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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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カテゴリ:私的少女音楽★愛しき歌姫( 55 )

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 大好きなフランソワーズ・アルディの『私の詩集』より。下の映像にはピエロがふたり。私はお人形が好きですが、棺に入る折に一緒に居てほしい子は一人だけと決めている、今のところ。その子とはもう20年以上一緒に暮らしている。ちょっと大きいけれど成長しないで少女のまま。いつも静かに私に話しかける。音にならない声。私は愛おしくて声を出して話しかける。時に「ありがとう」と抱きしめる。凄く悲しい時、不安な時、怖い時...私の危機を幾度もその小さな少女は助けてくれた。幼い頃からお人形で遊ぶことが大好きだった私は、自分の心の中の言葉をお人形に託してお話してもらっていた気がする。あまり仲間外れはしなかったけれど、格別お気に入りのお人形には特別のお部屋を作ったりしたものです。

 この「私は知らない」は以前綴った「私の騎士」と同様に作曲はトゥーカ。でもこちらはアルディの作詞。やはり詩はアルディご本人のものの方がより好き。邦題は「私は知らない」で「Je ne sais pas」と始まり曲中幾度か出てくる。原題は「La question」。アルディの世界が好きなのは私の感情がすんなり入ってゆけるから。気負いなどなく。そして、問いかける、自分自身に。私が私に「なぜ?」と問う。答えが見つからないままのことばかり。それでも私は「なぜ?」と疑問をずっと抱えて生きている。それは性分だろう。子供の頃から両親に「どうして~」と尋ねてばかりいた。私の親友のような甥が似てしまったのか、小さな頃から私に「どうして~なの?」と質問攻めに合う事もしばしば。とても答えるのに躊躇したり考えたり、新鮮な感動を得たものです。

 自分の心を探ることで見えるものもある。永遠に分からないものもあるだろう。それでも「なぜ?」と問い続ける気がするのです。なぜ生きているのか?と問うと、大事なものが浮かんでくる。その時々で想いも違うけれど。このアルディの「私は知らない」の中に「あなた」も沢山出てきます。あなたと書いたのですが「tu」なので親しい間柄の人。その「あなた」の中にもう一人のアルディがいるようにも思えたりします。レコード世代なのでCDよりレコードの方が多いのですが、私のレコード棚で一等多いのはフランソワーズ・アルディなのです、ボウイではなく。「好き」の感情にも色々あるけれど、歌声がメロディーと共に、そして歌詞を想い、そこから私自身への問いへと繋がる。そんな音楽は私にとってはフランソワーズ・アルディが最高峰のようなのです。

フランソワーズ・アルディ / 私は知らない
FRANCOISE HARDY / LA QUESTION
作詞:フランソワーズ・アルディ 作曲:トゥーカ 1971年

私は知らない
あなたがどんなひとなのか
私は知らない
あなたの希望が何なのか
私はいつでもあなたを
知りたがり
あなたの無口が また
私の沈黙をおびやかす

私にはわからない
なぜここにとどまるのか
この海で 
私は溺れかけているのに
私にはわからない
なぜここにとどまるのか
この風で 
私は息がつまりそうなのに

あなたは血
私の傷口の
あなたは火
私のやけどの
あなたは問い
答えの無い
叫びは声にならず
私は沈黙する




★此処、「クララの森・少女愛惜」は私の心の支柱のような、そんな事をつらつらと綴っています。音楽のことは、大好きな映画や文学、絵画について想いを綴る折よりも、何か抑圧のようなものを感じたりして躊躇しがちでした。別に音楽ブログ的に開設したり。でも、もうずっと大好きな音楽の核なるものは変わらない。自分のブログなのだから、自分の言葉で拙くてもその時の想いを綴れば良いかな...と。なので、此方でも、音楽のこと、大好きな曲のこと、もう長くずっと好きであり続けているアーティストのことなどを、これからは気楽にその時々の想いを記しておこうと想います。不規則な更新ですのに、更新を待ってくださる方が居て下さる事に感謝しています。お気軽にコメントなどください。また、知らないことだらけなので、色々と情報交換させて頂きたいです。皆様、いつもありがとうございます!
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by claranomori | 2013-10-29 10:12 | 私的少女音楽★愛しき歌姫
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★久しぶりの私的少女音楽は、ワンダ・サー(WANDA SA)の『ヴァガメンチ(VAGAMENTE)』 。1964年のまだ10代の終りに録音されリリースされたソロ・デビュー・アルバムです。セルジオ・メンデスのブラジル'65のヴォーカリストとしても人気を博していた、ボサノヴァの妖精と愛されていたお方。けれど、エドゥ・ロボとご結婚され一時引退。今は復活され現役として活動されています。ワンダはヴァンダでもあります。決して美声とは云えないけれど、ビブラートのかからない掠れたお声が絶妙なのです。

