あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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<   2010年 10月 ( 20 )   > この月の画像一覧

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★1937年のバーバラ・スタンウィック主演の『ステラ・ダラス』の1990年リメイク『ステラ』。製作者は父サミュエル・ゴールドウィンからサミュエル・ゴールドウィン・Jrへと受け継がれているもの。さらに古いオリジナル版もあるそうだけれど未見。『ステラ・ダラス』もとても好きだけれど、時を経てカラー時代での『ステラ』。打ってつけのステラ役はベット・ミドラー。娘ジェニー役はトリニ・アルヴァラード。以前『タイムズ・スクエア』のことを綴った折の少女パメラ役だったお方。この『ステラ』では高校生から進学して結婚するまでを演じている。

バーで働く陽気なステラ(ベット・ミドラー)は魅力的。裕福な医大のインターンであったスティーヴン(スティーヴン・コリンズ)はステラに魅了され交際を求める。ステラは身分違いだと最初は軽く跳ねつけるのだけれど、やがて二人は恋に落ち、娘が生まれる。生真面目なスティーヴンは責任を感じ結婚しようと告げるけれど、ステラは断る。やや二人の愛が冷めていたこともあり、何より同情されて結婚だなんて!ステラのプライドが我慢ならないのだった。養育費も受け取らず自分の手でこの娘を育ててみせるという心意気。私がこのステラの好きなところでもある。娘ジェニーも成長してゆく中、ステラは化粧品のセールスなどを始め猛烈に働く。そんな母が大好きなジェニーで、二人で「カリフォルニア・ドリーミング」(ママス&パパスの曲)を歌ったりしながら、決して裕福ではないけれど楽しい日々を送っていた。

少女から大人へという時期であるジェニーは優しく素直で可愛い。父に会いにゆける日はとても嬉しい!父も娘を愛している。複雑な家庭環境であるけれど、母と娘は親子であり親友のようでもある。けれど、ジェニーが恋をした男の子パット(ウィリアム・マクナマラ)はお金持ちの息子で優秀な進学校へ行くので、ジェニーも行きたい。夏の海辺のバカンスでのこと。いつも派手なステラはご機嫌でダンスをしたり。ジェニーはパットと仲よく過ごしていたけれど、ジェニーの女友達の陰口を何気に耳にしてしまうステラ。「ジェニーのママを見た。ジェニーが可哀想。」というような。ステラはとても傷ついたけれど、このままではジェニーの幸せはない。心を鬼にして、ジェニーを父親に引き取ってもらう相談を恋人であるジャニス(マーシャ・メイソン)に持ちかける。ジャニスも自立した賢明で素敵な女性。一生懸命育てて来たステラの大切なジェニーを...と戸惑うのだけれど、ステラの意志は固く、わざと長年の友人エド(ジョン・グッドマン)といちゃついたり、ジェニーに「もう、あんたの面倒はみれないわ!」と心にもないことを、涙を隠して言い放つ。傷心したジェニーは父の家にゆく。

時が経ち、ジェニーはパットと結婚する日がやって来た。母ステラに手紙を出してるジェニーにステラからの便りはない。結婚式の当日も母を待つジェニーの心。そして、中には入らず、外から窓越しに美しくなったジェニーのベールの花嫁姿、そして新郎がキスをする姿を見守るステラ。何度観てもこの場面近くから泣いてしまう。そして、雨の降る中、ステラは涙を浮かべながらも笑顔で軽やかな足取りで帰ってゆく...。

ウーマン・リブとかそういうのはあまり興味がない私。けれど、女性の男性に屈しないプライド、女の意地とか女子の志という姿を持ち、それでいて女性らしさも併せ持つ個性的な女性って大好き!なので、スティーヴンもステラに魅了されたのだし。お金や見た目ではなくてステラの自分に対するプライド。そこが好き。他人との優劣など気にしない。ステラ自身の心。そんな母を離れても決してジェニーは忘れはしないし、親子の愛、絆というものは言葉では言い尽くせない深いものであることを、この映画からも学ぶことができる。

主題歌もベット・ミドラーが歌っているけれど、当時は本国アメリカではこの映画の評価はあまり良くなかったようだけれど、私は好きです♪

パット役のウィリアム・マクナマラは以前綴った『ワイルドフラワー』と同じ時期の作品。また、ジェニーを誘う不良のジム役のベン・スティラーは、ステラに最初から嫌われています。

ステラ/STELLA
1990年・アメリカ映画
監督:ジョン・アーマン 製作:サミュエル・ゴールドウィン・Jr 原作:オリーヴ・ヒギンズ・プローティ 脚本:ロバート・ゲッチェル 撮影:ビリー・ウィリアムズ 音楽:ジョン・モリス 出演:ベット・ミドラー、トリニ・アルヴァラード、マーシャ・メイソン、スティーヴン・コリンズ、ジョン・グッドマン、ベン・スティラー、ウィリアム・マクナマラ、アイリーン・ブレナン、リンダ・ハート

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by claranomori | 2010-10-31 06:52 | 銀幕の少女たち・少女映画
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『別れの唄』

出発するということは、いくらか死ぬことである、
愛するひとに対して、死ぬことである、
人間は一々の時間の中に、一々の場所の中に、
自分を少しずつ残してゆく。

それはいつも願望の喪失であり、
詩の最終の言葉、
出発するということは、いくらか死ぬことである。
出発なんか、至高の別離すなわち死の別れにくらべれば
遊びのようなものであるが、
その死の時まで、人間はさよならを言うたび、
自分の死を、そこに植えてゆく、
だから、出発するということは、いくぶん死ぬことである。

