あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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カテゴリ:バレエ・ミュージカル( 12 )

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★チャールズ・ウォルターズ監督の1956年映画『上流社会』は、キャサリン・ヘプバーン主演の『フィラデルフィア物語』のミュージカル・リメイク。何ともうっとり~な気分に浸れる作品なので大好き!本当に美しいかぎりのグレース・ケリー最後の映画出演作となってしまったもの。
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グレース・ケリーは20代のお若く美しいお姿を僅か5年間に素敵な映画と共に残して下さった。モナコ王妃となられてからもヒッチコックは出演を希望していたという...まだまだ女優グレース・ケリーとしての作品をスクリーンで観たいと願った人々はどんなに多かっただろう!
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グレース・ケリー出演作品はどれも好きだけれど、この『上流社会』はミュージカルという事もあり、とにかく華麗で優雅。共演陣の顔ぶれ、流れる楽曲たち、全てが鮮やかな色彩と共に古き良きアメリカを感じさせてくれる。私はついついグレース・ケリーばかりを観ていたけれど、信じられない豪華キャストだと驚く!ビング・クロスビー、フランク・シナトラ、ルイ・アームストロングが居るし、セレステ・ホルムとシナトラの掛け合いの楽しい歌など...もう全編が素敵。コミカルな部分もそれぞれとてもチャーミング。トレーシー(グレース・ケリー)の妹キャロライン役のリディア・リードも可愛い少女。映画を観てうっとりと幸せな気分になれるのもいいなって想う。ハリウッド総出でグレース・ケリーの新たな道をお祝いしたかのよう♪

けれど、美し過ぎるお方は時にとても薄幸な人生だったりする。そんな事を考えながらも、ハリウッド最高の美女のグレース・ケリーを想う。

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上流社会:HIGH SOCIETY
1956年・アメリカ映画 
監督:チャールズ・ウォルターズ 原作:フィリップ・バリー 脚本:ジョン・パトリック撮影:ポール・ヴォーゲル 作曲:ソウル・チャップリン 音楽:コール・ポーター 音楽監督:ジョニー・グリーン 出演:グレイス・ケリー、ビング・クロスビー、フランク・シナトラ、ルイ・アームストロング、セレステ・ホルム、ジョン・ランド、ルイス・カルハーン、シドニー・ブラックマー、リディア・リード

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by claranomori | 2010-11-19 20:21 | バレエ・ミュージカル
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★バレエ音楽『レ・シルフィード(Les Sylphides)』と舞踏劇『ラ・シルフィード(La Sylphide)』という、共に「バレエ」に関係した優雅な美しい作品があるけれど、この二つの作品は直接は関係の無いもの。それでも、私は結びつくものである。きっとその理由は「妖精」であり「ロマンチック」な世界として共通しているからだろうと想う。『レ・シルフィード』はフレデリック・ショパン(Frederic Chopin)で有名。けれど、ショパンの手によるバレエ音楽ではなく、ショパンの前奏曲や夜想曲、またはワルツやマズルカなどのピアノ曲をオーケストラ用に編曲したもの。なので、『ショピニアーナ(Chopiniana)』とも呼ばれる。最初にショパンの旋律をバレエに使おうと考案したのは、バレエ・リュスの名振付師ミハイル・フォーキンだそうだ。色々な編曲が存在するようだけれど、バレエは全部で8曲から構成され、どれも"ピアノの詩人"とも謳われたショパンのロマンティックな抒情が生かされたものだと想う。フォーキンと関連する名ダンサー(振付師でもあった)ヴァーツラフ・ニジンスキーも、この『レ・シルフィード』での華麗な舞踏で観客を魅了されたという...ああ、夢うつつ♪

