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クララの森・少女愛惜
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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪

by Claranomori
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カテゴリ:銀幕の少女たち・少女映画
  • 『タクシー・ドライバー』 少女子役時代のジョディ・フォスターと神憑り的凄さのロバート・デ・ニーロ!
    [ 2012-03-09 18:25 ]
  • 『クリスチーネ・F』 新装版DVD 2月24日発売決定!
    [ 2012-02-04 23:55 ]
  • 『プロミス』 パレスチナとイスラエル7人の少年少女たち ★ 少女サナベルの瞳が忘れられない
    [ 2012-01-30 21:42 ]
  • 『ロスト・チルドレン』 孤児の美少女ミエットと怪力男ワン★監督:ジャン=ピエール・ジュネ (1995年)
    [ 2011-06-26 17:43 ]
  • 『点子ちゃんとアントン』監督:カロリーヌ・リンク原作:ケストナー★やっぱり点子ちゃんにはかなわない♪
    [ 2011-01-19 11:58 ]
  • 『ママの想い出』監督ジョージ・スティーヴンス★長女の回想で家族の悲喜を綴る家庭劇の名作(1948年)
    [ 2010-12-21 21:38 ]
  • 『アリス・スイート・アリス』12歳の少女アリスと妹カレン★ブルック・シールズの映画デビュー作(1977年)
    [ 2010-11-17 11:45 ]
  • 『ステラ』母ステラ(ベット・ミドラー)と娘ジェニー(トリニ・アルヴァラード)★感動の1990年リメイク!
    [ 2010-10-31 06:52 ]
  • 『リトル・ダーリング』お嬢様フェリス(テイタム・オニール)と少女エンジェル(クリスティ・マクニコル)
    [ 2010-10-20 06:02 ]
  • 『耳に残るは君の歌声』少女フィゲレ(クローディア・ランダー=デューク)スージー(クリスチナ・リッチ)
    [ 2010-10-19 11:56 ]
『タクシー・ドライバー』 少女子役時代のジョディ・フォスターと神憑り的凄さのロバート・デ・ニーロ!
★マーティン・スコセッシ監督の『タクシー・ドライバー』を最初に観たのはテレビで多感な頃。何度か観ているのだけれど、何かがこの作品に対して残ったまま今日に至ってる気がしてならない。去年も再見し、今年も。年月が経過する中で病めるアメリカ、世界の大都市ニューヨークで生きる人々、街の光と影。時代への叛逆、若者の孤独と混沌としたものが不気味に胸に突き刺さるばかり。この頃のロバート・デ・ニーロの蒼白な顔つきは好きだけれど、ここでのトラヴィス役は何だろう...凄まじい。70年代のアメリカ、アメリカン・ニューシネマの名作に違いないのだろう。マーティン・スコセッシ監督はカンヌでパルムドール受賞作品ながら、本国アカデミーは候補に挙がりながら受賞を逃した。バーナード・ハーマンの珠玉のスコアも素晴らしいけれど、脚本のポール・シュレイダーは主人公トラヴィスに当時のご自分の内面を映し描いたという。またスコセッシ監督もその脚本に共鳴し、ロバート・デ・ニーロはトラヴィスを神憑り的凄さで壮絶なまでに演じきった。
そのトラヴィスが恋心を抱く美しい女性ベッツィー役は前述のシビル・シェパード、街に立つ娼婦アイリス役は撮影当時12歳~13歳の少女子役時代のジョディ・フォスター。お若いハーヴェイ・カイテルは壮絶な最期を迎えるスポーツ役。スコセッシ監督もちょこっとタクシーのお客さん役として登場する。凄く豪華な脇役たちであると再確認、そしてやはりデ・ニーロは凄い。
私はこの映画が好きか?と問われたなら、今もまだ答えられない。でも、この恐怖感は今を生きる私達にとてもリアルな感覚も持ち合わせているように思う。30年以上前の作品なのに。一見、英雄のように映るトラヴィス。そこが怖いと思うし、今日的な気がする。華やかな街のざわめきを照らすネオン。タクシーで徘徊しながらトラヴィスは不浄な世界が目に付き苛立ちと持って行き場の無い怒りと孤独が募る。ベトナム戦争から帰って来たというのも要因だろう。恋も実らず、ますますやるせない気持ちが狂気を伴っていく様から終盤へ...壮絶だ。見事過ぎて怖い!

この映画の公開後、ジョディ・フォスターは、あるジョディの熱狂的なファンによるレーガン大統領が襲われるという事件が起こり大きなショックを受ける。演技者として優れた才能は映画を離れても予期せぬ形で影響を与えてゆく。現実と妄想の境目が不安定になるというお方も多い。幸い、どうにか私は映画が大好きで感情移入し過ぎて時に暫く境界を彷徨う一瞬がある。それが魅力だとも思っているし、映画は最良の娯楽だと思っているので、美しい風景の中にいつまでもいたいと願う作品に感銘を受けても、また現実に戻ることができる。多くの映画好きなお方はそうだろうし、もっと細かい分析をされたり、かなり精神的な衝撃を受け深い思考に陥ることもあるだろう。何が言いたいのだろう...よく自分でも分からないけれど、デ・ニーロは優れた名優だけれど役柄のトラヴィスではない。そして、トラヴィスは結果的にアイリスを救ったけれど彼女のためという英雄劇ではなく、己との葛藤や憤り、都会の孤独や寂寥が痛ましいデス・コミュニケーション。この残像が30年以上経った今もリアルに色褪せないものとして伝わってくるように感じる。でも、少女子役時代のジョディ・フォスターの登場シーンは幾度観てもときめく。現在50代になったジョディ・フォスターは今も大好きで、出演作品を追うことはまだ続けています。

タクシー・ドライバー/TAXI DRIVER
1976年・アメリカ映画
監督:マーティン・スコセッシ
製作:マイケル・フィリップス、ジュリア・フィリップス 脚本:ポール・シュレイダー
撮影:マイケル・チャップマン 特殊メイク:ディック・スミス 音楽:バーナード・ハーマン
出演:ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ジョディ・フォスター、ハーヴェイ・カイテル、
ピーター・ボイル、アルバート・ブルックス、ジョー・スピネル、ダイアン・アボット、
ヴィック・アルゴ、レオナルド・ハリス、マーティン・スコセッシ

