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あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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スージー&ザ・バンシーズ「DEAR PRUDENCE」(1983年)と日本の表現主義★田村榮の「白い花」(1931年)

スージー&ザ・バンシーズ「DEAR PRUDENCE」(1983年)と日本の表現主義★田村榮の「白い花」(1931年)_b0106921_13542824.jpg

 スージー&ザ・バンシーズ(Siouxsie & The Banshees)の「DEAR PRUDENCE」(1983年)というビートルズのカバー曲があります。シングルでも発売され、下の画像は12インチのレコード・ジャケットです。当時はまったく知りませんでしたが、やはりボウイの影響でドイツ表現主義などの絵画に興味を持ち始め、幾年か経た後に、この日本の表現主義作品、田村榮の「白い花(White Flower)」(1931年)を知り得ました。この「白い花」は絵画的ですが写真です。スージーはこの作品に限らず、東洋的なるもの、オリエンタルな世界に興味を抱き何らかの影響を受けて来られたお方だと想います。私が幼い頃から、西洋の世界に魅了されて今に至るのも、何も政治思想などではなく、西欧的なるものに単純に感覚的に惹かれてのこと。スージーはファッションやメイクなども含めたアートに精通したお方。西欧人が感じる東洋的なもの、それらを作品を通じて知ることができる。素晴らしい文化交流だと想います。

 田村榮(1906年:明治39年9月17日~1987年:昭和62年7月22日)は、大正から昭和の日本戦前期に活躍した、芸術写真系統の写真家、写真編集者、写真評論家。田村榮について詳しくないもので、他に気になっている事柄もあるのですが纏まらずにいます。いつか、お詳しいお方にご教示願いたいので、此方の記事に綴ってみたいと想っています。「表現主義」と云っても、しっかりとした定義があるわけでもないようですが、やはりドイツ表現主義の影響は日本でも大きく、大正から昭和初期頃に、各分野で表現活動をしていた方々の作品や記録が残っています。中でも日本の表現主義としての写真表現は「視覚的表現」を目指し、「写真の表現主義」と名付けられたそうです。

スージー&ザ・バンシーズ「DEAR PRUDENCE」(1983年)と日本の表現主義★田村榮の「白い花」(1931年)_b0106921_13494855.jpg

 表現主義は印象主義と対照的で、ドイツだけでなく他のヨーロッパにも表現主義はありますが、不穏で暗いです。でも生命力に溢れてもいます。そんな心象風景に魅せられます。日本では第一次世界大戦、関東大震災を経た時期です。第一次世界大戦はヨーロッパに於いては第二次世界大戦よりも、ある意味大戦争だったのではないでしょうか。敵味方関係なく、戦争や紛争によって多くの人々が傷つき、不安に陥る。そうした社会や生活を表現する。生きる時代や国を誰も選べない。その運命を受け入れながら人々は生きてゆく。素晴らしいです!


★ギターは一時期、バンシーズのメンバーでもあったロバート・スミス(ザ・キュア―)です♪



★スージー&ザ・バンシーズの多くの美麗写真で構成されています。
途中、日本の旭日旗を背景に漢字が描かれた和装姿のスージーも。
旭日旗は日本の自衛隊旗であり勝利祈願、応援の旗です。
いちいち変な事を云って来る、不思議な友好国なる隣国を憂いますが、デザイン的にも「ライジングサン・フラッグ」として海外では人気が高いのです♪

 
 ●追記●
 日本は大国米国と戦い負けました。戦争をしながら映画も撮っていた余裕の米国にです。でも、そんな日本を友だと想えるのも、また米国なのかもしれない...そんな気もしています。やや嫌米なのですが、米国の文化や人々に対してではなく。そういう意味で、昨今の中国や韓国の抗日、反日の政府方針を嫌悪。政治に関心の無い人でも嫌でしょう!日本も相変わらず自国の意志表示が出来ない政府で、国内、国民に対しては説明なしで公約違反を邁進。複雑な想いの日々ですが、長い歴史の中で、常に自然災害と共に生きて来た日本人ならではの連帯。イデオロギーを超えた、日本人特有の精神のようなものはそう容易く失われるものではないと想っています。受け継ぐものは形になったものだけではなく、もっと尊く崇高なものでもあると。そして、この様な日本人の精神的なものに美を感じる異国の人々もいる。

 どの国の民族にも誇りがある。愛国前提の右派左派を諸外国から教えて頂きました。日本では愛国=右翼、反体制=左翼のような世代ゆえに。誤解されている方が多いですが、尊敬しております石原慎太郎氏は保守ながら左派(国防に於いてはタカ派)という稀有なるお方。その上、政治家云々では捉えきれない。何よりも揺るぎない日の丸が刻まれた愛国者であるのは間違いない。愛国者の何が悪くて、左翼や右翼の何が悪いのだろう。直ぐに正義とか悪で片付けようとする米国の統治政策の賜物かもしれない。友人が「自民党の批判をすると左翼だと云われた。」と語っていました。なんでしょう?!翼には左右必要。どちらかに偏ると危ないです。今ではそんな安易なレッテル貼りが嘘だと分かり心は晴れ晴れ!そして、多様な意見に耳を傾け、理解出来なくても異国の其々の文化や歴史を尊ぶ寛容さをも大切にしたいと想います。発展途上国と云われる国々も文化や歴史、宗教や慣習を持つ人々にとっての大切な祖国。何も経済大国が一番だとは想えないのです。経済より大切なものもある、と☆
by claranomori | 2013-10-31 17:05 | 想い・鑑賞・読書メモ