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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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シルヴィア・プラス:SYLVIA PLATH

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★シルヴィア・プラス(Sylvia Plath:1932年10月27日~1963年2月11日)。ドイツ系のアメリカ人で裕福な生まれ。幼い頃から才能は秀でておられたそう。10代後半頃からだろうか(実際には分からない)、双極性障害という精神病に冒され入院された時期もある。夫のテッド・ヒューズは桂冠詩人でとてもハンサムなお方。二人には子供がいたけれど、テッドに愛人ができ離婚(離婚が自殺の原因ではないように思う)。1963年2月11日の寒い朝。プラスは台所のオーブンに頭を突っ込み自殺、まだ30歳。子供たちに被害が及ばないように準備は万全だったという。また、別れた夫の愛人オルガもその後、同じ方法で自殺している。プラスの詩人でもある親友のアン・セクストンも自殺している。奇妙な不可解な事実に驚愕する!ゴシック文学そのままのよう。死後29年を経て、ピューリッツァー賞を受賞された。復刊された『ベル・ジャー』は比較的読みやすいもの。でも、かなり堪えます。好奇の眼差しとは遠いシルヴィアの少女の心☆

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          『ベル・ジャー』 シルヴィア・プラス

いつ頃からだろうか...好きなものや世界を追っていると全ては繋がり絡まりリンクしてゆく。そんな中で知り得たアメリカの女性詩人。私が生まれる前に既に自ら命を絶ってしまったお方。何故だろう...と思いながらも何故だかなんとなく分かる気がするので実は怖い私がいる。柔和な穏やかな優美な文体や映像に埋もれていたいと願いながらも、こうしたお方に出逢ってしまう。それは避けては通れない世界だからなのだろう。10代からの友人が”もっとずっと心で葛藤してきたこと(進行形だ)をそろそろ吐き出せばいいよ。そういう時期だ。”と発破をかける。自分ではそういう時期だとか何も分からない。ただ、何故、シルヴィア・プラスは死んでしまったのか...もっと早くに死んでいても不思議ではないと思うのだ。彼女の作品を読むのが辛くて捨ててしまおう!と思ったこともある。まだ、まったく私は父の死から開放されていない頃(今も完全ではないので、こうして綴ることに躊躇いもある)。でも、「少女愛惜」!!好きでたまらないから...。私はロリータでもないしアリス・リデルでもない。ましてや文才もない、本来は音楽のお仕事をもっとすべきな怠惰な者。ただ共通項があまりにも大きい!”父の娘”であることから逃れることはできない。今も父のもとに帰りたいと願う私が消えない。もういい加減、よいお歳なので”ファザコン”自慢みたいにとられることも危惧しないといけないのにこの有様である。

daddy,daddy・・・back,back・・・black,black・・・ゴシック世界。好きでもある。心に出来るだけ忠実でありたいと思えば心の闇を見て見ぬ振りはできない。順繰り堂々巡りなドグラ・マグラの世界だ。出口が見つかりそうでまた戻る。逃げ場を周到にキープしているに過ぎない。”ゴシック・ロリータ”(市民権を得た言葉)好き。でも、”ゴシック”だけで私は充分だ。その世界を自分の為にも、逃げずに読んだり鑑賞したり、耳を傾けていたい。逃げてはいけないから、もっと読まなければならないと思うからまた手にしている。冷徹で知的な文体、後期の独白めいた詩は私の胸を刺すので痛い。難解な詩篇も多くまだまだ机の片隅に常にいるようだ。また、追記することは沢山あるだろうし、今の私がもう少し成長すれば分かることも出てくるだろう。バランスを崩しそうになってきた...”吐き出すように!”と友人は言う。こういうことなのかな♪何故だか、多忙な毎日を過ごされているにも拘わらず、こんな戯言に気をとめてくださる方々がおられる。ありがとうございます!お気軽にお話にお越しくださると幸いに思います☆

『シルヴィア:SYLVIA』
2003年 イギリス映画
監督:クリスティン・ジェフズ 出演: グウィネス・パルトロウ、ダニエル・クレイグ、ブライス・ダナー、マイケル・ガンボン、 ジャレッド・ハリス
♥グウィネス・パルトロウ好きなのです。好演されておりました。また、映画の感想なども書かせて頂く予定です♪
by claranomori | 2007-09-14 05:38 | 往還する女と少女