あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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★ウージェーヌ・ドラクロワ(Eugene Delacroix:1798年4月26日~1863年8月13日)はフランスのシャラントン・サン・モーリス生まれの19世紀フランス・ロマン派を代表する画家。この『墓場の少女』或いは『墓場の孤児』と題された作品は1824年のもの。絵画鑑賞は10代からずっと好きな趣味のひとつなのですが、この絵はドラクロワの名画の中でもとりわけ印象強く今も脳裏に焼き付いている作品です。『墓場の孤児』として最初知りましたが『墓場の少女』という題の方が有名なのでしょうか。この少女の見つめる先に何があるのか。この強い視線。ドラクロワ自身も7歳の折に父親を、また16歳の折に母親を失っていること、この25歳頃のドラクロワは如何なる心境でこの少女を描いたのだろう。うら若き女性を墓場で見かけ、その寂しげな哀感をイメージして描かれたという。堅実な写実はドラクロワの基盤ながら、この少女の仰ぐ空への眼差しは寂しさを伴いながらも情念のような強さをも感じる。

われわれが描くべきものは事物それ自身ではなく、その事物のごときものである。
眼のためでなく心のために作り出すのである。

このようにドラクロワは語っている。優美な古典派も好きですが、やはり文学、政治、音楽、絵画という各表現の場でのロマン派たちの挑む姿、その心を感じることが好きなので、このドラクロワの言葉の意味は重要に想えます。


少数派ブログながら参加してみました♪
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by claranomori | 2012-03-06 11:49 | 絵画の中の少女・女性たち
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★『愛煙家へのレクイエム』(requiem pour un fumeur)というセルジュ・ゲンスブール(セルジュ・ゲンズブール)の短編ドキュメンタリー映画が日本未公開作品ながらあります。監督はフレデリック・ソジェールで1991年製作なので、セルジュ・ゲンスブールの最晩年の出演作品の一つとも云えます。

先日の新聞で日本での喫煙者が20%を割ったというデータを拝見しました。私はまったく煙草を吸わないのですが、どうしたわけか、この世界的禁煙ムードの折でもなお、身近の友人たちに喫煙者は結構多いのです。それもどう見ても「愛煙家」としか想えない友人が確実に数人は居ます。いくら煙草の価格が上がっても何とか彼らなりに工夫して愛煙家としての道を歩んでいるようなのです。なかなか興味深いことです。また、「嫌煙家」というお方も多く存在するようですが、私の友人は寛容な人が多いのでそんな人はいないのですが、この「嫌煙家」というお方もまた興味深いです。かのヒットラーは「嫌煙家」として有名ですが、世界で初めて禁煙運動を始めたお方でもあるそうです。過度のクリーンなる風潮はちょっと危険でもあると感じています。ポイ捨てなどは良くないと想いますが、愛煙家の美学もあるのだと想えます。

煙草を持つ姿は幾つもの映画のシーンが浮かびます。愛煙家でもなく嫌煙家でもない私は鑑賞する対象として、煙草を吸う方々の姿を眺めるのが好きだとも云えます。「愛煙家」と云えば、セルジュ・ゲンスブールが真っ先に蘇るもので、今日はこの『愛煙家へのレクイエム』という7分程の短編映画のことをと想った次第です。肩身の狭い想いをされている愛煙家たち、そして生涯ジタンを放さず煙草を愛したセルジュ・ゲンスブールに捧げられた作品でもあります。

★セルジュ人形も登場します♪


※「クララの森・少女愛惜」を始めてずっと同じデザインのものをエキサイト様のスキンからお借りして来ましたが、初めて違うものに変えてみました。また元に戻すかもしれませんが、本文の幅が少し広くなったことと、夜桜とガルボというデザイン名が気に入ったもので♪
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by claranomori | 2012-02-08 15:58 | 耽美派少女の愛した音楽たち
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さよなら子供たち / AU REVOIR LES ENFANTS
1987年・フランス/西ドイツ合作映画
監督・脚本:ルイ・マル 製作:ルイ・マル、マラン・カルミッツ 
撮影:レナート・ベルタ 音楽:フランツ・シューベルト、サン=サーンス 
出演:ガスパール・マネス、ラファエル・フェジト、フランソワ・ネグレ、フ
ィリップ=モリエ・ジェヌー、イレーヌ・ジャコブ