詩:アロークール 訳・西条八十

★エドモン・アロークール(Edmond Haraucourt:1856年10月18日~1941年11月17日)はフランスの詩人、小説家、劇作家、オペラなど歌劇にも造詣の深いお方だったようだ。私は小説も好きだけれど、詩集がとても好きなのですが、エドモン・アロークールの詩はこの一つしか知りません。この西条八十氏の訳による『別れの唄(Rondel de l'adieu)』は母が持っていた『愛の名詩集』を死後譲り受け、知ることのできたものです。なので、とても古びています。けれど、古びた風情も好きです。両親の死後、多くの詩や小説、映画や音楽、友人たちから勇気づけられ今があります。本当に古びた詩集ながら今ではとても愛おしいもの。中には私の好きな作家が多く、持っている詩集もあるのですが、もっと新しいものなので、訳者も違います。西条八十(1892年(明治25年)1月15日~1970年(昭和45年)8月12日)というお方も好きな詩人(童謡など)でもあります。

このエドモン・アロークールというお方の作品はあまり邦訳されたものがなくて、このすっかり大好きになってしまった『別れの唄』以外の詩も読みたいのですが困難な現状です。図書館に『原人ダアア』があったので今度お借りしたい候補の一冊になっています。嘗ては『或る原始人』『人間と性の歴史』として刊行されていたものの最も新しいものです。人間の生というものを深く探求されていたお方のように感じます。

エドモン・アロークールと同時代を生きておられた西条八十。この『別れの唄』はエドモン・アロークールの初期の作品『L'ÂME NUE』(1885年)に収録されているもの。直訳では「裸の魂」なるこの作品が嘗て邦訳されていたのかも知らないのですが、フランス文学の授業でも名前すら出てこなかったので、日本ではあまり知られていない作家のようです。何かご存知のお方が居られましたら教えて頂けると嬉しいです。
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by claranomori | 2010-10-30 07:33 | 19世紀★憂愁のロマンと美
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★最も多感な時期にDAVID BOWIEというアーティストを知り得た事、今の私、私の人生に欠かせないお方。よくお友達に「ずっと、ボウイが好きって凄い!」って言われるのだけれど、自分でも分からない。お声も曲も大好きだけれど、やっぱりルックス!ミーハーのまま今に至り、年月が過ぎてゆくだけの様に思う。でも、ただ美しいだけではないし、ボウイから影響を受けたことが今の私の生活の中でも生きている。なので、常にボウイは欠かせないお方なのだと思う。過去の栄光に縋るスーパースターとも違う、今も現役でお年を召されても素敵。ストイック!

さて、ニコラス・ローグ監督は凄い!偉い!このカルト映画を製作して下さったのだから。主役がボウイでなければ、また違った伝承のされ方をしていたかも?オープニングから引き込まれてゆく。"地球に落ちて来た男"はトーマス・ジェローム・ニュートンと名乗り、自分の星の危機を救う為に幾つもの特許が含まれている映写機から大会社を設立していく。そんな彼を政府がチェックしだす辺りから後半は政府の人体実験に。(私の観たリバイバル時の同時上映が『時計仕掛けのオレンジ』だったのも納得!)この人体実験のシーン、グルグルと椅子が回転するシーンとか、コンタクトが付着してしまうシーンとか...可哀想(なボウイさま~!)って思ってしまう。ボウイに関してはどうしても役柄に感情移入はし難いみたい。けれど、美少女たちが恐怖のいけにえ(恐怖映画等)に必須条件であるように、この美しいボウイが痛めつけられる絵が観る者の心に響くのであるので、やはりニコラス・ローグ監督は偉い!

ニュートンの衣装は全てボウイ自らが選んだそうだ。道理でキマッテル!帽子好きのボウイなので幾パターンかの帽子、眼鏡もバッチリ!オープニングの山を下るシーン、初めてエレベーターに乗り恐怖のあまり鼻血を出し倒れて動けなくなるシーン、政府に軟禁されたニュートンを訪ねたメリー・ルー(キャンディ・クラーク)と卓球するシーン、モニターに囲まれて、次第にアル中に...数十年後も全く年を取らず美しく、ただただアルコールを飲む日々、もう自分の星には帰れないのだ。妻子を残して来たのでいつも気にしていたのに...。

この映画はSF映画と呼ぶにはかなり風変わり。ニコラス・ローグは「愛の物語」だと語っていた。異端に対する好奇の眼差し、サディスティックな人体実験。これは、今も人間が動物を使ってしている。そんな事もふと、思ったりする。

『ステーション・トゥ・ステーション』『ロウ』と続くアルバムのジャケットはこの映画から。オレンジの髪のボウイ、痩身過ぎる位に薄っぺらな身体、真っ白な肌・・・美しすぎる!作り物ではない。デヴィッド・ボウイという人間であるであろうロック界のスーパースター。

ロイ・オービソンやビング・クロスビーの曲も流れるけれど、ツトム・ヤマシタの曲はとても映像を効果的にしていると思う。ボウイは曲を作っていたのだけれど、監督は役者として熱望したようだ。