※2007年に綴ったものに画像と少し追記いたしました♪

少数派ブログながら参加してみました♪

by claranomori | 2012-03-09 18:25 | 銀幕の少女たち・少女映画 | Trackback | Comments(2)
『クリスチーネ・F』 新装版DVD 2月24日発売決定!
★もう何度も書いている『クリスチーネ・F』ですが、この度パッケージも新装版にてDVD再発売が決定いたしました。発売は今月2月24日です。この画像はそのチラシの表紙です。痛々しい美少女クリスチーネの後ろには彼女が大好きだったデヴィッド・ボウイのポスターも写っています。今回のDVDでの特典は映像特典として、「当時を振り返る監督インタビュー」、封入特典として、「飾っておきたいCDジャケットサイズ フォトデザイン・ライナーノーツ(音楽ライター 小田島久恵)」と嬉しい内容です。

私は当時劇場で鑑賞し、たいそう衝撃を受けた想い出の映画です。長らく廃盤状態でビデオを友人にプレゼントする為に保存しているのですが、DVD化されたらそちらの方が良いだろうなと発売日が待ち遠しい朗報でした。少女映画としても異色の内容で、またデヴィッド・ボウイのファンにも必須な作品です。これまでにこの『クリスチーネ・F』について書いたものを以下に再度掲載させて頂きます。『クリスチーネ・F』は、私が映画館で鑑賞した最初のドイツ映画でもあります。随分年月が経ちましたが、あの日の光景、観終えひとり帰宅する中での複雑な想いを抱いていたあの頃が蘇ります。私もまだ10代でした。あの時期に観れた幸運はかけがえのないもので、涙が出ます。デヴィッド・ボウイとは、私にとっても、いつも片時も離れず閃光を放つ美の化身「神に近い存在であった」のです。

13歳のクリスチーネは、デヴィッド・ボウイが好きな普通の少女であった。誘われて始めたドラッグにすっかりハマリ、人生は大きく変わってしまった。薬を買う金欲しさに街に立ち体を売り、禁断症状にのたうち回る。抜け出せない苦しみは延々と続く。死と隣り合わせのクリスチーネはどうなってしまうのか?クリスチーネが焦がれたデヴィッド・ボウイの歌が、まるで救いのようにただ流れるだけだった―


★劇中デヴィッド・ボウイご本人役として登場され歌われる『ステーション・トゥ・ステーション♪

●関連記事:『クリスチーネ・F (われら動物園駅の子供たち)』のナーチャ・ブルンクホルスト:NATJA BRUNCKHORST♪
●関連記事:ボウイを見つめる美少女クリスチーネ(ナーチャ・ブルンクホルスト) 映画『クリスチーネ・F』より再び♪
●関連記事:『クリスチーネ・F』音楽デヴィッド・ボウイ★劇中歌われる『ステーション・トゥ・ステーション』(1981)
●関連記事:映画『クリスチーネ F』の中の素晴らしいボウイ・ライヴ
●関連記事:映画『クリスチーネ・F』とサウンドトラック
※以前に書いたもので、内容が重複する箇所もございます。


クリスチーネ・F 新装版DVD
1981年・西ドイツ映画
監督:ウルリッヒ・エデル
原作:カイ・ヘルマン、ホルスト・リーク 
脚本:ヘルマン・バイゲル
音楽:デヴィッド・ボウイ、ユルゲン・クニーパー 
出演:ナーチャ・ブルンクホルスト、トーマス・ハルシュタイン、イェンス・クーパル、クリスチーヌ・ライヒェルト、クリスチーヌ・レハル、デヴィッド・ボウイ(本人役)






●追記です●
★デヴィッド・ボウイとはなんであろうか!!実は、最近ボウイについて何も書けなくなっています。理由は自分でも分からず、ボウイが今も一等大好きなアーティストであり音楽であることには変わりはない。けれど...。私は長い間、大人になること、社会人として生きてゆくことに途轍もない戸惑いと葛藤が続きました。バカなお話のようですが、どうしようもない事実で、あの10代後半期(特に16歳から18歳の頃は神経症なまでに)はある種の病的なまでもの潔癖性を保ち、私はある自分の殻の中に閉じこもり問答していたのです。クラスメイトの誰にも告げることもできないこと。大人になってもまだ続き、先輩の女性に少しお話してみたのですが、やはり「そんな考えは病的だよ」と云われ、それ以後また自己問答。きっと、今も完全に解き放たれてはいないのかもしれない。それでも、私はもう子供ではないし戻ることもできない。ただ、いつでも無邪気な幼い頃、そして思春期の光と影の自分が蘇る。その時にデヴィッド・ボウイというお方がいつも、絶体にいつも、一緒に居た。私の心はデヴィッド・ボウイの美のお陰で均衡をどうにか保たれていたように今も想えます。もう23時頃から涙が止まらなくて、久しぶりに号泣しています。そんな私なもので、心の旅路の記録として、この「クララの森・少女愛惜」があるのだとも想えます。皆様、いつもありがとうございます☆

by claranomori | 2012-02-04 23:55 | 銀幕の少女たち・少女映画 | Trackback | Comments(2)
『プロミス』 パレスチナとイスラエル7人の少年少女たち ★ 少女サナベルの瞳が忘れられない
★今日も怖い夢で目が覚めた。明日で新年1月も終わり2月となり3月を迎える。あの3月11日から間もなく1年。戦後生まれの者にとって忘れられない大震災が日本で起こった。その上に原発事故で今も復興ままならぬ状態が続く。この日本の大災害がなければ3月20日未明(日本時間)に始まったリビア戦争が新聞のトップを飾る出来事だっただろう。英仏米による多国籍軍とリビア、カダフィー政権との戦い。戦争は世界中でいつも起こって来たし起こり続けている。世界の平和を願う人々の気持ちがいくら大きくとも。ガンジー思想を理想と心に掲げてもそんな日は来ないだろう。中東諸国の原油生産量が多い土地柄は幸か不幸か。今、最も大きな中東問題はイランがホルムズ海峡を封鎖すると声明したことだろう。日本にとっても大きなこと。何年前だったか中東情勢をテレビで観た折の小さな体には大きすぎる銃を持った少年兵たちの姿が脳裏に焼き付いている。勇んで気を吐く少年も居れば、怖がっていた少年も居た。それでも彼らは祖国のために戦場に向かわねばならない。運命という逃れられないものがいつも誰にもある。戦争に悪も善もないのだろう。今回のイランに対しては日本は立場的に欧米に歩調を合わせるしかないのだろう。言語も宗教も肌の色も違うことは長い歴史の中で今も紛争の要因だとも想う。どちら側か一方の視点だけで正義も悪もあったものでなはい。私が「戦争による悲劇」と想う折は、その国々の子供たち、少年少女たちを直ぐに想う。それがどうしてか、私の中のどこから其処に向かうのかは自分でも分からないけれど。

