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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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ゆりの花 (ウィリアム・ブレイク:WILLIAM BLAKE)

ウィリアム・ブレイク(1757年~1827年) は英国・ロンドン生まれの、画家であり詩人でもあるお方。この『ゆりの花』は1794年の詩集『経験の歌』に収録されているもの。ブレイクは薔薇を題材にした詩も残しているけれど、私は薔薇も百合も大好きなお花。ブレイクは少年時代から絵や詩を書き始めていたそうだ。ロマン主義や神秘主義という流れでも欠かせないお方ではないだろうか。私は両親の本棚からのものしか持っていない。今は新訳詩集も出ているのだけれど未読のまま。なので、とても古い訳詩のものかもしれないけれど土居光知氏のもので親しんでいる。

しとやかな薔薇は刺を出し、
おとなしい羊は角でおどす、
しろいゆりの花はただ愛を喜び、
輝く美をそこなう刺もおどしもない。

訳 土居光知


大天使ミカエルの象徴のお花は百合。私個人のことながら、誕生花と4歳から通っていた幼稚園の名前や園章の模様を想い出す。白いベレー帽に紺色の上下の制服が好きだった。でも、小学校の低学年頃までだろうか、近所でも親戚中でも評判の人見知りの強い子供でおとなしかった。その上、その幼稚園はスクールバスだったもので苦痛(未だに乗り物酔いが酷い)だった。何故だか、英語部と木琴部に入れられていた(母が勝手に決めたのだろう)。その発表会の時などの緊張は凄いもので幼い私は知らない人達の前で頭が真っ白になっていたように想う...でも、ふと、この詩を読み返していてとても懐かしく想い出していた。

ゆりの花 (ウィリアム・ブレイク:WILLIAM BLAKE)_b0106921_114138.jpg

※この絵はダンテ・ガブリエル・ロセッティの『聖母マリアの少女時代』(1849年)のものです。ブレイクの詩とは時代も違うのですが、英国の香りを感じておりましたら浮かびました♪
by claranomori | 2008-01-06 10:34 | 詩人・作家・画家・芸術家