この『地球に落ちて来た男』のハリウッド・リメイクが決定したそうだ。まだニュートン役は未定だと。どなたが演じるのだろう?気になるけれど、あまり期待しない方が良いのかも。
(2006年4月26日)
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「デヴィッド・ボウイほど、ふたつの分野(映画とロック)にエネルギーを注ぎ、成功している例はない。」と水上はるこ氏を始め多くの方が語っておられる。そういう文章を拝読する度に”流石!ボウイさま~♪凄いです!”って誇らしく嬉しく思う。ボウイ映画と言えば、やはりニコラス・ローグ監督の『地球に落ちて来た男』。このニコラス・ローグ作品はボウイがロック界のスーパースターではなく、過去の美青年俳優のお一人ならば、きっと「(知る人ぞ知る)カルト映画」とされていたように思う。SFというジャンルの傑作という扱いの今日だろうけれど。でも、”愛の物語”だと監督は語っていたし、ジャンルに囚われない不可思議な映画。とにかく、ボウイが美しい!あの痩せこけた真っ白い肌。変な歩き方。自ら選んだお衣装やサングラスなど...全てボウイの為の映画のよう。宇宙人役もこの頃のボウイは正にハマリ役。本当にこの世に住んでいる人なのだろうか?と思っていた程。今では、レンタル屋さんによっては、音楽のコーナーに置いているお店もある。それはデヴィッド・ボウイという名前が大きいからなのだろう。ボウイは元々演劇畑のお方で、映画ファンとしても有名。俳優デヴィッド・ボウイとしても認知されているけれど、どうしたって音楽シーンに与えた影響は計り知れない。今も現在進行形であることも安易なことではないだろう!

(2007年1月8日:ボウイの60歳のお誕生日に書いたものです。)

b0106921_4351957.jpg地球に落ちて来た男/THE MAN WHO FELL TO EARTH
1976年・イギリス映画
監督:ニコラス・ローグ 製作:マイケル・ディーリー、バリー・スパイキングス製作総指揮:サイ・リトヴィノフ原作:ウォルター・テヴィス 脚本:ポール・メイヤーズバーグ 撮影:アンソニー・B・リッチモンド音楽:ジョン・フィリップス 出演:デヴィッド・ボウイ、リップ・トーン、キャンディ・クラーク、バック・ヘンリー、バーニー・ケイシー
※2010年12月22日に【ベスト・ライブラリー 1500円 隠れた名作特集】の一環として再度発売されるようです。

b0106921_595678.jpg『地球に落ちて来た男』 著:ウォルター・テヴィス 訳:古沢嘉通 扶桑社 2003年
★近未来、T・J・ニュートンと称する男が、ある田舎町に現われた。彼は、死に瀕した星アンシアから“地球に落ちて来た男”だった。たったひとり、ふるさとを遠く離れ、まったく異なる環境に苦しみながらも、ニュートンは、自分が背負った計画に力をつくす。一方、ある地方大学の教授ブライスは、ふとしたことから、驚異的な映画フィルムの存在を知る。それは、従来のテクノロジーを超越した、あたかも地球外文明の産物のようだった…ふたりの奇妙な邂逅と、ニュートンを襲う過酷な運命―デイヴィッド・ボウイ主演、ニコラス・ローグ監督のカルトSF映画の原作となった、ウォルター・テヴィスの代表作。40年の時を経てついに邦訳登場。(BOOKデータより) ●2003年にようやく出版されたものです。ボウイのニュートン役がいかに適役であったかと納得させられます。また、監督が仰っていた「愛の物語」であることをも再認識させられるものです。美しくも哀しいSFロマンの名作です(原作・映画どちらも)!

★以前綴った感想にDVDとウォルター・テヴィスの原作を少し追記いたします。まだまだ追記すると思います。私の心の女神(ミューズ)とは性別を問いません。本来そうであると信じてもいます。中学生だったのです、初めてこの映画がリバイバル上映された時は。私は臆病者なので校則に反することをしない所謂「おりこうな子」だったと想いますが、学生時代に一度だけ先生に嘘をついて6時間目の授業を抜け出して観に行きました。伊丹から梅田までは距離があるので、6時間目の授業の後では上映に間に合わなかったのです。友人の女の子に付き合って頂きました。結構スリルでした。2本立てで先に『時計仕掛けのオレンジ』。

私たちが到着した折は既に満席状態で立ち見客の大人の男女で館内は埋まっていました。制服で行った私たち二人は最年少だったかも知れません。近くに居られたOL風の女性の言葉は今も覚えています。「制服で観に来るような映画か?!」って。私たちはその言葉の意味がまったく分りませんでした。当時はビデオすら発売していなくて、学校をサボってまで心ときめかせて電車に乗っていた私の気持ちなど、そのお方には持ち合わせていないのだろうと想いました。もしかすると『時計仕掛けのオレンジ』目当てだと早合点されたのかもしれません。後ろの方に立って2本観ましたが、キューブリックの方はボカシばかりでさっぱりよく分からず、『地球に落ちてきた男』の上映を待ちわびていました。