2001年のアメリカ製作の『プロミス』というドキュメンタリー映画を想い出す。主な舞台となる場所はパレスチナで、パレスチナ・イスラエル問題を現地の子供たちの姿と共に観る者に問題提起した映画だと想います。公開前に東京の友人にこの映画のことを教えて頂いた。監督はジャスティン・シャピロ、B・Z・ゴールドバーグ、カルロス・ボラドの三人でボストン生まれのアメリカ人ながら少年時代をイスラエルで過ごしたB・Z・ゴールドバーグ監督が提案者。パレスチナとイスラエルの長い対立の中で、今も昔も戦争と隣り合わせの日常を過ごす子供たち。家族や友の命を奪われても、それでも彼らはその地で生きてゆかねばならない。B・Z・ゴールドバーグは、そんな紛争と和平の狭間にいる子供たちの声が聞きたくなったという。1997年から2000年の和平交渉の時期に撮られた映画で、パレスチナとイスラエルの子供たち7人(8歳から12歳の少年少女たち)を取材したもの。お互いほんの20分足らずの場所に住んでいるのに、彼らはお互いの事を知らない。ユダヤ人の双子の少年ヤルコとダニエルはパレスチナ人の少年ファラジの写真をB・Z・ゴールドバーグ監督に見せてもらい、彼に会いたいと想う。反対する子供もいるけれど、彼らは初めてファラジが中心となり会合を開く事になる。難民キャンプを訪れ、食卓を囲みサッカーをして遊ぶうち距離は縮まってゆくが、歩み寄りたい彼らの願いは叶わず、友情の約束は束の間の出来事として、その後もお互いの現実を生きてゆく。その遮断されたもの、壁は途轍もなく厚く強固である。7人の内、唯一の女の子サナベルの愛らしい姿と瞳がどうしても忘れられない。

●7人の子供たち●
ファラジ
デヘイシャの難民キャンプに住む少年。イスラエル兵に殺された友達の仇をとりたいと想っている。
「いつか必ずこの土地を取り返してやる。いつか次の世代がパレスチナを開放し、故郷を取り戻してくれる」
ヤルコとダニエル
西エルサレムに住む双子の兄弟。関心事は陸軍、宗教、バレーボール。祖父はドイツのユダヤ人強制収容所の体験者である。
「イスラエルでは自分で自分を守らなければならないんだ。仲良く暮らせばよいのに」ヤルコ
「戦争やテロで人々が死んだと聞くたびに殺し合ってバカみたいだと感じる」ダニエル
サナベル
デヘイシャの難民キャンプに住む少女。ジャーナリストの父親は刑務所に2年も抑留されている。
「エルサレムはキャンプから10分なのに私はまだ一度も行ったことがないのよ。検問所のせいでね」
マハムード
東エルサレムに住み、ハマス(イスラム抵抗運動)を支持している少年。父親は旧市街のイスラム教徒地区で、三代に渡り香辛料とコーヒーを売るお店を経営している。
「ここは絶対アラブ人の土地さ。何をどう言おうと変わらない。ここで生まれ育ったのは僕らだ」
シュロモ
ユダヤ教徒地区に住み、1日12時間トーラー(モーセ五書)を勉強している。超正統派ユダヤ教徒なので兵役義務は免除され、国から給付を受け神学校に席を置いている少年。
「彼らの気持ちも分かる。50年前に土地を奪われて心細いんだと思う。でも、アラブ人とは友達になれない」
モイセ
歴史の古いベイト・エル入植地に住む少年。将来はイスラエル軍の最高司令官になり、アラブ人を一人残らずエルサレムから追い出したいと思っている。
「ここはユダヤ人の地だ。アラブ人と仲良くなんかしたら友達に臆病者扱いされちゃうよ」

★資料を基に打ちながら涙が出て止まりません。彼らの中で誰が間違っていて、誰が正しいとか想えないです。もうみんな二十歳を過ぎた頃ですが映像の中でしか知らないけれど、出会えて嬉しいです。

プロミス/PROMISES
2001年・アメリカ映画
監督・製作:ジャスティン・シャピロ、B・Z・ゴールドバーグ
共同監督・編集:カルロス・ボラド
撮影:イアン・バックビンダー、ヨーラム・ミロ
出演:B・Z・ゴールドバーグ
ファラジ、ヤルコ、ダニエル、サナベル、マハムード、シュロモ、モイセ
(実在の少年少女たち)
※赤い丸で囲んだ辺りがホルムズ海峡です。

by Claranomori | 2012-01-30 21:42 | 銀幕の少女たち・少女映画 | Trackback | Comments(0)
『ロスト・チルドレン』 孤児の美少女ミエットと怪力男ワン★監督:ジャン=ピエール・ジュネ (1995年)
★フランス屈指の独特の映像美でダーク・ファンタジーの世界を映画くジャン=ピエール・ジュネ監督。『デリカテッセン』(1991年)で知ったのだけれど、より感動した作品は1995年の『ロスト・チルドレン』。ジャン=ピエール・ジュネ監督映画の最大のヒット作は2001年の『アメリ』なのだろうけれど、やはり印象強く焼きついている作品というとこの『ロスト・チルドレン』。

