あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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エリザとエリック (ヴィルジニー・テヴネ監督)

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ヴィルジニー・テヴネ監督作品はどれも独特の個性、感性に溢れている(女優さまでもある)。好き嫌いの分かれる作風だとは想うけれど私は好き。古い映画も好きだけれど、どうしても80年代は特別な時代なので!ジャン・コクトーの『恐るべき子供たち』のテヴネ版という感じ。綺麗な美術・デザイン・映像にユニークな顔ぶれが並んでいる。ミリアム・ダヴィッドとガエル・スガン(可愛い美少年!)のよく似たお二人はこの映画が初出演。監督の実の妹様のフリケット・テヴネやご本人、クロード・シャブロル監督やアリエル・ドンバール、エチエンヌ・ダオー(テヴネ監督とは友人♪)、エヴァ・イオネスコもちょこっと出てくる。エリザベートがエリザとなり、ポールがエリックとなって描かれる。社会から隔絶した二人だけの世界で暮らしている。二人はコラージュ作りをして遊んでいるのだ。訪れる友人ジャックは密かにエリザを慕っている。そんな思春期の姉弟に外の世界が近寄って来る...。奇抜で斬新な舞台装置でもあるだまし絵や秘密の部屋も面白い。女性監督が両性具有的なものを描くというのも興味深いもの。どうかなぁ...こういう映画は世代感などで左右されることもあるような気がする。このユニークな非現実感に共鳴できる人もいれば、バカバカしいとつまらないものに思える人もいるような気がする。音楽などもそうだけれど、総じてそういう80年代が私は好きだったし、今もどうしても好き!

80年代は大好きです。逆説的な時代ですね。ロマンティックでもあり、実際的でもある。これ以上の逆説的な時代は、ちょっと想像できません。70年代は理想主義的で少し悲しい。68年以降、あの世代は自由な理想社会というものを知り、自分たちがそうでないことに気づいたのです。当然のこととして。しかも70年代は”5月革命”で終わりました。未来はなくなったのです。その後に続いた80年代は、少し絶望していて同時にダイナミックでもあります。悲しみや絶望の中には何か人を陶酔させるものがあり、それが創造力を生むのです。70年代に人は夢を見、80年代にそれを造りました。80年代は軽薄さと深刻さ、ダンディズムと実用性が混じり合った時代なのです。


また、両性具有と思春期というテーマは、とても今日的だと思うと語り、代弁してくださっているかのように共感できる以下のお言葉で決定打♪

思春期は、いわゆる”モラトリアム”の状態です。18歳から30歳 - あるいはもう少し上までの年代で、大人になることを、何かを選択することを拒否する人々...。エリザとエリックは猶予の状態にあるのです。自己の発見、自らの性を知ること、性の目覚め、成熟、そういったものすべての猶予状態にあるのです。

(ヴィルジニー・テヴネ監督のインタビューより)

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b0106921_2252131.jpgエリザとエリック/JEUX D'ARTIFICES
      1987年・フランス映画
監督・脚本:ヴィルジニー・テヴネ 撮影:パスカル・マルティ、ダリウス・コンジ、マルタン・ルグラン 音楽: アンドレ・デュメイ 出演:ミリアム・ダヴィッド、ガエル・スガン、ルドビク・アンリ、エチエンヌ・ダオー、アリエル・ドンバール、クロード・シャブロル、フリケット・テヴネ、ヴィルジニー・テヴネ

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      ♥わ~!お若いエチエンヌ・ダオー♪今も素敵です☆
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by claranomori | 2007-12-13 23:56 | 銀幕の少女たち・少女映画