あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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<   2007年 09月 ( 16 )   > この月の画像一覧

b0106921_18291641.jpg★シルヴィ・ヴァルタン (Sylvie Vartan)は1944年8月15日、ブルガリアのイスクレッツ生まれ。9歳~10歳頃フランスに移住。兄のエディ・ヴァルタンはシルヴィの音楽の世界に入るきっかけでもある音楽家。当時、Yé-yé(イェイェ)と呼ばれていた60年代のポップス現象はアイドル歌手の歌はもちろん、ファッションとしての用語でもある。先述のフランス・ギャル、フランソワーズ・アルディ、シルヴィ・バルタン(日本での表記は通常こちら)、シェイラ...と続々と登場し、同じ頃、日本でもそれらのカバー曲がヒットしていた時代。シルヴィはアイドル時代から見事に脱皮に成功し、歌って踊れる歌手としても有名(映画にもちょこちょこ出演されている)。日本での人気のピークは60年代後半頃(今も根強い人気を保持している)のようだけれど、フランスでは今も大スター☆国民的大スターであり続けている。嘗てのご主人であるジョニー・アリデイも然り!でも、日本盤にはならない作品が多くなっている現状は残念。数年前にCFで使われた『あなたのとりこ』で再び注目され、お若いお方がよく買ってくださるので”急にどうしたのだろう?”と思っていた疎い私を思い出す。個人的にはシルヴィの20代後半から30代辺り(60年代後半~70年代)の楽曲たちに好きな曲が多数ある。それ以前も最近も好きな曲は膨大だけれど♪此処では、アイドル時代の作品をまた追記してゆきたいと思う。初期はアメリカのヒット曲をフランス語でカバーしていたりした。そうそう!かのビートルズのフランス公演時はシルヴィの前座だったのだ!!(凄いのです☆)また、小林亜星さんの作られたコマーシャル・ソング『ワンサカ娘』を覚えておられるお方も多いかと思うのですが、シルヴィも当時可愛いお上手な日本語で歌っておられたことは、お世話になっている永瀧達治さんから教えて頂き感激したものです。永瀧達治氏による『アイドルたち ~フレンチ60’sのすべて~』という御本も発売されているので、60年代のフレンチポップスに興味あるお方には道先案内となるものだと思います。60年代のマルク’O監督のフレンチ・カルト映画 『アイドルたち』は以前に映画日記でも触れたものですが、今はDVDも発売されています。この映画もお薦めなのです♪

アイドルたち―フレンチ60sのすべて/永瀧達治
★1968年五月革命期のフランスで、今なお斬新なカルト・フィルム『アイドルたち』が誕生しました。アバンギャルドなファッションに身を包んだ3人のアイドルたちがフレンチポップ“イェイェ”を歌い、本音を叫びます。個性的なパフォーマンスにアグレッシブな編集がパリの若者を魅了し劇場は札止めに!本書は映画『アイドルたち』をより深く楽しむために、60年代のフレンチカルチャー、イェイェブームが起こる時代背景、登場人物やエピソードの元ネタなどの映画の解説本として、さらにその域を超えイェイェアイドルを軸とした60sフレンチカルチャーガイドとしても楽しめます。アイドル人名事典ではフランソワーズ・アルディ、シルヴィ・ヴァルタン、フランス・ギャルから日本では無名のフレンチアイドルたちを網羅。(出版社/著者からの説明文より抜粋させて頂きました。)
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   ♥アルディ~ジョニー~シルヴィ☆ジョニーは両手に花ディスコ♪
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by claranomori | 2007-09-30 19:34 | 私的少女音楽★愛しき歌姫
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   ♥「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」(1885年~1886年)
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       ♥「エドワード・ダーリー・ボイトの娘たち」(1882年)

