あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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『花のようなエレ』の可憐な少女エレ(グウェン・ウェルズ:GWEN WELLES)♪

フランスの耽美派巨匠!ロジェ・ヴァディム作品の中では異色の感もある青春映画。この作品が主演第一作となるグウェン・ウェルズ(アメリカ・ロサンジェルス出身)の持つ無垢な美しさと南仏の美しい自然の景色が甘酸っぱくて眩しい。舞台は1951年夏、南仏オートサヴォワ。17歳の少年ファブリス(ディディエ・オードパン)はエレ(グウェン・ウェルズ)というひとりの娘と出会う。精神薄弱で聾唖者のエレだったが、その純真な美しさにファブリスは惹かれてゆく。しかし、エレは誰構わず身をまかせている少女なのに、心は花のようなという不思議な魅力の少女。ファブリスはエレを襲おうとした後で兄が滝に飛び込んで自殺してしまう。次第にファブリスの心に変化が起きる...。最後にエレが天使(石像)の翼に頬ずりしながらずっと泣いている...私にはとても不思議な少女(エレ)として焼きついてしまった。現実離れした神話的な存在の様な女性。音楽はフィリップ・サルド!ビートルズの”へルター・スケルター”をサブリミナルに応用している点も興味深いところ。ヴァディム作品で一等好きなものとも違うけれど、正しく”花のようなエレ”の少女は不思議な純真さの象徴のように心から離れない。私はこのエレが好き♪言葉もしゃべれない不遇な可憐な女性。映像の美しさと共に!また、この映画にはヴァディムの少年時代の自伝的な要素が散りばめられているのだそうだ。
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グウェン・ウェルズという女優さまはあまり有名ではないかもしれない。40代の若さでお亡くなりになっている。他の作品は少ししか知らないけれど、ロバート・アルトマンの『ナッシュヴィル』も印象強く残っている。こちらも名作なのでDVDになるといいなあ~と想う。

花のようなエレ/HELLE
 1971年・フランス映画
監督:ロジェ・ヴァディム 撮影:クロード・ルノワール 音楽:フィリップ・サルド 出演: グウェン・ウェルズ、ディディエ・オードパン、ブリューノ・ブラダル、ロベール・オッセン、マリア・シュナイダー

★以前、友の会BRIGITTEの冊子(02号)の中の、『私の好きな映画』として書いたものより抜粋・加筆致しました。祝☆初DVD化(2008年4月4日発売)が決まったようで嬉しいです♪
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by claranomori | 2008-03-17 11:56 | 銀幕の少女たち・少女映画