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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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カトリーヌ・ドモンジョ:CATHERINE DEMONGEOT 『地下鉄のザジ』 の少女ザジ 監督:ルイ・マル

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★カトリーヌ・ドモンジョは1948年7月10日、フランス・パリ生まれ。ルイ・マル監督の『地下鉄のザジ』で映画デビュー!60年代の子役時代の僅かな作品にしか出演されていないと思うけれど、このザジの印象は永遠かな♪この映画が大好き!ルイ・マル監督のアメリカ時代、ブルック・シールズ主演の『プリティ・ベビー』も大好き!フランスに戻っての晩年の名作『さよなら子供たち』も大好き!その他名作がいっぱいでこれまた好きな監督のおひとり。この『地下鉄のザジ』はルイ・マルという名を認識する以前に観たもので、もう20数年前になる。それから何度か観ているのだけれど色褪せない。最初は、このおてんば娘のザジの行動にヒヤヒヤしたり、あれまぁ~という感じで観ていたのだけれど、やっぱり可愛い♪美少女というタイプではないけれど、この何をするか予測不可能な無邪気さや生意気さが徐々に愛らしく思えるようになった。お話も面白いけれど、ファッションや色彩、スピードの変化、そして、昨年(2006年11月23日)死去されたフランスの名優!フィリップ・ノワレ(調べてみると30数本程観ているのだけれど、どれも素晴らしく、コメディからシリアスな作品の中に多くの名演を残されたお方!)のガブリエル叔父さんが魅力的だし、アルベルチーヌ叔母さんに扮するカルラ・マルリエが綺麗だし、どたばたしたコメディ・センスも楽しい。レイモン・クノーの原作で台詞も担当、またカメラワークや流れる音楽も軽快。なので、最初から最後まで飽きない。”クソ食らえ!”なんていう言葉をこの少女ザジが発するので新鮮だった。カトリーヌ・ドモンジョは撮影当時11~12歳位。華奢な体つきやオレンジ色のセーター、短い前髪パッツンと大きく口を開けて笑う笑顔、地下鉄(メトロ)に乗りたいのに乗れなくてカッカとなる。おてんばでダダをコネる姿もなんだか可愛く子供らしい。この勢いのようなもの、このザジの魅力は気弱でモジモジした控えめな少女にはない魅力。私はザジのような子供ではなかったので少し羨ましい気持ちも抱いたりしながら、愛おしくこの映画を思い出す。しかし、ルイ・マルは子供の描き方が上手♪他の作品からもルイス・キャロルの影響が窺える(『ブラック・ムーン』然り!)。ルイ・マルご自身が嘗てその辺りのことを語っておられたので、「ルイ・マルが語る『プリティ・ベビー』とルイス・キャロルの関係」として追記してみました。
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 ♥ガブリエル叔父さん(フィリップ・ノワレ)とザジ(カトリーヌ・ドモンジョ)♪

地下鉄のザジ/ZAZIE DANS LE METRO
1960年・フランス映画
監督:ルイ・マル 原作・台詞:レイモン・クノー
撮影:アンリ・レイシ 音楽:フィオレンツォ・カルピ
出演:カトリーヌ・ドモンジョ、フィリップ・ノワレ、カルラ・マルリエ、ユベール・デシャン、アントワーヌ・ロブロ、ヴィットリオ・カプリオーリ

★ルイ・マル監督ならではのセンスと演出の効いたスラップスティックコメディ。母親と共にパリに住む叔父の家にやって来たザジ。お目当ての地下鉄に乗れないと知らされたザジがひとりパリの街へと繰り出し、やがてパリを離れるまでの36時間を描く。(映画データベースより)
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by claranomori | 2007-10-24 07:46 | 銀幕の少女たち・少女映画