★ジョン・シンガー・サージェント(John Singer Sargent:1856年1月12日~1925年4月14日)はイタリアのフィレンツェ生まれの画家。父親がアメリカ国籍なのでアメリカの画家と紹介されていることもある。少年期をフィレンツェで過ごし、その後、パリ、ロンドン(ローマにも戻っている時期がある)で活躍されたお方。「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」が最初に知った作品。可愛い少女がおふたり。庭園の夕暮れにお花たちと一緒に提灯を持つ姿が印象的だった。当時のジャポニズムの影響でロンドンでも提灯は売られていたそうだ。書くことを決めていた訳ではないのだけれど、ふと先述の『幼なごころ』の中の好きな一篇「ドリー」の中に登場するドロシーとエルシーという少女の名から連想したものがサージェントの絵...とても不思議だけれど愉しい偶然♪この提灯を持つ右側の少女はドロシー(左の少女は妹のポリー)という名の姉妹。そして、下の「ミス・エルシー・パーマーの肖像」は、サージェント作品の中で最も好きなもの。幼少期から水彩画を多数描き、パリでカロリュス=デュランに師事し社交界でも活躍。当時「マダムXの肖像」は一大スキャンダルを巻き起こし、パリを後にしロンドンに移ったという。有名な肖像画なので代表作だろう。晩年は肖像画をあまり描かなくなり生涯に渡り、水彩画の風景などを多数描き残されている。この放浪の画家のようなお方が没した土地はロンドンで、「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」は英国のテート・ギャラリーに所蔵されている。
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     ♥「ミス・エルシー・パーマーの肖像」(1889年~1890年)
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by claranomori | 2007-09-28 01:14 | 絵画の中の少女・女性たち
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★ヴァレリー・ラルボー(VALERY LARBAUD:1881年~1957年)の『幼なごころ(ENFANTINES)』(初刊は1918年)は、ほぼ8歳から14歳までの少年少女を主人公とする慎ましやかな優しい作品。この御本のことを知ったのは、お友達の偽少女(chibinova)君とネット会話をして愉しんでいた時のこと。フランスには大きな作家ポール・ヴァレリーもいれば、このような小さな作家ヴァレリー・ラルボーもいた。大小や国籍など関係ない!そのことは、このヴァレリー・ラルボーの魅力でもある。彼は英米文学、イタリアやスペイン文学の翻訳家でもあり、「裕福な愛好家」を生涯貫いたお方で、読んでいてとてもそのお心が伝わり気持ちがよい。ご本人は”専門家”と称されることを嫌い、”愛好家(アマチュア)”と自負されていたようだ。”愛好家”とは角度を違えば”オタク”とか”偏執狂”と色眼鏡で見られたり、湾曲したイメージや憤りさえ覚えるお方もおられるだろう...。ところが、私は多分にこの”愛好家”という言葉が好きだし、ずっと知らないうちにそのような塩梅で生きてきたよう(出来れば老婆になっても死ぬまでそうありたい!)に思うことがある。ラルボーのように経済的に豊かではないけれど、楽しいのだ。お仕事である音楽や映画、好きな書物や古い絵画、名も知れぬ可憐な少年少女たちのお声の響き...♪(早い夕刻、平日が多い(今は)。少女か少年か判らないなんとも可愛らしいお声が響く。”バイバイ~!バイバイ~!またあした~”と、精一杯のお声を仲良しのお友達に発している。相手のお友達のお声は私には聞こえない(だんだんとお互いのお家に向かう距離を感じる)。そして、そのお声のお方の姿を知ろうとはしない。窓から覗いて確かめたい気持ちもあるけれど、そっとこの愉しみを味わっているという喜びをいったい、どのくらいのお方が理解してくださるだろうか...。そのお声はいつまで続くだろう...と想うと儚い。あの限られた刻だけのお声。少年とも少女とも区別のつかないあの響きが大好き!)私の綴り、想いなので発言に責任を持って書いているつもり。なので、勘違いされたくはない!相方にこのお声のお話を幾度かしたのだけれど、”うん(またか、それどころちゃうねん!)”という愛想の無い反応で語る人がいないのでこうして綴っている。変かなぁ...まあ、気にしない気にしない。

この『幼なごころ』 には10篇の「子供の情景」のようなお話が収録されている。まだ1度通して読んだだけなのだけれど、2度読んだ箇所がある。きっと、最初に私の心が動いた、あるいは心に刺さった、あるいは心に届いたものなのかな...「ドリー」というお話。ドロシー・ジャクソンという12歳の少女が病気で死んでしまう。そして、同じく12歳のエルシーという少女の心の描写をラルボーは巧みな学識を隠しきれずに、でもとても軽やかに綴っている(この文体の特色はどのお話にも通じるようだ)。