初めて大きなスクリーンで動くボウイのお姿を拝見したのです。今でもあの時の館内の雰囲気が浮かびます。今ならケーブルTVなどもありますが、当時は古い映画はリバイバルかローカル放送の映画番組、定価が高かったけれどビデオを購入するしか術はなかった時代。なので、今では、いつでも大好きなボウイの美しいニュートン役をソフトで観ることが出来ますが、あの時の感動は言葉にはならないのです。一度観ただけでは分らない難解な内容で、字幕を追いながらなのでその時はお話の大筋しか分かっていませんでした。原作があることも知らず、発売から遅れてここ数年でようやく読みました。ボウイというロック界のスーパースターが若き日に演じた哀しい宇宙人。作者のウォルター・テヴィスはボウイをモデルに描いたかのような、正しく、ボウイのための役柄であるように想えました。

あの小さな館内に多くの方が駆けつけていた今はもう無い映画館。校則違反、帰宅が遅れたので両親にも叱られました。でも、そんなことは平気で、「ごめんなさい」と両親に謝ってしょ気てもいたけれど、もっともっと私の心は薔薇色のようだったのです。あんな感情はあの中学生の私であったからこそ得られたのだろうと想います。そして、その後、あの映画館(大毎地下劇場)の会員になりました。安く鑑賞することができたのです。けれど、あまり時間の経たない内に閉館されてしまいとても悲しかったです。でも、僅かな時間でしたが私の10代の映画との深い思い出なので、今でも懐かしく思い出すことがしばしばあります。ありがとうございました☆

※ふと想いますとラッキーな時代だったかも!『時計仕掛けのオレンジ』は年齢制限があるのではないでしょうか...今だと。セーラー服姿で駆け込み既にオープニングは始まっていたと想います。最後列の扉ぎりぎりの場所に立って観ていたのです。学校以外に制服で外出した記憶も高校卒業まで一度も無いのです。あの時だけ。ああ、若気の至り♪
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by claranomori | 2010-10-29 05:20 | 文学と映画★文芸・史劇
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★ミア・ファロー主演の映画は『ローズマリーの赤ちゃん』(ロマン・ポランスキー監督)が初見。私は鮮血ホラー映画(スプラッター等)がとっても苦手。「オカルト映画」とか「恐怖映画」の部類が今は多岐に渡ると思いますが、「心理サスペンス」の様相を呈した作風は大好きなもので、所謂「サイコホラー」とか「ミステリー・サイコ」的な映画は好きなのです。友人にはその方がもっと怖い!と仰る方も結構居られるのだけれど、その感覚も分る気がするのですが。神父や尼僧の登場する映画は好きだったりします。

ミア・ファローは私の幼少時からのお気に入りの女優さまのお一人となり、『フォロー・ミー』という映画を初めて観たのも随分前で、あの『ローズマリーの赤ちゃん』のミア・ファローの魅力とは違った角度からの可愛らしさに魅了されたものです。1972年のイギリス映画で、監督は名匠キャロル・リード。この『フォロー・ミー』は「ロマンティック・コメディ」の名作の一つだと想います。60年代から70年代のミア・ファローの演じた役柄は愛すべきエキセントリックな人物が多く、またハマリ役になってしまう不思議な魅力があるお方なのですが、この『フォロー・ミー』ではファッションも60年代の面影を残すもので素朴な感じ。そんな普通っぽいミア・ファローを初めて観た作品でもあります。ミアの魅力同様に、探偵役のクリストフォローを演じるトポルの魅力無くしては!という程、この探偵が軽妙な人物なのです。

会計士のチャールズ(マイケル・ジェイストン)と妻ベリンダ(ミア・ファロー)は仲が悪くなったのでもないけれど、ベリンダは日常の倦怠感のようなものから散歩に出かけるようになる。そんな妻の行動に不審を抱いた夫が私立探偵に依頼する。ベリンダは浮気をしている訳でもなく散歩に出かけているのだけれど、いつも付いてくる見知らぬ男性(トポル)に次第に興味を抱き、その二人はいつの間にかゲームのような感じでロンドンの町を歩いてゆく。その微妙な描写とジョン・バリーの音楽が素晴らしく、「ラブ・コメ」とはこのような作品にこそ相応しい呼称ではないだろうか!と思える程に愛らしい。結局ハッピーエンドで爽やかな余韻を残す。このトポル演じる探偵は何者だったのだろう...という印象も残しながら。

名作なのに一度もソフト化されていない作品って沢山あるけれど、この『フォロー・ミー』は「何故ならないのだベスト3」に入る一作です(私が勝手に想うだけですが)。それがそれが、ようやくDVD化され発売日も決まりました!私はテレビから録画した古い古いビデオテープ2本、BSで放送されたものをHDDに2つ保存しています。機械音痴ゆえに、間違って消してしまっては大変なので。今回のDVDには特典も付いているようです。

ミア・ファローが出演されているものは37作品今のところ観ています。トポルの出演作はこの『フォロー・ミー』と『屋根の上のバイオリン弾き』がとても好きです(4作品しか観ていませんが)。キャロル・リード監督は『第三の男』や『落ちた偶像』なども好きですが、マーク・レスターとジャック・ワイルド共演の『オリバー!』が、『ファロー・ミー』と同じ位に大好きな英国映画の一つです。ミア・ファローは英国がとっても似合うお方だとも想います♪
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フォロー・ミー/FOLLOW ME!
1972年・イギリス映画
監督:キャロル・リード 原作・脚本:ピーター・シェイファー 撮影:クリストファー・チャリス 美術:テレンス・マーシュ 音楽:ジョン・バリー
出演:ミア・ファロー、トポル、マイケル・ジェイストン、マーガレット・ローリングス、アネット・クロスビー、ダドリー・フォスター、マイケル・アルドリッジ

