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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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ジョン・シンガー・サージェント:JOHN SINGER SARGENT

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   ♥「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」(1885年~1886年)
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       ♥「エドワード・ダーリー・ボイトの娘たち」(1882年)

★ジョン・シンガー・サージェント(John Singer Sargent:1856年1月12日~1925年4月14日)はイタリアのフィレンツェ生まれの画家。父親がアメリカ国籍なのでアメリカの画家と紹介されていることもある。少年期をフィレンツェで過ごし、その後、パリ、ロンドン(ローマにも戻っている時期がある)で活躍されたお方。「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」が最初に知った作品。可愛い少女がおふたり。庭園の夕暮れにお花たちと一緒に提灯を持つ姿が印象的だった。当時のジャポニズムの影響でロンドンでも提灯は売られていたそうだ。書くことを決めていた訳ではないのだけれど、ふと先述の『幼なごころ』の中の好きな一篇「ドリー」の中に登場するドロシーとエルシーという少女の名から連想したものがサージェントの絵...とても不思議だけれど愉しい偶然♪この提灯を持つ右側の少女はドロシー(左の少女は妹のポリー)という名の姉妹。そして、下の「ミス・エルシー・パーマーの肖像」は、サージェント作品の中で最も好きなもの。幼少期から水彩画を多数描き、パリでカロリュス=デュランに師事し社交界でも活躍。当時「マダムXの肖像」は一大スキャンダルを巻き起こし、パリを後にしロンドンに移ったという。有名な肖像画なので代表作だろう。晩年は肖像画をあまり描かなくなり生涯に渡り、水彩画の風景などを多数描き残されている。この放浪の画家のようなお方が没した土地はロンドンで、「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」は英国のテート・ギャラリーに所蔵されている。
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     ♥「ミス・エルシー・パーマーの肖像」(1889年~1890年)
by claranomori | 2007-09-28 01:14 | 絵画の中の少女・女性たち