あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
b0106921_19041640.jpg
 
 ゴールデン・ウィークなので久しぶりに旅行や帰省される方々...皆様それぞれの過ごし方をされているのでしょうね。私はというと、特に遠出の予定もないのですが借りたい書物や資料があるので近所の図書館に行こうかと思っています。

 時間は瞬く間に過ぎゆくけれど濫読は続けています。映画はしっかり観るのでそれなりに時間の確保が必要ゆえに観ようと思って録画した映画は溜まる一方。音楽も基本的にアルバム一枚を通して聴くことが多いのですが、レコードだと小さなシングル盤も好きなのでターンテーブルに載せることも多いです。読書は装丁重視の性質ですが知らないうちに文庫や新書も本棚を占めています。どこからでも読める短編集やエッセイ、殊に詩集が大好きな傾向も変わることはないようです。

 ブログの方が性に合っているのか、SNSって使ってはいるけれどあまり相性が良いとは思えない。次第に馴染んで来るのかな。長文を読むのが面倒な人達も多いそうです。確かに短文の方が機能的な時もあります。検索もインターネットで色々教えて頂ける。でも、どうしても、本を手にして頁を捲る、あの感じが好きでしようがない。人それぞれの愉しみ方がある時代。性に合った愉しみ方を臨機応変に選べば良いのだと思います。手間のかかる作業はその過程ならでは発見や学びがあって楽しいものです。たとえ少数派でも私はこんな調子でこれからも生きて行くのだろうと思えます。

 そんな事を考えながら、「今日のマイラブ」をメモ風に時々綴っておこうと思います(追記:画像のマイラブ・コレクションとしては「ガラスの城★私の王国あるいは夢幻の青い花」を設置いたしました)。ふと手にしたのは柳田国男の『こども風土記 母の手毬歌』でした。随分と時を経た古い岩波文庫の並ぶ本棚から。下手な写真もさっと机の上で撮ってみました。お寺が好きなこともあり「寺と椿の花」という鎌倉時代の手毬歌を。どんな風に歌い、どんな風にお遊戯するのだろう...♪

 其のつゥばきだァてのつゥばき
 御寺へもォててそォだてた
 日が照ェればすゥずみどォころ
 あァめが降ゥればやめどころ

 雨が降っても日が照っても、この椿は土地の人たちのように、ほかに出て歩くことはできないというので、椿の美しさをいつの間にか人のように取り扱っているのである。また戦国時代のお寺は身分のある人の娘や小さな子供が、暫くあずけられて居た処でもあったそうです。


[PR]
# by Claranomori | 2015-05-02 21:14 | 想い・鑑賞・読書メモ

b0106921_19410113.jpg
映画の中の美少年
~ 瑞々しい美しさを持つ美少年 ~

【1】 銀幕の永遠の美少年タジオ!
ビョルン・アンドレセン
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
1971年 イタリア映画

【2】 最強の愛らしさ、ダニエル少年!
マーク・レスター
監督:ワリス・フセイン
1971年 イギリス映画

【3】 優美な品性と陽光に香るブロンドの髪!
ジョン・モルダー=ブラウン
監督:マクシミリアン・シェル
1970年 西ドイツ映画


☆こんな感じです
b0106921_19154824.jpg

★「Tokyo graffti(トウキョウグラフィティ)」2015年5月号(4月23日発売)に寄稿いたしました。東京のカルチャー&ストリートの様子が満載の月刊誌(東京を中心とした本屋さんやコンビニなどで販売されているそうです。是非、お買い求めくださいませ)。今月号の特集は「映画」。映画を愛する方々がジャンル別にベスト3を選んで想いを寄せておられます。私(CHOUCHOU)も「映画の中の美少年」というカテゴリー内でご縁を頂きました。画像はDVDを掲載されるとのことで、既に国内でDVD発売されている作品から上記の美少年と作品を選ばせて頂きました。1位のビョルン・アンドレセンは何の躊躇もなく不動であることを再認識(幾度目かの!)できました。映画は幅広く好きなのですが、やはり少年少女が主人公の作品は名場面を思い浮かべただけでキュンとときめく様です♪

※送付頂きましたご本のページを携帯で撮ったのですが、なんとなく写真がぼやけておりますがご了承ください。

[PR]
# by Claranomori | 2015-05-01 20:03 | 想い・鑑賞・読書メモ
b0106921_22592729.jpg

〜サロン・ド・ヴェルヴェット(Salon de Velvet)@短篇集〜
『chouchouの愛あればこそ♪』 第1回

4月5日(日)
場所:ギャラリー短篇集
大阪市北区浮田2-7-9 乙女屋2F

開場:13:00 開始:13:30
終了:18:00 ~ 18:30 (予定)
料金:2000円(1ドリンク+お菓子+レジュメ付)

※お席の都合上10名様限定となります。
ご予約は→こちらから お願い致します。
残席僅か!

まったく堅苦しい集いではございませんので、ご自由な装いでお気軽にお越しください。
男子禁制ではございません。老若男女大歓迎です。
お腹も空くかと思いますので、食べ物もご自由にご持参ください。
当日は久しぶりに▲・Barが復活!お飲み物はこちらでお願い致します。
レジュメには割引券が付いていますので、お買い物やドリンクにご利用ください。

第一部:〜chouchouとお茶を♪〜

●朗読・お話
ゲスト:乙女屋
chouchouもちょこっとだけ朗読します。

●乙女屋様とのトーク

●chouchouの「私の好きな歌」♪
音楽を流しながら気ままに語ります。

(休憩)

第二部:〜chouchou&chibinovaの
ラジオ・で・ブリジット!「ラジオのように」♪〜

ネットラジオを実験的に開始致します。

内容は音楽&映画&アート&モアモア☆

ご参加くださる皆様の相槌や合いの手もご自由に〜

●プチ・ブース
Velvet Moon + ▲・Bar

スタッフ:Yamaten、Chibinova、Matsukawa、Poodle-chan。

[PR]
# by Claranomori | 2015-04-03 23:19 | イベントのお知らせ
b0106921_20502499.jpg

~ VELVET MOON 20周年記念パーティー ~
『VELVET MOON 20th ANNIVERSARY
☆SPECIAL PARTY』

2/28 (土)
大阪市城東区蒲生1-8-4
TEL 06-6939-9292
●京阪京橋駅中央口、JR京橋駅北口より 徒歩3分
●地下鉄長堀鶴見緑地線京橋駅から 徒歩5分

