郎 袋一平 清水邦生ほか
昭和35年 422ページ

第32巻 ロシア編(3)
「ボリスの冒険(ガイダール)」 「森は生きている(マルシャーク)」 「ビアンキの動物物語(ビアンキ)」 ほか1編
挿絵:三芳悌吉 永井潔 丸木俊子 山田三郎
訳:袋一平 久野公 湯浅芳子 馬上義太郎

第33巻 ロシア編(4)
「連隊の子(カターエフ)」 「町からきた少女(ヴォロンコーワ)」 「金どけい(パンテレーエフ)」 ほか1編
挿絵:三芳悌吉 永井潔 市川禎男 箕田源二郎
訳:西郷竹彦 袋一平 東郷正延

第34巻 ロシア編(5)
「ネズナイカ(ノーソフ)」 「人の歴史(ショーロホフ)」 「本の歴史(イリン)」 ほか2編
挿絵:ネープチェフ 永井潔 安泰 山田三郎
訳:福井研介 井上満 和久利誓一 小沢政雄 袋一平

第35巻 北欧編(1)
「アンデルセン童話集(アンデルセン)」
挿絵:初山滋 堀文子 岩崎ちひろ
訳:山室静

第36巻 北欧編(2)
「ニルスのふしぎなたび(ラーゲルレーフ)」 「オーボー城の小人(トペリウス)」 「ノンニの冒険(スウェンソン)」 ほか3編
挿絵:沢田重隆 竹山博 斎藤長産 臼井哲 三井永一
訳:大畑末吉 万沢まき 尾崎義 山室静

第37巻 北欧編(3)
「日向が丘の少女(ビョルソン)」 「七人兄弟(キヴィ)」 「ネバタ号の少年(アクセルソン)」
挿絵・西村保史郎 永井潔 松野一夫
訳・矢崎源九郎 尾崎義 宮原典子
昭和36年 422ページ

第38巻 南欧・東欧編(1)
「ドン・キホーテ(セルバンテス)」 「プラテーロとわたし(ヒメネス)」 「まごころ(デレッダ)」 ほか2編
挿絵:山田三郎 池田龍雄 堀内規次 斎藤長三
訳:杉浦明平 会田由 岩崎純孝 永田寛定 矢崎源九郎

第39巻 南欧・東欧編(2)
「ピノッキオ(コッロディ)」 「クオレ(デ・アミーチス)」
挿絵:池田仙三郎 油野誠一
訳:矢崎源九郎

第40巻 南欧・東欧編(3)
「ジャン・ブルラスカの日記(ヴァンバ)」 「黒い海賊(サルガーリ)」 「パール街の少年たち(モルナーレ)」 ほか2編
挿絵:金子三蔵 斎藤三郎 赤穴宏 池田仙三郎 丸木俊子
訳:安藤美紀夫 清水三郎治 徳永康元 来栖継 内田莉莎子

第41巻 東洋編(1)
「アラビアン・ナイト」 「ラーマーヤナ(バールミーキ)」 「インド民話」 ほか3編
挿絵:沢田重隆 田中田鶴子 油野誠一 太田大八 田中実一 大沢昌助
訳:大場正史 蒲生礼一 竹内和夫 田中於莵弥 山室静

第42巻 東洋編(2)
「西遊記(呉承恩)」 「中国民話」 「東南アジア民話」 ほか4編
挿絵:福田てん太郎 永井潔 久米宏一 田中田鶴子
訳:奥野信太郎 松枝茂夫 伊藤貴麿 服部四郎 金素雲 邱永漢 矢崎源九郎 松山納

第43巻 東洋編(3)
「三国志(羅貫中)」 「水滸伝(施耐庵)」 「聊斎志異(蒲松齢)」 ほか1編
挿絵:鴨下晁湖 福田てん太郎 山崎百々雄 池田仙三郎
訳:伊藤貴麿 村上知行 小田嶽夫

第44巻 東洋編(4)
「たからのひょうたん(張天翼)」 「三人の先生(朱明政 朱明軍)」 「故郷・宮しばい(魯迅)」 ほか13編
挿絵:久米宏一 李天心 安泰 池田仙三郎 吉井忠 永井潔
訳:倉石武四郎 伊藤貴麿 君島久子 松枝茂夫 竹内好

第45巻 日本編(1)
「古事記」 「竹取物語」 「日本民話」 ほか2編
挿絵:佐多芳郎 上河辺みち 山中春雄 山下大五郎 中尾彰 久米宏一
訳:木俣修 坪田譲治 浜田廣介 金田一京介

第46巻 日本編(2)
「今昔物語」 「平家物語」 「太平記」 ほか3編
挿絵:久米宏一 羽石光志 古沢岩美 石井健之 森村宜永
訳:福田清人 杉森久英 伊藤佐喜雄 高野正巳 丸岡明