どれも好きだったのだけれど「夏休みの宿題」という一篇より。

「自由と楽しさに満ちていたので、ぼくは本能的に至上の楽しみを、すなわち利害を超えた純粋な精神活動からなる楽しみを探し求めていた。」

とあるのだけれど、正しくヴァレリー・ラルボーというお方の生涯そのもののように想う。補遺の中に「彼が「幼なごころ」を書くとき、英雄的な仕事のなかにまで彼のあとを追い彼を支えてくれるのは、家庭への思いではなく、いちばん背の高い女の子と小さな女の子へと向かう彼自身の心のふるえるような歩みであり、彼女たちにいろいろと教えてもらい、案内してもらい、目に見えないさまざまな危険から守ってもらいたいという欲求にほかならない。彼は自分のなかに謙遜と無垢という古い宝をふたたび見出し、小声で歌い、その歌がわずかの人びとにしか聞こえないようにと願う。」とある。

美少女や醜い少女、それは見かけだけのこと。心の無垢さ、残酷さ(純粋さ故の残酷もあるけれど)は容姿とは比例しない。私は子供の頃からお姫様が主人公の童話も好めば、ヘレン・ケラーのような可愛そうな境遇の少女、赤毛のアンのような孤児の少女に胸を動かされてきた。その気持ちは今も変わらず”好きな少女たち”として継続している奇跡に感謝したい☆

そして、寺山修司のアフォリズムの中のあるお言葉が時折聞こえてくる。

「美しすぎる童話を愛読したものは、大人になってから、その童話に復讐される。」(さかさま世界史)より。

既に復讐されているようである。なので、しかし、私は自分の心の喜びに向かっていたい。時に出逢わなければならない心の闇の部分にまで影響することもあるけれど。それも愉し♪社会の悪意の潜む中を歌声高らかに生きてゆきたいと願う未熟者の処世術なのかもしれない...。
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by claranomori | 2007-09-27 11:38 | 少女愛考・少年愛好
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野性の葦/LES ROSEAUX SAUVAGES
      1994年・フランス映画
★エロディ・ブシェーズはシャルロット・ゲンズブール、ロマーヌ・ボーランジェ等と同じ位、現在30代のフランス女優さまの中でもお気に入りのお方。映画デビューは16歳の折の、セルジュ・ゲンスブール監督(遺作)のナターシャ役♪公開時の劇場で観たあの不可思議な悲哀を帯びたスタン(クロード・ベリ!)とダーク・ブラウンの長い髪の少女は衝撃だった。流石のセルジュ!審美眼は衰え知らずで”最期のB”として映画デビューさせたのだから!セルジュもちょこっと登場するし、主題曲が最高!に好き...と大満足でパンフやポスターも買った。エロディ・ブシェーズはその後、あれよあれよという間にすっかり大人っぽくなり、各女優賞も受賞の今後もまだまだ活躍が楽しみなお方。日本公開作で10代の頃のものはこの「スタン・ザ・フラッシャー」のみ。でも、アンドレ・テシネ監督の「野性の葦」、ディディエ・オードパン監督(嘗ての愛らしい少年は最近は監督・製作として活躍)の「いちばん美しい年令(とし)」共に1994年作品で好きな青春映画、それもフランス映画ならではの!特に好きなのは「野性の葦」の方で、エロディ・ブシェーズ扮するマイテと男友達3人による切なく美しい映画。テシネ監督の少年時代を舞台としたもの(好きなフランス映画の思春期を描いた作品の多くは、監督の体験が映画を通して描かれるものに思う!)。映画感想はまた☆


~ 『樫の木と葦』 ~ ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ

樫の木が葦に言った/自然は君に無情だ
君には小鳥も止まれず/僅かな風にも身をそよがせる
私は太陽の光を遮り嵐にも負けない/烈風も私にはそよ風だ
私の葉陰に生えていれば気楽だったろうに
君は野ざらしの川辺に生まれついた/気の毒な運命だ

