あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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ポビーとディンガン (ピーター・カッタネオ監督)

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10万部以上のベストセラー(日本で)となったベン・ライスの小説の映画化。オーストラリアでのタイトルは『OPAL DREAM』。嘗て『OPAL』という素晴らしいロック・グループがいたことなども想いながら、異国の広大な地を舞台に描かれる兄と妹、家族や大人たち、社会との絆を心温かく描かれた名作に涙する(泣いてばかり)。21世紀の『星の王子さま』と絶賛された原作者のベン・ライスも製作に携わっている。監督は『フル・モンティ』(これまた傑作!ロバート・カーライル主演の英国コメディ)のピーター・カッタネオ。主役はこの作品が初出演のクリスチャン・バイヤーズとサファイア・ボイスで、自然体の姿がこの優しき世界にピッタリだと思う。オパール採掘で有名なオーストラリアのライトニングリッジという町に暮らす、11歳の少年アシュモル(クリスチャン・バイヤーズ)と9歳の可愛い妹ケリーアン(サファイア・ボイス)。兄アシュモルには悩みがある。それは、妹には架空のお友達の”ポビーとディンガン”がいるのだけれど、ある日”いなくなった...”と悲しみ病気になってしまう。弱ってゆく妹の姿を見かね、ひとり”ポビーとディンガン”探しを始めるのだ。たまらない!この少年の健気さと勇気と妹を思う優しい心☆少女ケリーアンはイマジナリー・フレンドがいるのだ。アシュモル少年の行動は町の大人たちの心までをも動かし遂に奇跡が・・・。

こういうお話を絵空事だと思う人もいれば信じる人もいる。私はひとり遊びの好きな子供だったので、このケリーアンの気持ち、病気になるほど心配で不安な気持ちが伝わる。このお話が好きなのは、やはり”目に見えないもの”を信じる心のように想う。大人になるにつれ、社会の規制や機構の中に組み込まれてゆく...私はそういうことに対応できないので今こうして赤字だらけのお仕事をしているのだろう。また、言い換えれば”落ちこぼれ”とも言えるだろう。でも、この機械文明の中でこの尊いファンタジーがまだ通じるのだということも事実。なので、この小説は世界中で多く読まれこうして映画にもなったのだから。この広大な砂塵の舞う、七色のオパールがキラキラする土地。映画を観ている1時間半程の時間と余韻の刻のみながら、この見知らぬ真っ青な空の土地を疑似体験できる。あまりにも素晴らしい!これが読書や映画の大好きなところ♪
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”このストーリーを語らなくてはならない”と思ったんだ。

私を惹きつけたのは、この作品で描かれている、信頼、信念、夢、喪失、愛・・・そして家族という、重要で普遍的なテーマだった。これらは、全ての文化に通ずるテーマでもあるんだ。

この素晴らしいストーリーは、集団的無意識の根源に訴えかける。終盤のポビーとディンガンのお葬式のシーンは、映画的カタルシスと同時に、ある種の寓話的な印象をもたらすだろう。その感覚と、アシュモルがたどる道のりの切なさ・・・。彼の少年らしい勇気と、彼が思いつく気まぐれな解決策、それらすべてが強く心を揺るがすんだ。

(監督のインタビューより)


ポビーとディンガン/POBBY AND DINGAN
  2005年・オーストラリア/イギリス合作映画
監督:ピーター・カッタネオ 原作:ベン・ライス 脚本:フィル・トレイル 撮影:ロバート・ハンフリーズ 衣装デザイン:ルース・デ・ラ・ランド 音楽:クリスチャン・ヘンソン、ダリオ・マリアネッリ 出演:クリスチャン・バイヤーズ、サファイア・ボイス、ヴィンス・コロシモ、ジャクリーン・マッケンジー

ポビーとディンガン/ベン・ライス
ぼくは思いついた。認めるのはしゃくだけれど、ケリーアンを元気にするにはポビーとディンガンを見つけるしかない。そして、ぼくは行動を起こした。「妹が病気のため、日々弱っています。どうか手を貸してくれませんか!」はじめはみんなバカにしていたけど、そのうち、町のひとたちがほんとうに、本気でポビーとディンガンをさがしてくれた。幼い妹の架空の友だちを必死にさがしつづける一人の少年。求めたさきに見つけたものは、悲しい死だった。せつなくて、あたたかくて、いとおしい。やさしい涙をさそう世界一かわいくて、けなげな兄と妹の物語。(「BOOK」データベースより)
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       ♥とっても可愛いケリーアンちゃんとアシュモル君♪
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by claranomori | 2007-12-06 06:52 | 銀幕の少女たち・少女映画