ぼくは、あの朝の涙を忘れない。
「その朝に起きたことこそ、自分の処女作の主題にすべきだった」
10年ぶりに母国へ帰還した名匠ルイ・マルが、その朝の記憶を、美しい映画にした。


映画チラシより

日本公開:1988年12月

関連メモ
「私はこの朝の出来事を死ぬまで忘れない。」
「私のキャリアの中で最も重要な作品。」 by ルイ・マル

★ルイ・マル自身の12歳の時の体験を描いた自伝的要素の強い作品。名作を幾つも残されましたが、この『さよなら子供たち』は後期の代表作であり大名作だと思います。ルイ・マル作品の日本公開作品はほぼ鑑賞しているのですが(80年代作品以前は後追いながら)、最も見返す作品はこの『さよなら子供たち』です。ジュリアンとボネの美しい少年たち、そして、「さよなら子供たち。」と云うジャン神父の姿が美し過ぎる映像と共に今も蘇ります。

関連記事:『さよなら子供たち』監督ルイ・マル主演:美しい二人の少年(ガスパール・マネスとラファエル・フェジト)
関連記事:銀幕の美少年★ガスパール・マネスとラファエル・フェジト:GASPARD MANESSE et RAPHAEL FEJTO
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by claranomori | 2012-01-27 21:16 | 映画広告芸術・資料箱
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突然炎のごとく ジュールとジム / JULES ET JIM
1961年・フランス映画
監督:フランソワ・トリュフォー
原作:アンリ=ピエール・ロシェ
脚本:フランソワ・トリュフォー / ジャン・グリュオー
撮影:ラウール・クタール 音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:ジャンヌ・モロー / オスカー・ウェルナー / アンリ・セール
マリー・デュボワ / サビーヌ・オードパン / ミシェル・シュボール

ヌーヴェル・ヴァーグの誕生から、今年でちょうど40年。
みずみずしい衝撃を与えた、映画の”新しい波”― 
その時代を象徴するかのような伝説の映画「突然炎のごとく」が、1999年、ふたたび押し寄せる。


映画チラシより

日本初公開:1964年 リバイバル上映:1999年

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by claranomori | 2011-08-11 23:06 | 映画広告芸術・資料箱
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★猛暑がまだまだ続く中、相変わらず複雑な想いは常に傍らに。不安定な体調・・・どうにか心のバランスを保てますように!という日々を過ごしています。それにしても、凄いことになっている日本。ある意味、この時代を生きること、体験できることは崇高なる学びだとも想える。東北も梅雨明けしたそうなので暑いでしょうね。どうか頑張ってください!

 クロード・ドビュッシー(CLAUDE DEBUSSY:1862年8月22日~1918年3月25日)という、フランスの19世紀から20世紀初頭の生涯をふと想うことがある。偉大なる作曲家であり詩人でもあったお方。優れた好きな楽曲は多数あるのですが、今日は『もう家の無い子のためのクリスマス』あるいは『家なき子等のクリスマス』と題された、1915年のドビュッシーの残した最後の歌曲で作詞作曲共にドビュッシー自身によるものです。1915年のこの『もう家の無い子のためのクリスマス』は、第一次世界大戦の悲劇がドビュッシーの心を深く動揺させたとされ、ドビュッシーは癌という重い病と闘いながらも、フランスが敵軍に占領され、不安と恐怖に怯える荒廃した地方の子供たちに捧げられた悲痛な想いの詩でもあります。

もう家もない!
敵はみんな、みんな、みんな取ってしまった

僕たちの小さな寝床まで!
学校も先生も焼いた
教会もキリストさまの銅像も焼いた
動けなかった乞食のおじいさいも焼いた!