葦は答えた ごもっともだが心配は無用だ
君は風を恐れるが私は平気だ
君は風に立ち向かい 私は風に舞う/結果はどうか

その時 彼方から強烈な北風が/吹き寄せてきた
樫は耐え葦は舞う
風は勢いを強めついに巨大な樫の木を/根こそぎ倒した


劇中、フランソワが教室で朗読するもの。これから大人になる不安と葛藤、挫折や試練、思春期の少年少女たちの誰もが抱くもの、そして体験し成長してゆくのだ。それをこの寓話は優しく謳歌しているようでもある。そして、フランスの少年少女たちは日本や他の国の同世代の人達よりも大人になる覚悟を教育される。なので、まだ若い大人として社会に飛び込むようなもの。そこで切磋琢磨する。性や社会、家族から離れ自立し精神的にも逞しくなる...このような点はお国柄で色々だろう。でも、以前からフランス人は(イメージなので全ての方ではない)”早く大人になる”、”精神的に成熟している”と感じることが多いのは色んな映画を観ていても思うこと。まだ混雑した状態なのでまた整理してもう少し上手く綴れたなら...と思う。

蛇足ながら、メルヴィル・プポーはこの時期(現在もだけれど)の青年役でかなりの作品に出演・貢献している。私は熱狂的なファンではないのだけれど、フランスの美形青年というと名が挙がる。他にはいないのだろうか...と思うくらい相手役などで登場される。ジャン=ユーグ・アングラードはもうこの時期中年になっていたしなぁ...英国なら次々と登場する美少年たち♪少年期もまた束の間という儚い刻なのだ。美少年チェックも怠れない私はいつまでこんな調子なのだろうか...とふといい加減...と思いながらも愉しいのです♪

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      ♥「スタン・ザ・フラッシャー」(1990年)のナターシャ♪
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       ♥「野性の葦」(1994年)の美しい川の中でのマイテ♪
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    ♥「いちばん美しい年令」(1994年)のデルフィーヌとアクセル♪
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by claranomori | 2007-09-24 23:23 | 銀幕の少女たち・少女映画
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ニキ・ド・サンファル(Niki de Saint Phalle:1930年10月29日~2002年5月21日)は、フランスの画家、彫刻家、映像作家。本名カトリーヌ・マリ・アニエス・ファル・ド・サンファル(Catherine Marie-Agnes Fal de Saint Phalle)。両親はフランス人の父とアメリカ人の母。裕福な生まれながら父の銀行が破産し1933年に家族でアメリカへ。ニキの思春期はアメリカで育つことになる。20歳で出産(この最初のご主人とは離婚している)23歳の時に神経衰弱(鬱病とも言われている)に陥り、そこからの回復のために絵を描くことを始める。1960年代には、絵具を埋めこんだ銃で石膏レリーフを撃つという衝撃的なパフォーマンスで世間の注目を浴び、その後、「魔女」「娼婦」「結婚」「出産」といったテーマの作品に取り組み、「ナナ」シリーズで大きな評価を得る。そして、1998年にはタロットカードをモチーフとした彫刻庭園「タロット・ガーデン」を、20年もの歳月を経てイタリアに完成させる。この自己との闘い、創造する上での途轍もない精神力とエネルギーを想うと壮絶すぎる。不安定な内面を持ちながらも”ナナ”に至るまでの過程とはどんなに苦渋の歩みだっただろう...とても強い!

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   ♥1963年ミュンヘンのベッカー画廊での射撃パフォーマンス!

私は80年代に知ったお方で、特にヌーヴォー・レアリスムについてというよりも、ニキという女性に興味を抱いて来たのだと思う。インスピレーションというものは大切なもので私の場合、一枚のポートレートやスチール写真などから、そのアーティストに惹かれてゆき、やっぱり好きになるということが多い。そんなお一人で、10代の頃はヴォーグやライフ誌にモデルとして掲載されたこともあるというお美しいお方でもある。ユマ・サーマンの眼を大きくしたような、中年期以降はどことなくイングリット・カーフェンを想起させるようなお方。生涯に渡り、父親への複雑な心理(コンプレックス)、性、母性礼拝、生命、闘い、苦悩、愛というようなテーマを創造されたように思う。

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  ♥ニキとスイス人の夫(彫刻家・画家でもある)ジャン・ティンゲリー♪

ドキュメンタリー映画 『ニキ・ド・サンファル/美しき獣(ひと)』 (1994年・ドイツ映画)や、『DADDY』 (1972年・フランス映画)などのDVD化も熱望しているけれど...。特に『DADDY』はニキの幼少時代の半自伝的なシュールな夢のゲームのようなお話で、愛と憎しみの家族の物語。

”アニエスは、ある日パパが死んだという電報を受け取る。彼女は昔過ごした城へ戻り、父との思い出に浸る。官服を着た立派なパパ、森でのかくれんぼ。そして、同時に思い出される、誰だか分からない怪物のイメージ...”

