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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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ニコライ・ブルリャーエフ:NIKOLAI BURLYAEV

ニコライ・ブルリャーエフ:NIKOLAI BURLYAEV_b0106921_043432.jpg
★ニコライ・ブルリャーエフは1946年3月8日、ソ連(現在ロシア)・モスクワ生まれ。1961年、アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキーの『少年と鳩』が映画初出演で、1962年12歳の折にタルコフスキー監督の『僕の村は戦場だった』で本格的デビューとなる。その後は演劇学校を経て、全ロシア国立映画大学監督科に学び、卒業制作「ワーニカ・カイン」は国外映画祭で受賞。タルコフスキーの『アンドレイ・ルブリョフ』にも続いて出演し、日本未公開作品が多いけれど、俳優であり続けているよう。イワン少年の存在感は映画の持つ力を繊細にさらに光を放つ。ドイツ・ナチス(対独戦争)で家族を失い、自らも志願兵として戦場へ出てゆくけれど、イワン少年は戻ってこない...。イワン少年を演じた12歳のニコライ・ブルリャーエフの美しいお顔の輪郭や高貴な美しさ。笑顔のなんと愛らしいことか!そばかすとブロンドの髪、華奢な綺麗な全体のシルエットはまばゆいばかり。タルコフスキーはこの作品が長編デビュー作なのだ。いきなりこれだもの!天才は違う。静謐と命の尊厳を謳う名作映画。戦闘シーンよりもこのような戦闘の合間の悲惨を静かに描いた作品が好きなので、その主役が美しいとさらに悲劇と戦争の愚かさや虚しさ、残酷さを感じることができるように想う。

   僕の村は戦場だった/IVANOVO DETSTVOニコライ・ブルリャーエフ:NIKOLAI BURLYAEV_b0106921_045429.jpg
1962年・ソ連映画
監督:アンドレイ・タルコフスキー 原作:ウラジーミル・ボゴモーロフ 脚本:ウラジーミル・ボゴモーロフ、ミハイル・パパーワ 出演:ニコライ・ブルリャーエフ、ワレンチン・ズブコフ、E・ジャリコフ、コーリャ・ブルリャーエフ

ニコライ・ブルリャーエフ:NIKOLAI BURLYAEV_b0106921_0501147.jpg

by claranomori | 2007-10-13 05:36 | 銀幕の美少年・少年映画