時間:17:00 OPEN 17:30 START
前売予約:¥3000 当日:¥3500
(ともに飲食代別途かかります)

《LIVE》
シモーヌ深雪
中村扶実
Degurutieni & the Spector Ensemble
Silent Head
Shigekazu MINE
Flying Tortoise

《TALK》
Chouchou + グルーヴあんちゃん + Matsukawa

《DJ+VJ》
Team Velvet

《物販ブース》
乙女屋
桃源郷

各出演者・物販の皆様のプロフィールなどは、
をご覧ください。

※ご予約はこちらの「お問い合わせ」から件名「VELVET20周年イベント予約」で、
「お名前と人数など」をお知らせください。
会場のベロニカ様 、直接chouchou宛にご連絡くださっても結構です。
■お席は当日の先着順自由席となっております。

豪華なライヴと愛らしき彩りのブースも楽しみです。
どうぞお気軽にご参加ください♪

ヴェルヴェット・ムーンは弱小店ながら間もなく21年を迎えます。
20年目の終盤でのイベントとなります。
いつも応援くださる皆様、お世話になっている皆様、
音楽や芸術を通じて出会える皆様のお陰です。
ありがとうございます!
これからも、愛しき世界にとことんこだわり続け、
日々精進を愉しみながら頑張って参りたいと思います。
☆今後とも、どうぞよろしくお願いいたします☆


[PR]
# by Claranomori | 2015-01-23 21:29 | イベントのお知らせ
60年代以来、我が国でも熱狂的なファンを育ててきたフレンチ・ポップ。その勃興期から、70年代~2000年代以降までを幅広く見渡した本格的なディスク・ガイドがいよいよ登場!! 

書籍
~ ディスク・コレクション ~
『フレンチ・ポップ』
監修:佐藤篁之
A5判/192頁/本体価格2,200円+税
12月下旬発売予定が1月31日発売になりました。
出版社:シンコーミュージック
b0106921_18023090.jpg

時代を作ったトップ・スター達を筆頭に、ロリータ・ポップ、フォーク、ディスコ、テクノ・ポップなど、多岐にわたるスタイルを網羅。また、「リテレール(詩的)」「レアリスト(現実派)」「サンティマン(感傷派)」「ファンテジスト(夢想的)」「アーティスティック(感覚的)」「アヴァンセ(新規・革新)」といった傾向別の項目を設け、各人の魅力をわかりやすく掘り下げていきます。

掲載アーティストの一部:シルヴィ・バルタン/フランソワーズ・アルディ/フランス・ギャル/ミッシェル・ポルナレフ/セルジュ・ゲンスブール/ジェーン・バーキン/ジョニー・アリディ/クロード・フランソワ/ジャック・デュトロン/ルノー/ピエール・バルー/レ・リタ・ミツコ/ブリジット・フォンテーヌ 他

★全ページ・カラーで合計500枚のアルバムが掲載されています。
まだ完成したものを拝見していないのですが、
ライターの先輩方が選ばれた作品や紹介文もとっても楽しみです。

若輩者の私CHOUCHOUも1/4程担当させて頂きました。
好きで聴き続けて来て良かったとご縁に感謝しております。
この喜ばしき機会に恵まれ、多くの発見がありました。
日々、学びを痛感しながら、好きな世界をこれからも私なりに追求してゆきたいと思います。

2015年の2月、3月とVelvet Moon関連のイベントもございます。
決定次第、詳細等を随時お知らせさせて頂きます。

b0106921_17441668.jpg

『フレンチ・ポップス愛好館』 を始めましたので、お気軽にコメントなど頂けると嬉しいです。夏から初秋にかけ、原稿に取り組んでおりましたので、更新が進んでおりませんでしたが、ようやく落ち着きました。これからは此方の『クララの森・少女愛惜』を主軸にしながら、『フレンチ・ポップ愛好館』では、好きなフランスの音楽のこと(フレンチ絡みのボウイのことなども交え)気ままに綴ってゆきたいと思います。

今年も間もなく終わり新年を迎えます。
☆今後とも、どうぞよろしくお願いいたします☆

[PR]
# by Claranomori | 2014-12-29 17:57 | 耽美派少女の愛した音楽たち
b0106921_10591567.jpg

2014年10月13日(月・祝)

ゲンスブールナイト OSAKA 

場所:京橋ベロニカ
大阪市城東区蒲生1-8-4
TEL 06-6939-9292

17:00 open
17:30 start

前売 2500円
当日 3000円
(ともに飲食代別途かかります)

出演者
サエキけんぞう&クラブ・ジュテーム (from 東京)
 Alek et Les Japonaises (form ベルギー)
 おおたえみり
 中村扶実
 カンアキトシ

トークショー
 サエキけんぞう+ChouChou+グルーヴあんちゃん

DJ
グルーヴあんちゃん
ChouChou (VELVET MOON)
 sxkxkx and more

VJ
Yamaten (VELVET MOON) et Matsukawa


★前売りご予約は会場の京橋ベロニカ様 または 
当店VELVET MOON(「お問い合わせ」よりご予約ください)
でも承っております。

各出演者のプロフィールなどは、『ゲンスブールナイト大阪』の特設ページをご覧ください。

私chouchouも久しぶりにDJとトークショーで参加させて頂きます。
ゲンスブールってだれ?ジェーン・バーキンの名は聞いたことあるけど、フレンチポップって良く知らないな~というお方も、気さくなイベントでバラエティに富んだライヴが中心ですので、是非、遊びにいらしてくださいませ☆

皆様、お気軽にご参加くださいますよう、
どうぞよろしくお願いいたします♪

[PR]
# by claranomori | 2014-10-06 11:19 | イベントのお知らせ
 
b0106921_14492753.jpg
 前述の記事を書きながら、「八百万の神」と云いながら、はて、それはどこから来たのだろう?自然と共に生きてきた日本人には、漠然とこのような想いは多く共通するものだと想います。今全国で桜の季節の折、ちょっと思い出した桜のお姫様(女神)のこと。日本最古の書物である『古事記』より以下引用させて頂きます。

我が女ニたり並べて立奉りし由は、石長比売を使はさば、天つ神の御子の命は、雪零り風吹くとも、恒に石の如くに、常はに堅はに動かず坐さむ。また木花の佐久夜毘売を使はさば、木の花の栄ゆるが如栄えまさむと誓ひて貢進りき
古事記 