 最近は古い日本の映画を多く観ていて、まだ復興もままならぬ東日本大震災の傷痕を想う日々。まったくの個人的な気持ちなのだけれど、以前から心捉われるものの一つであった「戦争」というもの、敗戦後の日本を想う。戦争を知らない子供であり、バブル期に思春期を過ごした私がである。私の亡き両親は戦後、少年少女時代を過ごした世代。聞かせてくれた僅かなその当時のお話、その頃を舞台にした映画や文学...。今もまだその時代を体験した人々が多く生きておられる。想像することしか私には出来ないけれど、それは壮絶な凄まじいものだっただろう。けれど、焼け野原の日本は躍進して経済大国に。その過程にはやはり技術や科学の発展、進歩ということを抜きには語れない気がする。その功罪を乏しい頭と心で考えているという日々です。不思議な記憶がこの『ロスト・チルドレン』を呼び戻したかのようで、二度目の鑑賞。当時は気付かなかったことがあまりにも多く、また感動した場面は変わりなく同じシーンで涙した。この映画に惹きつけられるのは「孤独」だろうか・・・。
 お話は、近未来の港町。そこはどことなくネオ・ヴィクトリアンとでも云えるかのような不思議な雰囲気を醸し出している暗い町。見世物小屋やサーカス、そこに怪力男ワン(ロン・パールマン)がいる。その町では子供たちの失踪事件が起こっており、ワンの幼い弟ダンレー(ジョゼフ・ルシアン)も誘拐されていまう。ワンの弟(捨て子のダンレーを弟として育てている)探しが始まり謎の一つ目族の本拠に侵入、9歳の美少女ミエット(ジュディット・ヴィッテ)と出会い、彼らの危機と脱出までの冒険ファンタジーが描かれる。その中でワンと少女ミエットとの心の交流は重要なもので、ワンは見かけは怪男ながら心はとても優しく純粋。そんなワンに幼心に心惹かれる少女ミエット。けれど、このミエットは9歳の幼い少女ながらとても大人の女性のようでもある。不思議な魅力のミエットは孤児の泥棒団のリーダーのような存在で、この少年少女たちは孤児院にいる。その孤児院の経営者はシャム双生児の姉妹で絶対的な命令下にあり、ワンも一味に入れられる。一つ目族の本拠内の実験室にはクランク博士とクローン人間たち(すべてドミニク・ピノン)や水槽の脳イルヴィン(声だけながら名優ジャン=ルイ・トランティニャン)がいる。クランク博士の実験は狂気を増し、遂にはイルヴィンの脳と誘拐した2歳の幼い少年ダンレーを結合する実験を。
 そんな狂気の中で創造物であるイルヴィンが子供たちを救うために海へメッセージを詰めたカプセルを流す。そのメッセージとは子供の夢を託した悪夢である。その海(船)には実はクランクをも創造した本当の博士(ドミニク・ピノン)が記憶を失って住んでいた。けれど、その海に流されたカプセルのお陰で博士も、捕えられたミエットも真相を知ることになる。ワンとミエットはダンレーを救うために実験室に侵入。その折にミエットの体にワンは自分の着ているセーターの糸を繋ぐ。ミエットは「私たちは結ばれたのね」と数少ない笑顔を見せる。ミエットはダンレーを救うために、自ら悪夢の中、眠りの中へ。愛するもののためには悪夢を見なければならないのである。そのテーマは色んなことに置き換えることが出来ると想う。「童話を愛した者は童話に復讐される」という処に私は今居るように感じていて、とても辛い。綺麗な夢溢れるおとぎの世界には悪夢が共に在る。それをも引き受けなければ愛する世界を放棄することになる...そんな気がしています。

 ミエットとワンの冒険の中で、ワンが姉妹に暗示をかけられミエットを殴る場面がある。ミエットは賢明な少女であるので知っている。けれど、その天使のような妹と想っているミエットをワンが殴らなければならない。その場面のミエットの涙。この場面がたまらなく大好き!そのミエットの眼差しが。結局、ミエットとワンたちの活躍でダンレーや孤児院の子供たち、博士に作られた者たちはその施設から脱出することができた。博士は実験室と共に滅びる。映画は彼らが暗い海を船を漕いでゆきながら終えるけれど、私に残された余韻は決してハッピーエンドでもない。あの子供たちは孤児である。いったい何処に行くのだろう、また何処からやって来たのだろうか。奇怪な世界、歪な世界があるからこそ、ファンタジーも生まれる。ファンタジーは悪夢をも内包することを受け止めないと夢の世界には行けない。夢をみる者には苛酷な試練なのだ。そう云えば、オープニングから途中も鏡の歪んだような映像がある。それはルイス・キャロルの世界を想起させるのは意図してのことだろう。近未来の戦後という設定ながら、実に今の社会とも符合する。なので、私は今またこの映画を観返し学んだように想えるのでした。

 グロテスクさの中の美学のような映像満載で、ジャン=ピエール・ジュネとマルク・キャロのコンビ作品はやはり特異な世界。他にも蚤使いのマルチェロ(ジャン=クロード・ドレフュス)、2歳のダンレーはお腹を空かせては食べている愛らしき存在(何が起こっているのかも分からない無垢さ)、音楽担当のアンジェロ・バダラメンティ、エンディング曲はマリアンヌ・フェイスフル、衣装はジャン=ポール・ゴルチェと素晴らしいスタッフ&キャストによるファンタジー映画の傑作に想います。テリー・ギリアム監督も大絶賛されたお墨付きでもあります☆
ロスト・チルドレン/LA CITE DES ENFANTS PERDUS
1995年・フランス映画
監督:ジャン=ピエール・ジュネ 美術監督:マルク・キャロ
製作:クローディー・オサール 監督・脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、マルク・キャロ、ジル・アドリアン
撮影:ダリウス・コンジ 衣裳:ジャン=ポール・ゴルチェ 
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:ロン・パールマン、ジュディット・ヴィッテ、ドミニク・ピノン、ダニエル・エミルフォルク、ジョゼフ・ルシアン、ジャン=クロード・ドレフュス、ジャン=ルイ・トランティニャン(声の出演)

by claranomori | 2011-06-26 17:43 | 銀幕の少女たち・少女映画 | Trackback | Comments(2)
『点子ちゃんとアントン』監督:カロリーヌ・リンク原作:ケストナー★やっぱり点子ちゃんにはかなわない♪
★10歳の少女点子ちゃんが大好き!本当の名前はルイーゼ・ポッゲ(ドイツ語原題ではピュンクシェン)という。ミュンヘンで暮らす点子ちゃんの父親(アウグスト・ツィルナー)は医者で母親(ユリアーネ・ケーラー)はボランティア活動に励む多忙な日々を送っている裕福な家庭。エーリッヒ・ケストナーの原作(1931年)ではべルリンで、ポッゲ氏の職業はステッキ工場の経営者ながら、映画化にあたり、監督のカロリーヌ・リンクは1999年に合わせた時代設定に脚色されているのも面白い。この少女点子ちゃん(エレア・ガイスラー)にはアントン・ガスト(マックス・フェルダー)という同い年の男の子のお友だちがいる。アントン少年は母子家庭でその母親(メレット・ベッカー)は病気で入退院を繰り返す生活。けれど、アントンとお母さんはとっても仲良しで、点子ちゃんの内心はそんなアントンが羨ましい。お金持ちの点子ちゃんのようにアントンは暮らせないけれど、母親思いの優しい少年。母親が入院している間もその職場で代わりに働いている。退院してから職が無くなっては困るから。何とも健気なアントン君。