ワンダ・サーの甘すぎず愛らしいお声が好きです。また、ブラジル音楽やボサノヴァ特有の哀切漂う、サウダージと呼ばれる、ノスタルジーともまた異なる、ポルトガル語の語彙の深さを感じ想うのが好きです。語感、言葉、言語というものは其々のお国にあるもの。それらは大切なものなので、侵略され奪われてしまうという悲劇も起こるけれど、本来保たれるべきものだと想います。日本語がすべて英訳不可能なように(TPP及び英語の公用化反対!っと)。

愛する悲しみ(tristeza de amar)

悲しみよ 飛んで行け
愛する辛さも 飛んで行け
愛する人のいない者は
行く場所がない
人生はずっと
果てしない苦しみの回廊
さあ
旅立ち 苦しみ そして微笑む者のために
悲しみは 愛ゆえだけではないのだから



アルバムタイトルの「ヴァガメンチ」も日本語だと「淡い思い出」という感じで、アルバム全体に漂うもの、それらがサウダージという深いものなのだろうと想います。ただ思い出を懐かしむ、というのでもなく、故郷や家族、友人たちのいる風景へ、郷愁、慈しみ、そして憧れ...そんな心象風景を感じる、ポルトガル語の歌が好きです♪
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by Claranomori | 2013-05-02 05:00 | 私的少女音楽★愛しき歌姫
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フランソワーズ・アルディ / 私の騎士
FRANCOISE HARDY / SI MI CABALLERO
作詞:フランク・ジェラール 作曲:トゥーカ 1971年

シ・ミ・カバレロ
できることなら
白い砂塵になって
あなたの軍隊の後を追いたい

シ・ミ・カバレロ
どんなに嬉しいことかしら
一束の雑草になって
あなたの体にくっついてゆけたら

この白い家は
花々に囲まれていても
あなたがいなくては
墓石とおなじよう


 フランソワーズ・アルディ!私が「フレンチ・ポップス」という音楽を意識した上で、最初に好きになったお方。そのほんの僅か前にブリジット・フォンテーヌを知ったことが大きいのでしょう。けれど、ブリジット・フォンテーヌにはフレンチ・ポップスというイメージを当時抱かなかったのです。当然のことながら、私も毎年年齢を重ねている。ちょっと寂しいような、でもこの先どんな風なのだろう、と、今の日本の状況の中で私は生きてゆくわけです。とっても憂国の念に溢れながら、でも私はこの日本で生きていつか死が訪れる。思考は深みに陥り滅入るけれど、幸いなことに生まれつきの楽天的な性格が、それでも前を、空を見上げることを忘れずにいられるらしい。

 その当時、私は16歳。実に不思議なくらい、この16歳~17歳という高校生の時期に、今も大好きな音楽、アーティストに出合うのです。それ以前は英国、ブリティッシュ・ロックやポップスを主に聴いていたけれど、この辺りから徐々にフランスの音楽、ヨーロッパへ。また女性ヴォーカルが一段と好きになってもゆく。そんな音楽的には実に充実した実りの多い頃ゆえに、こうして好きな曲をふと想い出したり聴いたりすると、いとも簡単に16歳のあの頃、あの教室、あの風景が蘇ります。いつまで経っても行ったり来たり。

