★エヴァ・イオネスコ(エバ・イオネスコ)は、1965年7月18日フランス・パリ生まれ。母は有名な女性写真家のイリナ・イオネスコなので、ルーマニア系のフランス人。5歳頃から既にイリナのモデルを務めている。今も女優さまということながら、どうしてもエヴァ・イオネスコというと少女時代のお話になるという、バロック、ゴシックもひっくるめての永遠の少女イコンであり続けている。暗黒ロマネスクの小さな王女さまのように時が止まったかのようでもある。美少女というタイプでもないけれど、独特の生まれ持ったオーラを放ち、頽廃的な小悪魔”ロリータ”という呼称に相応しい絵になるお方★
映画デビューは
1976年のロマン・ポランスキー(監督・主演)『テナント/恐怖を借りた男』 で、ちょこっと出てくる(イザベル・アジャーニも脇役で登場する)。お話も映像も個人的に好きなミステリーでありゾクッっとする怪奇恐怖感。でも、1977年のピエル・ジョゼッペ・ムルジア(原作・監督)『思春の森』の少女シルヴィア(最後は悲劇ながらラウラを苛める少女役)に尽きるのだろう!適役すぎ☆女優業としてはラウラ役のララ・ウェンデルの方が成長後もイタリア映画を中心に活躍してきたように思うけれど。この映画は問題あり(児童虐待や幼児ポルノ規制に該当する)な作品のため、上映中止や販売中止、回収を世界中で繰り返しているスーパー!カルト映画。日本盤DVDもすぐに回収された。私はお友達にお借りして拝見することができたけれど、やはり直視出来ないシーンがあった。苛められる少女ラウラが可哀想だったので。でも、こんなことで直視出来ずにいては!!というシーンが日本版でさえカットされているのだそうだ!(でも、観たいとは思わない)。ピエル・ジョゼッペ・ムルジアというお方も凄いけれど、出演した少女たちも(少年フォブリツィオも)凄い!1976年に撮影が始まったともお聞きするとエヴァは当時11歳くらい。それでいてあの雰囲気は彼女だからこそ!演技云々を超えたある象徴的なものに思う。なので、いつまでも少女シルヴィアが付き纏い、エヴァ・イオネスコというと成長の止まったロリータのシンボルとして今も、おそらく後世にも君臨し続けるのだろう☆
エヴァ-イリナ・イオネスコ写真集★エヴァ。それはもっとも無垢な妖精の名、あるいは、もっとも罪深き淫婦の名。母娘による禁断のフォトセッションは、かつて写真史上の醜聞と謗られた。しかし、作品発表から三十有余年の歳月が流れた今、イオネスコの「エヴァ」こそ、ロリータ・エロスの聖典、デカダン美学を極めたバロックの劇場と讃えられ、現代の神話となった。(BOOKデータより)
R/イリナ・イオネスコ★こちらも母イリナ・イオネスコのモデルとしてのエヴァが神々しい美麗さ♪まだ、書店でも入手可能なようです。こちらはファッション、モードという視点からも貴重な資料だと思います。私は『エヴァ-イリナ・イオネスコ写真集』の方が好きなのですが、其々の好みなのだと思います。