人気ブログランキング | 話題のタグを見る

あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
『人形の家』 エミリーとシャーロット姉妹★人形世界と人間社会を紡ぐ 著:ルーマー・ゴッデン(1947年)_b0106921_18452366.jpg
★イギリスの作家ルーマー・ゴッデン(RUMER GODDEN)は、『黒水仙』や『川』などの作家としても有名ながら、児童文学作家としても『人形の家』(1947年刊行)以来欠かせない存在となったお方。この『人形の家』のお話は、プランタジネット一家の人形たちの身の上に起こった悲劇を、二人の少女姉妹(エミリーとシャーロット)の心の描写、動きと共に描かれた素晴らしい人形ファンタジー(物語)。小さな木でできたオランダ人形トチーは、嘗てスコットランド人形だったプランタジネット氏とその妻バーディの娘にみたてられ、弟のりんごちゃんと共に、エミリーとシャーロット姉妹のおもちゃ箱のなかで暮らしている。持ち主の少女たちも、お人形たちも寒くて暗い箱ではなく家らしい家に住みたいと願っていた。姉妹の大おばさんが亡くなり、その遺品である古い人形の家がやって来た。トチーは嘗て住んでいたことのあるお家なので、家族と一緒に幸せな気分になっていた。けれど、この家の住人であった綺麗だけれど高慢ちきな花嫁人形のマーチペインが後からやって来たことから悲劇は始まる。

美しいお人形のマーチペインを少女エミリーはすっかり気に入ってしまう。シャーロットの抗議も受け付けずに、プランタジネット一家を屋根裏に追いやり、一等良い寝室をマーチペインのものにしてしまう。驕り高ぶったマーチペインはプランタジネット一家に色んな嫌がらせをし不運が続く。姉妹が人形の家のランプの火を消し忘れたために、セルロイド製のバーディは燃えつきて姿を消してしまった...。この事件の折も高慢ちきなマーチペインの心は醜く薄ら笑いさえ浮かべていた。エミリーとシャーロット姉妹はこのマーチペインを疎ましく思い人形博物館へ寄付することに。そうして、プランタジネット一家には再び家と平和が戻ってきたのだけれど、バーディはもう戻っては来ないのだった。

お人形たちはモノかもしれない。でも、お人形を愛する者たちには生命のあるモノである。作り手が愛を込めて作った様々なお人形たちは作り手から離れ、それぞれの持ち主の処へやって来る。その持ち主の心によってモノであるお人形は生命(新たなる)を持つことになるように思う。私も子供の頃はご贔屓の綺麗なお人形には特別の計らいをしていた。今は美醜や値段などではなくすべてをそれぞれに大事にしているつもり。でも、一人だけ私の心から決して消え去ることのないドイツ人形が居る。彼女は美少女というわけでもなくちょっぴりふとっちょな子。何故だか、幾度も私を救ってくれたのはその子。私は毎年歳を重ねてゆくのに一向に成長しないで小さな少女のまま。愛おしい私の友人たちでもある。この『人形の家』は人形世界と人間社会のあわいを紡ぐ大好きなファンタジー。人形たちの運命は人間に左右されてしまう。けれど、彼女たちの心を覗いてみることもできる。人間社会の悲喜交々と共に生きる宿命を背負ってもいるのだと。
# by claranomori | 2010-09-11 19:08 | 本の中の少女たち・少年たち
女優館VOL.119★ブルック・シールズ:BROOKE SHIELDS_b0106921_12383172.jpg
ブルック・シールズ:BROOKE SHIELDS
1965年5月31日 アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク生まれ

★美少女子役というとブルッキー!『プリティ・ベビー』で完全に虜となり、80年代作品までは追っていたのですが、90年代以降の作品は未見が多いです。最近はテレビの出演が多いようですね。ハイティーンになると、ぐんぐんと背丈も骨格も健康体になられちょっと淋しい気がしました。でも『サハラ』はお話がとても好きです。アンドレ・アガシとご結婚されていた折もテニスの国際大会を鑑賞していると観客席に居られました。その頃、まだ現役で活躍されていたドイツのボリス・ベッカーを応援していた私です。ブルッキーと呼んでいた80年代を懐かしく想いますが、今もお綺麗なブルック・シールズです。美少女子役として登場された折に「第二のエリザベス・テイラー」あるいは「エリザベス・テイラーを凌ぐ」などと讃美されていましたが、名女優リズを超えることはないでしょうが現役なのは嬉しいです♪