 1200年以上も昔の『古事記』の漢字や仮名遣いは、現代国語に慣れた私達には読み辛い。今も文字を打ちながら変換出来ずに時間がかかりました。けれど、そんな面倒な作業の中にも多くの学びと愉しみを感じてもいます。我が女二たり(わが娘二人)の我がとは父親の大山津見で、二人の娘とは「石長比売」《いはながひめ》と「木花之佐久夜毘売」《このはなのさくやびめ》。ニニギが笠沙の岬で出会った美しい乙女に求婚する。乙女は自ら返事をすることはできず、父がお答えいたしましょう、という流れで、たいそう喜んだ父は姉のイハナガヒメを添えて献上した。ところが、ニニギは美しいサクヤヒメだけを傍におき、醜い姉のイハナガヒメは送り返してしまった。このことを父は恥じ、「もしも二人の娘と結婚していたら、あなたの命は石のような不動性と、花のような繁栄を同時に手にすることができた。けれど、サクヤヒメだけを留めたので、天つ神の御子の寿命は花のように短くなるでしょう」と云う。

 醜い姉とされるイハナガヒメがお気の毒に想いながら、この美しい乙女サクヤヒメとの対比は石と花。石も美しいと想うけれど、花は美しいが短命、というイメージがあるので分かり易いです。コノハナノサクヤヒメの「サク」は「咲く」であり、「ヤ」は感動を示し、「咲く」には「栄え」「盛り」「酒」などと同根の、内なる生命力が外に向かって放たれる意味があるという。その象徴的なものが満開の桜であり、サクヤヒメという名に桜を想起させる。「サクラ」の「サ」は早乙女の「サ」と同様に神威の現れとし、「クラ」は神の寄りつく場所だとされ、木の花に宿る精霊、花の精なのだろうと想えます。大山津見にはもう一人の娘「コノハナノチルヒメ」がいるそうで面白いです。咲き誇る花と同様に、また散りゆく花にも神威を見たのですね。日本人には古来からこのような、木々、草花には神が宿るという、森羅万象の風土があると想います。それはやはり八百万の神であり、多神教の国日本を象徴しているようにも。またこのような観念から日本人は一神教であろうと他の神々、他の宗教にも寛容であるのではないでしょうか。ケルト、北欧、エジプトの神々などにも通ずるように想います。そんな神話、精霊と共に生きる世界観、愛らしく美しく、また儚げなお花たちの物語が私はとても好きです☆

 ●今日の読書、調べものは『古事記の読み方 - 八百万の神の物語』(著:坂本勝)を参照させて頂きました。

[PR]
# by claranomori | 2014-04-05 14:52 | 神話・お伽噺・妖精譚・伝承
b0106921_13270883.jpg
 ブロニスワフ・マリノフスキー(Bronisław Malinowski:1884年4月7日~1942年5月16日)は、ポーランド生まれでイギリスに渡り人類学者として活動したお方。特にブロニスワフ・マリノフスキーについて詳しいわけではないのですが、『神話と社会』(1926年:1941年邦訳)という御本の中にとても気になる指摘がありましたので覚え書き。

神話という神聖な伝統がいかに根強くメラネシア人の日常生活のなかに入り込み、
いかに力強くその道徳的な行為や社会的行動を支配しているか
ブロニスワフ・マリノフスキー 『神話と社会』
 
 この自然的かつ社会的過程が集落や共同体として実体化されてきた。よく「私達」とか「我ら」とか「我々」と使っている言葉は「仲間」を意識化するもので私は好きです。けれど、はてな...と思いました。今では都会ではその共同体が崩壊してゆくなか、地方や田舎の地域ではまだこの共同体精神のようなものが存続している。その素晴らしさは助け合いや連帯としての美しい姿でもあると、東日本大震災での大変な状況の中での、東北の人々の美しいお姿から痛感したものです。

 ところが、「村八分」という言葉があるように、その村社会からはみ出すこと、禁忌という概念が発生する、ごく自然なかたちとして。家族があり、社会があり、国家がある。慣習から倫理へという中で生まれ、道徳となり人々の関係が安定化され、円滑な保証ともなる。ヘーゲルの云う所の「客観的精神」ながら、この自然発生的な共同体精神の問題は、その規範のようなものからはみ出してしまう者たちの疎外感。そこから仲間はずれ、差別も生じてゆき、イデオロギーと結びついた折に改革や革命へと向かう力学さえ孕んでいるのではないでしょうか。

 人は一人一人、家族内でも性格や個性が異なる。共同体の中でどうしても逸れてしまう人が居ても不思議とは思わないのですが、「私達」や「我等」という外に出てしまう人は、その共同体から疎外視される。私は人は一人で生きてはゆけない、家族や隣近所の人々と何か困った事が起きた折は力を出し合い、助けを受けながら生活しているものだと思っています。出来れば、嘗てあったこのような共同体、連帯の精神を呼び起こすことを望んでいます。地域によって様々な差異があり、日本には外国人の人々も住み生活している。

 日本に限らず、今、世界的な随所で起こっている民族的闘争が惨劇を生んでもいる。慣習や宗教の違う人々が同じ国、社会で生きてゆく中で生まれる友好な交流もあれば、やはり民族区別としての意識が生じ、高じて問題化してゆくことも何も不思議とは思わないのです。「人類みな兄弟」は素晴らしい。けれど、各民族の伝統や誇りを同化してしまうことは不可能であり、そのような甘い幻想の時代では無くなっているのだと、イギリス、フランス、スイス、スウェーデン...もう世界各国での最近の民族問題、また日本国内でも問題があちらこちらと生まれている現実を想うのです。

 自民党は成長戦略の方針の中に、遂に移民政策を打ち出しました。1000万人移民受け入れを先の選挙公約に掲げてもいましたので、懸念していましたことです。労働不足を補うため、日本で働くことを望む外国の人々を歓迎するのは良いと思います。けれど、同時に日本人労働者の雇用や賃金低下、また反日教育の隣国(中国や韓国)による歴史に関する諸問題が噴出し、プロパガンダ政策で世界に吹聴され続ける中、各国で起こっているような宗教、慣習の違いによる人種間での惨劇が生じないよう、対策をしっかり検討しなくては大変な事になる。留学生や研修生待遇も良いことだと思いますが、経済的理由で進学を諦めなくてはならない日本国民の若者も多いです。それは、日本人の優秀な才能の芽を潰す事にもなり、極端に云えば「逆差別」に繋がるとも想えます。また、巷に氾濫する中国語や韓国語表記は日本人には混乱を招きます。読めない日本人の方が多い筈です。先日も銀行のATMで主婦の方が困っておられました。後ろに並んでいた私に訊かれたので、日本語を選択するようにお伝えしました。実は私も最初は戸惑い一瞬画面をうろうろしたものでした。日本語と英語併記で良いと思うのですが...。