ロマンティック・バレエ時代の妖精舞踏劇『ラ・シルフィード』のお話を以前少し綴りましたが、ちょっとややこしいのでバレエ音楽としての『レ・シルフィード』のことを追記しておきます。画像はマリー・タリオーニです☆
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by claranomori | 2010-10-04 04:34 | バレエ・ミュージカル
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★(サントラ 『ロシュフォールの恋人たち』 音楽:ミシェル・ルグラン(MICHEL LEGRAND) そして、ジャック・ドゥミ監督のミュージカル三部作とクリスチャンヌ・ルグランの歌声の素晴らしさ♪

ジャック・ドゥミ監督の1966年名作フレンチ・ミュージカル『ロシュフォールの恋人たち』はミシェル・ルグランの軽やかな全編に渡る楽曲たちと歌声たち、そして映像が見事に一体化した大好きな映画です。イヴォンヌ役の名女優ダニエル・ダリュー以外の歌声はすべて吹き替え版です。主な配役と歌手を記しておきます。

《役名/俳優/歌手》
デルフィーヌ/カトリーヌ・ドヌーヴ/アンヌ・ジェルマン
ソランジュ/フランソワーズ・ドルレアック/クロード・パラン
イヴォンヌ/ダニエル・ダリュー/ダニエル・ダリュー
シモン/ミシェル・ピコリ/ジョルジュ・ブランヌ
アンディ・ミラー/ジーン・ケリー/ドラルド・バーク
エチエンヌ/ジョージ・チャキリス/ロミュアル
ビル/グローヴァー・デイル/ジョゼ・バルテル
マクザンス/ジャック・ペラン/ジャック・ルヴォー
ジュディス/パメラ・ハート/クリスチャンヌ・ルグラン
ジョゼット/ジュヌヴィエーヴ・テニエ/アリス・エラルド

ミシェル・ルグランの姉であるクリスチャンヌ・ルグランの歌声も聴けるのです。この吹き替えを担当している歌手の中にはザ・スウィングル・シンガーズ(The Swingle Singers)のメンバーがいて嬉しいです。クリスチャンヌ・ルグランはリード・シンガーでしたが(結成初期活動期)、その他、アンヌ・ジェルマン、アリス・エラルド等もメンバーでした。ザ・スウィングル・シンガーズの前身的なコーラス・グループであるレ・ドゥブル・シス(Les Double Six)の作品にもクリスチャンヌ・ルグランは在籍していたことがあります。

また、こうしてお名前を眺めてみるとジャック・ドゥミ監督の1964年の美しくも悲しいミュージカル・ロマンスの名作『シェルブールの雨傘』も想起します。主演のジュヌヴィエーヴ役はカトリーヌ・ドヌーヴで、母親役はアンヌ・ヴェルノン、ローラン・カサール役はマルク・ミシェルでしたが、彼等もまた吹き替えでした。その歌声の役はカトリーヌ・ドヌーヴの声はダニエル・リカーリ、アンヌ・ヴェルノンの声はクリスチャンヌ・ルグラン、マルク・ミシェルの声はジョルジュ・ブランヌでした。さらに、ジャック・ドゥミ監督のシャルル・ペローの童話を元にした1970年のミュージカル・ファンタジーの名作『ロバと王女』も主演はカトリーヌ・ドヌーヴでしたが、リラの妖精役を演じたデルフィーヌ・セイリグの歌声もクリスチャンヌ・ルグランでした。この『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』『ロバと王女』のジャック・ドゥミーのミュージカル三部作は俳優と歌手、音楽はミシェル・ルグランですし、とても絆を感じ愉しいです。
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by claranomori | 2010-10-01 09:04 | バレエ・ミュージカル
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★タマーラ・プラトーノヴナ・カルサヴィナ (Tamara Platonovna Karsavina:1885年3月10日~1978年5月26日)は、バレエ・リュス(ディアギレフ・バレエ団)の代表的なバレリーナ。タマーラ・カルサヴィナはロシアのペテルブルグに生まれ、父はプラトン・カルサヴィン(帝室バレエ団の舞踊家であり帝室バレエ学校の教師)、祖父は俳優で脚本家であったので三代目の劇場人(舞台人)でもある。8歳頃からタマーラの才能を見抜いていた母親、父親も驚き、帝室バレエ学校へ入学し優秀な成績で卒業。コリフェとしてマリインスキー劇場バレエ団の一員となり1902年にデビュー。そのデビューでの相手役はミハイル・フォーキンで『ジャヴォット』の最終幕に挿入された『漁夫と真珠』であった。デビューの成功後も数多くの舞台に出演。1906年頃、男性のクラスに出ていたタマーラは後の相手役となる世紀のニジンスキーと出会う。ニジンスキーと最初に組んだのはある舞台稽古のような特別公演のためのパ・ド・ドゥであった。その時、三年先輩のアンナ・パヴロワによる思わぬ悪罵と衣装のハプニングにより涙にくれたというエピソードも残されている。