 この「私の騎士」という曲はオリジナル・アルバムでは『私の詩集』に収録された1971年の曲。作詞はフランク・ジェラールでアルディが信頼を寄せているお方でもある。そして、作曲はブラジルのトゥーカが担当しています。トゥーカもアルディと同様に、女性シンガー・ソング・ライターで、同時代を生きたお二人の中で芽生えた友情のようなものが素敵な曲を作り上げたのだと思えます。

 イントロが口笛で始まる印象的な曲で、とっても好きな曲です。アルディに関しては山のように好きな曲が存在するのですが、16歳の私が初めて買ったフランソワーズ・アルディのアルバムに収録されていた曲なので、かなり思い入れの強い曲です。タイトルは「SI MI CABALLERO」とスペイン語。「さあ、私の騎士さん」。物憂い、メランコリックなアルディの歌声とこの詩と曲がピッタリ呼吸を合わせるかのような名曲です。私の好きな往還する女と少女の世界、そして知的でエレガント、そして風変わりなフランソワーズ・アルディの名曲の一つだと思います。

 この当時アルディは27歳頃。60年代後半からミュージシャンのジャック・デュトロンと同棲生活を始め、息子さんも。長い間、「結婚しない女」と呼ばれていたアルディはずっとデュトロンとの生活を今も続けている。今は正式にご夫婦でありますが、実にフランス風な良きパートナーとの関係を想うのです。


★「FRANCOISE HARDY / SI MI CABALLERO」♪

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by Claranomori | 2012-07-04 15:21 | 私的少女音楽★愛しき歌姫
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★久しぶりに音楽のことを。中学生の後半頃から一気に洋楽熱が高まって行ったのですが、洋楽に関しては英国のロックから入り、次第に当時のNewWaveなるムーヴメントが好きになっていた。忘れもしない16歳の私と衝撃的な音楽の出会いはブリジット・フォンテーヌである。ロンドン~パリ~ニューヨークという外国の都市から生まれた音楽に耽溺していた。あの駆け抜けるような束の間の数年、私にとってそれらの音楽は心の友であった。過激な運動をしてはいけないと診断されて退部後、クラブ活動を終える友人たちを待ちながら図書館で過ごした。時に廊下の窓から彼女達の輝ける姿を眺めながら寂しくもあった。それでも、帰宅すると、私にはレコードたちが待っていてくれたのです。ラジオのエアチェックも小まめにしていたし、美しいデヴィッド・ボウイのポスターはその領域のシンボルのように、その私だけの王国の王子様のように妖しく光を放っていた。

フランスの音楽も古い作品と並行しながらパリ発だけではなくベルギー発の素敵な音楽を色々知ることになって行った。そんな中に「レ・ディスク・デュ・クレプスキュール:Les Disques Du Crépuscule」というベルギーのレーベルがあり、所謂レーベル買いをするお気に入りのレーベルの一つとなって行った。そんな中で出会ったレコードのひとつに、このシビル・シェパードの『Mad About The Boy』というアルバムがある。シビル・シェパード(Cybill Shepherd:1950年2月18日生まれ)はアメリカのテネシー州メンフィス出身の女優であり歌手でもあるお方。この『Mad About The Boy』というアルバムは1980年にアメリカ盤、1986年にベルギー盤が発売され、そのベルギー盤のジャケットは2種類ある。私は先にシビル・シェパードのお美しい姿のジャケットを購入。ジャズ的な要素というと私はブリジット・フォンテーヌが最初なのだろうけれど、アメリカの香りのするジャズという音楽を感じた最初はこのシビル・シェパードのヴォーカルであり、楽曲たちだった。そしてユニークな絵が描かれたジャケット盤を見つけ購入した。よく見ずにシビル・シェパードの違うアルバムだと想ったのだけれど、同じ『Mad About The Boy』であった。ずっと後にCD化された折も、殊更思い入れが強いもので愛を込めて買って頂いていたつもりです。この『Mad About The Boy』にはテナー・サックスでスタン・ゲッツが参加している。洒落たムーディーな楽曲たちで構成されたこのアルバムには、ガーシュウィンやミシェル・ルグランの曲もあることなどは、後から得た知識に過ぎない。

