『屋根裏部屋の花たち』 (監督:ジェフリー・ブルーム 原作:ヴァージニア・C・アンドリュース)
2008年 08月 04日
彼らが幽閉され、悪魔の子と罰せられる理由は実は母親にある。彼らの父親は実は叔父であると祖母から聞かされ衝撃を受ける...近親相姦による子供たちであることから、祖母は彼らを汚れた子と人間扱いしない。しかし、死期の迫る祖父は娘コリーンを愛している。そして、祖母は祖父にコリーンに子供がいることを伝えてはいなかったのだ。そんな複雑な事情から実家に17年戻ることはなかったのだけれど、父の愛を取り戻し遺産を相続するのだとコリーンは子供たちにも言い聞かせる。その愛する母の言葉を信じて苛酷な状況で耐え生活する彼らが痛ましい。
小さなコリーは山のお墓に埋葬されるのだけれど、その時に墓堀人はあと3つのお墓の用意をしていた場面でゾクリとした!母と4人の子供たちは実の親子なのだ。けれど、母は我が身の自由と財産の為に我が子を捨てるのだ...美しいが恐ろしい母である!私は兄よりも早くに母に疑問を感じ出す少女キャシーが好き。愛する父の形見であるバレリーナのオルゴールを大切にしていた、祖母に壊されてしまうけれど兄クリスが修復したりと兄弟姉妹たちの固い絆だけは神聖で尊く美しい☆
屋根裏部屋の花たち/FLOWERS IN THE ATTIC
1987年・アメリカ映画
監督・脚本:ジェフリー・ブルーム 原作:ヴァージニア・C・アンドリュース 撮影:フランク・バイヤーズ、ギル・ハブス 音楽:クリストファー・ヤング 出演:ルイーズ・フレッチャー、ヴィクトリア・テナント、クリスティ・スワンソン、ジェブ・スチュアート・アダムス、ベン・ギャンガー、リンゼイ・パーカー