 日本人にとって不自由な状況がこうした生活の一場面でも見られるのです。国粋主義や排外主義ではなく、異国の人々、異国の歴史や文化を尊重しながら、その差異からの学びが愉しいと想える私は、米国の様に多民族国家ではない神話の国日本では、所謂「多文化共生」はあまり馴染まないものだとも想えます。ただ、長年日本で生活されている外国籍の人々、また外国で生活されている日本国籍の人々も居られます。なので、政府の打ち出す移民政策と一括りには出来ないし混同は避けて考えています。国民が不安に陥る政策が続々と...難しい問題ゆえにこそ、国民の代表である政治家の先生方にはしっかり議論して頑張って頂きたいです。

 愛国教育ではなく、私達が自然と本来持っている祖国愛はイデオロギーに左右されるものではない、とも想います。そんな風に色々と考えていると、やはり八百万の神、神話の国である日本は特殊だなあ、と想います。異国の人々が日本に魅せられる所以、また日本が誤解される所以でもあるのでしょうけれど、そんなわが国日本が大好きです。「日本が好き」「日の丸って美しい!」と云えない、なんとも奇妙な空気だった私の少女時代からの疑問。そんな窮屈な想い、日本の素晴らしさの再認識は、実は世界の国々、民族、言語、文化、慣習...等からの学びとも云えます。ゆえに、差異は愉しく尊きもの!差異は誇るべきもの!そんな風に生きているお陰で、自虐史観に深く陥る危機から逸れながら今に至っているような、ちょっと複雑な想いで今日もポジティヴ・シンキング☆

[PR]
# by claranomori | 2014-04-03 14:59 | 想い・鑑賞・読書メモ
b0106921_17260426.jpg
 わあ!何と今年最初の投稿となります。いつも気にかけてくださっている皆様、ありがとうございます!年末年始とバタバタしており、確定申告も終えましたので、そろそろブログの更新ものんびりですが頑張ろうと思います。お正月の初詣の折のおみくじに書かれていた言葉は、私自身の想いととても重なる尊きお言葉でした。総じて「これまでの歩みに誠実に励みなさい」というような意味だと解釈しました。私の場合、気が付けばずっと「音楽」に関わるお仕事で、それには何か深いご縁をも感じています。10代の頃から「生きるということは何だろう?」「なぜ、大人になってゆくのだろう」「どうして、こんなに音楽が好きなのだろう?」「ボウイはどうしてこんなに美しいのだろう!」「美とはなんだろう?」...etc.と「なぜ?」ばかりの自問自答人生を続けています。

 大好きな音楽や映画、文学や絵画の中から数多の発見と学びの日々はずっと続くのだと思います。「たかが音楽、されど音楽」な訳で、どうした事か大好きな音楽の多くには各アーティストの主張があったり、抽象的な歌詞であっても強く響く言葉がある。また時に歌詞のない音楽のメロディから響く詩もある。それはどうしてだろう?その時の社会とは?と、その国々の歴史背景を調べてみたりしていると、太古の時を往来する事も多い。そんな音楽たちが大好きでたまりません。人其々の音楽の愉しみ方がありますが、どうも私は探求したいようです。その起源はデヴィッド・ボウイという稀有なるアーティストに魅せられた者の宿命だと拝受。答えの見つからない難題である「音楽ってなんだろう?!」という永遠のテーマを傍らに、愛しきものたちと人生を共に、これからも歩んでゆけたら本望だと思います。

 そんな想いの中、再読したフルトヴェングラーの最晩年(1954年)の『音と言葉』という音楽評論集の中に、とても共鳴した文章がいくつもありました。ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(WILHELM FURTWANGLER:1886年1月25日~1954年11月30日)は、西ドイツ、バーデン出身の指揮者であり作曲家。20世紀を代表する指揮者のお一人であり、また作曲家としては後期ドイツ・ロマン派の系譜にあるとされる。けれど、ご本人はその後期ロマン派との呼称に複雑な想いを抱いておられたようでもあります。第一次世界大戦、第二次世界大戦と大きな二つの戦争の時代を生きたお方で、ワーグナー、ベートーヴェン、バッハ、ブラームスの悲劇的生涯の中に問いつめ、悲しみ、哀惜せずにはいられないフルトヴェングラーの芸術家としての危機感、その想いは、生きた時代も国も異なる私にも伝わるような気がします。

 「私たちはもう芸術の中に生きているのではない。単なる傍観者になってしまった」というフルトヴェングラーの嘆き。それはもう後戻りできない科学の進歩の中で、時計の針を戻すような思考ではなく、人間の情、生命、故郷をも忘れてはならないのだという、悲痛なる嘆きに思えます。ある意味、わが国日本に於ける明治の維新が復古でもあったこととも通ずるような。
 ―少なくとも今日のための―基底となるよう、この国の中へ、家々の中に降りてきていただきたい。あがない得た歴史的な展望を、指針として用いるべきであって、支配せんとするために使用してはなりません。芸術作品という不回帰の出来事を、それは直接我々に関する出来事であるゆえに、歴史的な関連と同様に、いやむしろそれ以上に尊敬していただきたいのです。真の偉大さに対する愛、熱狂的な、なんの保留をも付けない献身的な愛情を持つことを、もう一度学んでいただきたい。 
 『音と言葉』 すべて偉大なものは単純である フルトヴェングラー
 一言にしていえば、「美しい心を取り戻す」という事だったかもしれない。この意味で彼はゲーテやトーマス・マンなどとは血縁であり、余り遠く隔たった所にいたのではない。彼の名演奏の秘密の一端はそこにうかがえるような気がする。
芳賀檀 あとがき より

