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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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『ミラボー橋』 (曲・唄:レオ・フェレ 詩:ギョーム・アポリネール)

『ミラボー橋』 (曲・唄:レオ・フェレ 詩:ギョーム・アポリネール)_b0106921_0495047.jpg
ギョーム・アポリネールの有名な詩のひとつ『ミラボー橋』は、楽の調べと共に記憶されている。私の世代ではない時代の詩であり曲。これらの古き時代の詩情、情感というものが好き。なので、時代の流れも気にならず、すっかり疎くなっているけれどこれで良いと私は想っている。『ミラボー橋』というシャンソンはイヴェット・ジロー、日本でも石井好子さん他、今も多くのお方が歌い継いでいるけれど、やはりレオ・フェレが好きかな。レオ・フェレはアポリネールに限らず、ヴェルレーヌやランボー、ボードレール、ルイ・アラゴン...と多くのフランス詩人の詩に曲をつけて歌ったお方。文学シャンソンと呼ばれるもの。素敵な芸術遺産だと想う☆

『ミラボー橋(Le Pont Mirabeau)』

ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ
われらの恋が流れる
わたしは思い出す 悩みのあとには楽しみが来ると

日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る

手と手をつなぎ 顔と顔を向け合おう
こうしていると
二人の腕の橋の下を 疲れたまなざしの無窮の時が流れる

日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る

流れる水のように恋もまた死んでゆく
恋もまた死んでゆく
命ばかりが長く 希望ばかりが大きい

日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る

日が去り 月がゆき
過ぎた時も
昔の恋も 二度とまた帰ってこない
ミラボー橋の下をセーヌ河が流れる

日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る

訳:堀口大學

by claranomori | 2008-07-07 23:41 | シャンソン・抒情と悲調の浪漫