★映像特典:オリジナル予告編(4:3 スタンダード)
封入特典:■フルカラー8pガイドブック ■劇場パンフレット縮刷復刻版(みゆき座館名入り) ■ピクチャーレーベル
初回生産分のみの特典:■アウターケース付き ■ポストカード3枚封入
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オリジナル・サウンドトラック/フォロー・ミー 音楽:ジョン・バリー
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by Claranomori | 2010-10-28 03:27 | キネマの夢・シネマ万華鏡
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★シャルロット・ゲンズブールの大阪公演@IMPホール、無事終わりました。シャルロットが可愛くて綺麗で素敵な女性であることは充分に感じて来たけれど、やはりライヴはいい!普段見えない本質めいたものが垣間見られる。ゆえに、ライヴは恐ろしいともいえる。ごまかしは利かない。

13歳のシャルロットの歌声、カトリーヌ・ドヌーヴの娘役で映画デューした時から、今も変わらず(否、以上に!)シャルロットが大好き!我がミューズの大切なお一人であり、同時代性という意味に於いてはシャルロットが最高峰な私。20年ぶりにシンガーとしてのアルバムをリリース。シャルロットの中でタブーとされていた「音楽」に再び向き合う決心に戸惑いがあったという。そうでしょう!「父の存在」ゆえに。けれど、私はまたしても「父の娘」というものを考えさせられる。20年の間に女優として国際女優としての軌跡を歩んできた。これから先もシャルロットの活動をそおっと追って行くであろう私にとって、今回のシンガー(ミュージシャン)としてのシャルロットのライヴはやはり奇跡的瞬間に思える。昨夜はとっても楽しくて、シャルロットを愛する友人たちとご一緒に声援していた。半日近い時間が流れ、今また私は自分の心と対峙している。そんな中で、今回のシャルロットのライヴのクオリティの高さは絶賛されるべきだと思う。女優シャルロットも歌手シャルロットも普段のシャルロットも、当然ながらシャルロット・ゲンズブールである。音楽というと父セルジュ・ゲンズブールが離れることなはい。娘だもの!私自身もそうだけれど、女の子にとって「父の娘」であることは、その父が亡くなってしまっても永遠のもの。特別なもの(好き嫌いとは別)。

シャルロットはセルジュとジェーンの良いところばかりを一身に受けて生まれ育ったお方に思う。ご主人のイヴァン・アタル、子どもたちとの生活を大切にしながらも、マイペースに活動されてきた。大役の主役もあれば脇役も。今回はシャルロットはバンドを率いてのツアーでの来日公演。私の好きなアーティストは総合芸術家が多い。セルジュもそうだった。今回、スタンディングということだったけれど、座席での鑑賞というスタイルに当日変更された。お陰で上着を椅子にかけたりできて良かったけれど、最初から最後までずっと立っていた。座っては居られないのだった。整理番号順に会場に入り好きな座席に座る。友人達と並んで。その時、会場で流れていた曲はなんと!デヴィッド・ボウイだった。ルー・リードやジャクソン5も流れていた...今回のシャルロットのライヴは新作『IRM』(BECKの全面協力アルバム)が中心。けれど、ボブ・ディランの60年代の名曲『Just Like A Woman:女のように(女の如く)』のカバーが聴けて嬉しかった。そして、セルジュの『メロディ・ネルソン』というアルバムは、セルジュのアルバム全部好きだけれど、中でもとっても好きなアルバム。その中から『L’Hotel Particulier(特別ホテル)』、さらに古いセルジュの曲『Couleur Cafe(コーヒー・カラー)』のカバーも聴けた。『5:55』も好きなアルバム。エールのメロディが好きだし、歌詞の提供はジャーヴィス・コッカー(パルプ)やニール・ハノン(ディヴァイン・コメディ)、レディオヘッドで有名なプロデューサーであるナイジェル・ゴドリッチ...これらのシャルロットを愛するミュージシャンたちに私の好きなアーティストが多いことも嬉しい。敢えて、英語曲をメインに歌うというシャルロット、真の意味でのオルタナティヴ、これまた父譲りの内向する魂、かつ生真面目で優しい育ちの良さに溢れたシャルロットのである!これは誰も真似できない。ジェーン・バーキンにだってできない。そんなシャルロットが大好き!
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シャルロットのバックメンバーに可愛い女性アーティストが居られる。Nicole Morierというロス出身のお方で、相棒のLegs Le Brockとのガールズ・ユニットである「ELECTROCUTE(エレクトロキュート)」で活動されている。エレクトロでパンクなガーリー・ユニット。そのラブリーなニコルももっと見ていたかったけれど、やはりシャルロットの動きや表情ばかり見ていた。とっても長い脚でスレンダー。綺麗で可愛い!私はウィスパー・ヴォイスが好きだけれど、シャルロットはジェーンとは違うタイプ。時折、クロディーヌ・ロンジェを想起したのは私だけだろうか...。もう20年以上前、発売前に予約して買ったシャルロットのデビュー・アルバム『魅少女シャルロット』のレコードにサインを頂けた。中のレコードは無理だけれど、このジャケットは棺に入れて頂くと決めた(誰が入れてくださるのか予想もつかないのだけれど)。半日経て、じわじわと込み上げるこの気持ちは不思議。