●代表作●
シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ (シーズン3) (2008~2010) ゲスト出演 
リップスティック・ジャングル (シーズン2) (2008~2009)
ザ・ミッドナイト・ミート・トレイン (2008) 
リップスティック・ジャングル (シーズン1) (2008)
シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ (シーズン2) (2007~2008) ゲスト出演 
チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ (シーズン4) (2006~2007) ゲスト出演 
NIP/TUCK マイアミ整形外科医 (シーズン4) (2006) ゲスト出演 
黒い薔薇 (2004)
メイヤー・オブ・サンセット・ストリップ (2003) 
愛と憎しみの法廷 (2001) 
プロポーズ (1999) 
ブラック AND ホワイト (1999)
ブルック・シールズのハロー!スーザン (1996~2000) 出演/製作
連鎖犯罪/逃げられない女 (1996) 
フレンズ (2nd Season) (1995~1996) ゲスト出演 
ボーン・ワイルド/サバンナに生きて (1995) 
女医 (1995) 
セブンスフロア (1994) 
デーモン (1993) 
ストーカー異常性愛 (1993) 
ブルック・シールズのアメリカン・ラブ (1993) 
ミュータント・フリークス (1993) 
タイムマシーンにお願い (シーズン5) (1992~1993) ゲスト出演 
バックストリート・ドリームズ (1990) 
キャノンボール/新しき挑戦者たち (1989) 
ダイヤモンド・トラップ (1988) 
ブレンダ・スター (1988) 
青い誘惑 (1984)
マペットめざせブロードウェイ! (1984) カメオ出演 
サハラ (1983) 
エンドレス・ラブ (1981) 
青い珊瑚礁 (1980)
グランドキャニオンの黄金 (1979) 
裸足の天使 (1979) 
キング・オブ・ジプシー (1978) 
プリティ・ベビー (1978)
ブルック・シールズの プリティ・ギャンブラー (1977) 
アリス・スイート・アリス (1977)
女優館VOL.119★ブルック・シールズ:BROOKE SHIELDS_b0106921_12384670.jpg

# by claranomori | 2010-09-11 11:58 | 女優館★銀幕の名花たち
女優館VOL.118★キルステン・ダンスト:KIRSTEN DUNST_b0106921_19192329.jpg
キルステン・ダンスト:KIRSTEN DUNST
1982年4月30日 アメリカ・ニュージャージー州ポイントプレザント生まれ

★12歳頃の少女子役だったキルステン・ダンストは『若草物語』や『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の印象が強烈に残っています。『ヴァージン・スーサイズ』は適役で映画全体が好きですがキルステンのあのガーリーな雰囲気が最高でした!次のラース・フォン・トリアー監督作品に出演されるとニュースで読み、どんな役柄だろう...。また、デボラ・ハリーの自伝映画らしきものにデボラ・ハリー役で出演されると去年頃知りました。それは是非!公開して頂きたいです♪

●代表作●
スパイダーマン3 (2007)
マリー・アントワネット (2006)
エリザベスタウン (2005)
スパイダーマン2 (2004)
エターナル・サンシャイン (2004)
ウィンブルドン (2004)
モナリザ・スマイル (2003)
最高の人生 (2003) 
スパイダーマン (2002)
ケイナ (2002) 声の出演
クレイジー/ビューティフル (2001) 
ブロンドと柩の謎 (2001)
恋人にしてはいけない男の愛し方 (2001) 
チアーズ! (2000)
クロウ 復讐の翼 (2000)
デッド・ヒート・コネクション (2000) 
Lover's Prayer はつ恋 (2000) 
ヴァージン・スーサイズ (1999)
わたしが美しくなった100の秘密 (1999) 
タイム・ラビリンス 時空の扉 (1999) 
キルスティン・ダンストの 大統領に気をつけろ! (1999) 
スモール・ソルジャーズ (1998) 
ガールズ・ルール! 100%おんなのこ主義 (1998)
アナスタシア (1997) 声の出演 
ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ (1997) 
ホーンテッド・ホテル (1997) 
ER III 緊急救命室 (第3シーズン) (1996~1997)ゲスト出演
殺人容疑 (1996) 
ジュマンジ (1995) 
遺産相続は命がけ!? (1994) 
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア (1994)
若草物語 (1994) 
ジム・キャリーINハイ・ストラング (1994) 
虚栄のかがり火 (1990) 
ニューヨーク・ストーリー (1989)
女優館VOL.118★キルステン・ダンスト:KIRSTEN DUNST_b0106921_1919370.jpg

# by claranomori | 2010-09-10 20:17 | 女優館★銀幕の名花たち
女優館VOL.117★ジュディ・デイヴィス:JUDY DAVIS_b0106921_18591449.jpg
ジュディ・デイヴィス:JUDY DAVIS
1955年4月23日 オーストラリア・パース生まれ