そうして、1909年のディアギレフ・バレエ団の第一回パリ公演。有名なニジンスキーとの『火の鳥』。この『火の鳥』はディアギレフが急遽『青い鳥』の男女の役割を入れ替えたもので、青い鳥と王女が、火の鳥と王子として踊られたというエピソードも大好き。タマーラ・カルサヴィナというと『火の鳥』『薔薇の精』『カルナヴァル』『ジゼル』『ペトルウシュカ』...と多数挙がる。殊に『ジゼル」はフランス・バレエながら50年近く上演されていなかったという。バレエ・リュス(ディアギレフ・バレエ団)によって、このロマンティック期の名作が息を吹き返したというのも感動的!その『ジゼル』の相手役もニジンスキーである。
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タマーラは1917年に祖国を離れ英国の外交官ヘンリー・ジェームズ・ブルースと結婚。1978年5月26日、93歳のタマーラはロンドン郊外で静かに息を引きとった。イギリス王立舞踊アカデミーの設立、英国バレエの確立に大きく貢献されたお方でもある。バレエ・リュス(ディアギレフ・バレエ団)というと、やはりニジンスキーの世界的人気があるので二の次的な存在となりがちながら、私にはタマーラ・カルサヴィナは欠かせないお方。セルゲイ・ディアギレフのミューズであったとさえ想う。ディアギレフ・バレエの1909年の第一回公演から1929年の最後の公演(ロンドンで)まで数多く出演された。革命以前のダンサーの生活が窺われる自伝『劇場通り』も残されている。
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by claranomori | 2010-09-09 07:55 | バレエ・ミュージカル
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★1911年4月19日にディアギレフ・バレエ団(バレエ・リュス)による『薔薇の精』の初公演が行われたという。手許の資料によると会場はモンテカルロのカジノにて。主な出演者はタマーラ・カルサヴィナ、ヴァーツラフ・ニジンスキー、ミハイル・フォーキン。演出と振付もフォーキンとされているけれど、ニジンスキー独自の創作も加わっているだろうとされているもの。音楽はカール・マリア・フォン・ウェーバーの『舞踊への勧誘』(エクトール・ベルリオーズによる管弦楽編曲)。構成・台本はジャン・ルイ・ヴォードワイエ(テオフィル・ゴーティエの詩より)。美術デザインはレオン・バクスト。

初めての舞踏会に出て、疲れて帰って来た少女がうたた寝をすると、少女が舞踏会で胸につけていた薔薇の花の精が窓から飛び込んできて、少女を誘い踊り、また窓の外に消えてゆく・・・というお話でその薔薇の精を演じたのがニジンスキーで、少女役はカルサヴィナというハマリ役!バレエ・リュスの活動記録を読んだり観たりするのが大好きなのは、途轍もない人脈による総合芸術の賜物に耽溺できるからかもしれない。私の好きなアーティスト(芸術家)たちの眩い饗宴。特にそれ以前の男性ダンサーとは異なる魅力である中性的な、両性具有的なスタイルの踊りをニジンスキーによって、バレエ・リュスによって繰り広げられて行った。美しい人たちは男性であり女性である。性別を超えた美が私をうっとりさせるという傾向は幼少の頃からのことなので、彼等に魅せられるのは何の不思議もない。