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、リヒャルト・ワーグナーの『ジークフリート牧歌』です♪


[PR]
# by Claranomori | 2014-03-21 23:16 | 詩人・作家・画家・芸術家
b0106921_23572080.jpg

「ポーランド映画祭2013」


「ポーランド映画祭2013」が11月30日から12月13日の間、東京のシアター・イメージフォーラムで開催されることが決定、ラインナップも併せて発表された。
今年は、2014年に最新作『ワレサ(仮題)』の公開を控えるアンジェイ・ワイダ監督の『灰とダイヤモンド』『すべて売り物』など傑作7本をメインに、前回反響の大きかった作品の再上映や、ポーランド映画最新作のジャパンプレミア、さらに60年代のポーランドでテレビ放映され子供たちを熱狂させた児童アニメの名作も紹介されるなど幅広い作品がラインナップされている。
昨年に続き、現在新作を準備中のイエジー・スコリモフスキ監督が今年も監修として参加。
映画祭初日には開幕挨拶を行う。
____________________________________________________________

■上映ラインナップ■
<アンジェイ・ワイダ監督作品>
『地下水道』
『灰とダイヤモンド』
『すべて売り物』
『戦いのあとの風景』
『大理石の男』
『鉄の男』
『コルチャック先生』
____________________________________________________________

『沈黙』(カジミェシュ・クッツ監督)
『サルト』(タデウシュ・コンヴィツキ監督)
『不戦勝』(イエジー・スコリモフスキ監督)
『夜の大三部分』(アンジェイ・ズラウスキ監督)
『砂時計』(ヴォイチェフ・イエジー・ハス監督)
『夜行列車』(イエジー・カヴァレロヴィッチ監督)
『さよなら、また明日』(ヤヌシュ・モルゲンシュテルン監督)
『不運』(アンジェイ・ムンク監督)
『沈黙の声』(カジミェシュ・クッツ監督)
『サラゴサの写本』(ヴォイチェフ・イエジー・ハス監督)
<ポーランドアニメーション>
『ボレック&ロレック』
『魔法のえんぴつ』
<ジャパンプレミア作品>
『イーダ』(パヴェウ・パヴリコフスキ監督)
『ライフ・フィールズ・グッド』(マチェイ・ピェブシツァ監督)
『巻き込まれて』(ヤツェック・ブロムスキ監督)
※ラインナップは変更になる場合があり
※上映日時など、詳細は映画祭公式ウェブサイトへ
____________________________________________________________

「ポーランド映画祭2013」
2013年11月30日(土)~12月13日(金)2週間限定
渋谷シアター・イメージフォーラムにて
公式サイトは → こちらです。



★もしも、関西圏でも上映予定が決まりましたら教えて頂けますと嬉しいです♪

[PR]
# by claranomori | 2013-11-24 00:09 | キネマの夢・シネマ万華鏡
b0106921_18211435.jpg
 相も変わらず少年少女映画が大好き!なのですが、今日はちょっと懐かしい『ペーパー・ファミリー』という映画のことを。ドリュー・バリモアの映画デビュー作はケン・ラッセル監督の『アルタード・ステイツ / 未知への挑戦』(1979年)。その後『E.T.』で人気爆発。1984年には主役で『炎の少女チャーリー』と、この『ペーパー・ファミリー』、まだひと桁の幼き少女子役時代のドリューちゃんですが、既にかなり荒れた生活となっていたそうです。元々、映画一家のお嬢様で映画界への道は何の不思議もないお方ですが、子役スターの悲劇から復活され、現在もチャーミングな女優さまとして活躍されているのは嬉しい。お顔もあまり変わっていないですね。
b0106921_18205991.jpg
 9歳の少女ケイシー(ドリュー・バリモア)がなんと!「両親を離縁します。」との裁判場面から始まるお話です。1984年のアメリカ映画で日本公開は1988年。まだ幼い娘に裁かれる両親って?!どんな展開なのだろう、コメディ風な展開なのかと最初は思ったのですが、最後は何故かしんみりと泣いてしまいました。父アルバート(ライアン・オニール)と母ルーシー(シェリー・ロング)という配役も良かったです。ヒッチハイクで知り合ったアルバートとルーシーはその四日後に結婚。娘ケイシーが生まれ、小さなアパートで三人暮らし。歩く映画百科のようなアルバートは映画科の講師をしていたのだけれど、大物プロデューサーのデヴィッド・ケスラー(サム・ワナメイカー)に才能を買われ編集を任されることに。その映画『アメリカン・ロマンス』は大成功。二人は段々お金持ちになり、アパートから一軒家に。さらに大邸宅に住み、メイドを雇い、すっかり生活が変わってゆく。そんな日々をなんとなく淋しいと感じるルーシーも作家として成功したい夢がある。本来お料理上手なルーシーなのに、次第に娘の世話までメイド任せになってゆく。
b0106921_18204707.jpg
 二人の出会いは1972年という時代設定から9年間、この家族の経緯を回想しながら裁判は進む。裁判官や聴衆も呆れるほどの両親の身勝手さに言葉も出ない大人たち。少女ケイシーは裕福な生活でも心はひとりぼっち。最も懐いているのは世話をしてくれるメイドのマリア。マリアはスペイン系アメリカ人のようで、ケイシーは母親との会話でスペイン語を使うようになったり(小さな反抗)。虚ろな眼差しでテレビを観たり、9歳の少女が読むには過激な書物を読んだり。挙句の果てには父の浮気で両親は別居(浮気相手の素人女優役はシャロン・ストーン)。アルバートとルーシーは、喧嘩になると責任のなすり合い。孤独なケイシーの堪忍袋の緒が切れ、両親を離縁すると訴える羽目に。前代未聞の事でマスコミも駆けつけ大反響の渦中...。
b0106921_18203598.jpg
 アルバートは全財産を費やした『アトランタ』という映画が史上最低の不調作となり破産。一方、娘を連れて家を飛び出したルーシーは養育費はもらっているけれど、精神的にかなり疲労困憊。イライラしたり常に何か食べていたり(過食症)。ある日、スーパーで我が身の変化にハッとして奮起。アルバートとのこれまでの生活を基にした作品を一気に書き上げる。なんと、それがベストセラーとなり、今度はルーシーがアルバートの大豪邸を買い取ることに。なんだか、お話はテンポ良くコミカルながら実は深刻な問題が随所に見られる。それは都会の生活、仕事を持つ女性、両親と子供、また夫婦、メイドを含めた家族というもののかたち。9歳の少女は裁判の最後に自らの希望を告げる。「マリアの家族と一緒にくらしたい」と。「私は両親にとって犬(ペット)のような存在」と。マリアにも二人の子供がいる。こじんまりとした温かいマリアの家族たちとの暮らしを選ばなくてはならない9歳の少女って。ケイシーにはマリアという優しいメイドが長年居て良かった。メイドを雇えるアメリカ人は一部でしょうから。エンドロールで流れる曲は、フランク・シナトラの「You and Me」。その曲の意味(私なりの大意)は深いもので、ほろりとしてしまう。何かを得る代わりに何かを失う...。