もう家もない!
敵はみんな、みんな、みんな取ってしまった

僕たちの小さな寝床まで!
そうだ!お父さんは戦争に行っている
お母さんはこんな目にあうまえに死んだ!

・・・

どうぞ毎日のパンを下さい。

キリストさま! きいてください。
もう小さな木靴もありません。
でも、フランスの子供に勝利を与えて下さい!

もう家の無い子のためのクリスマス 作:クロード・ドビュッシー
 
 音楽ジャンルに深く拘りはないし偏見もない。ただ心に響く曲、相性の良い曲を好んで聴いている気がします。クラシック音楽から見た歌曲は、これまた大好きなシャンソンとの繋がりは強いながらも敬遠されがちなようですが、私はそんなお堅い音楽論は苦手だしあまり興味もない。このクロード・ドビュッシーは、私の好きな音楽家たち(シャンソンでもロックでもポップスでも)のように、メロディーと詩のハーモニーが絶妙であり、前人未到の域のお方でさえあると想う。楽想と詩想、音楽と言葉というものを見事に融合し一つの作品(楽曲)と成し得ているのだから☆
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by claranomori | 2011-07-19 11:48 | 詩人・作家・画家・芸術家
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ステファーヌ・オードラン:STEPHANE AUDRAN
1932年11月8日 フランス・ヴェルサイユ生まれ

★ステファーヌ・オードランもまたヌーヴェル・ヴァーグのミューズのお一人だと思います。クロード・シャブロル監督や名優ジャン=ルイ・トランティニャンとご結婚されていた時期もあり、俳優のトマ・シャブロルは息子さまです。主演も脇役もこなせる個性派女優さまです。劇場鑑賞としてのリアルタイム作品は『バベットの晩餐会』ですが、最初に知ったのはルイス・ブニュエル監督の『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』です。まだレンタルショップなどもない頃で、洋画熱に任せてテレビ欄を必死でチェックしていた頃が懐かしいです。代表作を挙げてみると、観た作品はまだ20数本だと分かりました。フランス映画のみならず、現在も現役で幅広い役を演じて活躍されているのは嬉しいかぎり。料理人役も演じておられますが、実際にお料理の腕前はプロ級だとのことです。素敵なステファーヌ・オードランです♪

●代表作●
キャスター 裸のマドンナ (2008) 
青い自転車 (2000) 
マドレーヌ (1998) 
アルレット (1997) 
マキシマム・リスク (1996) 
パリのレストラン (1995) 
ホワイト・ナイトメア (1992) 
クリシーの静かな日々 (1990) 
マニカの不思議な旅 (1989) 
父の恋人 (1989) 
シャンペンチャーリー (1988) 
フェイスレス (1988) 
呪いの迷宮/ラビリンス・イン・ザ・ダーク (1988) 
プア・リトル・リッチ・ガール (1987) 
バベットの晩餐会 (1987)
彼女はジタン (1986) 
ウエディングベル/Mr.レディMr.マダム3 (1986) 
ナイト・マジック/幻想夜曲 (1985) 
他人の血 (1984) 
ミストラルの娘 (1984) 
死への逃避行 (1983) 
最後の標的 (1982)
華麗なる貴族 (1981) 
最前線物語 (1980) 
イーグルス・ウィング (1979) 
ヴィオレット・ノジエール (1978) 
チェイサー (1978) 
刑事キャレラ/血の絆 (1977) 
シルバー・ベアーズ (1977) 
ブルース・ダーンのザ・ツイスト (1976) 
友情 (1974) 
そして誰もいなくなった (1974) 
殺人代理人 (1972) 
ブルジョワジーの秘かな愉しみ (1972) 
刑事キャレラ/10+1の追撃 (1972) 
殺意の週末 (1970) 
肉屋 (1969) 
不貞の女 (1968) 
女鹿 (1968) 
殺意 (1966)
パリところどころ (1965) 
ジャガーの眼 (1965) 
虎は新鮮な肉を好む (1965) 
世界詐欺物語 (1964) 
青髭 (1963) 
ダンディ (1961) 
気のいい女たち (1960) 
赤と青のブルース (1960)
獅子座 (1959) 
いとこ同志 (1959) 
暴力組織 (1957)
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by claranomori | 2010-12-20 18:04 | 女優館★銀幕の名花たち
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マリー・ラフォレ:MARIE LAFORET
1939年10月5日 フランス・ジロンド県スーラック生まれ