ニキ・ド・サンファル原作(監督ピーター・ホワイトヘッドとの共同)・出演の幻想的な映画。父親の死を知らされたひとりの女性の胸に、父との思い出がよみがえる。森でかくれんぼしたこと、母親と奇妙な“遊び”をしていた父の姿・・・。自分の過去と再会することで、変化してゆくもの。大好きなパパ、偉大なパパ、でもあれはいったい誰だったのだろう。あのモンスター(怪物)は・・・パパ...?!(ニキは自分の事をもモンスターと呼ぶ) 。この作品は万人受けするものでは決してなく、”観たくない!”と思う方も多いだろう。私は東京の友人から頂いたこの資料の中に、UAのコメントを見つけ優しく響いた。あまりにも私の気持ちに近い表現に★

「みられない人が多いことは知ってるけど、関係ないからみられないのか 関係あるからそうなのかは よくわからない。私はどっちかというと 関係ある人間で良かったと思う その方が今のところ過ごしやすい。」 (UA)
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by claranomori | 2007-09-20 20:14 | 往還する女と少女
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♥このポスターを知り直ぐに映画を観たい!と思った印象強いものです♪
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♥真冬に皆で揃ってアイスパーラーへ。ジョージーナ、ジャネット、リサ♪
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♥火傷した自分の顔を見て悲しむポーリーを歌で励ます、スザンナとリサ♪

b0106921_17584214.jpgb0106921_17593819.gif★左の御本ははスザンナ・ケイセンの原作の洋書版です。右は映画の台詞がすべて分かるという完全対訳と充実の語句解説付きの、ストーリーブックです。映画で話題になったので多種関連本が出版されているのですね。私は下の映画化されたものを先に観てスザンナ・ケイセンの原作を読みました。

思春期病棟の少女たち/スザンナ・ケイセン
★作者スザンナ・ケイセンはアスピリンを1瓶飲み自殺未遂、「境界性人格障害」と診断され18歳で精神病棟に入れられ、そこで過ごした日々を回想してゆく自伝。病棟で出会った少女たちの素顔を生き生きと描き、狂気と正気の危うい境界を捉えたベストセラー。原題はルノワールの「ピアノを弾く少女」から得られているので原題の方が私は好きなのです♪

17歳のカルテ/GIRL, INTERRUPTED
     1999年 アメリカ映画
監督:ジェームズ・マンゴールド 製作: ダグラス・ウィック、キャシー・コンラッド、ウィノナ・ライダー 出演:ウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリー、クレア・デュヴァル、ウーピー・ゴールドバーグ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ブリタニー・マーフィ、 エリザベス・モス、アンジェラ・ベティス

★スザンナ・ケイセンの原作を基に脚本化され映画化されたもの。脚本を読み感銘を受けたウィノナ・ライダーは製作にも拘わり、静かな繊細な演技でスザンナを見事に演じている。ウィノナ自身も19歳の頃、精神障害により入院経験があるという。強力なインパクトのリサを演じるのはアンジェリーナ・ジョリーで、今作で助演女優賞を受賞された今や大人気の女優さま。原作と映画での内容は同じ部分と異なる部分があり(当然ながら)、映画は音楽も含め60年代という部分を強く感じるものでした。好きな映画ですし思うことは色々あるので、「映画の宝石箱」の方に感想を綴ってみました☆

