あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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ベルエポック (フェルナンド・トルエバ監督) 

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アカデミー賞の外国語映画賞を始め、ゴヤ賞や英国アカデミー賞など多数受賞したフェルナンド・トルエバ監督作品で、多分、日本初登場作品なのではないだろうか。また、まだ18歳のペネロペ・クルスが四姉妹の四女ルース役で瑞々しく愛らしい。色彩がとても綺麗でその撮影はホセ・ルイス・アルカイネなので納得!お話も人生謳歌の艶笑さで楽しい。自由を謳い異国の古き良き時代に引き込まれてゆく感覚が好き。老画家とオペラ歌手の両親と美しくそれぞれ魅力の違う娘たち。そんな家庭にかこまれる事になった脱走兵の青年フェルナンド。この青年が四姉妹にモテモテで翻弄されてゆく姿もコミカル。妖艶な大人の香り漂わせる長女、凛々しく清楚な次女(彼女は男の子として育てられたレズビアンで、男装しフェルナンドが女装して...という場面も面白い)、肉感的で挑発的な三女、可憐な美少女の四女という四姉妹たちがそれぞれ生き生きとしているし、私は父親役のフェルナンド・フェルナン・ゴメスが好きだし、音楽はアントワーヌ・デュアメルだしとあまりにも豪華!スペイン映画がもっと日本で公開されると嬉しいとずっと想って来たのは、きっと、何か相性の良さのようなものなのか印象に残る作品がとても多いからだと想う。

映画の素晴らしいところは、今という時から逃れて、僕たちから見てもっといい時代だったと思える過去へ遡れるっていうことだ。

舞台は1931年の春。内戦の始まる前のスペインにおける束の間の優雅な季節。監督が語ってるように、こうして知らない時代、異国に映画の中で出会える素晴らしさ!恋をすることや生きることの素晴らしさを美しい映像と共に謳い上げ、観る者に至福を与えてくださるように想う。タイトルである「ベルエポック」は、平和で豊かな、最良の生活を追い求める夢の時代。通常の「ベル・エポック」という時代とは少し違うけれど同じ意味合いの優雅な時代。独裁制から共和制へという自由と微かな希望の光を見い出す時代背景を、登場人物たちの台詞の中にさり気なく織り込んで、でもユーモラスで楽しい。最初の画像のシーンが大好き!この自由へ向かう歓びのような生き生きした笑顔で光の中へ駆け出す姉妹たち、花咲く乙女たち☆
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ベルエポック/BELLE EPOQUE
1992年・スペイン/フランス/ポルトガル合作映画
監督:フェルナンド・トルエバ 撮影:ホセ・ルイス・アルカイネ 音楽:アントワーヌ・デュアメル 出演:ホルヘ・サンス、ミリアム・ディアス=アロカ、アリアドナ・ヒル、マリベル・ベルドゥ、ペネロペ・クルス、フェルナンド・フェルナン・ゴメス、マリー・カルメン・ラミレス、ガビーノ・ディエゴ、ミシェル・ガラブリュ
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by claranomori | 2008-02-05 23:36 | 銀幕の少女たち・少女映画