あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

1903年のサイレント映画と1966年の英国TV映画 『不思議の国のアリス』 (ジョナサン・ミラー監督)

b0106921_5553886.jpg
ルイス・キャロル(Lewis Carroll)の小説『不思議の国のアリス(Alice's Adventures in Wonderland)』を原作とする最初の映画は、1903年のイギリス映画『Alice in Wonderland』。監督(製作・脚本共に)はセシル・M・ヘプワースによる現存するものは約8分半(本来は10分程のものだったそうだ)のサイレント作品。アリス役はメイ・クラーク。

もうこの時代の貴重な作品は紛失してしまったり、フィルムが劣化してしまったり、破棄されてしまったりと現存しないものが多数あるというので、何とも勿体無いことだろう!と思う。ルイス・キャロルの小説を映画、テレビドラマ、ミュージカル、アニメ、舞台とこれまで多数各国で製作されている。かのメリル・ストリープも舞台でアリス役(アリスの年齢はハイティーン位になっていると想像する)を演じた経歴がある。オマージュ的な作品やエッセンスを組み込んだ作品まで含むとさらに膨大なものだろう。子供から大人までに愛され親しまれ続ける『不思議の国のアリス』とルイス・キャロル。

b0106921_5425558.jpgジョナサン・ミラー監督による1966年の英国テレビ作品も存在する。ここでのアリス役はアン=マリー・マリック(アンヌ・マリー・マリック)で、他にも英国のサー俳優様方(マイケル・レッドグレーヴ、ジョン・ギールグッド)にピーター・セラーズ、ピーター・クックと豪華な顔ぶれ。90分足らず位の作品で、内容は原作にかなり忠実に描かれている。流石に本場のイギリス映画のユニークな屈折度も微笑ましい。音楽はラヴィ・シャンカールが担当しているので、エキゾティックなインド音楽が不思議な効果を倍増させている。アリス役も雰囲気的に良い感じ。しかし、人間が背広を着てキャラクターを演じるのでお話の流れを知っていると愉快だけれど、いきなりこの古い映画を観るとややこしい描き方。このジョナサン・ミラーは元々オペラやシェイクスピア映画(テレビが主)を手掛けていたり、ご自分でも出演したりという経歴のお方でこの屈折感は英国の真骨頂だと想う。

ルイス・キャロルはこの19世紀末の英国で欠かせないお方のお一人なので、最古の『不思議の国のアリス』映画と英国ならではユニークなテレビ映画のことも一緒に触れてしまった。さらに新しい作品たちは、また映画ブログの方で追々想いを綴ったりする予定。こういうお話を始めると止まらない私なので、今回はこの辺で♪
b0106921_5555320.jpg
※2007年5月4日の『ヨーロッパの憂愁庭園』に綴ったものです。画像が一枚しか掲載出来ないので、こちらに移行しておこうと思います。サイレント映画の方は勿論観たことはないのです。アリス画像と少しだけ加筆致しました♪ピーター・セラーズのファンでもある私なので、また他のものも追々(こればかり言っているけれど)☆
[PR]
by claranomori | 2007-12-04 06:09 | 銀幕の少女たち・少女映画