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♥ウィノナを始め主要な少女たちを演じる女優さま達は、実際には20代の方がほとんど(別によいのです)。でも、ポーリー役のエリザベス・モスだけは撮影当時15歳~16歳のお方。お顔の半分を火傷という役でしたが、実はこんなにエキセントリックな可愛い少女。澄んだ瞳が美しいです♪
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by claranomori | 2007-09-18 06:48 | 銀幕の少女たち・少女映画
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ルーカス・ムーディソン監督の『ショー・ミー・ラヴ』(1998年・スウェーデン映画)。14歳のエリン(アレクサンドラ・ダールストレム、撮影当時14歳)は美人で可愛いのでデートのお相手にはまったく困らない少女。でも、そんな毎日になにか面白くない感情を持ちながら過ごしている。違う町からやって来たもうすぐ16歳になるアグネス(レベッカ・リリエベリ、撮影当時17歳)は地味でお友達がなかなか作れないタイプの女の子。彼女の家庭は厳しく、作家になる夢を抱いているけれど、環境に馴染めず友人もいない毎日に何か不満を抱きながらも過ごしている。大抵、こういう気持ちなのだろうなぁ...思春期の少年少女たちって。私は意外とついこの間のことのように思い出したり、懐かしい想い出たちが巡たっりしながら観ていた。この映画は、本国スウェーデンで大ヒットを記録し、主演の少女お二人は揃ってスウェーデンのアカデミー賞のような賞を受賞されたという。

女の子同士の恋、アグネスがレズビアンでエリンの事が好き。エリンは男の子と付き合っていたけれど、ヴィクトリアという学友の少女から(彼女はアグネスのノートに”エリンが好き”と書かれているのを見てしまう)アグネスの気持ちを知り、そこから終盤急速な動きになる。エリンはそのことが本当なのか確かめたくなった。夜、眠れずアグネスのお部屋の窓に石をぶつける。嫌われてると思ってるアグネス。エリンの心の中のこれまでもやもやとしていた感情が吹っ切れたかのように”私も好きだよ”という。”そのこと、本当?嘘なら殺すわよ!”...こういう会話も好き。そして、はっきり意思を聞きたくて入った場所は女子トイレの中。次を待つ少女が待ちきれず、だんだんと学友たちが集まってくる。エリンは他の男子と中に入ってると思われていたのだ。どうする?...しかし、ド~ン!と二人は手をつないで堂々と皆の前に出てゆき、エリンは”私の新しい彼女よ。”とにこやかな笑顔と共に二人は颯爽と歩いてゆくのだった♪

なんと!清々しい青春映画だろう!!アグネスが学友たちから気持ち悪がられたりして、いつも一人の場面とか切ないシーンもあるけれど、彼女たちの”私は私よ”という堂々たる姿は潔く強く、未来の光を感じさせるもの。全くジメジメした感じがない。姉や弟、両親、友人たちとの関係、彼らの反応もそれぞれ。ハリウッドの青春映画だと、この感触はなかなか出せないように思う。愛らしくて強い少女たちに拍手!!なのだ。ただ、思うのはアグネスが”私は女の子が好き”だと自覚した時(今後はどうかは別として)の戸惑いや疎外感って言葉には表せないものなのだろうなぁ...と思う。でも、彼女はその自分を否定はしない。そこが気持ちよい。いいじゃないか!といつも思うから、女の子が女の子を、男の子が男の子を好きになっても♪こういう映画が大ヒットするスウェーデンは素敵なお国に思う。日本だと大ヒットにはまず、現状のところならないだろうから。

ショー・ミー・ラヴ:SHOW ME LOVE
  1998年・・スウェーデン映画
監督:ルーカス・ムーディソン 出演:アレクサンドラ・ダールストレム、レベッカ・リリエベリ、エリカ・カールソン、マティアス・ルスト

★以前、「音楽と映画の宝石箱」に綴ったものです。纏めることにします♪
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by claranomori | 2007-09-17 08:11 | 銀幕の少女たち・少女映画
☆容姿もお声も楽曲も...全て可愛い♪天性の歌声の魅力は永遠です☆ジャケットも可愛いのばかりなので、先ずは1964年(16~17歳の頃)フランス盤シングル(EP)を3枚選んでみました。この年には「La Cloche」や「Jazz A Go Go」収録のシングルも発売されています。凄いですよね♪

b0106921_322527.jpg★私はセルジュ・ゲンスブールが好きなもので、当初はセルジュ作品をどうしてもご贔屓にしてしまっていたのです。例えば、この「アイドルばかり聞かないで」はフランス・ギャルが好きになって即お気に入りの曲となったものです。アイドルに夢中になっている好きな男の子。気持ちを私の方へも振り向いて♪というような乙女心が可愛いのですが、そこはセルジュ!大アイドルのギャルちゃんに歌わせてしまう...やっぱり屈折している愛しのセルジュです。「リボンと花」はお父様のロベール・ギャル作詞、アンドレ・ポップ作曲です。

