あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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ヴァージン・スーサイズ (ソフィア・コッポラ監督)

1999年 アメリカ映画

b0106921_2272216.jpg監督:ソフィア・コッポラ 
製作:フランシス・フォード・コッポラ、ジュリー・コスタンゾ、ダン・ハルステッド、クリス・ハンレイ
原作:ジェフリー・ユージェニデス
『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』
脚本:ソフィア・コッポラ 
撮影:エドワード・ラックマン
音楽:エール(AIR)オリジナル・スコア

出演:ジェームズ・ウッズ、キャスリーン・ターナー、キルステン・ダンスト、ハンナ・ホール、ジョシュ・ハートネット、チェルシー・スウェイン、A・J・クック、レスリー・ヘイマン、スコット・グレン、マイケル・パレ、ダニー・デヴィート、ヘイデン・クリステンセン
 
ナレーション:ジョヴァンニ・リビシ

ヴァージン・スーサイズ/THE VIRGIN SUICIDES

◆あらすじ◆
1970年代、アメリカ郊外の静かな住宅地。両親は保守的で厳しいが、何不自由なく暮らすリズボン家の美しい5人姉妹。ヘビトンボが郊外の街を覆いつくす6月、五女セシリア(ハンナ・ハル)が自殺を図る。新学期が始まり四女ラックス(キルステン・ダンスト)の学園の人気者トリップ(ジョシュ・ハートネット)との過ちが問題となり、リズボン夫妻(ジェームズ・ウッズとキャスリン・ターナー)は彼女たちを部屋に閉じ込めてしまう。そして、残りの姉妹もすべて自殺してしまう。姉妹に憧れていた近所の少年たちの目を通し回想という流れで描かれていく。
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b0106921_22555051.jpg★原作での主人公は美人姉妹に憧れていた男の子達で、20年後の中年になっての回想というもの。この原作をサーストン・ムーア(ソニック・ユース)がソフィア・コッポラに紹介し、ソフィアが脚本・監督(デビュー作)に挑んだ。父であるフランシス・フォード・コッポラもその脚本が気に入り製作に携わっている。儚く不安定に揺れ動く思春期の少女たちを、淡い映像と70年代のアメリカをイメージさせる音楽たち(オリジナル・スコアはフランスのAIRが担当)。そして、新旧のキャスティングの見事さ!さらに、瑞々しく美しい衣装を担当したナンシー・スタイナーのセンスも忘れてはならない。私はソフィア・コッポラの感性が好き。ソフィアとの同世代感というのもあるのかもしれない。70年代に子供時代を送った経験、彼女の中には常に「ある少女性」が感じられ、その感覚に私は共感できるような気がする。この5人の姉妹は13歳から17歳と年子。そして、数学教師と敬虔なクリスチャンの両親。70年代のアメリカの自立した強い女性という社会の中、”強く生きるのなんて無理”、あるいは”今のままでいたい。大人になりたくないのに”と苦痛だった少女たちもいたはずだと思う。社会にも自分にも甘えているのかもしれない。でも、私は正しくそうだった。今も解決しないこと。これは実話を元にされたお話なので、色々と考えさせられるものがある。

もうすぐ公開予定のソフィア・コッポラの最新作『マリー・アントワネット』もとても楽しみ♪カンヌ映画祭ではブーイングも起こり賛否両論だったという。でも、少し観れた映像は私がソフィアを好きだとさらに確信させるものだった。その主役には再びキルステン・ダンストが起用されている。キルステンの持つ可愛らしさ、ガーリー感を最も綺麗に優しい映像で撮れる監督でもある。監督が信頼のおける名優たちと若い役者たち。学園のモテモテ男子トリップ役のジョシュ・ハートネット、ヘイデン・クリステンセンも、今もますます実力をつけている人たち。この作品も好き嫌いの分かれるものらしい。でも、楽曲も含め、サーストンが手渡したというきっかけから、好きな世界が繋がっている作品なので私はとても好き♥
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by claranomori | 2006-09-25 06:40 | 銀幕の少女たち・少女映画