あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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ピア・デゲルマルク:PIA DEGERMARK 『みじかくも美しく燃え』の美しい少女エルヴィラ・マディガン♪

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野の草が咲きこぼれる田園風景はまるで印象画のように美しい。しかし、お話はあまりにも儚い悲恋物語。妻子ある青年貴族の軍人(脱走している)のシクステン・スパーレと、サーカス芸人の世界に育った綱渡りの娘エルヴィラ・マディガン。この二人の愛(逃避行)は死へと帰結するしかなかったのだ...。1889年(明治22年)に実際に起きた実話を基に描かれたもの。心中することで純愛を貫くのだ。でも、死なずに生きていられたなら...とも想う。日本でも心中が流行った時代があったと嘗て何かで読んだことがある。この映画のように、身分の違い、または許されぬ愛ゆえに選ぶ道だったのだろう。軍服を脱ぎ美しい田園での笑顔の二人。しかし、時と共にお金が無くなり食べるものさえ。でも、飢えても愛を捨てようとはしない二人。エルヴィラはシクステンに”殺して”と乞うけれど、”殺せない”とシクステン...蝶を追うエルヴィラの姿がゆっくりとストップモーションになり銃声が響く。そして、もう一発...ああ、みじかくも美しく燃えた純愛物語に涙する。

原題はこの美しき少女エルヴィラ・マディガンの名だけれど、この邦題がとっても素敵♪エルヴィラを演じたピア・デゲルマルクは撮影当時17歳頃で、この作品でカンヌ国際映画祭の女優賞に輝いている。また、映像美と共に典雅なクラシック音楽の調べ(モーツァルトやヴィヴァルディ)がさらにこの物語を彩る。二人のなり染めなどの描写もなく、ただただ二人の愛の時を余韻を残すように描いている辺りも好き。日本公開は1968年だそうだけれど、大きなスクリーンで観てみたい!色褪せぬ名作のひとつ☆

b0106921_22492674.jpgみじかくも美しく燃え/ELVIRA MADIGAN
     1967年・スウェーデン映画
監督・脚本:ボー・ウィデルベルイ 製作:ヴァルデマール・ベリエンダール 撮影:ヨルゲン・ベルソン 音楽:ゲザ・アンダ 出演:ピア・デゲルマルク、トミー・ベルグレン、レンナルト・マルメン


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by claranomori | 2008-02-24 23:02 | 銀幕の少女たち・少女映画