『アンネの童話集』アンネ・フランク
2006年 09月 16日
今も世界中で愛読されている『アンネの日記』。色んな国のお方達が今も研究しているもの。1942年から1944年の2年間。美しいお家に住む裕福なフランク一家は、ナチス・ドイツによるユダヤ人狩りが進む中、ドイツからオランダに移り隠れ家で過ごすことになる。私の気持ちは、”何故?”。今も綴りながら思う。その後、遂に家族は離れ離れに各強制収容所へ移される。アンネは姉のマルゴー(マルゴット・ベッティ・フランク)と一緒にベルゲン・ベルゼン収容所で1945年に亡くなった。当時大流行していたというチフスによる死因だけれど、殺されてしまったのだ。息絶えた妻や娘たち、一人だけ生き残ることができたオットー・フランク。彼が解放後、隠れ家に戻りアンネの日記帳を見つける。そして、父が娘の書いたものを当時は私家版として僅かだろうけれど発行された。それから60年以上経った今も、世界中の人々が読み続けている。作家になることを夢見ていたアンネ。隠れ家のアンネのお部屋の出入り口は本棚で塞がれていた。大好きなご本たちが彼女を守っていたかの様に思う。この『アンネの童話集』には私の好きな妖精のお話もある。そして、アンネが隠れ家生活の重圧から、憂さから逃れたいという消極から書かれたものではなく、仲良く遊んでいたお友達と遊べなくなり、でも希望を絶やさず心の中を筆で記したものなのだと、大切にしているもの。それにしても、アンネの残されたお写真には何と笑顔が多いことか...。どんなに寂しく恐怖が彼らを襲っただろう。でも、アンネはキティという分身のような心の中の友人たちとお話をする。この清らかで尊い心。それが残された笑顔に感じられる。アンネ・フランクが好き。彼女を思う時に、美少女だとかロリィタとか、そんな言葉は忘れてしまう。