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私が此処で「私的少女音楽」として取り上げる音楽は、今も音楽に魅了され続けているけれど、「音楽が好きでしかたがない」というあの心のときめき、あの駆け抜ける刻は私の思春期である。もっと幼い子供の頃の想い出とは違った、10代半ばから後半という大人への階段を少しずつ上ってゆく、あの限られた刻とあまりにも密接すぎたのです。なので、「私的少女音楽」とは当時の私を語ることにもなる。専門的な作品解説などは音楽ライターの方々やファンの方々が述べてくださる。けれど、私の音楽や映画など、此処で綴る好きな作品との出会いは私の想い出が共にあり、その体験や想いは私とその作品とだけのもの。きっと、誰もがそうであるのでしょうから、データ的な内容より、一つの作品と私という想いを綴る方が自分でも愉しいのです。なので、もう一つの音楽カテゴリーである「耽美派少女の愛した音楽たち」ともとても重なり合うものなのですが、この「私的少女音楽」ではそうした私が嘗て少女であった頃に見つけた宝物のような音楽、そして歌う女性たちの多くが私小説のような詩を歌うお方が多いこと、その楽曲の中の少女であったり少年だったりする世界を想い聴く好きな音楽のことをこれからも綴ってゆこうと想います。シビル・シェパードは実は先に映画で観ていたお方だということも後に認識したのです。かの『タクシー・ドライバー』が最初だったのです。また女優シビル・シェパードの好きな作品のこと等もと想いますが、アルバム『Mad About The Boy』より「I'm Old Fashioned」を。多くの方が歌っておられる名曲です♪



●シビル・シェパードが歌う「I'm Old Fashioned」です♪

★拙いブログながら訪れてくださる方々に感謝しています。共感を得たという内容やもっと音楽のことも取り上げてください、というものを今までに幾つも頂きました。音楽が主体のお仕事をずっとしているのですが、敢えて自分の想いを綴るブログでは少し戸惑いのようなものがあるのです。でも中には取り上げた音楽作品を購入してくださるお方も居られる。ありがとうございます。気ままにその日の気分で綴ってゆきますので、今後とも宜しくお願いいたします。

少数派ブログながら参加してみました♪
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by claranomori | 2012-03-08 08:48 | 私的少女音楽★愛しき歌姫
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★この『クララの森・少女愛惜』を始めた最初の方にエルザの『トン・ヴァ・パ(哀しみのアダージョ)』の曲を選んでいました。エルザのあの上品な愛らしさ、ふんわりした雰囲気が大好き!楽曲たちもどこか寂しげな儚き少女の刻を感じてならないものが多いのです。はじけるようなキュートなポップ・ナンバーとは違った物憂げなメロディーにも本当に弱いようです。フレンチ・ポップスの入り口がフランソワーズ・アルディーなので!

そこで、今日は久しぶりにエルザの曲で『雪の日(JOUR DE NEIGE)』。1988年の1stアルバムに収録され、シングルとしては4枚目となるものです。この曲の素敵な動画には、寄宿舎の女学生たちがいっぱい登場します。15歳の美少女エルザは中でもやはり際立って可愛いのでした♪

静かに静かに
ぼんやりとした夢のように

太陽が戻ったら
誰にも救えない白の世界
そっくりそのまま
いつまでも心の中に


★エルザ(ELSA)/雪の日(JOUR DE NEIGE)♪

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by claranomori | 2011-01-20 10:32 | 私的少女音楽★愛しき歌姫
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★"『乙女音楽』をもっと紹介してください"というメールを頂きまして(ありがとうございます!)・・・困惑しながらも心躍るのでもあります。けれど、私の場合『少女(おとめ)音楽』と記した方がしっくりきます。「乙女」という響きは清楚で純粋な少女の姿を想像させます。けれど、そのような「乙女たち」が好んで聴く音楽は様々です。作り上げられた虚構の乙女像からするとクラシック音楽やフレンチ・ポップスなどの愛らしいイメージの音楽たちがお似合いだというのも何となく分かるのですが、私のこれまでに出会えた乙女たちにパンク・ロックが好きな少女たちも多い。「ロック」だって様々だし。もうずっと思い綴ったりしているけれど、「フレンチ・ポップ」とは可憐で愛らしい音楽ばかりではないし、クラシックに近いシャンソンもあれば、ロックなシャンソンもある。私はそれらを含めた「シャンソン・フランセーズ」が大好き!そして、SSW(シンガー・ソング&ライター)好きなのでフォークや日本の歌謡ポップスなども想い出と共に綴ってみようと想います。我が心の歌姫たちや私的耽美派ロックも大切なので並行しながら♪