★英米圏作品は数的にはアメリカとイギリスの女優方が目立つのだと思いますが、オーストラリアの女優に好きなお方が多い。その筆頭であり演技派、個性派女優であるジュディ・デイヴィス!シリアスからコミカルな演技もお手の物。主役も脇役も存在感を残すのです。初めて知ったのは『インドへの道』で、その後過去作品と新作を追うようになりました。最近だと『殺人なんて些細なこと』と『マリー・アントワネット』が好きです♪

●代表作●
スターター・ワイフ (2007)
マリー・アントワネット (2006)
ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き (2006) 
殺人なんて些細なこと (2006) 
ガウディアフタヌーン (2001)
ジュディ・ガーランド物語 (2001)
アイリスの秋 (1999) 
三十年の愛 ハメット&ヘルマン (1999) 
セレブリティ (1998) 
目撃 (1997)
地球は女で回ってる (1997) 
ブラッド&ワイン (1996) 
革命の子供たち (1996) 
アーミー・エンジェル (1995) 
ニュー・エイジ (1994) 
サイレントナイト/こんな人質もうこりごり (1994) 
夫たち、妻たち (1992) 
風に向かって (1991) 
天使も許さぬ恋ゆえに (1991) 
バートン・フィンク (1991) 
裸のランチ (1991) 
アリス (1990) 
即興曲/愛欲の旋律 (1990)
インドへの道 (1984) 
ファイナル・オプション (1982)
フェイク野郎 (1981) 
わが青春の輝き (1979)
# by claranomori | 2010-09-10 19:58 | 女優館★銀幕の名花たち
麗しの男優 VOL.16 ★ ピーター・オトゥール:PETER O\'TOOLE_b0106921_251917.jpg
ピーター・オトゥール:PETER O'TOOLE
1932年8月2日 アイルランド・コネーマラ生まれ
本名:Peter Seamus O'Toole

★多くの偉大なる英国俳優は舞台出身で映画デビューは早くはない。ピーター・オトゥールもやはりそう。けれど、英国屈指の名優のお一人で今なお健在なのも嬉しい限りです。ブロンドに青い眼のロレンス!『アラビアのロレンス』のピーター・オトゥールを当時スクリーンで観ていたら、私は卒倒していたかもしれない。『チップス先生さようなら』や『冬のライオン』、『何かいいことないか子猫チャン』も素敵!最初に観たのはテレビでだけれど『おしゃれ泥棒』だったと思う。2002年にはアカデミー賞の名誉賞を受賞されました!いつまでも品格のある佇まいが大好きです♪

●代表作●
THE TUDORS ~背徳の王冠~ (シーズン2) (2008) 
レミーのおいしいレストラン (2007) 声の出演
スターダスト (2007)
ヴィーナス (2006)
名犬ラッシー (2005)
トロイ (2004)
ローマン・エンパイア (2003) 
ヒットラー 第1章:覚醒/第2章:台頭 (2003) 
ファイナル・ステージ (2002) 
ヴァージン・ブレイド (1999) 
ファントム (1998)
フェアリーテイル (1997)
ガリバー/小人の国・大人の国 (1996) 
ガリバー2/天空の城ラピュタ (1996) 
ラルフ一世はアメリカン (1991) 
ムーンリットナイト (1989) 
プランケット城への招待状 (1988) 
ラストエンペラー (1987) 
クラブ・パラダイス (1986) 
レイ・ブラッドベリSFシアター/デンジャラス・ゾーン(2) (1986) 
クリエイター (1985)
キム/ある少年の闘いと冒険の物語 (1984) 
スーパーガール (1984) 
スヴェンガリの魔力 (1983) 
炎の砦マサダ (1981) 
カリギュラ (1980) 
スタントマン (1980)
ズールー戦争/野望の大陸 (1979) 
パワープレイ (1978) 
孤独な暗殺者 (1976) 
フォックストロット (1975) 
ローズバッド (1975) 
ラ・マンチャの男 (1972) 
マーフィの戦い (1971) 
チップス先生さようなら (1969)
キャサリン大帝 (1968) 
冬のライオン (1968) 
おしゃれ泥棒 (1966) 
将軍たちの夜 (1966) 
天地創造 (1966)
何かいいことないか子猫チャン (1965) 
ロード・ジム (1965) 
ベケット (1964) 
アラビアのロレンス (1962)
海賊船 (1960) 
バレン (1960)
# by claranomori | 2010-09-10 02:50 | 男優館★麗しの男優