★マリー・ラフォレは『太陽がいっぱい』で知り、10代後半に偶然レコードを購入し歌手でもあることを知る。その時はまだ出演映画は『太陽がいっぱい』しか知らず、レコードが少しずつ増えて行った。リアルタイムの映画作品は『恋にくちづけ』『タンゴ ガルデルの亡命』と80年代半ばの事。殊に『タンゴ ガルデルの亡命』には思い入れが強い。お若い頃も好きですが、30代、40代の頃の雰囲気がさらに好きです。映画ではジャン=ポール・ベルモンドとの共演作が多いですね。女優から歌手の道へと重点を置かれて活動されていた頃、80年代以降映画に戻って来られた頃、マリー・ラフォレはどの時代も美麗です♪

●代表作●
デザート・オブ・ファイアー (1997) 
ティコ・ムーン (1997) 
レプスキー絶体絶命/その男凶暴につき (1989) 
タンゴ ガルデルの亡命 (1985) 
ソフィー・マルソー/恋にくちづけ (1984) 
J=P・ベルモンドの エースの中のエース (1982) 
ジャン=ポール・ベルモンドの 道化師/ドロボー・ピエロ (1980) 
警部 (1978) 
ダイヤモンド・ジャック (1967) 
ジャガーの眼 (1965) 
国境は燃えている (1965) 
男を追って (1964) 
女は夜の匂い (1962) 
金色の眼の女 (1961) 
素晴らしき恋人たち (1961) 
赤と青のブルース (1960)
太陽がいっぱい (1960)
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by claranomori | 2010-12-18 11:38 | 女優館★銀幕の名花たち
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★マルセル・カルネ監督の1945年の作品で、時を経ても繰り返し語り継がれてゆくフランス映画史上の金字塔のような名作『天井桟敷の人々』。初めて観たのは黄昏時の映画番組だったと想う。テレビ放送では2度観ている。そして、「桟敷」が読めずに一緒に観ていた母に教えてもらったことなども懐かしく想い出される。チャップリンの映画を初めて観た時期に近いように想うけれど、かなり前ではっきりしない。けれど、モノクローム映画で3時間を超える大作!今日まで幾度か観直しているのだけれど、長いと感じたことはない。美しくロマンティシズム溢れる映像と、美しい役者方にうっとりする。そして、ドイツ占領下時代に製作された映画であると知り、想いは幾重にも募る。綺麗な場面たちは全編が権力に対する民衆の抵抗という姿勢で貫かれているようだ。美で悪に挑む姿勢は大好き!