 お互いの夢を掴んだけれど、
 小さな愛を失った

 後日、マリアの家族と暮らすことになったケイシーに週交代で逢いに行くアルバートとルーシー。失ってから大切なものを痛感した二人。ある日、ルーシーが面談日を間違え三人が顔を合すことになり、久しぶりに三人でのお食事。その時のケイシーは笑顔の輝く少女なのでした。アルバートとルーシーのお互いの心も完全に離れ切ってはいない。幸か不幸か、人生には色んなタイミングがある。一概にこの若き夫婦を非難できない。経済大国となった日本もよそ事ではなく家族崩壊が進む昨今、考えさせられる映画でもありました。

 所々笑える場面もありました。ライアン・オニールのアルバート役も良いのですが、ルーシー役のシェリー・ロングはやっぱりキュートなコメディエンヌ!同じ時期にベット・ミドラーと共演した『うるさい女たち』(1987年)もとっても素敵でした。ほっそりとしたスタイルとコミカルな動き(目や手の表現など)が実に愛らしい女優さまです。

ペーパー・ファミリー / IRRECONCILABLE DIFFERENCES
1984年・アメリカ映画

監督:チャールズ・シャイア
製作:アーリン・セラーズ / アレックス・ウィニツキー
製作総指揮:ナンシー・マイヤーズ
脚本:ナンシー・マイヤーズ / チャールズ・シャイア
撮影:ウィリアム・A・フレイカー
音楽:ポール・ド・セネヴァル / オリヴィエ・トゥーサン
出演:ライアン・オニール / シェリー・ロング / ドリュー・バリモア / サム・ワナメイカー
アレン・ガーフィールド / シャロン・ストーン / ルアナ・アンダース / ジェニー・ガゴ

●追記●
 エキサイト様のブログ機能が大きく変わり、ウロウロしています...機械音痴なので、慣れるまでもう少し時間が必要なようです。字体が表示と違うのはどうしてでしょう...ふむふむ。無料で使わせて頂いているので感謝しなくては☆

[PR]
# by claranomori | 2013-11-19 00:18 | 銀幕の少女たち・少女映画
b0106921_02150727.jpg

Velvet Moon presents 
Lilith Fairy
Vol.3
~クリスマス・パーティー・ミックス~

日時 2013年12月23日(月・祝) 
大阪市北区大淀南1-1-14
TEL 06-6343-8602
OPEN 17:30 / START 18:00

前売:2,500円 / 当日:3,000円
1 food or 1 sweets & 1drink付
お料理、スイーツ・メニューもクリスマス仕様です。
(※クリスマス仕様メニューは数に限りがございます。
1 food or 1 sweets & 1drinkは必ず付きます。)
※前売特典:Velvet MoonセレクトCD +αプレゼント
女性限定イベントではございません。ドレスコードもございませんので、
どうぞ、皆様、お気軽にお越しください。

[Live]
アイス(アリスセイラー&AI)

[Talk]
「chouchouの女性ヴォーカル&映画大好き!トーク」
司会:Haikara
ゲスト:HACO / アリスセイラー / Chibinova

[おまけライヴ]
詩と歌:chouchou 
「少女愛惜~愛しき女(ひと)達へ」第3弾

[DJ & VJ]
Team Velvet

[Shop]
Velvet Moon
美獣天女 + Bijou Patisserie

【前売予約】
前売りご予約は下記ページより事前にお申込み下さい。お名前・人数をご記入ください。前売料金にてご入場いただけます。
前売ご予約はこちらへ ← よろしくお願いいたします。


Velvet Moon presents『Lilith Fairy』Vol.3 ~クリスマス・パーティー・ミックス~ ←(各プロフィール等はこちらをご参照ください)のVol.3開催のお知らせです。「BRIGITTE(フレンチ/女性ヴォーカル/映画 愛好の会)」のイベントの第三弾で、素敵な出演者の皆様によるライヴ(音楽、一人歌劇など)、「chouchouの女性ヴォーカル&映画大好き!トーク」(改題いたしました)のコーナー、そして今回も、私も詩の朗読と歌でライヴ参加させて頂きます。素敵な手作り小物の美獣天女+Bijou Patisserieさん、Velvet Moonの物販ブースもございます。今回はクリスマスということで、よりまったりと楽しいパーティーになれば、と想っております。会場のマンボカフェさんの素敵な店内もクリスマスの飾りつけとなっているので楽しみです。皆様、お気軽にご参加くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします♪

[PR]
# by claranomori | 2013-11-18 02:50 | イベントのお知らせ
b0106921_910469.jpg
 「銀幕の華麗なる悪女」というと、やはりこのお方、バーバラ・スタンウィック(BARBARA STANWYCK:1907年7月16日~1990年1月20日、アメリカ、ニューヨーク出身の大女優)!ビリー・ワイルダー監督の『深夜の告白』での美貌のフィリス役。優れた「悪役」は鑑賞者にやはり「悪いな!」「憎たらしいな!」と、書かれたお話を演じているにも関わらず思わせる。その悪女がまた美人で誘惑者であると、ますますスリリング。私の場合、「銀幕の中の悪女たち」を想う場合、やはり美貌と知的さを伴ったお方が断然好き。だってただの性悪女という役柄なんてつまらないもので。なので、「銀幕の華麗なる悪女」、華麗でなくては!最後は裁きを受けるか死んでしまうか。作品によっては華麗にすり抜ける天晴悪女も。でも、このバーバラ・スタンウィック演じるフィリスは見事なまでの悪女で、「許せない」感いっぱいで鑑賞したものです。