「ミューズとは我々の夢に最大の影、あるいは最大の光を投げかける存在である。」 by シャルル・ボードレール

20数年ずっと好きでいる(これからも)シャルロットを想い、このボードレールの言葉が聞こえてくるようである。

※シャルロット記事が続いていたのですが、まだまだ書きます。でも、他にも予定記事はいっぱいなので、のんびりといつもの具合で更新してゆきます。ご覧頂いている皆様、ありがとうございます!どうぞお気軽にコメントくださいね。昨夜も友人達がご覧くださっているけれど、コメントは書きづらいと仰っていたのですが、どうしてだろう。こんなミーハーな気ままな戯言なのになあ...な~んて想うのです♪

b0106921_2295189.jpgシャルロット・ゲンズブール/IRM
2010年3rdアルバム。シャルロットからご指名を受けたベック。スタジオで作業を始めるや否や二人は意気投合。最初はアルバムのプロデュースとミキシングのみ手掛ける予定だったが、最終的には全曲をベックが書き、歌詞もシャルロットと共同で手掛けている。

b0106921_2383223.jpgシャルロット・ゲンズブール/5:55
2006年の20年ぶりとなる2ndアルバム。プロデューサーはRADIOHEADやBECKの作品で有名なナイジェル・ゴドリッチ。ジャーヴィス・コッカー(パルプ)やニール・ハノン(ディヴァイン・コメディ)も参加!シャルロットもレディオヘッドのファンで嬉しいです。
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by claranomori | 2010-10-27 07:02 | 想い・鑑賞・読書メモ
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★ついにシャルロット・ゲンズブールの大阪公演の日となりました!この画像のように歌うシャルロットにお会いできるなんて。可愛いだろうなあ!綺麗だろうなあ!実物の方がずっとずっと素敵だって知っています。こんな調子で昨日からほとんど寝ていないのですが、5時にお友達と待ち合わせなので遅れないように!今夜の大阪はかなり寒くなるそうです。頭が普段以上に働かないのですが行って参ります!会場でお会いできたお方は是非、お声をかけてくださいね(既にお会いしている方しか分らないですが)♪

2010年10月26日(火)
@大阪IMPホール
OPEN 18:00/ START 19:00
TICKET¥7,000(オールスタンディング/税込)

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by Claranomori | 2010-10-26 12:22 | 想い・鑑賞・読書メモ
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★もう何も手に付かない状態です!シャルロットの東京公演も終わり明日はいよいよ大阪公演!来日が決定してからというもの、「シャルロット」のことを考えると落ち着かず泣いてしまうことも多く、なんとも奇妙な精神状態が続いています。なので、全然シャルロットの音楽も聴けないでいます。でも、明日はどんなにお腹が痛くたって行かねばなりません。最近の英語曲がメインでしょうが、セルジュの楽曲も歌われるだろうなあ...なんて考えただけで、もうドキドキして、ステージに立つ美しいシャルロットのお姿を想像しただけで胸がいっぱいになるようです。

私は16歳の頃に初めてジェーン・バーキンの歌声を聴きました。そして19歳になってセルジュ・ゲンスブールのレコードを貸して頂き聴きました。けれど、シャルロットの13歳のあの消え入りそうな歌声で父セルジュとデュエットされた楽曲に出会い、そして女優としての今日までの歩みと幸いにも同時代を生きている。この同時代性というものは、私の中で私の歩みとも重なっているので、やはり個人的に想いが募るのかもしれない...。可愛い少女が綺麗な大人の女性になり、それでもいつまでも少女っぽい自然体のお姿!歌を聴きにゆくというのともちょっと違う、こんな感情はとっても久しぶりのこと。80年代の初めてのジェーン・バーキンの来日公演、同じ会場でのセルジュ・ゲンズブールの来日公演の折は私もまだ若かったので、同じドキドキ感でも今回のシャルロットの場合とはちょっと違った感じだったと想います。私ももうよい大人なのだから、しっかりとしたいです。同行してくださる友人たちにもご迷惑をおかけしないように☆
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by claranomori | 2010-10-25 11:48 | 想い・鑑賞・読書メモ
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SUCRE 10th Anniversary Party
◆MerryMilkPresents◆
CandyJane◆メアリ◆yurica◆さじ

2010.12.5(Sun)
at Kyoto Lab.Tribe
Open 16:30 Close 20:30
adv.2500yen door.2800yen
(別途1drink代要)

◆Shop◆
Ahiruya apartment
SUCRE
チョココルネ
桃源郷
FloralPicnic
Poppemonica
ミカヅキ
Melimelo
RoseMary

◆Shop&FashionShow◆Hair make by Matilda (from Salon Shangri-las)
Doris
Sincerely
Lucid Dreaming

◆SpecialGuest◆
Noddy Pixycherry
(FromDiamonds are Forever)
◆Performance◆
愛$菩薩
ODOODO
◆DJ&Lecture◆
Picorin
(Fromすきすきーエレポ)
◆DJ◆
ChouChou
(FromVelvetMoon)

◆Camera◆
T.Ueda

◆ご予約受付Shop◆
Ahiruyaapartment 078-331-6021
selectshop Dolly 06-6211-1417 info@d0ris.com
桃源郷 075-255-3133 shop@tougenkyou.jp

お問合せ
HP http://sucre1205.jugem.jp/
MAIL sucre1205@mail.goo.ne.jp
TWITTER http://twitter.com/#!/SUCRE1205