第47巻 日本集(3)
「八犬伝(滝沢馬琴)」 「東海道中膝栗毛(十返舎一九)」 「雨月物語(上田秋成)」
挿絵:山崎百々雄 清水昆 鴨下晁湖 永井潔 福田てん太郎
訳:豊田三郎 浅生磯次 村松定孝 暉峻康隆 青江舜二郎 中村草田男

第48巻 日本編(4)
「現代日本文学名作集」
挿絵:富永秀夫 太田大八 深沢紅子 山崎百々雄  中尾彰 斎藤三郎 硲伊之助

第49巻 日本編(5)
「現代日本童話集」
挿絵:久米宏一 田中田鶴子 富永秀夫 中尾彰 及部克人

第50巻 世界少年少年少女詩集 世界童謡集
挿絵:初山滋 渡辺恂三 城所昌夫 岩崎ちひろ 鈴木義治

※半世紀程前に刊行された偉大なる講談社版の『少年少女世界文学全集』です。亡き母の残してくれた古びた御本たちです。表記は実際の御本に準じております。挿絵や口絵、付属の冊子や解説も読みごたえ十分です。「ほか○編」と記されている作品にも素晴らしいものが多いので、気長にこの全50巻を読み返し、今の私の想うこと、感想などを含め、少しずつ取り上げさせて頂きたいと思います。
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by claranomori | 2011-05-05 05:52 | 少年少女世界文学集
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★アメリカの作家ジェームズ・サーバー(James Thurber:1894年12月8日~1961年11月2日)の1944年の作品『たくさんのお月さま』の中の、海辺の王国のお姫様。名前はレノア姫。もうすぐ11歳になるお姫様。姫の望みは何でも叶えてやろうとする優しい父王や家来たちとお城に住んでいる。ある日。木いちごを食べすぎて病気になってしまう。レノア姫は「お月さまをもらったら元気になると思うわ」と言うので大騒ぎとなる。この難題を巡り王様や家来、魔法使いたちも大変。そこで呼ばれた道化師がレノア姫にどんな月がほしいのかと尋ねると、「自分の親指の爪よりちょっぴり小さく、窓の外の木のてっぺんぐらいのところにいる金でできた月」って答えるのである。道化師の機転とレノア姫の言葉が愉快な愛らしいお話。

子どもの王国から学ぶこと、驚かされることって多い。私が子供の頃も、奇妙な事を言ったり、急に感激して泣き出したりするので、どこか痛いのではと幼稚園の先生に心配されご迷惑をおかけしたこともある。5歳なリ10歳なり、20歳なり30歳、40歳なり50歳...その時々の感じ方や考え方は違う。また同い年でも人それぞれの感性で受け取り方は様々。そういうのって愉しいと思いませんか?私は愉しいです!なので、物語の中の子どもたちが大好きです。絵本や児童文学に限らず、色んな物語の中の少年少女たち、ユニークで奇想天外な発想や行動をしたり、時にヒヤヒヤさせられたり、愛らしくも残酷だったり、子供だからと侮ってはならない、子供の心で優しさや悲しみを受け止めているのだから。

★上の絵は宇野亜喜良氏がイラストを担当した1989年発行の絵本より♪
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by claranomori | 2011-02-09 08:44 | 童話・絵本・挿絵画家
b0106921_1129436.jpg『はなのすきなうし』
作:マンロー・リーフ
絵:ロバート・ローソン
訳:光吉夏弥
発行:岩波書店
初刊:1936年

★アメリカの児童文学作家マンロー・リーフ (Munro Leaf:1905年12月4日~1976年12月21日)の名作絵本『はなのすきなうし』の初刊は1936年。挿絵はマンロー・リーフの友人である同じくアメリカの画家ロバート・ローソン(Robert Lawson:1892年10月4日~1957年5月27日)が担当しています。

舞台はスペイン。主人公であるフェルジナンドは幼い頃からお花が大好きでひとり静かにお花の香りを嗅いで静かに過ごしている愛らしい牛。他の多くの牛たちは闘牛場で勇敢に闘うことを夢に見て過ごしている。そんなある日、闘牛探しにやってきた5人の男性。他の牛たちは自分をアピールするために唸ったり威勢が良い。愛しきフェルジナンドときたら、まったく興味もなくいつもの場所でお花のにおいを嗅ごうと草の上に座るのだけれど、運悪くそこにはハチが居てお尻を刺されてしまう。痛くて飛び上がって大騒ぎとなったフェルジナンドは、マドリッドへ連れて行かれることに。

