モダンダンスの創始者★イサドラ・ダンカン(ISADORA DUNCAN)
2007年 06月 04日
バレエのステップを拒み、ギリシャ風のチュニックを身に付け裸足で半ば即興的に踊った。ペテルブルクでも公演を行い、かのアンナ・パヴロワにも影響を与えた。古典舞踏の教育を受けながらも、その慣習的なスタイルを拒み、自身で自由に創作するダンススタイルを生み出してゆく。モダンダンスの祖と謳われる所以成り。”イサドラブルズ”と称される6人の弟子たちから、今日もその精神やスタイルは世界中で受け継がれている。このような世紀を超えた継続されるものたちがとても好き。
子供の性格というのは、母の胎内にいる時にすでにはっきりしている。私が生まれる時、私の母はひどい精神的苦悩と悲劇的状況にあった。彼女は、冷やした牡蠣と冷やしたシャンペンしか喉に通らなかった。だれかが、いつからダンスをはじめたかと聞くと、私は答える。「母のお腹の中にいた時です。多分、牡蠣とシャンペンのせいでしょう、それはアフロディテ(美神)の食物なのですから。」
『わが生涯』の中でこのように自らを語っておられる。イサドラ・ダンカン(1877~1927)はサンフランシスコ生まれ。幼少の頃から胸の高鳴りに導かれるように自由に軽やかに踊っている姿を想像する。アメリカの名家の生まれながら、早くに英国に渡り、そしてヨーロッパで大人気となったお方。アール・デコ時代のミューズでもあるお方♪