『祖国』 詩:レールモントフ ★ 「祖国」のテーマ 『ロシア その民族とこころ』 読後の想いと覚え書き
2012年 02月 05日
わたしは祖国を愛しているが、それはふしぎな愛によってである
わたしも理性もこの愛を打ち負かせない
血であがなわれた栄光も
尊大な信頼の心でみたされた安らぎも
さだかでないいにしえの伝えごとも
わたしの心の中に喜ばしい想いをかきたててはくれない
けれども、なぜか知らぬが、わたしは愛する
その大草原の冷たい沈黙を
その広漠たる森林のゆらぐさまを
大海にも似た河の満々たる水を・・・・・
詩:ミハイル・レールモントフ
『ロシア その民族とこころ』 「祖国」のテーマ 著:川端香男里 より
★ミハイル・レールモントフはこの詩に於いて、官僚的な愛国思想や伝統的な愛国心を否定しており、祖国の自然、民衆の人情に対する愛情を述べている。ロシアの広大な自然、大草原、森林、大河...それらは私が好きなロシア映画の幾つもの中で感じられるものでもあり、ずっと気になっていることでもある。暫く積本であった中の一冊をじっくり読み終え、無知な私の心はとても晴れやかでもある。まだまだ想いがあるのですが、ちょっと外出しなければならないので、また続きは明日追記等したいと想います。