闘牛場にひきだされたフェルジナンドは、闘牛士たちがいくら躍起になって挑発しようが、一向に闘う気配はない。けれど観客席には胸や帽子に芳しい花をつけたご婦人がたがいっぱい。フェルジナンドはその芳香をうっとりと嗅ぐばかり。闘牛としてまったく役に立たないフェルジナンドは無事、もとの平和な牧場に帰され、お花に包まれた静かなしあわせな生活に戻れました。ああ、良かったね!フェルジナンド君♪

初刊の1936年はスペイン内戦真っ只中であったために、かなりの論議を醸し出したそうです。発禁処分にも遭っていて、ナチスドイツにも燃やされてしまい、日本でも1941年(昭和16年)に『花と牛』という題で出版された折も、当時の軍国主義者たちから戦争を否定しているとして猛烈な攻撃を受けたという。けれど、いまなお、この作品が世界中で読まれ愛され続けている。お花を愛することは平和を愛することと繋がっていると思います。

人ぞれぞれの解釈がありますが、私は"武器よりお花を!"という性質なので、とてもこのフェルジナンドの気持ちが分かるようで、また人間世界に置き換えた場合でも、「女の子だからこうありなさい」「男の子なんだからもっと強く」「みんなと仲良く遊びなさい」「今の日本はこうでなければならない」...云々と大人たちは子供をある枠にはめようとすることも多い。他の人と違ってもいいじゃないのって子供の頃から思って生きて来た私はなおさら、このフェルジナンドが同士のようにさえ感じられるのです。この子牛のフェルジナンドのお母さんも寛容で素晴らしいです。我が子の感性や好きな世界、性格を優しく受け入れている。一人で遊ぶことの楽しさもあれば、お友達と遊ぶ楽しさもある。私は誘われないと外で遊ぶ子供ではなく、いつも一人でお人形遊びや少女マンガ(悲しいお話が子供の頃から好きでした)を読む時間を優先していたものでした...と回顧♪
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by claranomori | 2011-01-21 11:27 | 童話・絵本・挿絵画家
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★10歳の少女点子ちゃんが大好き!本当の名前はルイーゼ・ポッゲ(ドイツ語原題ではピュンクシェン)という。ミュンヘンで暮らす点子ちゃんの父親(アウグスト・ツィルナー)は医者で母親(ユリアーネ・ケーラー)はボランティア活動に励む多忙な日々を送っている裕福な家庭。エーリッヒ・ケストナーの原作(1931年)ではべルリンで、ポッゲ氏の職業はステッキ工場の経営者ながら、映画化にあたり、監督のカロリーヌ・リンクは1999年に合わせた時代設定に脚色されているのも面白い。この少女点子ちゃん(エレア・ガイスラー)にはアントン・ガスト(マックス・フェルダー)という同い年の男の子のお友だちがいる。アントン少年は母子家庭でその母親(メレット・ベッカー)は病気で入退院を繰り返す生活。けれど、アントンとお母さんはとっても仲良しで、点子ちゃんの内心はそんなアントンが羨ましい。お金持ちの点子ちゃんのようにアントンは暮らせないけれど、母親思いの優しい少年。母親が入院している間もその職場で代わりに働いている。退院してから職が無くなっては困るから。何とも健気なアントン君。

そんなアントン君の家庭の事情を知り、点子ちゃんは両親に相談するのだけれど、お仕事に忙しい両親は聞く耳を持たない。裕福でも親の愛の希薄な少女なのだ。点子ちゃんの話し相手は、養育係であるロランス(シルヴィー・テステュー、原作での名はアンダハト)、家政婦のベルタおばさん(グードルーン・オクラス)、そして愛犬のピーフケぐらいである。点子ちゃんはアントン君のお母さんを療養させてあげたい気持ちでいっぱい。両親は無関心で相手にならないので自ら実行することに!閉店後の街で歌を歌ったりしてお金を貯める。結局そのことが両親に知れる。けれど、そこまでアントンを思う友情に心打たれる。また、多忙な毎日で点子ちゃんの両親の仲もあまり良くない。私が点子ちゃんを好きなのは、心の優しさから生まれる勇気を持ち、まっすぐな少女だから。決して男勝りな少女ではないのだけれど、この勇敢さに感動してしまう。そんな点子ちゃんが羨ましいのかもしれない...。泥棒騒ぎでのベルタおばさんの活躍の場面も微笑ましい。そして最後は点子ちゃんと両親の破綻がちな家族の仲も戻り、アントン君と病気のお母さんと5人で出かけることに。その海での笑い合う姿は美しく、点子ちゃんは一人その光景を眺めてしあわせに思うのだった。その時の点子ちゃんの表情が最高に愛らしくてジ~ンとくる!こうして、またちょっぴり少女は成長したのだろうと思う♪
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点子ちゃんとアントン/PUNKTCHEN UND ANTON
1999年・ドイツ映画
監督・脚本:カロリーヌ・リンク 製作:ペーター・ツェンク、ウッシー・ライヒ
原作:エーリッヒ・ケストナー 撮影:トルステン・ブロイアー 
音楽:ニキ・ライザー 出演:エレア・ガイスラー、マックス・フェルダー、ユリアーネ・ケーラー、アウグスト・ツィルナー、メレット・ベッカー、シルヴィー・テステュー、グードルーン・オクラス