バレエ・リュス関連を連想ゲーム癖ゆえにもう少し続けたいと想います♪
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by claranomori | 2010-09-07 09:45 | バレエ・ミュージカル
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マリー・タリオーニ(1804年4月23日~1884年4月22日)は、19世紀ロマンティック・バレエ時代を代表するバレエ・ダンサー(バレリーナ)。スウェーデンのストックホルムで生まれ、幼い頃からバレエを学び1822年にウィーンで初舞台。1827年にはパリ・オペラ座にて初舞台。1832年にはオペラ座で父(フィリッポ・タリオーニ)の振付による『ラ・シルフィード』で主演。ポワント(爪先立ち)を新たなる美学の表現としてヨーロッパ中に広めることになったお方。このポワント技法が生まれたのは19世紀初頭とのことながら、最初に生み出したのが誰だかは判っていないという。その後、パリを離れ1837年から5年間はロシアのサンクトペテルブルクで活躍。1847年に引退。晩年はバレエ教師として生計を立て、マルセイユにて死去された。

純粋舞踏的な様式(形式主義)と演劇的な様式(表現主義)との関係はバレエ史の中で複雑に変容してゆくようです。マリー・タリオーニの活躍された時代は演劇的な様式(表現主義)で、現実よりも夢や超自然、理性よりも感性・想像力・情熱といったものを称揚する「ロマンティック・バレエ」の時代。私の好きな「ロマン主義」はバレエの世界にも欠くことのできないもの。すべてが繋がるという豊かさ♪
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『ラ・シルフィード』という舞踏劇は、シルフィードという妖精(空気の精であり森の精)、村の青年ジェイムズ、同じ村の娘エフィの三角関係の物語。けれど、主人公はこの世の者ならぬ妖精なので、軽やかに空中を浮遊する。その表現にポワント技法が最適であり、人間の動きとの対比にも効果的であった。『ラ・シルフィード』の原作はシャルル・ノディエの『トリルビー、あるいはアーガイルの妖精』(こちらでは妖精が男性で女性が人間)。さらに、ノディエの小説はスコットランドの伝承を元に書かれた小説であるので、この舞踏劇の舞台はスコットランド。面白いことに、これらのロマン主義な舞踏劇の舞台がフランスではなく異国であることも遥かなる憧憬。今より遥かなる刻、此処より向う側という世界にやはりロマンはお似合い。私はこのような世界がとても好きで安堵する☆
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by claranomori | 2009-10-05 22:58 | バレエ・ミュージカル