 『深夜の告白』は1944年のハリウッド映画で、日本公開は1953年。フィルム・ノワール映画、また保険金殺人のサスペンス映画の先駆的作品だそうです。原作は『郵便配達は二度ベルを鳴らす』や『ミルドレッド・ピアース』のジェームズ・ケインで、ビリー・ワイルダーと作家のレイモンド・チャンドラーが共同脚本。

b0106921_981079.jpg
 1944年です。あの第二次世界大戦の最中(末期)。そんな時代背景は全編を覆う暗い色調、陰影は表現主義的手法。悪女フィリスの破滅に向う様とは異質の保険外交員ネフの破滅への過程。そのネフと調査員のキーズには、何か男同士の友情(同性愛的な漂い)をも感じさせる余韻を残す辺りも好きです。そして、お話はこの破滅に向うネフが保険会社の事務所で、自ら録音機で告白するという場面からの回想形式。流石に名画と謳われる作品は見事だなあ、と堪能したものでした。それにしても、バーバラ・スタンウィック演じるフィリスの殺人を犯しても動じる事無く非情な態度、イスに座った折の足のポーズなどが印象強く残っています。そして、バーバラ・スタンウィックという女優さまは好きです。拝見した作品中、この『深夜の告白』の他に、『私は殺される』や『ステラ・ダラス』(ベット・ミドラーとトリニ・アルヴァラードによる『ステラ』はリメイクです)もとっても感動しました。また観返したいと思います。



深夜の告白 / DOUBLE INDEMNITY
1944年・アメリカ映画
監督:ビリー・ワイルダー
原作:ジェームズ・M・ケイン
脚本:ビリー・ワイルダー / レイモンド・チャンドラー
撮影:ジョン・サイツ 音楽:ミクロス・ローザ
出演:フレッド・マクマレイ / バーバラ・スタンウィック / エドワード・G・ロビンソン
ポーター・ホール / ジーン・ヘザー / トム・パワーズ

[PR]
# by claranomori | 2013-11-06 09:55 | キネマの夢・シネマ万華鏡
b0106921_2337279.jpg

 すっかり秋。今年の激猛暑はなんだったのだろう、と思う程。気象庁によるお知らせでは、秋が無く冬になり、寒波の厳しい冬になるそうです。私の大好きな季節、そんな秋は今年もあっという間に過ぎゆくようです。「秋」と云えば「芸術の秋」。久しぶりに「映画」のことも。「女優」というと、基本的に欧州の退廃的美しさを漂わせたお方が子供の頃から好きです。でも、可憐な少女性を残したファム・アンファンな女優さまも好きだし、「銀幕の華麗なる悪女」或いは「宿命の女(ファム・ファタル)」のような女優さまも好き。「少女」もそうですがやはり「女優」や「女性ヴォーカル」は幅広く寛容なようです。でも「フェミニスト」や「ジェンダー」ばかりを声高に叫ぶお方とも何か違う気がしています。

 20代半ば位まででしょうか?もっと後までかも?所謂「セックス・シンボル」と形容される世界的人気を誇る女優方を、ちょっと敬遠していました。先入観が如何に愚かであるのか、と反省する程の衝撃は「マリリン・モンロー展」。涙が出る程、愛らしくて可愛いお方。ハリウッドの映画産業による影響は日本でも大きいですね(占領下でしたし...今も属国的)。1946年(日本公開は1949年)のハリウッド映画で、リタ・ヘイワース主演の『ギルダ』という作品。ヨーロッパ映画を優先して鑑賞して来たもので、この名画を鑑賞したのは90年代に入ってからでした。フィルム・ノワールな作風で気に入りましたが、ファム・ファタルなギルダを演じる妖艶なリタ・ヘイワースが踊りながら歌う場面(アニタ・エリスの吹替え)は息を呑むようでした。今も大まかなストーリーしか思い出せないのですが、その場面はずっと焼きついています。またじっくり観直したいと思います。そして、ギルダが歌う「Put The Blame On Mame」という曲も。なかなか意味あり気な内容で、1906年のサンフランシスコの大地震、カナダでの銃による射殺事件・・・「それはメイムのせいなの」といった具合。

b0106921_23374579.jpg

 ジャン=リュック・ゴダール監督の『ゴダールの映画史』に、この『ギルダ』の名場面が登場した時、やはり嬉しかったです。そして、フランソワ・オゾン監督の『8人の女たち』の劇中、ファニー・アルダンの歌の場面(原曲シャンソンはニコレッタです)は、ギルダへのオマージュでもあります。ファニー・アルダン!カッコよくて素敵な女優さまで大好きです☆

b0106921_059149.jpg



★リタ・ヘイワースは元々ダンサーだったそうで、独特の動きと雰囲気です♪



★フランソワ・オゾン監督の『8人の女たち』でのファニー・アルダン♪

[PR]
# by claranomori | 2013-11-04 23:58 | キネマの夢・シネマ万華鏡
b0106921_8382989.png

 NME誌の表紙を飾るデヴィッド・ボウイです。2013年10月9日号のリニューアル第一号です。少し前になってしまったのですが、この表紙を拝見して泣いたり、色々な想いが巡っていました。今もですが、この表紙のアート・ディレクションはボウイご自身によるものだそうです。ボウイは表現主義ですね、やはり。この表情、そして幾色もの折鶴が舞っています。折鶴は日本の江戸時代から続く文化の一つで、平和や祈りなどの気持ちを形にしたもの。ボウイは少年時代から日本や東洋文化に影響を受けて来られたお方。大の三島由紀夫ファンでもあります。この折鶴に込められたボウイの伝えようとするものは何だろう?桜の季節の日本が大好きなボウイ。そんな日本で起こった未曾有の自然災害と原発事故。また、英国人であるボウイにとってシリア情勢も無関心な筈は無く。もう、ボウイの復活はないだろう、とも云われていたけれど、10年ぶりに復活された。心臓の大手術をされたボウイなので、私はその半引退状態をボウイがお元気であれば、と意識的に受け入れようとしていました。勝手な想いですが、ボウイの復活に、東日本大震災が何らかの要因にあるのではないだろうか...と、今回のこのボウイの舞う折鶴たちとの表現を拝見して想いを強くしています。

 ボウイは紋切型の平和主義者ではないところも好きなのです。米国に対する不信感のようなもの、中国の侵略によるチベットの置かれている悲惨な現状にも、安易な甘い言葉を発するのではなく、ボウイ流の表現主義で曲にしました。キリスト教徒ですが、仏教徒、また中東に対する理解もあるように感じています。米ソ冷戦時代の70年代はナチスに傾倒していた時期で、英国メディアにも叩かれた事もある。「ヒトラーは最初のロックスターだ」という語録もあります。ミック・ジャガーもヒトラーの映像を数多く鑑賞している。ロックスター、それも世界最高峰のロックスターたちにとって、何か得るものがあるのだろう。私は子供の頃からユダヤに対するナチスの非情な行為を嫌悪してきたので戸惑った時期もありました。でも、大歓迎していたのはドイツ国民です。それは何故だろう?と色々読んだり、観たりしては今も考えています。ある側面からだけ眺めては見逃してしまうこともある。物事には多様な側面がある。なので、多様な人々の主義、主張、意見、想いに耳を傾けながら、日本は一党独裁国ではないので、国民一人一人の声として語り合える社会になれば良いのになあ、と想う日々です☆


