あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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アリス (ヤン・シュヴァンクマイエル監督)

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この『アリス』の前に、『シュヴァンクマイエル映画祭』でいくつかの短編映画を観たのが最初。とても印象的だった。笑ったり、ちょっと気持ち悪かったり。これはヤン・シュヴァンクマイエル(ヤン・シュワンクマイエル:Jan Švankmajer)監督の長編第一作目となる『アリス』。先ず、このアリス役の少女クリスティーナ・コホウトヴァーがあまりにも可愛い♪しかし、このアリスのお部屋は子供部屋にしてはかなり不気味。アリス人形、これは1971年の『ジャバウォッキー』(これもルイス・キャロル原作)で先に登場しているのだけれど、他の創作キャラクターやオブジェたちがグロテスクなユニークさ。兎の歯はかなり長く、靴下が芋虫になったり、剥製も不気味。この不気味さが個性であり、シュールレアリスム作家としての比類なきヤン・シュヴァンクマイエルの世界なのだと想う。かなり強烈な作品(構想20数年と言われる)『悦楽共犯者』などはもっと衝撃的だった。アンドレ・ブルトン達が生きていたならどう思っただろう?これは、本国チェコでは親達からのクレームも凄いものだったそうだ。この『アリス』にしても本国よりも日本やイギリスでの方が評価が高いのでは?と想像したりもする。実写と人形アニメーションの融合で面白い動き。アリスのほぼ無表情な愛らしさ(妙にニコニコされると作品が変わってしまう)。本来は穴に落ちてゆくのだけれど、このアリスは机の引き出しの中に入っていく(まるで、『ドラえもん』みたい)・・・今ではDVDにもなっているし、レンタルコーナーにもあるので好き嫌いは分かれる監督作品群ながら、固定ファンはしっかり存在する。
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ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』はお好きですか?というところから...どこが好きですか?と色々とお好きな方、好きでもないけれど知っている、大好き!、あまり好きではない...と様々だと思うけれど、私は子供の頃から好きで抜け出せずにいる。次第とその世界の深さに陥り、陥ったままではいけないので、バランスを保つようにしている(時々バランスは崩れるけれど)。
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アリス/ALICE
1987年・スイス・西ドイツ・イギリス合作映画
監督・脚本:ヤン・シュヴァンクマイエル 製作:ペーター・クリスティアン・フューター 撮影:スヴァトプルク・マリー  出演:クリスティーナ・コホウトヴァー


ジャン=リュック・ゴダールとフランソワ・トリュフォーが共同監督した『水の話』(1957年の短編)収録ビデオの最後に、年代も違うシュヴァンクマイエルの短編『闇・光・闇』(1989年)が何故か収録されていた。この短編を代表作、名作に挙げるお方も多いようだ。実にブラックユーモアの極み!とにかく短編を多数60年代から制作し続けているアート監督(作家)。『地下室の怪』や『オテサーネク 妄想の子供』なども個人的には好きみたい。このグロテスクさを悪趣味と思われたり、生理的に拒否反応を示すお方も多いと想う。でも、私はユニークなナンセンスさ、不条理な世界、この特異なアート感覚は凄いと想い愉しめる☆

※以前に映画ブログに綴ったものを少し加筆致しましたものです♪
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by claranomori | 2008-02-04 23:46 | 銀幕の少女たち・少女映画