あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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『風』  詩:クリスティーナ・ロセッティ

誰が風を見たでしょう?
ぼくもあなたも見やしない、
けれど木の葉をふるわせて
風は通りぬけてゆく。

誰が風を見たでしょう?
ぼくもあなたも見やしない、
けれど樹立ちが頭をさげて
風は通りすぎてゆく。

訳:西条八十

★クリスティーナ・ロセッティは、生涯独身を通され、慎ましやかに長きに渡る静かな生涯の中で多くの作品を残された、19世紀ヴィクトリア朝時代の英国を代表する女性詩人。本名はクリスティーナ・ジョージナ・ロセッティ(Christina Georgina Rossetti:1830年12月5日~1894年12月29日)。兄はラファエル前派の中心的人物の画家であり詩人でもある ダンテ・ガブリエル・ロセッティ。この『風(The Wind)』はクリスティーナ・ロセッティの初期の童謡詩の一つで、西条八十の訳詞に草川信による作曲で大正10年(1921年)に、日本の童謡としても有名な詩となりました♪
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by claranomori | 2010-11-26 11:06 | 愛の花束・日本の抒情
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月が空から、 おりて来て
ずっとお話、 していたら
どんなお話、 もってきて
どんなお話、 するかしら

「百もの、きれいなものを見た
百もの、楽しいものを見た
だけど、夜しか出ないから
昼間のことは、分からない!」


★1872年に出版されたクリスティーナ・ロセッティ(Christina Rossetti:1830~1894)の童謡集『シング・ソング』より。ヴィクトリア朝時代の英国詩人であるクリスチナ・ロセッティの詩が好きなのだけれど(暗鬱かつ静寂なものが特に好きなので、またそのうちにと思う)、この『シング・ソング』は少し異色に思う。英国でこの『シング・ソング』が書評で取り上げられた時には、ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』と並んで批評されたそうだ。当時の英国児童文学ではナンセンス・ブック人気が高まっていた頃で、この『シング・ソング』にもいくつかのナンセンス詩が含まれている。クリスチナの兄であるダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(Dante Gabriel Rossetti:1828~1882)の友人のひとりであったルイス・キャロルことチャールズ・ラトウィッジ・ドジソン(Charles Lutwidge Dodgson:1832~1898)。ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティが住んでいた「チューダー・ハウス」と呼ばれる古い邸宅で飼われていた多くの動物たち。その中のウォンバットは『不思議の国のアリス』のドーマウスのモデルとなったともいわれている。この『シング・ソング』の挿絵を担当しているのは「オフィーリア」や「四月の恋」が浮かぶ優美な画家アーサー・ヒューズ(Arthur Hughes:1832~1915)!。ラファエル前派大好きな私。世界中の19世紀末好きの私は、そんな時代の英国にしばし夢を馳せ、興味深い方々の交流を思い浮かべ心が悦ぶ。けれど、次の瞬間には愕然とする...でも、その束の間の夢と現実の往来を楽しんでいるようでもある♪

※詩と挿絵の頁は同じではないのですが、この挿絵が好きなので掲載させて頂きました。
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by claranomori | 2009-02-21 09:35 | 童話・絵本・挿絵画家