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『ロシュフォールの恋人たち』(1966年)はジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』(1963年)から、さらにミュージカル映画として完成させた今も色褪せぬ素敵な作品。巨額の製作費をかけてつくられたというもの。今回は南仏の港町ロシュフォールを舞台に双子の美人姉妹を中心に繰り広げられるすれ違いの恋物語。ジャック・ドゥミ監督はこの作品でアメリカのミュージカル映画(殊にMGM)に敬愛を込めて描かれているように想う。私はミュージカル映画が大好き!何故なら、音楽とダンス、カラフルな衣装デザイン、そしてロマンティックな物語がどれも劣らぬ具合で感じられるので。この『ロシュフォールの恋人たち』は観終えたあとのあの晴れ晴れとした余韻は幾度観ても感じるもの。ただ、映画があまりにも”人生って素晴らしい!”と謳歌しているように素敵すぎる故に、この映画のクランクイン前に自動車事故による25歳での死を迎えたフランソワーズ・ドルレアックの悲運を拭い去ることはできないけれど...。実際に”映画史上もっとも美しい姉妹”と謳われたフランソワーズ・ドルレアックとカトリーヌ・ドヌーヴは双子ではないけれど1歳違い。私が自分で”映画が好き”だと意識した時、既にドヌーヴは大スターだった。けれど、『柔らかい肌』や『袋小路』ですっかりフランソワーズ・ドルレアックに魅了されてしまった私でもあった。今ではカトリーヌ・ドヌーヴも大好きなのだけれど♪
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ミシェル・ルグランの音楽抜きにはこの映画は語れないだろう(決まり文句のようだけれど)!サントラを聴き、各場面を頭に描くことができる。また、この美人姉妹以外にもフランスの往年の大女優であるダニエル・ダリューやミシェル・ピコリ。そして、イタリア映画で先に知ったジャック・ペランもまだお若くてセーラー姿もお似合いの美青年!またアメリカからは、ミュージカル界の大スターであるジーン・ケリー(好きなのです!)、ジョージ・チャキリスを招き『巴里のアメリカ人』や『ウエスト・サイド物語』のオマージュ的なシーンを観ることができて楽しい。町の白い壁は映画のために塗り替えられたと読んだことがある。細部にまで徹底した拘りと愛情いっぱいのジャック・ドゥミのミュージカル。残念だと言えば、ジーン・ケリーの歌声がフランス語(会話はできるお方だと想うのだけれど)の為か吹き替えであること。この映画の出演者ではダニエル・ダリュー以外は全て吹き替えの歌い手方なのだ。中にはクリスチャンヌ・ルグラン(ミシェル・ルグランのお姉さま)も。初めて観た時はみんな御本人が歌っているものだと想っていたもの☆
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ロシュフォールの恋人たち/LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT 1966年・フランス映画
監督・脚本:ジャック・ドゥミ 製作:マグ・ボダール 撮影:ギスラン・クロケ 音楽:ミシェル・ルグラン 美術:ベルナール・エヴァン 衣装デザイン:ジャクリーヌ・モロー、マリー・クロード・フーケ 振り付け:ノーマン・メーン 出演:フランソワーズ・ドルレアック、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジーン・ケリー、ジョージ・チャキリス、ダニエル・ダリュー、ジャック・ペラン、ミシェル・ピコリ、グローヴァー・デイル

