あまりにも私的な少女幻想、あるいは束の間の光の雫。少女少年・映画・音楽・文学・絵画・神話・妖精たちとの美しきロマンの旅路♪


by chouchou
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デヴィッド・ボウイとドイツ表現主義★エーリッヒ・ヘッケル:ERICH HECKEL~麗かな憂鬱・時の鐘よ鳴れ~

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★デヴィッド・ボウイの 『セヴン・イヤーズ・イン・チベット』(1997年)の曲と付随する想い、それに関連して、「デヴィッド・ボウイとドイツ表現主義★エーリッヒ・ヘッケル:ERICH HECKEL」を。以下の言葉はボウイ自身が語った『セヴン・イヤーズ・イン・チベット』という曲についてですが、表現主義的なレベルの歌詞とありますものでドイツ表現主義のことを少し。

チベットの状況について何か発言したかったんだ。僕は19才の頃ににわか仏教徒になった。半年ほど勉強したかな。実に素晴らしいチベット人たちと知り合った。ロンドンのチベット協会でのことだ。その中の一人とは数年間付き合いを保っていた。彼の名前はチメ・ヨン・ドン・リンポチェといい、ロンドンの大英博物館の翻訳者なんだ。当時僕が非常に影響を受けていた本にハインリッヒ・ハラーというドイツ人の『チベットでの七年間』というのがあった。彼はごく初期の内に実際にチベットに行った西洋人の一人だった。この本の卓越した実在感と実に崇高な哲学は感動的だ。何年たっても忘れることのできない本だった。そこで僕は近年チベットで起こっている政治的状況に、音楽を通じて何らかの関わりを持ちたいと思った。この曲は家族を殺され、自国内で無力化させられている若いチベット人たちの絶望感や苦悩を表現している。敢えて具体性を追求しすぎないようにした。表現主義的なレベルの歌詞の方がより効果的だからだ。曲全体から漂う雰囲気を感じ取ってほしい。

デヴィッド・ボウイ

そうなのです。ボウイと殊にドイツ表現主義との関連は重要なのでした。画家でもあるボウイはドイツ表現主義、或いはドイツ表現派に属する作品とボウイの絵も評価されています。ドイツ表現主義は20世紀初頭にドイツから発生した一大芸術運動。そして、ドイツ表現主義の最初の芸術家集団「ブリュッケ」が誕生しました。中心となるメンバーはエルンスト・キルヒナー、エーリッヒ・ヘッケル、カール・シュミット=ロットルフ、フリッツ・ブライルの四人は創設メンバーでした。ボウイがとても影響を受けたのはその中のお一人、エーリッヒ・ヘッケルです。

エゴン・シーレに傾倒しているわけではない。最も好きなのはエーリッヒ・ヘッケルで、彼の属する表現主義が私の基盤、特別なルーツだ。ある種の基盤を持つのは大切だ。
そして私の場合は表現主義ってことになる。

デヴィッド・ボウイ

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エーリッヒ・ヘッケル(Erich Heckel:1883年7月31日~1970年1月27日)は、ドイツ表現主義の代表的画家であり版画家。木版による白と黒の対比による力強い表現が高く評価されたようです。また、ドイツ表現主義の作品で扱われるテーマは、生活及び社会の矛盾、革命、戦争など、既存の秩序や市民生活に対する叛逆を目指したものが多く、これらのアーティスト達の思想的影響はニーチェによるものが大きいとされているのも妙に納得します。そんな訳で、5年前に綴ったパウラ・モーダーゾーン=ベッカー以来となりますが、久しぶりにドイツ表現主義に関わりの大きいデヴィッド・ボウイと共に少し触れてみました。

★関連記事:「『セブン・イヤーズ・イン・チベット SEVEN YEARS IN TIBET』 ~ 今の日本の危機を想う」を「ボウイ館」にて追記いたしました♪
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by Claranomori | 2012-10-17 07:53 | 詩人・作家・画家・芸術家