そんなアントン君の家庭の事情を知り、点子ちゃんは両親に相談するのだけれど、お仕事に忙しい両親は聞く耳を持たない。裕福でも親の愛の希薄な少女なのだ。点子ちゃんの話し相手は、養育係であるロランス(シルヴィー・テステュー、原作での名はアンダハト)、家政婦のベルタおばさん(グードルーン・オクラス)、そして愛犬のピーフケぐらいである。点子ちゃんはアントン君のお母さんを療養させてあげたい気持ちでいっぱい。両親は無関心で相手にならないので自ら実行することに!閉店後の街で歌を歌ったりしてお金を貯める。結局そのことが両親に知れる。けれど、そこまでアントンを思う友情に心打たれる。また、多忙な毎日で点子ちゃんの両親の仲もあまり良くない。私が点子ちゃんを好きなのは、心の優しさから生まれる勇気を持ち、まっすぐな少女だから。決して男勝りな少女ではないのだけれど、この勇敢さに感動してしまう。そんな点子ちゃんが羨ましいのかもしれない...。泥棒騒ぎでのベルタおばさんの活躍の場面も微笑ましい。そして最後は点子ちゃんと両親の破綻がちな家族の仲も戻り、アントン君と病気のお母さんと5人で出かけることに。その海での笑い合う姿は美しく、点子ちゃんは一人その光景を眺めてしあわせに思うのだった。その時の点子ちゃんの表情が最高に愛らしくてジ~ンとくる!こうして、またちょっぴり少女は成長したのだろうと思う♪
点子ちゃんとアントン/PUNKTCHEN UND ANTON
1999年・ドイツ映画
監督・脚本:カロリーヌ・リンク 製作:ペーター・ツェンク、ウッシー・ライヒ
原作:エーリッヒ・ケストナー 撮影:トルステン・ブロイアー 
音楽:ニキ・ライザー 出演:エレア・ガイスラー、マックス・フェルダー、ユリアーネ・ケーラー、アウグスト・ツィルナー、メレット・ベッカー、シルヴィー・テステュー、グードルーン・オクラス

by claranomori | 2011-01-19 11:58 | 銀幕の少女たち・少女映画 | Trackback | Comments(2)
『ママの想い出』監督ジョージ・スティーヴンス★長女の回想で家族の悲喜を綴る家庭劇の名作(1948年)
★クラシック映画ならではの魅力というものがあると想うけれど、このジョージ・スティーヴン監督の1948年の名画『ママの想い出』もそんな一つでとても感動した作品です。原作はキャスリン・フォーブスの『ママの銀行預金』を脚色し映画化されたもので、ブロードウェイで約2年ものロングラン・ヒットとなった戯曲でもあるそうです。

ママことマルタ(アイリーン・ダン)とパパことラース(フィリップ・ドーン)、そして長男のネルス(スティーヴ・ブラウン)、長女キャトリン(バーバラ・ベル・ゲデス)、次女クリスティナ(ペギー・マッキンタイア)、三女のダグマー(ジューン・ヘディン)の6人家族の物語。長女キャトリンの回想で綴られる。大工のパパのお給料を毎週土曜日にママが仕分ける。決して裕福ではないけれど両親と子供たちはその状況を毎週見て知っている。ママが「これで銀行に行かずに済むわ」と云う言葉に子供たちは安堵する。けれど、家庭の事情は意外な出来事で予定変更となるもの。まだ幼い末娘ダグマがある日高熱を出し入院手術という事態。小さな少女は家族と離れて病室で寝ている。ママは「一緒に居てあげる」と約束してくれた。ところが、手術は成功したものの明日まで面会謝絶。まだ幼い娘がどんなに寂しい想いをしているかと気が気でないマルタは、掃除婦に変装して病室に忍び込む。ダグマもママの顔を見るとホッとするのだった。また、長女と次女は高校生でキャトリンはもうすぐ18歳になり卒業。子供たちは日々成長している。パパのお仕事もストで収入が減ってしまい「小さな銀行」と家族が呼んでいる宝箱の中のお金も空っぽに。でも、銀行に貯金があるから子供たちはそんなに深刻でもない。
この家庭には英国人の居候ハイド氏(サー・セドリック・ハードウィック)という老人が居るのだけれど、もう何か月も家賃を払えない人。でも、教養豊かで文学を読んで聞かせてくれたりする。そんなお陰で殊に長女キャトリンは自分で小説を書くことにも目覚める。ある日突然、そのハイド氏が使えない小切手を置いて出て行ってしまった。伯母達はハイド氏のことを悪く云うけれど、パパとママはお金に換算できないものを残してくれたと、置いて行ったシェイクスピアなどの書籍とこれまでの交流を重んじる。年頃になってゆくキャトリンとクリスティナ。キャトリンは高校卒業のお祝いにお化粧道具セットが欲しいとママに云っていた。運悪く家計の苦しい時期であるけれど、マルタは母の形見のブローチを売り娘のお化粧道具セットを買ったのだった。そのことは、キャトリンは知らない。年の近い次女クリスティナは姉に「勝手すぎるわ!ママはブローチを売ったのよ。」と喋ってしまう。結局ブローチは戻りお化粧道具セットはお店に返すことで納まった。