※今夜は『お姫さまナイト』というイベントにスタッフ参加させて頂くので、ちょうど良いタイミングかと想い”ソランジュ エ デルフィーヌ”の双子姉妹にいたしました♪
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by claranomori | 2008-09-06 11:41 | バレエ・ミュージカル
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ニルス・タヴェルニエ監督(お父様はベルトラン・タヴェルニエ監督)が、感動のバレエ・ドキュメンタリー映画『エトワール』(2000年)から歳月をかけ完成させた、バレエとおとぎ話を織り交ぜたファンタジックで切ない恋物語の『オーロラ』(2006年)。パリ・オペラ座のトップダンサーたちと名優たちの夢のような共演!パリ・オペラ座のエトワールであるニコラ・ル・リッシュは画家役で出演。その他、カデル・ベラルビ、マリ=アニエス・ジロまで出演されている!主人公のオーロラ姫に選ばれたのは当時15歳だったバレエ学校生(シルヴィ・ギエムを目指していると語る)のマルゴ・シャトリエ。
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昔、昔、とても踊りの上手な少女がいた。しかし、この稀なる才能を持つ少女は踊ることを禁じられた王国のお姫さま。禁じられても踊り続けるオーロラ姫。王国の実状は破産寸前で傾国を救うために異国の王子との婚約を迫られる。他の王子も美しいオーロラ姫に求婚するために舞踏会を開いたり。けれど、オーロラ姫の愛した人は名も財もない絵描きだった。オーロラ姫は禁じられている踊りをやめず、愛する心に忠実だった。しかし、家臣による企てで絵描きはオーロラ姫の目前で処刑されてしまう...。亡き母の声に導かれるように雲の世界へ舞い上がり画家と一緒に踊る。かつて、姫と弟のソラル王子に助けられたことのある妖精が現れ、恩返しにと側近が王国を乗っ取ろうとしていると告げる。お陰で王国は助かり、成長したソラル王子は自分の王国探しに旅立つ。オーロラ姫は最後に弟のために踊り、そして雲の天上世界へと昇ってゆく☆もう!私の好きな美の世界が凝縮されたような幻想的で華麗なファンタジー映画!
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ニルス・タヴェルニエは役者でもあり(先述の『ミナ』にも出演されている美男子!)、バレエに精通したお方なので愛を込めて描いておられるのだと感動は尽きないもの。関連するお話はまだまだ追記したいので追々に♪忘れてはならない王妃さま役はお美しいキャロル・ブーケが演じている☆
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オーロラ/AURORE
2006年・フランス映画
監督:ニルス・タヴェルニエ 製作:エミリー・ジョルジュ 脚本:ニルス・タヴェルニエ、ジャン・コスモ、マルジョリーヌ・ノノン、マルク・カンタン 撮影:アントワーヌ・ロッシュ プロダクションデザイン:エマニュエル・デュプレ 衣装デザイン:イヴォンヌ・サシノー・ドゥ・ネール 振付:カロリン・カールソン 音楽:カロラン・プティ 出演:マルゴ・シャトリエ、ニコラ・ル・リッシュ、キャロル・ブーケ、フランソワ・ベルレアン、カデル・ベラルビ、マリ=アニエス・ジロ
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by claranomori | 2008-09-03 08:38 | バレエ・ミュージカル
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この映画を最初に観たのはハッキリしないのだけれど、まだ幼かった。夜の洋画劇場ではなくお昼か夕方の放送で母と一緒に観ていた。母にとって多分古い名画なので何か想い出があったのかもしれない。私は何となく一緒に。ところが、だんだん引き込まれて行くのだった、主人公のヴィクトリアに。赤い靴を履いて踊り周る。踊り続ける。綺麗な映像と共にとても怖い気もした。最後は可哀相だし。当時こんなに古い作品には思えなかったのは、ジャック・カーディフのカメラワークのお陰だろう。うん、そうに違いない!何を観ても好きみたい。このバレエ映画の名作は元々はアンデルセン童話のお話を脚色したもの。そして、一流のバレエ・スタッフを集めて大成功したものだという。監督や出演者のお名前もずっと後で知るのだけれど、この映画の影響からバレエが好きになったと言える。それから後、少女漫画で有吉京子さまの 『SWAN』 の連載が始まり愛読していたのも懐かしい。そんな入り混じった記憶が今も忘れられずに蘇るのだから不思議。
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この『赤い靴』に登場するバレエ団の団長ボリス・レルモントフ(アントン・ウォルブルック)のモデルとなるお方は、バリエ・リュス(ロシアバレエ団)の主宰であったセルゲイ・ディアギレフなのだそうだ。勿論その活動は伝え聞くのみで観たことはないのだけれど(やっと観れました!)、かのニジンスキーやアンナ・パブロワを率いて、フランスを中心に世界中の注目を浴び、バレエ界の革新的な偉業を残すお方。何事もだけれど、何か運命を背負った者はそこから逃れることは出来ず、華麗に舞う姿の陰には常に血のにじむような日々が共にある。名バレリーナとなる代わりにヴィクトリア(モイラ・シアラー)は死ぬまで踊り続けなければならず、恋も許されぬという運命。赤い靴に魅せられ履いてしまう、その日から。美しさと残酷さが共存し、かつ現実と幻想を彷徨うかの如く夢の世界のようでもある。モイラ・シアラーは実際にプリマとしてロンドンで活躍していたところを抜擢されたという。続いて出演された『ホフマン物語』も好きなのでまたいつか♪

