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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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マリリン・モンローあるいはノーマ・ジーン・ベイカー☆永遠の天衣無縫なイノセンス

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『マリリン・モンロー・ノー・リターン』という野坂昭如氏のとんでもなくカッコいい曲がある。”この世はもうじきおしまいだ”というフレーズが浮かぶ。マリリン・モンローは”聖少女”だと想っている私。お写真を眺めているとなんとも言えない哀切な感情を抱いてしまう。私が生まれた時には既にこの世におられないお方だった。この世紀の女優さまを知っても関心はなく、先行するイメージにまんまと騙され続けていたのだ。でも、出演映画を観て行くうち、歌声も好きでレコードも購入...『マリリン・モンローの真実』という御本に出会う。一気に読み終え、その時からやっとマリリン・モンローが好きになり今も深まるばかり。生まれ持った曲線美の肢体は幸か不幸か。
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1926年6月1日~1962年8月5日という僅か36年の生涯。未だに謎に包まれた死。書かれたものも全てを鵜呑みにできないように想う。色々と”真実は?!”と詮索したところで戻っては来られない。”ロリータ”ということを考えた時にどうしても浮かぶお方。おそらく、マリリン・モンローは”少女好き”の方々の蚊帳の外におられると感じている。セックス・シンボルとしてのマリリン・モンローばかりが誇張される。映画を観ているだろうか、彼女の屈託のない笑顔を見逃している。マリリン・モンローは孤児である。父親の顔も知らない(一度だけ写真を見たことがあるというものを読んだけれど)。母親は産んですぐにマリリンを近所の人に預けたという。その母親もマリリンが9歳の時に精神を患い入院。その間だけでも10数回程養家を転々と...ノーマ・ジーン・ベイカーの時代。この不遇な少女期はいくら世紀の大スターとなれども付いて廻る。クラーク・ゲーブルに似ていたという父親。そのクラーク・ゲーブルと共演した『荒馬と女』は共に遺作。どんな気持ちで撮影していたのだろう...。私は幸運にも両親の愛情をいっぱいに育てて頂いた。そして過度のファザコンのよう。なので、どんなに哀しく孤独だっただろうと想う。その孤独を想像しただけで居た堪れない。想像を超えるものだっただろう。16歳で最初の結婚と離婚。アーサー・ミラーとの3度目の結婚が一番長く続いたけれど破局。イヴ・モンタンとの浮気もありシモーヌ・シニョレは辛い思いをした。ジョン・F・ケネディ大統領、弟のロバート・ケネディとの噂。30代半ばになっていたマリリンは何か迫り来る危機感に覆われていたようだ。女ざかりなのに、歌も歌えて色んな役をまだまだ演じられたのに。アメリカという国のシンボルでもあり、またベトナム戦争へと突入する狂気のアメリカという時代。自殺とも他殺とも憶測されるけれど、やはりあの狂気の時代がマリリンを死に追いやったのだろう。天衣無縫なイノセンス。これこそ、マリリン・モンローの生まれ持った最大の魅力だと想えてならない。スカートを翻す姿は画期的だっただろう。でも、そんな場面が無くてもとても可愛いお方だしコメディも楽しい。上手く纏まらないけれど、表面的な少女愛好から離れたところにこのお方は永遠と存在する私☆
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by claranomori | 2008-11-12 20:54 | 少女イコン・不滅の少女