この家族はノルウェーからサンフランシスコへ移住した人たち。その伯母や叔父たちも個性的で、とりわけ声の大きな足の不自由なクリス伯父さんの存在も重要で、病死の後残された手帳で分かることに、この伯父さんは体の不自由な子供たちの医療費などを長年払って来たのだった。なので、まったく遺産を残すことはできなかった。でも、キャトリンはそんな伯父さんを誇りに想えるようになってもいた。『若草物語』のジョーと少し似た状況で、高校を卒業後は作家の勉強をしたいと作品を書き続けていたキャトリンながら、なかなか採用されない。有名な女流作家がお料理本を執筆中と知ったママは、ノルウェーの秘伝のお料理のお話と交換に出版社を紹介してもらい、キャトリンは家族のことを書くように奨められる。ママは「パパのことを書きなさい」と云うけれど、ママの事ばかり書いてしまうのだった。そうして完成した作品が『ママの想い出』という作品。このご本は採用され賞金も頂けた。キャトリンは家族のために銀行に預けるように両親に渡す。パパとママは子供たちに本当の事を話す時がやって来た。銀行に預金どころか口座も無いのだった。「小さな銀行」の宝箱の中のお金が全財産だった。子供たちに心配させたくないゆえの両親の嘘であった。嘘がこんなに美しいこともある!時に喧嘩もする、悲しい出来事も辛いことも、でも、助け合い想い合うことで笑顔が生まれる。素敵な家族なのである。荒んだ社会、家庭崩壊などと聞こうとしなくても聞こえてくる声。アメリカも今はこの映画の舞台のような時代ではないけれど、時代を超えて尊いものを古き映画から教えて頂けることをしあわせに想う。ママ役のアイリーン・ダン!とにかく素晴らしいのでした☆

ママの想い出/I REMEMBER MAMA
1948年・アメリカ映画
監督:ジョージ・スティーヴンス 製作:ハリエット・パーソンズ
原作:キャスリン・フォーブス 『ママの銀行預金』 
原作戯曲:ジョン・ヴァン・ドルーテン 脚本:ドゥウィット・ボディーン 
撮影:ニコラス・ムスラカ 音楽:ロイ・ウェッブ
出演:アイリーン・ダン、バーバラ・ベル・ゲデス、オスカー・ホモルカ、フィリップ・ドーン、ペギー・マッキンタイア、ジューン・ヘディン、スティーヴ・ブラウン、エドガー・バーゲン、エレン・コービイ、サー・セドリック・ハードウィック

by claranomori | 2010-12-21 21:38 | 銀幕の少女たち・少女映画 | Trackback | Comments(0)
『アリス・スイート・アリス』12歳の少女アリスと妹カレン★ブルック・シールズの映画デビュー作(1977年)
★聖餐式の中、教会でひとりの少女が殺された。アリスという名の12歳の女の子(ポーラ・シェパード)が、両親や家族殺しの罪をかぶせられる。アリスに向けられた疑いは晴れぬまま、次々と殺傷事件が起きる。“恐るべき子供たち”をモチーフにしたスリラー。アリスの妹役カレンでブルック・シールズが出演、これが映画デビュー。前半で殺されてしまい出演シーンは少ないけれど、まだあどけない美少女ぶりは強力な印象を残す。お話も面白い展開、テンポで最後までドキドキする。低予算で製作されたそうだけれど充分に佳作に思う。どんでん返しのサイコスリラー的な内容で意外な結末は悲哀も感じる。難点は字幕と台詞が合っていない箇所が多く、幾度か観て分るようになりました。どうも変だと...。でも、音楽も好きです♪
アリス・スイート・アリス/ALICE, SWEET ALICE 
1977年・アメリカ映画
監督:アルフレッド・ソウル  製作:リチャード・K・ローゼンバーグ 
脚本:アルフレッド・ソウル、ローズマリー・リトヴォ 
撮影:ジョン・フライバーグ、チャック・ホール 音楽:マーク・サルワッサー
出演:トム・シグノレリ、ルイザ・ホートン、ポーラ・シェパード、ブルック・シールズ、ミルドレッド・クリントン、リンダ・ミラー、リリアン・ロス

※2006年2月16日に旧ブログにて書いたものに加筆いたしました。

by claranomori | 2010-11-17 11:45 | 銀幕の少女たち・少女映画 | Trackback | Comments(0)
『ステラ』母ステラ(ベット・ミドラー)と娘ジェニー(トリニ・アルヴァラード)★感動の1990年リメイク!
★1937年のバーバラ・スタンウィック主演の『ステラ・ダラス』の1990年リメイク『ステラ』。製作者は父サミュエル・ゴールドウィンからサミュエル・ゴールドウィン・Jrへと受け継がれているもの。さらに古いオリジナル版もあるそうだけれど未見。『ステラ・ダラス』もとても好きだけれど、時を経てカラー時代での『ステラ』。打ってつけのステラ役はベット・ミドラー。娘ジェニー役はトリニ・アルヴァラード。以前『タイムズ・スクエア』のことを綴った折の少女パメラ役だったお方。この『ステラ』では高校生から進学して結婚するまでを演じている。

バーで働く陽気なステラ(ベット・ミドラー)は魅力的。裕福な医大のインターンであったスティーヴン(スティーヴン・コリンズ)はステラに魅了され交際を求める。ステラは身分違いだと最初は軽く跳ねつけるのだけれど、やがて二人は恋に落ち、娘が生まれる。生真面目なスティーヴンは責任を感じ結婚しようと告げるけれど、ステラは断る。やや二人の愛が冷めていたこともあり、何より同情されて結婚だなんて!ステラのプライドが我慢ならないのだった。養育費も受け取らず自分の手でこの娘を育ててみせるという心意気。私がこのステラの好きなところでもある。娘ジェニーも成長してゆく中、ステラは化粧品のセールスなどを始め猛烈に働く。そんな母が大好きなジェニーで、二人で「カリフォルニア・ドリーミング」(ママス&パパスの曲)を歌ったりしながら、決して裕福ではないけれど楽しい日々を送っていた。

少女から大人へという時期であるジェニーは優しく素直で可愛い。父に会いにゆける日はとても嬉しい!父も娘を愛している。複雑な家庭環境であるけれど、母と娘は親子であり親友のようでもある。けれど、ジェニーが恋をした男の子パット(ウィリアム・マクナマラ)はお金持ちの息子で優秀な進学校へ行くので、ジェニーも行きたい。夏の海辺のバカンスでのこと。いつも派手なステラはご機嫌でダンスをしたり。ジェニーはパットと仲よく過ごしていたけれど、ジェニーの女友達の陰口を何気に耳にしてしまうステラ。「ジェニーのママを見た。ジェニーが可哀想。」というような。ステラはとても傷ついたけれど、このままではジェニーの幸せはない。心を鬼にして、ジェニーを父親に引き取ってもらう相談を恋人であるジャニス(マーシャ・メイソン)に持ちかける。ジャニスも自立した賢明で素敵な女性。一生懸命育てて来たステラの大切なジェニーを...と戸惑うのだけれど、ステラの意志は固く、わざと長年の友人エド(ジョン・グッドマン)といちゃついたり、ジェニーに「もう、あんたの面倒はみれないわ!」と心にもないことを、涙を隠して言い放つ。傷心したジェニーは父の家にゆく。

