1991年のドイツ映画『マリーナ』は不思議な映画。幻想的で耽美とも言える。監督はヴェルナー・シュレーター!!なのでありきたりの作風とはならないのだけれど。僅かしか日本公開されていないこの監督作品。この『マリーナ』の他に『愚か者の日』『薔薇の王国』『愛の破片』と公開されたものは見ているようだ。此処では”少女映画”を取り上げているのだけれど、ずっと頭の片隅に残像がある。それは『マリーナ』の中でほんの少しだけ登場する女の子のこと。主人公の”わたし”という女性を演じるのは国際的演技派女優の
イザベル・ユペール。そして、”マリーナ”役には大好きなマチュー・カリエール!そして、幼い少女はロリータ・ユペール(ロリータ・シャマ)で、劇中と同様に本名でイザベル・ユペールとロナルド・シャマとの間に生まれた長女。彼女は1983年10月生まれなので、この映画の撮影当時は7歳頃で驚いた表情をする場面とか可愛らしくて!この映画には親子出演しているけれど、他の作品は知らない。女優業の道へは進んでいないのかもしれない。好き嫌いの分かれる女優さまかも知れないけれど、私はイザベル・ユペールが好き!とっても。どんな役でも何か印象を残してくださる。最近はジュード・ロウの『ハッカビーズ』にも出演されていた。フランス女優さまながら、ドイツ、イタリアといったヨーロッパのみならずアメリカ映画にも以前から出演されている。マイケル・チミノ監督の『天国の門』も秀作だと想う。まだお若い頃、イヴ・モンタン、ロミー・シュナイダー、サミー・フレイの『夕なぎ』にも端役で出演されていたのを後で知った。よって、最初に観たユペール出演作は『夕なぎ』、大好きな映画のひとつ!
♥あどけなさの残る1977年のイザベル・ユペール♪
★よく”色んな映画を観ているのですね”と言っていただく。でも全て繋がっていて色んな映画を観るべく広がってゆく、自然と。まだまだその過程にあると想っている。ある少女に気を取られながらも気に入った映画は幾度も観る。その度に新たな発見や感動がある。そうして、監督や原作や音楽、主役以外の俳優方や衣装デザインなど...限りなく愉しい。”ああ、可愛い♪”と言っておけば女の子らしくて良いなあ~と想うのだけれど、どうもこんな性分なよう。映画が大好き!まだまだ好きな映画たちが限りなく存在するので、死ぬまでこうしているのだろうか☆