A-1.N'Écoute Pas Les Idoles (アイドルばかり聞かないで)
A-2.Ne Dis Pas Aux Copains (お友達に云わないで)
B-1.Les Rubans Et La Fleur (リボンと花)
B-2.Si J'étais Garçon (もし男の子なら)

b0106921_3232993.jpg★これまた、1曲目からセルジュによる名曲です!私は80年代の音楽たちと思春期の多感な時期をご一緒させて頂き今もそれらは大好きなのです。ベルギーのアヴァン・ポップなグループでハネムーン・キラーズがカバーしておりました。こちらは、かなり高速な狂ったキュートさ全開ヴァージョンで、大好きなのです。「クリスチャンセン」は大大大好き!な曲。ノルウェーの男の子へのほのかな恋心がやさしいメロディと共に♪フランス語を習い始めて少し経った頃、最初に自分なりに訳せた曲だったので想い出の曲でもあるのです♪

A-1.Laisse Tomber Les Filles (娘たちにかまわないで)
A-2.Le Premier Chagrin D'Amour (悲しき初恋)
B-1.Christiansen (クリスチャンセン)
B-2.On T'Avais Prévenne (恋の忠告)

b0106921_324876.jpg★初期のヒット曲・名曲いっぱいのフランス・ギャルなのですが、「シャルルマーニュ大王」はそんな代表曲のひとつではないでしょうか。学校なんて好きじゃない♪という気持ちを神聖なるシャルルマーニュ大王さまと歌いながらも、”頭にきちゃう!”というフレーズをあのお声で歌われますので、かわゆいの極地♥「おやすみなさい」はアラン・ゴラゲールとロベール・ギャルによるもの。この曲も大好き!結局、好きな曲ばかりだということなのです...お声が好きなお方はいつもこうなってしまいます☆ああ、幸せ♪

A-1.Sacré Charlemagne (シャルルマーニュ大王)
A-2.Au Clair De La Lune (月の光に)
B-1.Nounours (ヌヌルス)
B-2.Bonne Nuit (おやすみなさい)




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by claranomori | 2007-09-17 03:46 | 私的少女音楽★愛しき歌姫
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   ♥お美しい!!王女さま役にピッタリのお綺麗なドヌーヴさま♪

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ロバと王女/PEAU D'ANE
 1970年 フランス映画
監督・脚本:監督:ジャック・ドゥミ 原作:シャルル・ペロー 出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャン・マレー、ジャック・ペラン、デルフィーヌ・セイリグ、ミシュリーヌ・プレール 音楽:ミシェル・ルグラン

★17世紀フランスの詩人・作家のシャルル・ペローの童話「ロバの皮」をジャック・ドゥミーが脚色・映画化した、幻想的なミュージカル・メルヘンの世界。「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」は有名ですが、ようやく、2006年(30数年ぶり!)にリバイバル上映されDVD化となった、心からの待望!の作品なのです。出演者の俳優方も好きな方が揃っており、なんとも言えぬ美しいお衣装やお城、まだお若い頃の信じられない程の美しさ!のドヌーヴさまやセイリグさま♥ドゥミ~ルグラン~ドヌーヴと最強です!尽きませぬので、映画の感想はまた追記させて頂きます♪

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        ♥リラの妖精に扮した、お美しいセイリグさま♪

『ロバと王女 フォト・ストーリー・ブック』
★ドゥミ(没後15年)夫人のアニエス・ヴァルダ監修のもと、最新デジタル技術を駆使してデジタル・ニューマスター版として甦った幻の名作映画のストーリー・ブックも発売されました♪