そんな訳で、今年からは「歌の中の少女」など、『私的少女音楽』もペースアップして取り上げてみます。ジャニス・イアン(JANIS IAN)『17才の頃(AT SEVENTEEN)』。『愛の回想録(BETWEEN THE LINES)』という1975年のアルバムにも収録され、シングル、アルバム共に大ヒット曲した作品で、ジャニス・イアンの代表曲の一つです。美しいメロディーと物悲しさ、明るい少女時代を歌っているのでもない。けれど、私にとっての『少女音楽』あるいは『乙女音楽』なのです。同じ1975年のヒット曲『恋は盲目(LOVE IS BLIND)』は、テレビドラマ『グッバイ・ママ』の主題歌として記憶している想い出の曲です。以前書いたものを下に記しておきます。

★ジャニス・イアン/17才の頃(1975年)♪


ジャニス・イアン(JANIS IAN)『恋は盲目(LOVE IS BLIND)』(1975年)★『グッバイ・ママ』の主題歌

★ジャニス・イアンの美しくも悲しい旋律と歌声。この曲は1975年のアルバム『愛の回想録(BETWEEN THE LINES)』に収録されてる曲。けれど、私はこの曲が主題歌として流れる『グッバイ・ママ』というドラマで知った。まだ小学生だったので、後にジャニス・イアンというシンガー・ソング・ライターの作品に出会えた時は感激だった。「あっ!グッバイ・ママの曲」って。坂口良子さんが主演で未婚の母であり、かつ不治の病に侵されて死期が訪れる...という感動のドラマだった(細部は覚えていないのだけれど)。母が家族ドラマが大好きだったもので一緒によくドラマを観ていた。ジャニス・イアンの曲は『岸辺のアルバム』というドラマでも使われていた。これまた母の大好きな八千草薫さんが出演されていた。

私がジャニス・イアンというお方の存在と、これらのドラマの中で流れていた曲のお方なのだと一致したのはもっと後になってから。フランソワーズ・アルディが大好きになって過去のアルバムを追ってゆく中でようやく。アルディのカバーによるジャニス・イアンの曲として。そういう事ってとても多い。好きなアーティストがカバーされているとその原曲が気になる。そうして広がってゆく。これからもその道のりは果てしなく続くのだろう。