時が経ち、ジェニーはパットと結婚する日がやって来た。母ステラに手紙を出してるジェニーにステラからの便りはない。結婚式の当日も母を待つジェニーの心。そして、中には入らず、外から窓越しに美しくなったジェニーのベールの花嫁姿、そして新郎がキスをする姿を見守るステラ。何度観てもこの場面近くから泣いてしまう。そして、雨の降る中、ステラは涙を浮かべながらも笑顔で軽やかな足取りで帰ってゆく...。

ウーマン・リブとかそういうのはあまり興味がない私。けれど、女性の男性に屈しないプライド、女の意地とか女子の志という姿を持ち、それでいて女性らしさも併せ持つ個性的な女性って大好き!なので、スティーヴンもステラに魅了されたのだし。お金や見た目ではなくてステラの自分に対するプライド。そこが好き。他人との優劣など気にしない。ステラ自身の心。そんな母を離れても決してジェニーは忘れはしないし、親子の愛、絆というものは言葉では言い尽くせない深いものであることを、この映画からも学ぶことができる。

主題歌もベット・ミドラーが歌っているけれど、当時は本国アメリカではこの映画の評価はあまり良くなかったようだけれど、私は好きです♪

パット役のウィリアム・マクナマラは以前綴った『ワイルドフラワー』と同じ時期の作品。また、ジェニーを誘う不良のジム役のベン・スティラーは、ステラに最初から嫌われています。

ステラ/STELLA
1990年・アメリカ映画
監督:ジョン・アーマン 製作:サミュエル・ゴールドウィン・Jr 原作:オリーヴ・ヒギンズ・プローティ 脚本:ロバート・ゲッチェル 撮影:ビリー・ウィリアムズ 音楽:ジョン・モリス 出演:ベット・ミドラー、トリニ・アルヴァラード、マーシャ・メイソン、スティーヴン・コリンズ、ジョン・グッドマン、ベン・スティラー、ウィリアム・マクナマラ、アイリーン・ブレナン、リンダ・ハート

by claranomori | 2010-10-31 06:52 | 銀幕の少女たち・少女映画 | Trackback | Comments(0)
『リトル・ダーリング』お嬢様フェリス(テイタム・オニール)と少女エンジェル(クリスティ・マクニコル)
★秋の夜長になんとなく憂愁に包まれてしまう今日この頃。なので、軽い爽やか青春映画のことを。リアルタイムではないので遅れて観たのですが1980年の映画『リトル・ダーリング』。主演はお金持ちのお嬢様フェリス役のテイタム・オニールと母子家庭に育つ鼻っぱしの強い少女エンジェル役のクリスティ・マクニコルを中心に、ミドル・ティーンの女の子たち。
お話は、小学生から高校生までの少女たちが「キャンプ・リトル・ウルフ」行きの専用バスに乗り、サマー・キャンプでの楽しい数週間を過ごす中での、仲間たちの交流、思春期の少女たちの異性への好奇心や体験がとても爽やかに描かれたもの。ミドル・ティーンの女の子たち、それぞれの個性があってみんな可愛い!彼女たちの好奇心の的となる男性が二人。一人はキャンプの運動コーチのキャラハン(アーマンド・アサンテ)と、同世代の男の子ランディ(マット・ディロン)。下町育ちで片意地を張ってる少女エンジェルは父親がいなくて母子家庭。そんなエンジェルとは対照的な上流階級のお嬢様フェリスの二人は同い年の15歳。ライバル意識を互いに持ち、キャンプに参加した女の子たちに派閥ができる(賭けをしたり大変!)。というのも、フェリスとエンジェルのどちらが先にひと夏の体験をするかというもの。そんな対決となったのは、既に14歳で経験したと鼻にかけたスーパーおませな少女シンダー(クリスタ・エリックソン)が発端。

シンダーに負けない耳年増で、時折シェイクスピアなどを引用するタナ(アレクサ・ケニン)、ヒッピー哲学に生きる少女サンシャイン(シンシア・ニクソン)、赤毛なので「キャロット」とあだ名で呼ばれるキャシイ(シモーヌ・シャクター)。そして最年少の小学生だけれど、同年たちは子供っぽいから!と上級生のキャビンに乗り込んできたペネロープ(ジェン・トンプソン)。この少女たちのおませな頭とまだ子供の心のアンバランスさを軽快に描いている。なので、少女エロス的な内容の作品にはない爽やかさ。

クリスティ・マクニコルはどこか少年ぽくて想っていたより可愛いお方だった(この映画が初見で『泣かないで』等も好き)。テイタム・オニールはもう少し小さい頃の『がんばれ!ベアーズ』が一等好き!シンシア・ニクソンは『セックス・アンド・ザ・シティ』シリーズで今もスレンダーで素敵に活躍中!コーチ役のアーマンド・アサンテはほとんどよく知らないまま今に至る。マット・ディロンは『ランブルフィッシュ』が初見(ダイアン・レインお目当てに観たもの)。この『リトル・ダーリング』時は15歳頃で、まだ長髪でとっても色白でかわいい少年だったのでビックリしたものだ。

フェリスとエンジェルは反発し合いながらも次第に友情が芽生える。日焼けした少女たちをバスが親元へ。フェリスを抱きしめる父。そして、エンジェルを出迎える母に「ママ、私の親友のフェリスよ」と紹介する。そうして、少女たちのドキドキのひと夏が過ぎ去ってゆくのだった。
80年代の少女映画はやはり特別な思い入れがある。この『リトル・ダーリング』は1980年作品なので、まだ70年代の香りも残しているのも好き。今の時代の学園ものや思春期少女たちをコミカルに描いた映画も観てしまうのだけれど、やはり時代感というか時代の空気感は再現不可能だと想うので、その時代時代の好きなところを大切にしていたい♪