『ペローのろばの皮 (講談社の翻訳絵本)』
★シャルル・ペロー(大好き!)の没後300年記念出版!幻の名作をBIBグランプリ受賞作家・色彩の魔術師バトゥーの絵本。ほんとうは王女だったのに、ろばの皮を被り正体を偽って家畜小屋の世話係として暮らし始めた少女。偶然から、王子に見そめられた少女の運命は・・・☆
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by claranomori | 2007-09-15 18:08 | 文学と映画★文芸・史劇
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★シルヴィア・プラス(Sylvia Plath:1932年10月27日~1963年2月11日)。ドイツ系のアメリカ人で裕福な生まれ。幼い頃から才能は秀でておられたそう。10代後半頃からだろうか(実際には分からない)、双極性障害という精神病に冒され入院された時期もある。夫のテッド・ヒューズは桂冠詩人でとてもハンサムなお方。二人には子供がいたけれど、テッドに愛人ができ離婚(離婚が自殺の原因ではないように思う)。1963年2月11日の寒い朝。プラスは台所のオーブンに頭を突っ込み自殺、まだ30歳。子供たちに被害が及ばないように準備は万全だったという。また、別れた夫の愛人オルガもその後、同じ方法で自殺している。プラスの詩人でもある親友のアン・セクストンも自殺している。奇妙な不可解な事実に驚愕する!ゴシック文学そのままのよう。死後29年を経て、ピューリッツァー賞を受賞された。復刊された『ベル・ジャー』は比較的読みやすいもの。でも、かなり堪えます。好奇の眼差しとは遠いシルヴィアの少女の心☆

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          『ベル・ジャー』 シルヴィア・プラス

いつ頃からだろうか...好きなものや世界を追っていると全ては繋がり絡まりリンクしてゆく。そんな中で知り得たアメリカの女性詩人。私が生まれる前に既に自ら命を絶ってしまったお方。何故だろう...と思いながらも何故だかなんとなく分かる気がするので実は怖い私がいる。柔和な穏やかな優美な文体や映像に埋もれていたいと願いながらも、こうしたお方に出逢ってしまう。それは避けては通れない世界だからなのだろう。10代からの友人が”もっとずっと心で葛藤してきたこと(進行形だ)をそろそろ吐き出せばいいよ。そういう時期だ。”と発破をかける。自分ではそういう時期だとか何も分からない。ただ、何故、シルヴィア・プラスは死んでしまったのか...もっと早くに死んでいても不思議ではないと思うのだ。彼女の作品を読むのが辛くて捨ててしまおう!と思ったこともある。まだ、まったく私は父の死から開放されていない頃(今も完全ではないので、こうして綴ることに躊躇いもある)。でも、「少女愛惜」!!好きでたまらないから...。私はロリータでもないしアリス・リデルでもない。ましてや文才もない、本来は音楽のお仕事をもっとすべきな怠惰な者。ただ共通項があまりにも大きい!”父の娘”であることから逃れることはできない。今も父のもとに帰りたいと願う私が消えない。もういい加減、よいお歳なので”ファザコン”自慢みたいにとられることも危惧しないといけないのにこの有様である。

daddy,daddy・・・back,back・・・black,black・・・ゴシック世界。好きでもある。心に出来るだけ忠実でありたいと思えば心の闇を見て見ぬ振りはできない。順繰り堂々巡りなドグラ・マグラの世界だ。出口が見つかりそうでまた戻る。逃げ場を周到にキープしているに過ぎない。”ゴシック・ロリータ”(市民権を得た言葉)好き。でも、”ゴシック”だけで私は充分だ。その世界を自分の為にも、逃げずに読んだり鑑賞したり、耳を傾けていたい。逃げてはいけないから、もっと読まなければならないと思うからまた手にしている。冷徹で知的な文体、後期の独白めいた詩は私の胸を刺すので痛い。難解な詩篇も多くまだまだ机の片隅に常にいるようだ。また、追記することは沢山あるだろうし、今の私がもう少し成長すれば分かることも出てくるだろう。バランスを崩しそうになってきた...”吐き出すように!”と友人は言う。こういうことなのかな♪何故だか、多忙な毎日を過ごされているにも拘わらず、こんな戯言に気をとめてくださる方々がおられる。ありがとうございます!お気軽にお話にお越しくださると幸いに思います☆

『シルヴィア:SYLVIA』
2003年 イギリス映画
監督:クリスティン・ジェフズ 出演: グウィネス・パルトロウ、ダニエル・クレイグ、ブライス・ダナー、マイケル・ガンボン、 ジャレッド・ハリス
♥グウィネス・パルトロウ好きなのです。好演されておりました。また、映画の感想なども書かせて頂く予定です♪
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by claranomori | 2007-09-14 05:38 | 往還する女と少女