QRコードからもアクセスできます♪◆
ご予約受付MAIL◆sucre1205@mail.goo.ne.jp

◆Performance◆
愛$菩薩(アイドルボサツ)奈良が生んだ奇跡の子 愛$菩薩。僧衣から60S迄着こなすスーパー尼僧。人々の幸せを願い、京でお経ライブを行う。
ODOODO(オドオド)anjali(あんじゃり)の美術製作班、Wooo&az(zil)によるダークポップユニット。遠近感の狂った絵本。

◆Shop◆
Ahiruya apartment (アヒルヤアパートメント)
JaneMarpleを中心として女の子の自立と自己主張をお助けするお店です。 http://www.h6.dion.ne.jp/~ahiruya/

桃源郷(トウゲンキョウ)
ラブリー&ゴージャスをテーマにしたSelect shop。一点物の作家作品もございます。特別な日の装いにぜひ!http://www.tougenkyou.jp

Poppemonica(プーペモニカ)
ポップ・キュート・クラッシックなどなど。使いやすかったり、役に立つアクセサリーを提案します。

Melimelo(メリメロ)
メルヘンとロマンチックにポップの粉をふりかけました♪メルヘン小物のおみせです♪

RoseMary(ローズマリー)
リボンやウサギ、コリスなどのモチーフを使って女の子がカワイイと思うモノをカタチにした小物やさん。

チョココルネ
もこもこ動物たちのレトロで可愛いポップなワンダーランド。小物中心に取り揃えています。

floral picnic(フローラルピクニック)
個人的なピクニックから始まったお菓子屋さん。カラフルで可愛い焼き菓子をクリスマス仕様で♪

ミカヅキ
イラストレーター。パンク女子イラストをメインに活動中。イラスト雑貨を販売します。http://www.mkzk.net/

◆Shop&Fashion Show◆
Doris(ドーリス)
“小悪魔な女の子”をコンセプトとしたお洋服ブランド♪
http://d0ris.com/

Sincerely(シンシアリー)
「19世紀洋装店Sincerely」いつか読んだ西洋の少女小説の主人公のようにhttp://sincerely.babyblue.jp

Lucid Dreaming(ルシッドドリーミング)
コンセプトは『着る人によって表情が変わる、可愛いくなりたい女の子のための洋服』

◆Special Guest◆
Noddy Pixycherry(ノッディー ピクシーチェリー)
Diamonds are Foreverレジデンスクイーン
ハイパーかつアーティスティックなコスチュームと、小悪魔的キューティズムを基盤としたパフォーマンスで2003年鮮烈デビュー。フラワーゴス、レトロスペイシーなどをモチーフにしたメイクを駆使し、最前線でダンスフロアを盛り上げるちょっぴり危険な真夜中のフェアリードール。女性性を全面に押し出した、全く新しいタ イプのドラァグスターである。

◆DJ&Lecture◆
Picorin(From すきすきーエレポ http://www.sukisuki-elepo.com/xoops/)
毎年ドイツで開催されているゴシックイベント・WGTの様子を、現地で撮影 した写真を使い、ファッション・ビジュアル面から紹介します。

◆DJ◆ ChouChou(From VelvetMoon http://www.velvet-moon.com/brigitte/)
女の子ボーカル大好き!可憐なガールズポップも暗黒ロリータも☆SUCRE も大好きです♪

◆Camera◆T.Ueda
◆Staff◆MerryMilk(CandyJane メアリ yurica さじ)
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※乙女冊子『SUCRE』の10th Anniversary Partyが決定致しました!
素敵なファッション・ショーやパフォーマンス、お店のブースもございます。
私chouchouもDJで参加させて頂きます。
この日は記念パーティーですので、ポップでキュートな女の子ボーカルをいっぱい持参しようと思います。

☆どうぞ宜しくお願いいたします☆

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by claranomori | 2010-10-25 10:54 | お知らせ
『少女に』 寺山修司

たれでもその歌をうたえる
それは五月のうた
ぼくも知らない ぼくたちの
新しい光の季節のうた

郵便夫は愛について語らない
花ばなを読み
ぼくの青春は 気まぐれな
雲の時を追いかけていたものだ

ああ ぼくの内を一つの世界が駆け去ってゆき
見えないすべてのなかから
ぼくの選択できた唯一のもの 少女よ
ぼくはかぎりなく
おまえをつきはなす
かぎりなくおまえを抱きしめるために

