『クリクリのいた夏』の5歳の少女(マルレーヌ・バフィエ:MARLENE BAFFIER)♪
2008年 01月 22日
マルレーヌ・バフィエ自身も撮影当時5歳で、この童女の笑顔や表情や動き!”ピエロ(少年)に恋してるの”と可愛い声で語る。でも、”恋ってなぁに?”とも訊くあたりでキュンとなってしまう!幼児期特有の歩き方や言葉の発し方や声♪木にぶら下ったタイヤに乗ってくるくる回って遊んでいる時の表情...それらは演技云々ではなくこの刻の童女の持つ自然体のものに想う。”こんな風に歩こう”とか”こんな風に笑おう”という演技ではないもの。なので、監督は演技経験のない少女を選んだのだろう。物質文明への挑発でもないけれど、幸せや自由はもう少し昔のことを想い出してみるとどうだろう...というようなノスタルジックな心の記憶を呼び覚ますような穏やかな作品。アメデ役のアンドレ・デュソリエも好きな男優さまで、アメデは結婚もせず、自由と音楽と本があれば幸せだ言うので、私はこの中ではアメデに親近感を覚えたりもする。また一度観たら忘れない個性派俳優のジャック・ヴィユレは、惜しくも同監督作品の『ピエロの赤い鼻』が遺作となってしまった(この作品でもアンドレ・デュソリエとシュザンヌ・フロンは共演者)。少女クリクリは写真で観るよりも動く映像の中の方がずっと可愛い☆
クリクリのいた夏/LES ENFANS DU MARAIS
1999年・フランス映画
監督:ジャン・ベッケル 原作:ジョルジュ・モンフレ 撮影:ジャン=マリー・ドルージュ 音楽:ピエール・バシュレ 出演:ジャック・ガンブラン、ジャック・ヴィユレ、アンドレ・デュソリエ、マルレーヌ・バフィエ、ミシェル・セロー、イザベル・カレ、エリック・カントナ、シュザンヌ・フロン、ジャック・デュフィロ