『ひまわり』 監督:ヴィットリオ・デ・シーカ 音楽:ヘンリー・マンシーニ★すべてが素晴らしい哀切な名画
2012年 02月 03日
他にも色々印象強く残っている場面のこと、想いがあるのですがあり過ぎるのでまたの機会にと想いますが、2つだけ。出演者のカルロ・ポンティ・ジュニアとは、カルロ・ポンティとソフィア・ローレンのお子様で赤ちゃんが登場しますがその方です。そして、アントニオとマーシャの娘である少女がジョバンナに"ボンジョルノ"と挨拶する場面。大人たちの事情を知らない無垢な少女の一言と、哀しい現実を受け止めなくてはならないジョバンナの心。幾度観ても泣いてしまいます。
1970年・イタリア映画
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
製作:ヴィットリオ・デ・シーカ、カルロ・ポンティ
脚本:チェザーレ・ザヴァッティーニ、
トニーノ・グエッラ、ゲオルギ・ムディバニ
撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ 音楽:ヘンリー・マンシーニ
出演:ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、リュドミラ・サベリーエワ、アンナ・カレナ、ジェルマーノ・ロンゴ、グラウコ・オノラート、カルロ・ポンティ・ジュニア
異国の地モスクワにおりたった彼女は、おそってくる不安にもめげす、アントニオを探しつづけた。そして何日目かに、彼女は、モスクワ郊外の住宅地で、一人の清楚な女性に声をかけた。この女性こそ今はアントニオと結婚し、子供までもうけたマーシャであった。すべてを察したジョバンナは、引き裂かれるような衝撃を受けて、よろめく足どりのまま、ひとり駅へ向った。逃げるように汽車にとびのった彼女だったが、それを務めから戻ったアントニオが見てしまった。ミラノに戻ったジョバンナは、傷心の幾月かを過したが、ある嵐の夜、アントニオから電話を受けた。彼もあの日以後、落ち着きを失った生活の中で、苦しみぬき、いまマーシャのはからいでイタリアにやってきたとのことだった。まよったあげく、二人はついに再会した。しかし、二人の感情のすれ違いは、どうしようもなかった。そして、ジョバンナに、現在の夫エトレ(ジェルマーノ・ロンゴ)の話と、二人の間に出来た赤ん坊(カルロ・ポンテイ・ジュニア)を見せられたアントニオは、別離の時が来たことを知るのだった。翌日、モスクワ行の汽車にのるアントニオを、ジョバンナは見送りに来た。万感の思いを胸に去って行く彼を見おくるこのホームは、何年か前に、やはり彼女が戦場へおもむく若き夫を見送った、そのホームだった。 (参照:goo映画より)
●追記です●
★映像の中での"初めて観たロシアのこと"は、この『ひまわり』が最初で当時ソ連時代でしたが、そのソ連の街や風景を観れたものとしての最初です。ロシア(旧ソ連)の最初の映像体験は学校で観た『戦艦ポチョムキン』でした。一人の先生が短く解説してくださったのですが、資料のようなものは配られず、15歳の私にはほとんど理解出来ず。年月を経てDVD化されたもので再度観直しました。ロシア映画に於いて、重要な作品であることを知りました。年月が必要な映画は数多いです。殊に、歴史劇や社会派ドラマなどは、その時代背景を少しでも知るとある場面がくっきりしてくる、そして再度感動に至る。やはり、映画は最良の娯楽であり学びの宝庫です☆