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by claranomori | 2011-01-19 11:58 | 銀幕の少女たち・少女映画
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★ジュール・ルナール(Jules Renard:1864-1910)はジュウル・ルナアルとされているものもある。外国語の日本語表記は難しい。この自然主義文学とも作風は異なり、なんとも異色の作家と思えるジュール・ルナールの『にんじん』は私が生まれる以前から家の本棚に並んでいた。『少年少女世界文学全集』の「フランス編」の中に。私はというと、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の映画『にんじん』を観たことで、この作家の原作とようやく一致した。ジュール・ルナールの『にんじん』が刊行されたのは1894年。児童文学の中にも入るけれど、年少の子供たちがそのまま読むとかなり怖い場面も多い。暗鬱であり残酷なのは執拗に折檻する母親の姿や無味乾燥な家族の情景だけではなく、にんじんことフランソワ少年の姿にも。作者であるジュール・ルナールの半自伝的な作品ということながら、ルナールは自らの少年時を美化するでもなく描いている。でも、それらの子供たちの姿は普通なのだとも思う。子供は純粋ゆえに残酷なことをしたり云ったりする。

1887年から1910年頃に執筆されたという膨大な『日記』がルナールの死後発表された。これはフランス文学史を少しばかり受講していた折に知ったこと。その日記の全貌は知らないけれど、ルナールの実の父親が病を苦に自殺されたこと、母親もその後井戸に落ちて亡くなっている(事故か自殺とも定かではないようだ)。こうした「事実は小説より奇なり」なことに時々遭遇してはゾクっとする。ルナールの描き方は淡々としていて簡潔。けれど鋭敏な洞察眼が魅力。その視線を見事に、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督は脚色し映像化されたと思う。

にんじんを演じるロベール・リナンも素晴らしい!レジスタンスという時代にリナン自身は身を投じ22歳の若さで死に至る。それまでに、『にんじん』以外でもジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品の『我等の仲間』(1936年)、『シュヴァリエの放浪児』(1936年)、『舞踏会の手帖』(1937年)、またマルク・アレグレ監督の『家なき児』(1935年)にも出演されていた。『シュヴァリエの放浪児』と『家なき児』は未見なので観てみたいと思っているけれど...。

私は今のところ、やはりフランス文学とフランス映画を多く読んだり観たりしてきたよう。”フランス”だからと目くじらを立て読むのでもなく観るのでもない。そう云えば音楽もやはりフランスの音楽は好きである。意識しなくても気になるから興味があるから心が向かうのだろう。長い歴史のフランスという国の残した文化遺産のようなものたちに(英国やその他の国も同じように)。その中に、私の好きな「美」が山のようにあるのだから。知らないことだらけなので、まだまだ興味は尽きないけれど。

そんなことで、このルナールの同時代に同じジュールという名の作家がもうお二人浮かぶ。ジュール・ヴァレス(Jules Valles:1832-1885)とジュール・ヴェルヌ(Jules Verne:1828-1905)である。それぞれ勿論趣は異なるけれど、ヴァレスは自伝小説を書いている。小説家でありパリ・コミューンの闘士でもあったというお方。また、ヴェルヌは最も有名かも知れない。『海底二万海里』(1870年)や『80日間世界一周』(1873年)など、並外れた科学知識と空想力、ドラマティックなお話は人間ドラマであり文明批判をも含むもの。ルナールにしてもヴェルヌにしても、児童文学作家でもあるけれど、其処に留まるものではない。世界中の多くの優れた児童文学及び作家がそうであるように。

にんじん/POIL DE CAROTTE
1932年・フランス映画
監督・脚本:ジュリアン・デュヴィヴィエ 原作:ジュール・ルナール 
撮影:アルマン・ティラール、ティラール・モンニオ 音楽:アレクサンドル・タシスマン 出演:ロベール・リナン、アリ・ボール、カトリーヌ・フォントネイ、ルイ・ゴーチェ、クリスチアーヌ・ドール、コレット・セガル、マキシム・フロミオ、シモーヌ・オーブリ

前述の【『にんじん』 フランソワ少年と少女マチルド 監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ 原作:ジュール・ルナール】にもう少し追記いたしました。
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by claranomori | 2010-11-23 06:53 | 銀幕の美少年・少年映画