ジャニス・イアンは2003年に同性愛者であることをカミングアウトされ、長年のパートナーのお方とご結婚されたという。お幸せにって想う。スペイン、ロシア系のアメリカ人でありユダヤ人のお方。少女時代から既に優れた才能を発揮しており、デビュー・ヒット曲『ソサエティーズ・チャイルド』は16歳の折の曲。この曲は当時のアメリカを映し出す。反戦フォーク、または人種差別への抗議も込められた曲。「シンガー・ソング・ライター」という、殊に60年代末から70年初頭に台頭された女性アーティスト方に私の好きな歌姫が多く存在されるなどと気付いたのは90年代に入ってからのこと♪
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by claranomori | 2011-01-13 19:57 | 私的少女音楽★愛しき歌姫
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★音楽は大好きなのであまりジャンルに束縛されずに聴く性質ながら、優先順位のようなものはあり、どうしても『女性ヴォーカル』には弱く点も甘いです。そして、バンド形態のサウンドでもヴォーカルが女性であったり男女混声であったりすると、やはり気になります。たおやかなヴォイスも好きですが、ドリーミーなキュート・ポップ、可憐なガーリー・ヴォイスは大好きです。当店の在庫を少しばかり整理していたのですが、インディーズ多いのです!メインストリームもローリング・ストーンズやデヴィッド・ボウイ、ケイト・ブッシュやエンヤ、エディット・ピアフやイヴ・モンタン、バルバラやブリジット・フォンテーヌ、フランソワーズ・アルディやセルジュ・ゲンスブール、シルヴィー・ヴァルタンやジョニー・アリデイ、ミレーヌ・ファルメールやエチエンヌ・ダオ...と主要なアーティストは毅然とあるのですが、インディーズもの多いのです。なので、今後はいまだにCD化もされていないような「さり気なく名盤」としてのひっそり隠れた名曲たち(私の独断ですが)、メジャーに移籍前の曲など...個人的に好きなアーティストや曲たちも此方で取り上げてゆこうと想います。
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そこで、MELYSという英国(グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国)のウェールズ出身の男女バンド。1996年にデビューしており現役で活動中。初期はゴーキーズ・ザイゴティック・マンキやスーパー・ファーリー・アニマルズの在籍でファンの皆様はご存知だと想いますが「ANKST」というウェールズのインディー・レーベルからもリリースしていたバンド。何が好きかと云うと、ヴォーカリストの女性アンドレア・パーカー嬢のお声が実に愛らしくスウィートで安堵するのです。サウンドもどこかミステリアスなドリーミー・ポップ(初期の方がユニークに想えます)!このアンドレア嬢はルックスも可愛いのですがジャケットでは判らないのです。なので、上にお写真を掲載させて頂きました。右側に写っている大きな男性はかのジョン・ピール氏です。そこではアンドレア&ポール・アダムスと記されていたのでこのお二人はご夫婦になられたのかもしれません(勉強不足で定かではないのですが)。サウンドの要はこのポール・アダムスが担っていると云えそうです。ウェールズ語で歌われる曲もあります。ウェールズはケルト圏に属しますが、アイルランドやスコットランドのゲール語ではなく、公用語は英語とウェールズ語。このMELYS(メリーズ)のウェールズ語の意味は英語のSWEETの意味を持つそうです。そんなバンド名にピッタリのスウィート・ヴォイスのアンドレア嬢。甘過ぎず、まったく力みの無いふんわり感がデビュー時から好きでしたが、あまり売れませんでした。

『永遠のアイドルと泉の畔の女神たち』 ← に動画を掲載いたしました♪
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by claranomori | 2010-05-17 09:57 | 私的少女音楽★愛しき歌姫
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★この曲は、オトゥール・ドゥ・リュシー(AUTOUR DE LUCIE)のデビュー・アルバム『美しき逃亡(L'ECHAPPEE BELLE)』の1曲目『完全な和音(L'ACCORD PARFAIT)』。ヴァレリー・ルリヨ、オリヴィエ・デュラン、ファブリス・ドュモンの3人による良質メロディーとしっかりとしたソングライティング。そして可憐なヴォーカル&アコースティック・ギターを担当するヴァレリー・ルリヨのさり気ないウィスパー・ヴォイスと翳り。ヴァレリー嬢のフェイヴァリット・アーティストにトレイシー・ソーン、スザンヌ・ヴェガ、ホープ・サンドヴァルを挙げ、唯一フランスのアーティストはフランソワーズ・アルディだと書かれていた。私も大好きなお方ばかり!またギタリストのオリヴィエはペイル・ファウンテンズ、スミス、フェルトという英国アコースティック・バンドを挙げていた。そんな薀蓄は後に知ったのだけれど、このアルバム(作品)にはとっても強い想い入れがある。

1994年。当店のオープンした年で、最初は中古盤のみだったけれど新作も入荷し始めた。実は、このアルバムがCDでは初めての複数枚数を仕入れたものだったのである。周りには大型店もあるし、他のお店もあるなかで、やはり「好きな作品を一枚でも多くお好きなお方に届けたい」というような気持ちがあった。その為には、どうしても自分で「大好きだ!」と想えるものでないといけない。フランス盤(この頃はインディーズ時代)でまだ雑誌等に掲載される前に聴けることは唯一の特権のようなものかな。このオトゥール・ドゥ・リュシーは新人バンドで情報も無かったのだけれど、オーダーリストの中に、「Produit par Michael Head」とだけ小さく載っていた。あのペイル・ファウンテンズやシャックのマイケル・ヘッドがフランスのバンドのプロデュース!!と、もうそれだけで早く届かないかなって待ちわびていた。急な階段を上がって来てくださるお客様の目に付き易いようにと、入り口のすぐの処に5枚程だったのだけれど「大すいせん盤!」と手描きの見苦しいコメントと一緒に置いていた。その一枚を買ってくださったお方は今も当店のお客様で居てくださっている。16年近く前のことながら、あの時の感動はこのアルバムを聴く度に蘇る。あの場所、あの雰囲気、そしてあの刻の私...何故か涙が溢れるな。