リトル・ダーリング/LITTLE DARLINGS
1980年・アメリカ映画
監督:ロナルド・F・マクスウェル 脚本:キーミー・ペック、ダレーン・ヤング 撮影:ベーダ・バトカ 衣装デザイン:ジョセフ・G・オーリシ 編集:ペンブローク・J・ヘリング 音楽:チャールズ・フォックス
出演:テイタム・オニール、クリスティ・マクニコル、マット・ディロン、アーマンド・アサンテ、マギー・ブライ、ニコラス・コスター、クリスタ・エリクソン、アレクサ・ケニン、シンシア・ニクソン、シモーヌ・シャクター、ジェン・トンプソン、アビー・ブルーストーン

※映画雑誌『スクリーン』の古いものが家に結構あったのは母が買っていたもの。その影響で古い映画の女優さまを知ることができた。80年代になると、私は自分で雑誌を買い始めていて母に見せてあげたり。買った号は全部残しているのだけれど、箱に入れたままなのでまた眺めてみたいと想う。少女子役スタートの80年代作品を残すアイドルスターたちを辿ると(生年月日順に)、年長からだとナスターシャ・キンスキー、ジョディ・フォスター、クリスティ・マクニコル、フィービー・ケイツ、テイタム・オニール、ダイアン・レイン、ブルック・シールズ、エマニュエル・ベアール、ソフィー・マルソー、トリニ・アルヴァラード、サンドリーヌ・ボネール、パスカル・ビュシエール、ジュリー・デルピー、ジェニファー・コネリー、シャルロット・ゲンズブール、ウィノナ・ライダー、アリッサ・ミラノ、ヴァネッサ・パラディ、ジュリエット・ルイス...そして、ぎりぎり80年代終盤に登場のロマーヌ・ボーランジェ、サラ・ポーリー...かな。この中だと、以前は、クリスティ・マクニコル、フィービー・ケイツ、テイタム・オニールの興味が薄かったのだけれど、今観返すとみんなとっても可愛いのでした☆

by claranomori | 2010-10-20 06:02 | 銀幕の少女たち・少女映画 | Trackback | Comments(0)
『耳に残るは君の歌声』少女フィゲレ(クローディア・ランダー=デューク)スージー(クリスチナ・リッチ)
★ロシアで父と暮らす貧しいユダヤの少女フィゲレ。この幼女役のクローディア・ランダー=デュークという少女がとても可愛かった!2005年に観た折のメモ書き程度の感想にも、やはりこの小さな少女子役クローディアのことを、「前歯が抜けている場面とか子供特有の動きにキュンとなる」などと書いていた。欲を云えば、この少女時代をもう少し観てみたかった...。

少女フィゲレはロシアからイギリス、フランスへと渡り、成長してゆく。少女フィゲレの成長後、この映画の主役のスージー(フィゲレ)役はクリスティナ・リッチ。チェーザー役はジョニー・デップで、少ししか出てこなくて台詞も大してないのだけれど、存在感を残していた。ジョニー・デップ・ファンの友人が多いのだけれど、私は熱狂的ではないけれど俳優として好きだと云える。作品によって様々な人物になるけれど、このチェーザー役のジョニー・デップは好き。クリスティナ・リッチは10歳位から子役として順調に演技力を身につけている。何かを感じさせる人だ。小さくて丸っこい体型と大きな瞳も個性に思う。残念ながら、その後は体型を変えてしまったけれど。私はこの作品の中では断然!ケイト・ブランシェットが好きなので彼女の鮮やかでしっかりとした存在感、巧さを感じさせる演技にうっとりするのだった。ケイト・ブランシェットが大きいのでクリスティナ・リッチと並ぶと凄い身長差。 ジョン・タトゥーロはナボコフ原作の『愛のエチュード』(チェスの名手役)でとても感動した。この『耳に残るは君の歌声』ではオペラ歌手の役ダンテ。アメリカ人ながらヨーロッパ映画にもよく出演されるのが何か分かる気がする...どことなく顔つきが暗く決して陽気な快活さではない。ナイーヴな繊細な演技の出来る俳優だと思う。ケイト・ブランシェットはとにかくカメレオン女優で本当に何を拝見しても上手だし素敵!その他、ハリー・ディーン・スタントンにオレグ・ヤンコフスキーと、個性派の俳優方を配しているのだけれど、少し物足らなさが残った。

けれど、音楽が素晴らしい!サリー・ポッター監督は元来音楽才能にも長けておられるので、この映画は音楽をとても重要としてして、ゆえに、出演者たちの台詞よりも眼差しや表情、流れるロマ(ジプシー)音楽やタイトル曲でもあるビゼーのアリア『真珠採り』、劇中クリスティナ・リッチが歌うシャンソン『暗い日曜日』(イヴァ・ビトヴァが歌っている)等がいつまでも印象強く残っているのだろう。 ジョン・タトゥーロ演じるダンテ役の歌う場面はサルヴァトーレ・リチートラの歌唱でうっとりする。また、オスヴァルト・ゴリジョフのスコアの演奏はクロノス・カルテットで、個人的に結構慣れ親しんでいるもので安心感もあり素晴らしいと思えた。この辺りもサリー・ポッター監督の人脈だろう。

映画の最後は幼い頃に離ればなれになったお父さんにやっと出会うことが出来るフィゲレ(スーザン)。でも、その時はもう病床であった。涙を流しながら美しい歌声で歌う...その静かな描写は父と娘の心の動きを優しく包んでいた。静寂な美しい映像と音楽で綴られる人間の運命と人生を想う。

耳に残るは君の歌声/THE MAN WHO CRIED
2000年・イギリス/フランス合作映画
監督:サリー・ポッター 製作:クリストファー・シェパード 脚本:サリー・ポッター 撮影:サッシャ・ヴィエル 美術:カルロス・コンティ 衣装:リンディ・ヘミング 編集:エルヴェ・シュネイ 音楽:オスヴァルト・ゴリジョフ 音楽プロデューサー:サリー・ポッター 演奏:クロノス・カルテット 
出演:クリスティーナ・リッチ、ジョニー・デップ、ケイト・ブランシェット、ジョン・タートゥーロ、ハリー・ディーン・スタントン、オレグ・ヤンコフスキー、クローディア・ランダー=デューク
※この画像はノベライズである『耳に残るは君の歌声』 より♪


by claranomori | 2010-10-19 11:56 | 銀幕の少女たち・少女映画 | Trackback | Comments(0)