★チベット風の衣裳を纏って「SEVEN YEARS IN TIBET」を歌うボウイです♪


 中国共産党政府は今、テロ組織を叩くためと称し、先日、北京、天安門で起きた事件をウイグル人によるテロだと表明。言論統制のお国が、何故か、今回は公示が早いですね。もう世界の人々は知っています。今世紀に入って、未だに侵略、虐殺行為によって領土を拡大している中国という覇権主義の姿を。言論の自由の無い中国の多くの貧しい人々がお気の毒です。今回の動き次第ではイスラム圏との軋轢も生じるかも?早く、一党独裁の共産主義体制が崩壊すれば、真の日中国交正常化に向える日が来るのでは、とも想います。

 ●関連記事:『セヴン・イヤーズ・イン・チベット』という曲について
[PR]
# by claranomori | 2013-11-01 14:11 | 想い・鑑賞・読書メモ
b0106921_13542824.jpg

 スージー&ザ・バンシーズ(Siouxsie & The Banshees)の「DEAR PRUDENCE」(1983年)というビートルズのカバー曲があります。シングルでも発売され、下の画像は12インチのレコード・ジャケットです。当時はまったく知りませんでしたが、やはりボウイの影響でドイツ表現主義などの絵画に興味を持ち始め、幾年か経た後に、この日本の表現主義作品、田村榮の「白い花(White Flower)」(1931年)を知り得ました。この「白い花」は絵画的ですが写真です。スージーはこの作品に限らず、東洋的なるもの、オリエンタルな世界に興味を抱き何らかの影響を受けて来られたお方だと想います。私が幼い頃から、西洋の世界に魅了されて今に至るのも、何も政治思想などではなく、西欧的なるものに単純に感覚的に惹かれてのこと。スージーはファッションやメイクなども含めたアートに精通したお方。西欧人が感じる東洋的なもの、それらを作品を通じて知ることができる。素晴らしい文化交流だと想います。

 田村榮(1906年:明治39年9月17日~1987年:昭和62年7月22日)は、大正から昭和の日本戦前期に活躍した、芸術写真系統の写真家、写真編集者、写真評論家。田村榮について詳しくないもので、他に気になっている事柄もあるのですが纏まらずにいます。いつか、お詳しいお方にご教示願いたいので、此方の記事に綴ってみたいと想っています。「表現主義」と云っても、しっかりとした定義があるわけでもないようですが、やはりドイツ表現主義の影響は日本でも大きく、大正から昭和初期頃に、各分野で表現活動をしていた方々の作品や記録が残っています。中でも日本の表現主義としての写真表現は「視覚的表現」を目指し、「写真の表現主義」と名付けられたそうです。

b0106921_13494855.jpg

 表現主義は印象主義と対照的で、ドイツだけでなく他のヨーロッパにも表現主義はありますが、不穏で暗いです。でも生命力に溢れてもいます。そんな心象風景に魅せられます。日本では第一次世界大戦、関東大震災を経た時期です。第一次世界大戦はヨーロッパに於いては第二次世界大戦よりも、ある意味大戦争だったのではないでしょうか。敵味方関係なく、戦争や紛争によって多くの人々が傷つき、不安に陥る。そうした社会や生活を表現する。生きる時代や国を誰も選べない。その運命を受け入れながら人々は生きてゆく。素晴らしいです!


★ギターは一時期、バンシーズのメンバーでもあったロバート・スミス(ザ・キュア―)です♪



★スージー&ザ・バンシーズの多くの美麗写真で構成されています。
途中、日本の旭日旗を背景に漢字が描かれた和装姿のスージーも。
旭日旗は日本の自衛隊旗であり勝利祈願、応援の旗です。
いちいち変な事を云って来る、不思議な友好国なる隣国を憂いますが、デザイン的にも「ライジングサン・フラッグ」として海外では人気が高いのです♪

 
 ●追記●
 日本は大国米国と戦い負けました。戦争をしながら映画も撮っていた余裕の米国にです。でも、そんな日本を友だと想えるのも、また米国なのかもしれない...そんな気もしています。やや嫌米なのですが、米国の文化や人々に対してではなく。そういう意味で、昨今の中国や韓国の抗日、反日の政府方針を嫌悪。政治に関心の無い人でも嫌でしょう!日本も相変わらず自国の意志表示が出来ない政府で、国内、国民に対しては説明なしで公約違反を邁進。複雑な想いの日々ですが、長い歴史の中で、常に自然災害と共に生きて来た日本人ならではの連帯。イデオロギーを超えた、日本人特有の精神のようなものはそう容易く失われるものではないと想っています。受け継ぐものは形になったものだけではなく、もっと尊く崇高なものでもあると。そして、この様な日本人の精神的なものに美を感じる異国の人々もいる。

 どの国の民族にも誇りがある。愛国前提の右派左派を諸外国から教えて頂きました。日本では愛国=右翼、反体制=左翼のような世代ゆえに。誤解されている方が多いですが、尊敬しております石原慎太郎氏は保守ながら左派(国防に於いてはタカ派)という稀有なるお方。その上、政治家云々では捉えきれない。何よりも揺るぎない日の丸が刻まれた愛国者であるのは間違いない。愛国者の何が悪くて、左翼や右翼の何が悪いのだろう。直ぐに正義とか悪で片付けようとする米国の統治政策の賜物かもしれない。友人が「自民党の批判をすると左翼だと云われた。」と語っていました。なんでしょう?!翼には左右必要。どちらかに偏ると危ないです。今ではそんな安易なレッテル貼りが嘘だと分かり心は晴れ晴れ!そして、多様な意見に耳を傾け、理解出来なくても異国の其々の文化や歴史を尊ぶ寛容さをも大切にしたいと想います。発展途上国と云われる国々も文化や歴史、宗教や慣習を持つ人々にとっての大切な祖国。何も経済大国が一番だとは想えないのです。経済より大切なものもある、と☆
[PR]
# by claranomori | 2013-10-31 17:05 | 想い・鑑賞・読書メモ