1840年代のパリ。タンプル大通り、通称犯罪大通りで裸を売りものにしている女芸人ガランス(アルレッティ )に恋をするパントマイム役者バティスト(ジャン=ルイ・バロー)。こそ泥のラスネール(マルセル・エラン)、野心に燃える新人俳優ルメートル(ピエール・ブラッスール)も彼女に恋をしていた。座長の娘ナタリー(マリア・カザレス)はバティストを愛しているので心を痛める。ガランスは富と権力を持つ伯爵(ルイ・サルー)の愛人となってしまう。そして、「第二部」となる5年の歳月が流れ、再会したガランスとバティストは初めての一夜を明かすが、その翌朝、妻のナタリーが子供を抱いてバティストを訪ねてきた。ガランスは涙をのんで愛する彼を母子にゆずり身を引くことに。カーニバルの雑踏の中を去るガランスを追い、彼女の名を呼ぶバティストのラストシーン...は色褪せることはないだろう。
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このひとりの妖艶な女芸人と男たちが繰り広げる青春絵巻。『天井桟敷の人々』は、ヒトラー率いるドイツ占領下のフランスで、3年3ヶ月を費やし、1945年に完成したマルセル・カルネ監督の不朽の長編大作名画。ジュリアン・デュヴィヴィエ、ジャン・ルノワールなど、フランス映画界の巨匠たちが次々とハリウッドへ逃れた後、敢えて故国に留まり芝居小屋の立ち並ぶ19世紀パリの裏町を舞台に、恋に、芝居に生きる人々を描いた。それは「カルネ流の抵抗」でもあった。芸達者な役者たちと流麗な洒落た台詞は、詩人でもあるジャック・プレヴェールが紡いでいる。また、この「犯罪大通り」は実在したものながら、1862年のパリ大改造で消滅。この『天井桟敷の人々』は、非占領地であった南仏ニースの撮影所に400メートルの犯罪大通りを再現し撮影されたという。流石!恋と自由を謳うフランスならではだと感動的。カルネ=プレヴェール=コスマという名が並ぶのも嬉しい。
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★1940年6月、フランスはドイツに降伏。パリを含む北部はドイツの占領地域となる。そんな非常事態の中での『天井桟敷の人々』は1943年8月にクランクイン。しかし、ニースで始まった撮影は、僅か3日後に中断されてしまう。シチリア島に上陸した連合軍が、ニースへ侵入してくるというので、撮影隊はやむなくパリに戻る。しかし、今度はプロデューサーがユダヤ系という理由で仕事を禁じられ、マルセル・カルネ監督たちは身銭を切って撮影を続行。3ヵ月後、パテ社が製作を引き継ぐけれど、ドイツ軍は撮影現場を毎朝訪れてエキストラ選びに立会い口を挟んでいた。また、撮影終了後には、主演女優のアルレッティが、ドイツ将校との交際を理由に身柄を拘束されるという事件も起きたという、撮影秘話も残されています。

天井桟敷の人々/LES ENFANTS DU PARADIS
1945年・フランス映画
監督:マルセル・カルネ
製作:フレッド・オラン
脚本:ジャック・プレヴェール
撮影:ロジェ・ユベール、マルク・フォサール
音楽:モーリス・ティリエ、ジョゼフ・コズマ(ジョセフ・コスマ)
出演:アルレッティ、ジャン=ルイ・バロー、マリア・カザレス、マルセル・エラン、ピエール・ブラッスール、ルイ・サルー、ジャヌ・マルカン、シモーヌ・シニョレ、ジャン・カルメ

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by claranomori | 2010-11-03 19:10 | キネマの夢・シネマ万華鏡
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★フランス革命に関するものを読んでいる中で幾度も登場するシャルロット・コルデーはマラー殺害者であり「暗殺の天使」とも呼ばれる。本名はマリー=アンヌ・シャルロット・コルデー・ダルモン(Marie-Anne Charlotte Corday d'Armont:1768年・月日不詳~1793年7月17日)。

1768年ノルマンディに生まれたシャルロット・コルデー(シャルロット・コルデイ)は没落貴族の娘で、劇作家コルネイユの血を引く貴族の娘ながら、13歳の折に母と死別し妹と共にカーンの修道院で少女時代を過ごす。修道院で一生を過ごしたいと願っていた少女だったという。けれど、1791年に革命政府によりその修道院は閉鎖され、叔母ブルトヴィユ夫人のお屋敷に身を寄せることになった。プルタコスの書物を愛し、豊富な文学的知識を有するシャルロット・コルデーは、大革命当初から新思想へ向けて燃え立った。カーンに住んでいた頃からルイ16世を好ましく思っておらず、彼女が熱中し傾倒していたジロンド党をマラーは新聞「人民の友」紙上や国民公会の議場で攻撃しており、ジロンド党の者達の暴動を目にした若き少女の目は眩んでいたとも云えるだろう。けれど、その熱情ゆえに単身パリに赴きマラー暗殺を決行し、僅か25歳、まだ少女の面影を残し、美しく響く声を持っていたと云われるシャルロット・コルデーはコンコルド広場で処刑される。恐怖政治(テルール)の興奮の中で起きた大事件!それも殺人者でありながら天使と呼ばれる、歴史上稀有なる女性である。