オトゥール・ドゥ・リュシー(AUTOUR DE LUCIE)は次第にアブストラクトなサウンドへと移行してゆくのだけれど、それらも心地良い。ヴァレリー・ルリヨのヴォーカルさえあれば私はずっと聴き続けてゆくのだろう。この曲ではないけれど、アルバム中の『ISLAND(アイランド)』という曲の作曲とプロデュース、さらにギターでマイケル・ヘッド&ジョン・ヘッド兄弟で参加されている。この新しいバンドが尊敬しているマイケル・ヘッドであるのだけれど、好感が持てるのは自分を出し過ぎないでいてマイケル・ヘッドの存在感は充分に漂っているという辺りに、なんというのかグッと来るのである。私はどうもそんなタイプの人間が好きらしい♪


★アルバムの中でも一際ポップな曲です(動画ではございません)♪


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by claranomori | 2010-02-27 11:56 | 私的少女音楽★愛しき歌姫
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★スザンヌ・ヴェガの2ndアルバム『孤独 ひとり(Solitude Standing)』(1987年)に収録の名曲『ルカ(LUKA)』。階上に住む少年が両親によって虐待されているという深刻な内容の歌。このような現実に起こっている問題を歌にする勇気は必要だと想うので、さらりと歌ってしまうスザンヌ・ヴェガが好き。スザンヌ・ヴェガの1stアルバム『街角の詩(Suzanne Vega)』(1985年)から聴き始め、今も好きなシンガー・ソング・ライターのお一人。そもそもはこのデビュー・アルバムのプロデューサーがレニー・ケイだと知りアルバムを購入したのがきっかけ。すっかり気に入ってしまい今に至る。

スザンヌ・ヴェガは1959年7月11日生まれで、サンタモニカ生まれのニューヨーク育ち。決して恵まれた家庭環境ではなかったようだけれど、義父がプエルトリコ系の作家であり、マルチカルチャーな影響を受けて育ったようだ。そして、9歳頃から義弟たちに曲を作ってあげていたという。本格的な音楽活動は1979年頃で、ルー・リードのライヴ体験が大きかったそうだ。大学生の折にグリニッチ・ヴィレッジ等で歌うようになり、1984年にA&Mと契約された。

スザンヌ・ヴェガは自ら、「もともと声量がないため、感情を表に強く出すよりも、サウンドに溶け込むように語っていく方が好き」と語っておられ、アストラッド・ジルベルトの歌い方を真似ているうちに、今の歌い方になったそうだ。あの乾いたあっさりとしたウィスパー・ヴォイス!私が直ぐにスザンヌ・ヴェガが好きになったのはあのお声と歌い方にあったと想う♪
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by claranomori | 2010-02-17 20:42 | 私的少女音楽★愛しき歌姫
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★シャルロット・ゲンズブール(CHARLOTTE GAINSBOURG)のデビュー曲となる『レモン・インセスト(LEMON INCEST)』。父であるセルジュ・ゲンスブール(SERGE GAINSBOURG)の1984年アルバム『ラブ・オン・ザ・ビート(LOVE ON THE BEAT)』を購入して死ぬかと想った!この比喩は大袈裟なようだけれど、こんなにある一曲が私の胸を突き刺すような体験は後にも先にもこの曲のみ(近いものは他にもあるけれど)。因って、今なおシャルロットは私にとっての「聖少女」であり続けている。美しい二児の母親になられ大女優への道を歩んで行かれても。この曲に限ってはセルジュやショパン云々よりも、少女シャルロットのお声がすべてである私。あの歌唱は芸術品とも云える。やはりセルジュは天才だ!常日頃から脳内少女幻想気質の私は結構遠めに傍観してもいる。けれど、この曲に限っては想い入れが尋常ではないものでまったく落ち着きが無くなってしまうらしい。もう何十回もこの曲を聴いているけれど、今も聴きながら胸に刺さったものは消え失せることはないので痛い。この曲はポップ・シングルにしては短くもなく5分11秒。6分あれば持たないかもというくらいの衝撃だった。嘘ではないので、同じようなお方が居られましたらお知らせ下さい。

