『タクシー・ドライバー』 少女子役時代のジョディ・フォスターと神憑り的凄さのロバート・デ・ニーロ!
2012年 03月 09日
この映画の公開後、ジョディ・フォスターは、あるジョディの熱狂的なファンによるレーガン大統領が襲われるという事件が起こり大きなショックを受ける。演技者として優れた才能は映画を離れても予期せぬ形で影響を与えてゆく。現実と妄想の境目が不安定になるというお方も多い。幸い、どうにか私は映画が大好きで感情移入し過ぎて時に暫く境界を彷徨う一瞬がある。それが魅力だとも思っているし、映画は最良の娯楽だと思っているので、美しい風景の中にいつまでもいたいと願う作品に感銘を受けても、また現実に戻ることができる。多くの映画好きなお方はそうだろうし、もっと細かい分析をされたり、かなり精神的な衝撃を受け深い思考に陥ることもあるだろう。何が言いたいのだろう...よく自分でも分からないけれど、デ・ニーロは優れた名優だけれど役柄のトラヴィスではない。そして、トラヴィスは結果的にアイリスを救ったけれど彼女のためという英雄劇ではなく、己との葛藤や憤り、都会の孤独や寂寥が痛ましいデス・コミュニケーション。この残像が30年以上経った今もリアルに色褪せないものとして伝わってくるように感じる。でも、少女子役時代のジョディ・フォスターの登場シーンは幾度観てもときめく。現在50代になったジョディ・フォスターは今も大好きで、出演作品を追うことはまだ続けています。
1976年・アメリカ映画
監督:マーティン・スコセッシ
製作:マイケル・フィリップス、ジュリア・フィリップス 脚本:ポール・シュレイダー
撮影:マイケル・チャップマン 特殊メイク:ディック・スミス 音楽:バーナード・ハーマン
出演:ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ジョディ・フォスター、ハーヴェイ・カイテル、
ピーター・ボイル、アルバート・ブルックス、ジョー・スピネル、ダイアン・アボット、
ヴィック・アルゴ、レオナルド・ハリス、マーティン・スコセッシ
※2007年に綴ったものに画像と少し追記いたしました♪
少数派ブログながら参加してみました♪