自由を与えてくれるはずだった人が、自由を殺すのです。まるで首切り役人のようにです。
ああ、孤独で悲しい私の祖国フランス

「フランス共和国新聞」には「死刑執行の時間が近づいても、彼女は動揺する気配がなく、晴々とした表情をし顔色を変える風は全然なかった」と記されていたそうだ。詩人アルフォンス・ド・ラマルティーヌは、この美しく清楚な愛国心あふれるシャルロット・コルデーを「天使」と称えた。多くの者達が死を目前とするこのシャルロット・コルデーになにかしらの「美しさ」を見たようなのだ。ゆえに「暗殺の天使」という形容と共に、私のような者にまで不思議な魅力を伝える...死の間際での晴れやかな表情...幾人かの書物の中の凛然たる女性たちが浮かび、その崇高なる姿に憧れる。彼女たちの中に「人間」として「女性」としての「美」を垣間見るからかもしれない。
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by claranomori | 2010-09-16 22:27 | 歴史の中の少女・女性たち
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★フランソワ・ブーシェ(Francois Boucher:1703年9月29日~1770年5月30日)は18世紀フランスのロココ時代を代表する画家。1703年にパリに生まれ、1770年にパリに眠る。1723年ローマ賞を受賞しイタリアに留学。ティエーポロの影響を受けたとされる。神話画、牧歌画、風俗画などを主題に、絵画、壁画、タピスリーの下絵などを多作。殊に壁面装飾に才能を発揮し、ヴェルサイユ宮殿の王妃の間の装飾で流行作家となる。ルイ15世妃マリ=レクザンスカやポンパドゥール夫人の庇護を受け、フランソワ・ブーシェは宮廷画家、彫刻家のみならず、室内装飾、服飾デザイナーとしても絶大な人気を誇っていた。とりわけポンパドゥール夫人の美的センスのための重要なブレーンであったので、この肖像画『ポンパドゥール夫人』のファッションも担当されたのではないだろうか。

うっとりする程、美麗な色調は優美!この前時代とは異なる平和で経済も好調であった時代ならではの生活趣味の豊かさに意味を持ったロココ文化の開花。「優美」「洗練」「貴族的」その真髄は「生きる喜び」にあったとされる時代。この肖像画『ポンパドゥール夫人』(1756年)のローブ・ア・ラ・フランセーズ!そのドレスを彩る装飾品たち!薔薇のお好きなポンパドゥール夫人なのでやはり薔薇の造花が数多く付けられ、繊細な手工レース、リボン、真珠、ブレスレット、ブローチ、ネックレス...嗚呼、豪奢である。その夫人の優雅な佇まいを見事に描き出しているフランソワ・ブーシェは、天使の支える時計、クッション、猫足のサイドテーブル、ポンパドゥール夫人候爵家の紋章入りの本棚などとの見事な調和を完成させている。読みかけの本を手にするポンパドゥール夫人は大変な読書家。それも、当時の女性が好んで読んでいた説話本ではなく、詩、哲学、歴史、伝記、文法などの多くの書物を読まれており、どれもよく読んだ跡のあるものであったという。「ポンパドゥール夫人の時代」ともいうべき時代が築かれた宮廷を支配する程の権力を握ったのは、国王ルイ15世の公式の愛人であり美貌の持ち主であったことだけではなく、むしろ豊かな文学的教養と美的センスのためであったとも云われている。

ポンパドゥール夫人については、また別に綴っておきたいので追々にと想います♪
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by claranomori | 2010-09-13 20:07 | 私の好きな王宮物語と運命