『われに五月を』 -三つのソネット- より

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★この『少女に』は、1957年(昭和32年)刊行の第一作品集『われに五月を』に収録されている「三つのソネット」の中のひとつです。寺山修司21歳の折の作品です。5月に死去された、まだ47歳だった。「寺山修司が大好き!」だと年月を経る中でその度合いが増してゆき、この先もそうだろうと思います。残してくださった沢山の「ことばたち」が私の心の中に居てくださいます。私の心の栄養源に寺山修司というお方の「ことばたち」があることに感謝しています。
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by claranomori | 2010-10-21 11:04 | 愛の花束・日本の抒情
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★秋の夜長になんとなく憂愁に包まれてしまう今日この頃。なので、軽い爽やか青春映画のことを。リアルタイムではないので遅れて観たのですが1980年の映画『リトル・ダーリング』。主演はお金持ちのお嬢様フェリス役のテイタム・オニールと母子家庭に育つ鼻っぱしの強い少女エンジェル役のクリスティ・マクニコルを中心に、ミドル・ティーンの女の子たち。
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お話は、小学生から高校生までの少女たちが「キャンプ・リトル・ウルフ」行きの専用バスに乗り、サマー・キャンプでの楽しい数週間を過ごす中での、仲間たちの交流、思春期の少女たちの異性への好奇心や体験がとても爽やかに描かれたもの。ミドル・ティーンの女の子たち、それぞれの個性があってみんな可愛い!彼女たちの好奇心の的となる男性が二人。一人はキャンプの運動コーチのキャラハン(アーマンド・アサンテ)と、同世代の男の子ランディ(マット・ディロン)。下町育ちで片意地を張ってる少女エンジェルは父親がいなくて母子家庭。そんなエンジェルとは対照的な上流階級のお嬢様フェリスの二人は同い年の15歳。ライバル意識を互いに持ち、キャンプに参加した女の子たちに派閥ができる(賭けをしたり大変!)。というのも、フェリスとエンジェルのどちらが先にひと夏の体験をするかというもの。そんな対決となったのは、既に14歳で経験したと鼻にかけたスーパーおませな少女シンダー(クリスタ・エリックソン)が発端。

シンダーに負けない耳年増で、時折シェイクスピアなどを引用するタナ(アレクサ・ケニン)、ヒッピー哲学に生きる少女サンシャイン(シンシア・ニクソン)、赤毛なので「キャロット」とあだ名で呼ばれるキャシイ(シモーヌ・シャクター)。そして最年少の小学生だけれど、同年たちは子供っぽいから!と上級生のキャビンに乗り込んできたペネロープ(ジェン・トンプソン)。この少女たちのおませな頭とまだ子供の心のアンバランスさを軽快に描いている。なので、少女エロス的な内容の作品にはない爽やかさ。

クリスティ・マクニコルはどこか少年ぽくて想っていたより可愛いお方だった(この映画が初見で『泣かないで』等も好き)。テイタム・オニールはもう少し小さい頃の『がんばれ!ベアーズ』が一等好き!シンシア・ニクソンは『セックス・アンド・ザ・シティ』シリーズで今もスレンダーで素敵に活躍中!コーチ役のアーマンド・アサンテはほとんどよく知らないまま今に至る。マット・ディロンは『ランブルフィッシュ』が初見(ダイアン・レインお目当てに観たもの)。この『リトル・ダーリング』時は15歳頃で、まだ長髪でとっても色白でかわいい少年だったのでビックリしたものだ。

フェリスとエンジェルは反発し合いながらも次第に友情が芽生える。日焼けした少女たちをバスが親元へ。フェリスを抱きしめる父。そして、エンジェルを出迎える母に「ママ、私の親友のフェリスよ」と紹介する。そうして、少女たちのドキドキのひと夏が過ぎ去ってゆくのだった。
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80年代の少女映画はやはり特別な思い入れがある。この『リトル・ダーリング』は1980年作品なので、まだ70年代の香りも残しているのも好き。今の時代の学園ものや思春期少女たちをコミカルに描いた映画も観てしまうのだけれど、やはり時代感というか時代の空気感は再現不可能だと想うので、その時代時代の好きなところを大切にしていたい♪

リトル・ダーリング/LITTLE DARLINGS
1980年・アメリカ映画
監督:ロナルド・F・マクスウェル 脚本:キーミー・ペック、ダレーン・ヤング 撮影:ベーダ・バトカ 衣装デザイン:ジョセフ・G・オーリシ 編集:ペンブローク・J・ヘリング 音楽:チャールズ・フォックス
出演:テイタム・オニール、クリスティ・マクニコル、マット・ディロン、アーマンド・アサンテ、マギー・ブライ、ニコラス・コスター、クリスタ・エリクソン、アレクサ・ケニン、シンシア・ニクソン、シモーヌ・シャクター、ジェン・トンプソン、アビー・ブルーストーン

※映画雑誌『スクリーン』の古いものが家に結構あったのは母が買っていたもの。その影響で古い映画の女優さまを知ることができた。80年代になると、私は自分で雑誌を買い始めていて母に見せてあげたり。買った号は全部残しているのだけれど、箱に入れたままなのでまた眺めてみたいと想う。少女子役スタートの80年代作品を残すアイドルスターたちを辿ると(生年月日順に)、年長からだとナスターシャ・キンスキー、ジョディ・フォスター、クリスティ・マクニコル、フィービー・ケイツ、テイタム・オニール、ダイアン・レイン、ブルック・シールズ、エマニュエル・ベアール、ソフィー・マルソー、トリニ・アルヴァラード、サンドリーヌ・ボネール、パスカル・ビュシエール、ジュリー・デルピー、ジェニファー・コネリー、シャルロット・ゲンズブール、ウィノナ・ライダー、アリッサ・ミラノ、ヴァネッサ・パラディ、ジュリエット・ルイス...そして、ぎりぎり80年代終盤に登場のロマーヌ・ボーランジェ、サラ・ポーリー...かな。この中だと、以前は、クリスティ・マクニコル、フィービー・ケイツ、テイタム・オニールの興味が薄かったのだけれど、今観返すとみんなとっても可愛いのでした☆
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by claranomori | 2010-10-20 06:02 | 銀幕の少女たち・少女映画