落ち着こう。この『レモン・インセスト』はアルバム『ラブ・オン・ザ・ビート』のラストに収録されている。セルジュとシャルロット親子によるデュエット曲、それも禁断の危ない曲で、今も嫌悪されるお方も結構居られるという。けれど!私にセルジュのような才能があり、シャルロットのような娘が居たならばこの曲を12歳のシャルロットの為に、自分の為に作るに違いないと想う。人生に於いて妄想が無くなってはつまらない(過剰は問題だと知っている)。セルジュが居てくださることで当時の私の心の葛藤は幾分か和らぐものだった。私の少女愛惜及び少年愛好は今も留まりはしない。これまで良き友人としてのアドバイス(忠告&警告)のようなご意見を頂いて来たけれど、やめられない。近親相姦の歌。それだけで揶揄するのは視点の違いで、この曲はこの少女期のシャルロットにしか歌えない、その娘とデュエットする機会はこの時期しかないというセルジュの知的な計画は脳内にあったと想う。下のPVをご覧ください!シャルロットの消え入るような危ういヴォイスで一生懸命歌っている時の横の父セルジュの顔や首の動きを!見守るように愛でているあのお姿は痛いほどに伝わる(少し笑ってもしまうけれど)。これです!この曲は私の心の支柱でもある「少女愛惜」のテーマ曲のように勝手に想っている。また何を云ってるのか分らなくなって来たけれど、不謹慎なようだけれどセルジュ流の文学を歌の中に持ち込んだ一曲で、猥雑さの中に常に品性をも欠かすことのないセルジュのこれまでの多くの楽曲たちを再度聴いてみてください。本物ですから!何がというと、プロとしてのお仕事ぶりも然り、ロリータ趣味のことです。きっと、ブリジット・バルドーの存在が大きいと想っている私(ジェーン・バーキンよりも)。また、マリリン・モンローの存在もかなり大きいと想う。男性視点と女性視点は時に目線のズレが生じその行方を左右するけれど。

この『レモン・インセスト(LEMON INCEST)』。シャルロットの1stアルバムのオリジナル盤には収録されなかったけれど、後のジャケット変更後のものには収録されている。そのシャルロットの1stアルバム・タイトルは『CHARLOTTE FOREVER』である。『レモン・インセスト(LEMON INCEST)』から2年後の1986年発売。まだ少女期のシャルロットながらこの2年の時間はとっても!大きく重要だ。確信犯的にセルジュはそれを充分に知っているが故に「この時期を逃しては!」とご自分のアルバム『ラブ・オン・ザ・ビート(LOVE ON THE BEAT)』のラストにこの曲を収録し余韻を残した。愛娘の大プロモーションを全身全霊を込めて開始してゆく。これも親の愛!これぞ父の愛!さらに、エロディ・ブシェーズを見出し、映画『スタン・ザ・フラッシャー』を撮った。このインストであるテーマ曲もとんでもない名曲!死して「やはりセルジュは偉大であった」と云われるようになったけれど、「すべてを手に入れたけれど人生に失敗した」と云い、また「しあわせなどない」というようなセルジュらしい言葉をそのまま受け取ることも出来ない。屈折具合は半端ではないし、挑発的な言動の裏側には「愛」に拘り続けた繊細な姿がいつもある。また、「死を待つ」と云うセルジュの老境でのこれらの作品はやはり知的な一流のプロ職人のようにさえ想う。

セルジュのことはまた追々。アルバム『ラブ・オン・ザ・ビート』のことを続けようと想います♪
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by claranomori | 2010-02-09 13:51 | 私的少女音楽★愛しき歌姫