あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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アン・ブーリン:ANNE BOLEYN 『エリザベス一世の母』であり『ヘンリー八世と六人の妻たち』のおひとり

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3月にケイト・ブランシェット扮する『エリザベス:ゴールデン・エイジ』を観てあの神々しさに胸高鳴り、今もあの白馬に乗り指揮をするお姿などなどが浮かびうっとり。その後、何処かに仕舞い込んでいた『英国王妃物語』を引っ張り出し再読していた。この約2ヶ月はそんなことも常に頭と心の何処かに共にいた。ようやく少し整理されたようなので忘れるので綴っておこうと想う。エリザベス一世のお母様であるアン・ブリーン(アン・ブーリン:1507年~1536年)は、サー・トマス・ブリーンの次女として、ロンドンのロッチファド・ホール、あるいはノリッジのブリックリング・ホールで生まれたとされている。共に父トマスの所領である。母は名門二代目ノーフォーク公トマス・ハワードの娘エリザベスであり、このことからヘンリーの5人目の王妃キャサリン・ハワードとは従姉妹の関係にある。信じ難くも腹立たしい程に、この好色家ヘンリー八世の6人の妻(王妃)たちは皆悲運な生涯を終えている。中でも、このアン・ブリーンとキャサリン・ハワードは断頭の刑に処されている(権力を武器にした手回し)。※宗教改革問題なども大きく関係してもいる。

アンは宮廷の誰からも可愛がられ、ルイ十二世の娘クロードの保護のもとに教育を受ける。音楽、舞踏、刺繍、そしてラテン語に至るまで、宮廷マナーとともに磨きをかけたアンは、1522年まで(27年まで説もある)フランスに滞在。1527年には王妃キャサリン付きの女官として出仕していたそうだ。見違える程のレディーに成長したアンを見初めたヘンリーは、アンとの結婚のためキャサリン王妃との結婚を無効にし、最初は気の進まぬアンだったそうだけれど1529年頃から関係をもち、1533年9月7日、アンはグリニッジ宮殿で女子を出産(後のエリザベス一世である!)。ヘンリーは男子が生まれてくるものとばかり思っていたので落胆は大きかった。その後、男子を授かるが流産してしまう。前回以上の落胆のヘンリーを前に、アンは悲鳴に近い声をあげたという。お二人の関係は急激に冷め出しヘンリーは他の女性へと...。載冠まで済ませた王妃アンとの別離の方法は、前回同様に”結婚の無効”による方法しかなく、その無効理由に腐心した。しかし、信じられないけれど、このヘンリーはアンをロンドン塔に閉じ込め、宮廷の男性たちとの不倫を理由に収監させたのだ(狂っている!)。アンは無実の手紙も書いているけれど、その逮捕から二週間後(1536年5月15日)、王妃姦通の裁判が開かれ、その不公平な仕組まれた裁判の結果、アンは断頭の刑に処されてしまう。5月19日、29歳の生涯を終えた。そして、ヘンリーはその処刑から僅か10日後に、予てから関係のあったジェイン・シーモアを3人目の妻とする。ロンドン市民も流石に仰天したという!この不品行の悪名高きヘンリーは、イングランド王最初の梅毒を患った王としての記録を残しているそうだ。因果なことに、長男エドワード六世の夭逝は、ヘンリーの悪行の祟りであるとも。きっと、そうに違いない。
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映画『1000日のアン』がどうしても思い出されるのだけれど、この中でアン・ブリーンを演じるジュヌヴィエーヴ・ビジョルドのお姿が浮かび涙する(もう泣いてばかりいる!)。憎きヘンリー八世を演じるのは英国の名優リチャード・バートン(上手いので彼は許せるけれど)、そして、最初の王妃キャサリン・オブ・アラゴンを演じるのはギリシャの名女優であり歌手でもあるイレーネ・パパス。その他豪華な顔ぶれによる名作(1969年映画)!
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また、ブリティッシュ・ロック史に名を刻む天才キーボード・プレーヤーのリック・ウェイクマン(よく、アラン・リックマンと言い間違えてしまう)のYES加入後1973年の1stソロ・アルバム『ヘンリー八世と六人の妻たち』も浮かぶ。私はキース・エマーソンよりもリック・ウェイクマンの方が相性が良いみたい。というのも、YES加入前(その後も)からデヴィッド・ボウイ様のアルバムに参加していたり、ストローヴスというバンドがトラッドフォークの流れで好きなことによるのだと想う♪

≪追記≫
※アン・ブリーンと呼んでいたのですが、ブーリンの方がポピュラーだと知りましたので、この記事のタイトルをブーリンに変更致しました。秋に公開の『ブーリン家の姉妹』も楽しみです♪(2008.8.31)
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by claranomori | 2008-05-12 20:45 | 私の好きな王宮物語と運命