去年2月に「音楽と映画の宝石箱」で綴ったものに少し追記いたします。劇中、靴屋を演じるレオニード・マシーンは、弱冠21歳という若さで早くも世界中の舞台で振り付けを担当していたという。そんなレオニード・マシーンを見い出したのは、この映画のバレエ団長のモデルとなったセルゲイ・ディアギレフ。天才舞踏家のニジンスキーを育てたお方でもある。そして、ディアギレフの恋人としてもニジンスキーの後継者となったことは、当時、公然の秘密ごとでもあったそうだ。また、ディアギレフはジャン・コクトーとの親交も深かったのだから恐るべきお方なのだと、あれこれ想い巡るのでした☆

※映画ファンのお友だちがいてくださるのだけれど、意外なことに、あまりミュージカルや舞踏映画はお好きでないお方も多い。私は音楽も大好きなので嫌いなはずはない映画ジャンル。欧州映画を好んで観ていた私が”アメリカにはミュージカルがあるのだ!”と歓喜した、フレッド・アステアに魅せられし以降、今もバレエに限らず舞踏ものとなるとワクワクしてしまう♪

★『バレエ・リュス』やその他のバレエ・舞踏に関することも、追々(更新予定ばかりでのんびりですが、宜しくお願いいたします)♪

赤い靴/THE RED SHOES
  1948年・イギリス映画
監督・脚本:マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー 撮影:ジャック・カーディフ 音楽:ブライアン・イースデイル 出演:モイラ・シアラー、アントン・ウォルブルック、レオニード・マシーン、ロバート・ヘルプマン、マリウス・ゴーリング、リュドミラ・チェリナ、アルバート・バッサーマン
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by claranomori | 2008-06-20 11:54 | バレエ・ミュージカル
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サラ・ベルナールにも影響を与えたと言われる舞踏のために生まれて来たようなお方。モダンダンスの創始者。有名なあだ名は”裸足のイサドラ”。私がこのお方の名を知り得たのは、大好きな英国の名女優ヴァネッサ・レッドグレーヴの映画に『裸足のイサドラ』があり、イサドラ役を演じたことで、その軽やかな動きに息を呑んだ時から。バレエが子供の頃から好きで、今は様々な舞踏家を愛好している。あまり綴る機会がなかったので此方で素人勝手な想いを♪

バレエのステップを拒み、ギリシャ風のチュニックを身に付け裸足で半ば即興的に踊った。ペテルブルクでも公演を行い、かのアンナ・パヴロワにも影響を与えた。古典舞踏の教育を受けながらも、その慣習的なスタイルを拒み、自身で自由に創作するダンススタイルを生み出してゆく。モダンダンスの祖と謳われる所以成り。”イサドラブルズ”と称される6人の弟子たちから、今日もその精神やスタイルは世界中で受け継がれている。このような世紀を超えた継続されるものたちがとても好き。

子供の性格というのは、母の胎内にいる時にすでにはっきりしている。私が生まれる時、私の母はひどい精神的苦悩と悲劇的状況にあった。彼女は、冷やした牡蠣と冷やしたシャンペンしか喉に通らなかった。だれかが、いつからダンスをはじめたかと聞くと、私は答える。「母のお腹の中にいた時です。多分、牡蠣とシャンペンのせいでしょう、それはアフロディテ(美神)の食物なのですから。」

『わが生涯』の中でこのように自らを語っておられる。イサドラ・ダンカン(1877~1927)はサンフランシスコ生まれ。幼少の頃から胸の高鳴りに導かれるように自由に軽やかに踊っている姿を想像する。アメリカの名家の生まれながら、早くに英国に渡り、そしてヨーロッパで大人気となったお方。アール・デコ時代のミューズでもあるお方♪
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by claranomori | 2007-06-04 12:45 | バレエ・ミュージカル